騎士団について概要を記する。新たな発見があればその都度追記する。
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騎士団とは、騎馬する戦士たちの団体をいう。西欧における騎士とは主に中世、騎馬で戦う戦士に与えられる名誉的称号及びそこから派生した階級。王侯貴族のお抱え騎士団。身分的には騎士、特権階級の少数精鋭集団である。実際の軍事集団としてより名誉や儀礼的な意味合いが強い騎士修道会及びそれを模して各国の王と貴族が作った騎士。その附属員から構成される団体である。後ヨーロッパの勲章システムに受け継がれていく。

●騎士団の種類
騎士修道会(宗教騎士団)
12世紀、十字軍が得た聖地エルサレムを守備するため修道士であり騎士でもある集団としてテンプル騎士団が創設され以降それに準じた騎士修道会が次々作られた。宗教的色合いが濃く団員は修道騎士、騎乗して戦う修道士である。設立には教皇の許可が必要であり教皇と神以外には服属しない。数ヶ国にまたがって独自の領土、城、教会を持ち、強大な経済力と軍事力で、一つの「国」のような存在であったものもある。聖ヨハネ騎士団、テンプル騎士団、ドイツ騎士団、リヴォニア帯剣騎士団、聖ラザロ騎士団、サンティアゴ騎士団など。
●世俗騎士団
14世紀以降軍事方式が変わり長弓弩弓を持つ歩兵の重要度が高まり騎士の重要性は下がる。しかし騎士の軍事的実用性が失われると却って名誉としての騎士の意識が高まり(騎士道精神)、アーサー王伝説の円卓の騎士や騎士修道会への憧れが強まった。力のある王や貴族が名誉システムとして、あるいは友愛組織として騎士修道会を模した騎士団を設立するようになった。ガーター騎士団、金羊毛騎士団、ドラゴン騎士団
●実体の無い騎士団
16世紀以降、騎士は過去のものとなり完全な名誉の勲章システムとして実体の無い騎士団が創設されるようになった。バス騎士団(イギリス)、大英帝国騎士団、レジオンドヌール騎士団(フランス)ブール・ル・メリット騎士団(プロイセン)
現代も中世の騎士道精神を模した民間団体や秘密結社などが存在する。薔薇十字団、東方聖堂騎士団、青騎士もそうか・・・。現在でも騎士及び騎士道を扱った作品は様々な形で数多くある。作品によって騎士としての在り方、捉え方も多岐に渡る。ベルセルクの鷹の団、新生鷹の団もそれに準ずる。

英語knight(ナイト)
フランス語chevalier(シュヴァリエ)
イタリア語cavaliere (カヴァリエーレ)
スペイン語caballero(カバジェロ)
ドイツ語Ritter(リッター)
オランダ語ridder(リッデル)
※騎士いずれも「騎乗」を語源とし、特に英語では「従僕」を意味するcniht に由来する。現代英語では騎兵をcavalier(キャヴァリアー)としてknight と区別する。
更に詳しく知りたい人はここ↓架空世界学の騎士団の実態
http://www4.plala.or.jp/kaseiken/kasei/at04.htm
各種の架空世界について社会科学的観点から考察されて面白い。