「楽園・理想郷・ユートピアの種類一覧」
- 2025/03/27 15:02:19
投稿者:スイーツマン
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「楽園・理想郷・ユートピアの種類一覧」
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2015年12月5日 項目を追加
楽園・理想郷・ユートピアの種類一覧の概要
理想郷・ユートピアとは、現実には存在しない理想的な世界や社会で、数多くの物語などに様々な形で登場しています。
また、ユートピアの反対の意味として「ディストピア」も様々な物語などに登場します。
エレホン(Erewhon)は、どこでもないを意味する英単語(Nowhere)を逆から綴った名称になっています。
電脳都市「エレフォン」
エレホン(Erewhon)は、どこでもないを意味する英単語(Nowhere)を逆から綴った名称になっています。
電脳都市
エレフォン
迷い家 主に東北地方の昔話などに出てくる家で、柳田國男の「遠野物語」で紹介されました。
主に旅人などが山に迷い込むと遭遇する豪華な家で、綺麗な花が咲き乱れ、多くの家畜が居るとされています。 しかし人はおらず、迷い込んだ旅人も再びその屋敷に行こうとするとたどり着くことは出来ないというような話になっています。
無何有郷 無何有郷(無何有の郷:むかうのさと)とは、中国の思想家である荘子が説いた「何も無く自然のままである土地」 を意味する理想郷です。
Fortunate Isles Fortunate Islesとはギリシャ神話に登場する「幸運の島」と呼ばれる島です。
この島には英雄が住んでおり、あらゆる果物や鳥類が住んでいる楽園とされていますが、海岸には常に怪物の死体が打ち上げられ腐臭に悩まされているとの記述も見られます。
ベンサレムは太平洋上の島に存在し、非常に高度な文明と科学力を持っているとされます。
蓬莱 古代中国の仙人思想で出てくる理想郷です。
東方の海の上にあるとされ、不老不死の仙人が住んでいるとされています。
マグ・メル マグ・メル(Mag Mell)とはケルト神話に出てくる死者の国で「楽しき都」とも呼ばれています。
マグ・メルは島もしくは海中にある国で、アイルランドの英雄や修道士が訪れたとされています。
ここでは永遠の若さと美しさを保つことができ、すべての娯楽が集まっている楽園であるとも言われています。
パラダイス パラダイス(Paradise)とは、英語で楽園や天国を意味する単語です。
ヒュペルボレイオス ギリシャ神話に出てくる理想郷で、永遠の光に包まれ、幸福に満ちた人々が生活していたとされています。
ヘスペリス
ヘリペリデス ギリシャ神話に出てくる理想郷で黄金のリンゴの木が生える理想郷とされています。
ヘリペリデスはパラダイスの語源とも言われています。
ニライカナイは遥か東の海の底に有るとされ、生命の源であり、神の世界であり、死者の魂が戻る場所とされています。
ニルバーナ ニルバーナ(Nirvana)とは、サンスクリットで涅槃を意味する言葉です。
ヌートピア ジョン・レノンとオノ・ヨーコによって建国されたとされる国です。
ヌートピアはジョン・レノンの曲「イマジン」の内容に基づいています。
領土や国境は無く、通貨や政治も無いとされています。
ネバーランド ピーターパンの中に登場する架空の国で、年を取らない子供たちが妖精と共に暮らしています。
はいどなん はいどなん(ハイドゥナン)とは、沖縄県の与那国島のさらに南方に存在すると伝わる楽園とされる島で、 「南与那国島」「大与那国島(うふどなん、うふどぅなん)」等とも呼ばれています。
パイパティローマ パイパティローマとは、沖縄県の南波照間島の伝説で南方に存在するとされる理想郷です。
ティル・ナ・ノーグには妖精が棲んでいるほか、生き物の住む島、勝利者たちが住む島、水底の島の 3つの島があるとされています。
常世 古代日本での信仰や神道での概念で、訪れたものに富や知識、不老不死をもたらすといわれています。
また、死者の国ともされ死後の世界とも考えられています。
常世の国 古代の日本で侵攻されていた異世界で海の遥か彼方にあるとされる理想郷で、「古事記」「日本書紀」「万葉集」「風土記」などにも記載されています。
常世の国に渡った者は若返りや不老不死になるとされています。
テレームの僧院 テレームの僧院(Abbaye de Thélème)とは、フランスの作家であるフランソア・ラブレーによって 書かれた「第一の書ガルガンチュア」に登場する理想郷の名前です。
新大陸にあるとされ、黄金の都市で有ったとされます。
シャングリラ イギリスの作家ジェームス・ヒルトンの小説「失われた地平線」に出てくる理想郷です。
シャングリラはチベット奥地に有りそこに住むものは非常に長生きをしているとされています。
ジャンナ ジャンナ(jannah)とはイスラームにおける天国で、イスラム教の聖典であるコーランに 「信教を貫いた者だけが死後に永生を得る所」と記されています。
イスラームにおいての楽園や天国には「フィルダウス(パラダイス)」「アドン(エデン)」 「ナイーム(悦楽)」「マアワー(安息所) 」「フルド(永遠)」などが有ります。
シャンバラ インド仏教の経典「時輪タントラ」に出てくる理想の仏教国の名前です。
スペンソニア スペンソニア(Spensonia)とは、イギリスの革命家であるトーマス・スペンスが 提唱した理想郷の名称です。
モンゴル帝国のクビライ・ハンが、モンゴル高原南部に設けた夏の都「上都」(ザナドゥ)です。
イギリスの詩人サミュエル・テイラー・コールリッジが紹介して以来、幻想的な都市とされ理想郷や桃源郷とも言われるようになりました。
ジパング Zipangu
中世ヨーロッパで言われていた東方にある島国で、黄金の国であるとされていました。
またジパングは日本の事だとも言われており、マルコ・ポーロの「東方見聞録」で紹介されました。
東方見聞録においてジパングは「中国大陸の東に浮かぶ島国で、莫大な金を産出しており宮殿や民家は黄金でできている。人々は偶像崇拝をしているが外見がよく礼儀正しい」 と記されています。
ジパング伝説は奥州藤原氏が産出していた大量の金や、中尊寺金色堂がモデルになっていると考えられています。
約束の地 Canaan
旧約聖書で神がアブラハムの子孫(イスラエルの民)に約束したとされる土地で「乳と蜜の流れる場所」とされています。
実際の場所は地中海とヨルダン川や死海に挟まれた地域とされています。
カリポリス カリポリス(kallipolis)とは、 古代ギリシアの哲学者であるプラトンによって書かれた「国家」に登場する理想都市の名称です。
キーテジ キーテジ(Китеж)とは、ロシア正教古儀式派の中で考えられている伝説上の聖地で、 ニジニ・ノヴゴロド州の北部にあると言われています。
モンゴル帝国による侵攻から逃れたロシア正教徒により造られ、古いロシア正教の信仰が 保たれている場所とされています。
キリンヤガ キリンヤガ(Kirinyaga)とは、アメリカ合衆国のSF作家であるマイク・レズニック書いた「キリンガヤ」に登場する 理想郷の名前です。
キリンガヤはケニアのキユク族が昔ながらの生活を行うために移住した惑星で作られた理想郷となっています。
コケイン コケイン(Cockaigne)とは中世フランス語で理想郷を意味するpaïs de cocaigne(満ち足りた土地)に由来するとされています。
ソロモン王が黄金や香木などの貴重品を大量手に入れた場所とされ、現在のマリ共和国やジンバブエ付近と考えられています。
隠れ里 日本の昔話や伝説に出てくる理想郷の一種で、深い山などに迷い込んだ人がたどり付く場所で、温暖な気候や豪華な家、豊富な農作物や家畜などがあり人々が暮らしています。
しかし迷い込んだ人間が再び訪れようとするが、たどり着くことは出来ません。
仙郷 不老不死の仙人が住むとされている理想郷です。
中国の道教や仙人思想などで語られています。
エルドラド
エル・ドラード El Dorado
エルドラドまたはエル・ドラードは、南アメリカのアンデス地方に伝わる黄金郷です。
エル・ドラードとはスペイン語で「黄金の人」や「金箔を被せた」などの意味があり、 16世紀頃のアンデス地方に存在した『首長が全身に金粉を塗って行う儀式』が元になっているとされ、 この噂を聞きつけた征服者達に『アマゾンの奥地に存在する黄金郷』を指す言葉となりました。
地上の楽園 Garden of Eden
旧約聖書の創世記に出てくる理想郷で、 アダムとイブがエデンの園を管理し、様々な果実や「生命の樹」「知恵の樹」が植わっていました。
エデンの園は「東の方」にあるとされ、主な説ではアルメニアのエレバン、メソポタミア文明で存在した都市ディルムンなどが有ります。
エリュシオン Ēlysion、Elysium
ギリシャ神話に出てくる楽園で、「至福者の島」とも呼ばれています。
エリュシオンは冥界の審判官を務めるラダマンテュスが支配する死後の世界とされ、神々から祝福された英雄たちが暮らしているとされています。
紀元前8世紀末頃の書物には『世界の西の果てのオーケアノスの海流の近くにある』とされ、紀元前1世紀頃の書物には『冥府の神であるハーデースの支配下の地下の世界にある』とされています。
エレホン エレホン(Erewhon)とは、イギリスの作家であるサミュエル・バトラーのユートピア小説である 「エレホン」の登場する理想郷の名前です。
アンヌンまたはアンヌヴンと呼ばれるウェールズ地方の神話に出てくる異世界で、理想郷であると共に黄泉の世界でもあるとされています。
アンヌンは灰色の衣装をまとったアラウンという王が支配しています。
また、アンヌンはアヴァロンと同じ場所であるとも考えられています。
イーハトーブ 宮沢賢治の物語などに出てくる理想郷の名前で、岩手をもじって作られました。
イ・ラプセル ケルト神話に登場する楽園の一つで「至福の島」とも呼ばれています。
エコトピア アーネスト・カレンバックが出版した本に出てくる理想郷で環境に影響を与えないエネルギーなどで生活している国です。
この本は環境保護運動等に多くの影響を与えたとされています。
アルカディア Arcadia, Arkadia
ギリシャのペロポネソス半島中央部の存在する地名で、古くから理想郷・牧歌的な楽園・理想的田園の代名詞として使われてきました。
古代ギリシャ時代からアルカディア人が住んでおり、現在ではギリシャ共和国のペロポネソス地方のアルカディア県となっています。<
アガルダ Agartha
地球空洞説などで地球の中心にあるとされている都市です。
インドやチベットなどの仏教信仰でもアガルダ語られており、地球空洞説を唱える者たちから支持を受けています。
代表的な楽園の「シャングリラ」はアルガダの首都だといわれています。
アガルダは高度な科学文明を持った精神社会で、超能力などを持った非常に長生きである人類や動物が居るとされています。
アトランティス Ατλαντίς
古代ギリシャの哲学者プラトンの対話篇「ティマイオス」「クリティアス」に出てくる島で、非常に進んだ文化と科学力を持った王国が繁栄していたと言われています。
しかしアトランティスは強大な軍事力を持ち世界の覇権を手にしようとしたために、大陸ほどの巨大な島であったにも関わらず、神であるゼウスの怒りに触れて海に沈められたとされています。
様々な伝承や伝説を総合的に判断するとアヴァロンは現在のイギリスにあるグラストンベリー付近が最も有力な場所と考えられており、それ以外にもフランスのブルターニュ半島沿岸にあるリル・ダヴァルやダヴァル、イングランド最北部カンブリア州の村ブラフ・バイ・サンズ、 コーンウォール半島沿岸のセント・マイケルズ・マウント等の説も有ります。
アヴァロンは致命傷を負ったアーサー王が最後を迎えた地で有る他、 イエスがアリマタヤのヨセフと共にイギリスを訪れた際に上陸した地で、イギリス最初の教会が立てられた伝説の残る場所でも有ります。
エジプト神話に出てくる死後の世界で、オシリスが支配する永遠の楽園とも言われています。
エジプト神話では死亡したものが死後に審判を受け、心理を司る女神マアトの羽と死者の心臓の重さが釣り合った場合のみ、長いたびを経てアアルにたどり着けるとされています。
アアルは太陽が昇る東側の方向に有る葦の生える原野で、狩猟や魚捕りを行いながら永遠に暮らせる平和の土地と考えられています。
アイティオピア ギリシャ神話に登場する南の果ての国の名称で、現在のエチオピアとされています。
アイティオピアはユートピアの語源であるとも言われています。
アヴァロン Avalon
「理想郷」「無何有郷」とも呼ばれています。
ユートピアは元は大陸と繋がっていた巨大な三日月型の島で、島の中に水路が1週しており、水路の内側にある部分がユートピアの本土となっています。
ユートピアには54の都市があり、夫々の都市に6千戸の家が有ります。
住人はみな清潔な衣装を身につけ、1日の6時間の労働を行い、空いた時間には芸術や科学研究を行っています。
財産は有しておらず物が必要になった場合には、共有の倉庫の物を利用します。
名称 説明
楽園 楽園(Paradise:パラダイス)とは、永遠の平和と幸福と繁栄がもたらされる場所で、 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など様々な宗教でも用いられている用語や概念です。
一般的には死後の世界の国や場所であり、現世や地獄や冥界などと対比的用いられています。
桃源郷 中国の理想郷で道教や仙人思想からできた概念とされています。
桃源郷は詩人の陶淵明が記した「桃花源記 ならびに序」という詩に初めて書かれ、桃の花が咲き乱れ水も田畑も豊かな場所だとされています。
武陵桃源とも呼ばれています。
ユートピア utopia