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嫌われると思っていた。力づくでも退けさせられると思っていた。しかし彼は俺の腕にすっぽりと埋まる。そして彼の方から俺に口付けをする。重ねるだけではない濃厚なキスに、反応的に俺も答えていた。可愛らしい寵愛に酔いしれていたのも束の間、首元に刺激が走り、そのとたんに動けなくなった。膝から崩れるように倒れ込む...
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奴が片手で俺に対抗してたのは、奴の利腕の神経が切られているからで。奴の犯した戦争犯罪は既にそれで贖われていると。不覚にも兄貴が言ったんだ。 でもさ。納得行かねぇんだよ。俺は。だって、親父は死んじまってるし。どうしてもそれで責任が“終わり”だなんて、俺は納得できない。...
宛名の無い封筒がデスクに届いていた。差出人の名前もない。 「誰からだよ、これ。」 この忙しいのに、と誤配されただろう封筒を手に取り、何か手がかりがないか調べた。封を留める部分に数字のシールが貼ってある。12というのは何か意味があるんだろうか。 そんなこ...
無事に終了したものの、彼は頭の痛い問題に悩まされていた。 「王太子殿下、失礼致します。」 ノックと共に執務室に入ってきたのは女性であった。その姿により顔を顰める彼は、大きく息を吐くと、彼女を迎え入れる。 ...
彼が注いできてくれたスープを受け取る。美味しそうな香りにまた腹が鳴ってしまいそうだった。彼がスープを口にしているのを見届けると、自分も一口。 「…美味しい。」 キョトンとしたような瞳を浮かべながらスプーンを見つめた。野菜の旨味が良く感じられ...