ニコッとタウンにログインして、きせかえ仮想生活を楽しもう♪
メンバー内で短文の連投を繰り返し 小説を作ってみよう?的な感じで 文体は、その人それぞれの個性があるので そちらを尊重しつつ、何かしらストーリーが作れればな?と。 ※話の始まりと終わりは、同じ人が書いて下さい。 ※話の途中は、他の人も気軽に書いて下さい。
用事で車に乗り運転してると
…思い出すのだ。
あの時の光景を
特に可も不可もない平凡な日々の筈なのだが…
まだ先の未来あるあの少女達が羨ましいのだろうか?
あの楽し気だった表情が?
あの溢れんばかりの笑顔が?
あの軽快に動くさまが?
もう遥か遠のき…過ぎ去って忘れてしまった時だけど
少女達のように、楽し気な時や、心と体も弾むように時
軽やかに感じられた時も…きっとあったのだろう。
時々、運転中に「少女と満月」の光景を思い出すことが多くなり
そのことをぼんやり考えていると…
その時からはるか先に進んでしまい
その時に戻ることが出来ないことや
絶対に色褪せるないと思ってい記憶や感情なども
今になって分かったとは、いつまでも鮮明に
忘れることはない記憶などあったら
それはそれで少し怖いだろうなぁ…と
思ってしまっている自分が居て
その辺を実感するのだ。
良いも悪いも、段々と忘れ薄れていくのが必要だから
記憶も薄れていくのだと思うし…。
そうそう
昔想い描いた未来を、歩んだ訳ではないけど
その時々で、出来るうる選択肢をしたと思っているので
今の自分も悪くないと思うつつ自然と口元には微笑みが浮かぶ
…ガラスの外の流れる景色を横目でチラッと見しばらく走り続け
信号の手前で車を減速せた。
(終)
センターラインは何処までも先を示し続けるように見えた。
でも、分岐や信号、交差点、T字路や、ついには行き止まりさえある。
いつまでも、どこまでも、終わりなく続く道など無い。
「まるで、人生みたいなもんだ・・。」
そう・・そして、道にはところどころに横断歩道がある。
そして、その横断歩道を時々誰かしら渡って横切っていくものだ・・。
自分の人生のラインにクロスしていく。
ときに驚きをもって、ときに華々しく、・・それとも?
さっき見た少女たちのように、軽やかに・・
…時々1人の時間、車を運転している時や
電車に揺られ目的地に運ばれている時などに
ふと…過去の時間に連れていかれしまう時がある。
これからまだ先(未来)の長い、彼らを眺めていると
…ふと過ぎ去った時を思い出す。
あの頃は何を見ても、好奇心、楽しさ、遊び心を
見い出すことが出来た気が…していた。
時間も無限に有ると本気で思ってしまっていたことも
…ちらりと思い出していたり?する。
「ふっ…そんなことあるわけないのにな…(苦笑)」と
思わず独り語をつぶやきつつ、丁度分岐の地点に到達し
外やミラーに視線を巡らせつつ、車を加速させた。
…時々1人の時間、車を運転している時や
電車に揺られ目的地に運ばれいる時などに
ふと…過去の時間に連れていかれしまう時がある。
これからまだ先(未来)の長い、彼らを眺めていると
…ふと過ぎ去った時を思い出す。
あの頃は何を見ても、好奇心、楽しさ、遊び心を
見い出すことが出来た気が…していた。
時間も無限に有ると本気で思ってしまっていたことも
…ちらりと思い出していたり?する。
「ふっ…そんなことあるわけないのにな…(苦笑)」と
思わず独り語をつぶやきつつ、丁度分岐の地点に到達し
外やミラーに視線を巡らせつつ、車を加速させた。
艶やかな髪をなびかせ、うなずきあいながらゼブラ模様の上を渡り急ぐ少女たちの影を
横目で追いつつ、青シグナルになったので、私はゆっくりと車を前に走らせた。
誰にでも・・、そう。 誰にでも「青い時代」はある・・。
「自分」とは何なのか?こんな言いようもないことで人は悩む・・。
それが正しいとか、間違ってるとか、答えの出ない問いに
昼夜悩み続けた時代がある。
そして、それがいかに拙いものであったとしても、
真剣に「愛」を考えた時間がある・・。
それを「友」と二人語り明かした苦くも恥ずかしい
それでいて代えがたい貴重な思い出の日々もある・・・。
「まあ、そんな頃もあったっけ?」
やがて、自分の過去の景色がパノラマ写真のように頭に像を描いた。
「少女と満月」
暦では初夏
草木の鮮やかな色合いや
日暮れの時間も段々と長くなり
意味もなく開放的な気分になりつつある季節
もう辺りは大分暗くなっていたが
用事を終え家路に向けて車を走らせている途中
信号が赤になり、横断歩道の手前で停止させた。
青信号になるまでの間
カーラジオから流れる
ゆったりしたペースの声を聞きつつ
目の前の風景を見つめていると
白っぽい人影が移動しているのがチラチラと
目の前に意識を集中すると
夏の夜を、、白のセーラーを来た、少女たちが
、、、通り過ぎていった。
楽し気に、軽やかに
点滅間際の横断歩道を、渡っていった。
それを、車内から、眺め
ふと、、学生の頃を、思い出した。
暦では初夏
草木の鮮やかな色合いや
日暮れの時間も段々と長くなり
意味もなく開放的な気分になりつつある季節
もう辺りは大分暗くなっていたが
用事を終え家路に向けて車を走らせている途中
信号が赤になり、横断歩道の手前で停止させた。
青信号になるまでの間
カーラジオから流れる
ゆったりしたペースの声を聞きつつ
目の前の風景を見つめていると
白っぽい人影が移動しているのがチラチラと
目の前に意識を集中すると
夏の夜を、、白のセーラーを来た、少女たちが
、、、通り過ぎていった。
楽し気に、軽やかに
点滅間際の横断歩道を、渡っていった。
それを、車内から、眺め
ふと、、学生の頃を、思い出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
だんだん日差しがジリジリ照るようになってきた。木陰に入ると全身スゥーッとして気持ちがいい。
「ふう、よいしょ・・」
一休みしたあと、ちょっとボーっとしてた頭を左手で押さえながら、私はもういちど歩き始めた。
「・・あれ?、昨日、そんなに夜更かししてたかな~・・」
いつもの通学路を行くと、燃え立つ深緑色に覆われた山々を背にして、白い建物が近づいてくる。
「中学校」だ。
私は(ゆう)。
この中学の二年生。とりたててスポーツが得意、とか勉強ができる、とか美人?・・とか・・
そういうのはないけど。まあ、普通かな・・?
「よッ、おはよ!」
いま、声をかけてくれたのは(そう)君。
最近は、いつも二人で早朝教室に登校するようになった。
なんか急に背が伸びて、私より頭一つ分ちかく大っきい感じ(笑)
でも、ぜんぜん中身はおんなじw
無茶で、ちょっとカッコつけで、でもやさしい・・・。
通学路ではずっと車道側を歩いて、私のこと、何気に気づかってくれてる・・。
教室では、毎日なんてことないおしゃべりをしてるけど、それが楽しい♪
私は、この教室での時間がけっこう好き☆
(・・きっと、そう君も、そう思ってくれてるんじゃないのかナ?)
もうすぐ夏休み。それはとっても嬉しいことなんだけど・・
しばらくは、この早朝教室でお話しすることもおあずけ?になっちゃう。
・・そうだ・・
休みに入ったら・・
どっか、行こうぜ!・・な~んて(照笑)・・・私のこと、誘ってくれないかな♪
(終わり)
そうは静かに理科準備室の扉を閉め、廊下に出た。
西側の窓からさす黄色味を帯びたオレンジの陽光が、もう足元近くまで伸びてきていた。
上階の二年生教室に戻り、自分の机で、教科書、ノート、筆記用具・・、順番にカバンにつめ
帰り支度をした。 そうして教室内を見渡すと、そこはもう、しんとした静けさだけがある。
・・・ただの、箱だ。
再び廊下に出て階段を下り、校舎入り口の下駄箱で、自分のスニーカーに手をかけたとき・・
「そう君。」
「あれ? ゆう、居たのかよ。」
「・・うん、理科準備室入ってくの見えたから・・待ってた。」
「おお、そうか・・。」
「呼ばれてたの?」
「あ、・・ああ、ちょっとわかんないとこ、あってな。聞きに・・」
「うそばっかり(笑)そんなんで行くことないくせにw」
「あー、わかるかあ?・・ホントはもうちょっと勉強がんばれって、言われたw、はは!」
「やっぱり~w」
「・・・帰るか。」
「うん・・・。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「よく・・わかってます。」
静かに、しかし確信的に(そう)は答えた。
「私も一応特別に学校の許可を得て、教師って言うことであなた達の
サポートをしてるけど、時々胸が詰まるわ・・」
「もう一年以上前になるのね・・」
「あなた達はここに入学してほどなく、仲良くなった。
最初の大型連休に初デートの約束をしたわ・・隣町のテーマパークでね・・。」
「かわいらしいものね・・純粋で無垢な、かけがえのない・・初恋・・。」
「・・そして、帰りのバス停に二人で並んで待っていた所に・・暴走車が・・
運転者は高齢の男性、心臓発作と言われていたわ。不憫よね・・
あなたは数か所の打撲と骨折で済んだけど、ゆうさんは脳の損傷を受け一時危篤状態・・
一週間後意識が戻ったものの、事故前後の記憶が消失、そう君のことも、まるで
憶えていなかった。そして数か月後、ゆうさんが新しい記憶追加が出来ない状態だ
ということが判明。その病状は進行しており、現代の医療では成す術はない・・。」
「・・・」
「私の見立てでは、ゆうさんの記憶は最長半年くらい・・それもだんだん短くなってきてるわ。」
「・・・」
「ねえ、そう君・・。」
「あなたの気持ちは分かるわ。でもね、ゆうさんはこのまま行くと、あなたのことを
もう何も覚えられなくなる。それだけじゃないわ、障害が生命維持の領域まで及べばッ・・・」
「先生。」
(そう)は窓の外を眺めた。
下校前の生徒たちがところどころで立ち話をしていた。笑い転げる者、手を振り挨拶する者、
校門へと走り急ぐ者、二人で手をつなぎ帰途につく者・・・。
「・・おれ、楽しかったんですよ・・・」
「あの日、テーマパーク行って、うきうきしてて・・・」
「ゆうといっしょにご飯食べて、アイス買って・・・」
「休みが終わっても、また学校で会えるんだよなぁって・・」
「それが・・楽しかったんですよ・・・」
「・・・・」。
「だから、おれ、ゆうにも・・・」
静かに、しかし確信的に(そう)は答えた。
「私も一応特別に学校の許可を得て、教師って言うことであなた達の
サポートをしてるけど、時々胸が詰まるわ・・」
「もう一年以上前になるのね・・」
「あなた達はここに入学してほどなく、仲良くなった。
最初の大型連休に初デートの約束をしたわ・・隣町のテーマパークでね・・。」
「かわいらしいものね・・純粋で無垢な、かけがえのない・・初恋・・。」
「・・そして、帰りのバス停に二人で並んで待っていた所に・・暴走車が・・
運転者は高齢の男性、心臓発作と言われていたわ。不憫よね・・
あなたは数か所の打撲と骨折で済んだけど、ゆうさんは脳の損傷を受け一時危篤状態・・
一週間後意識が戻ったものの、事故前後の記憶が消失、そう君のことも、まるで
憶えていなかった。そして数か月後、ゆうさんが新しい記憶追加が出来ない状態だ
ということが判明。その病状は進行しており、現代の医療では成す術はない・・。」
「・・・」
「私の見立てでは、ゆうさんの記憶は最長半年くらい・・それもだんだん短くなってきてるわ。」
「・・・」
「ねえ、そう君・・。」
「あなたの気持ちは分かるわ。でもね、ゆうさんはこのまま行くと、あなたのことを
もう何も覚えられなくなる。それだけじゃないわ、障害が生命維持の領域まで及べばッ・・・」
「先生。」
(そう)は窓の外を眺めた。
下校前の生徒たちがところどころで立ち話をしていた。笑い転げる者、手を振り挨拶する者、
校門へと走り急ぐ者、二人で手をつなぎ帰途につく者・・・。
「・・おれ、楽しかったんですよ・・・」
「あの日、テーマパーク行って、うきうきしてて・・・」
「ゆうといっしょにご飯食べて、アイス買って・・・」
「休みが終わっても、また学校で会えるんだよなぁって・・」
「それが・・楽しかったんですよ・・・」
「・・・・」。
「だから、おれ、ゆうにも・・・」
「おっと!あぶなッ」(ひなた)
「あ、ひなちゃん・・そうだ、あのね、ちょっと・・」
「ごめーん、これからクラブの練習あるんで、またね~(バイバイ)」
「あ、ひなちゃ・・」
さすが陸上部・・もう廊下のあんなところまで行っちゃってる・・。
ま、いっか。
---------------------------------------------------------------
(翌日)
「よッ、おはよ!」
「あ、そう君、おはよう・・・」
「ケガ、だいじょうぶ?」
「あー、ぜんぜんへーきだってwもう痛くねーし。」
「そっか、よかった 」
「 あんまり無茶しちゃダメだよ。。」
「おー、わかってる。」
かつての日常がもどった。
こうやって二人して登校して、朝早くの教室で二人だけで何となく過ごす・・。
ちょっと息苦しいけど、嫌じゃない・・。ちょっと緊張するけど、嫌じゃない・・。
とくに何かじゃべるわけじゃないけど、ふつーになんてことない会話をしてる・・。
なんとなく、居心地がいい、ふんわりした時間。特別じゃないのが特別、みたいな♪
・・そのせいか?
ひなたも他の子も、取り立てて冷やかすことも無くなった。
かつての日常・・平穏で、穏やかな時間・・
わたしには、きっとこの時間が大切・・・。変わらないでほしいな・・・なーんて☆
「キ~ンコ~ン、カ~ンコ~ン」
理科室は校舎一階の保健室の向かい側、併設して準備室があり、器具や薬剤が収められている。
部屋の窓際には机と椅子が置かれ、普段は理科担当の教師用控室としても使われている。
「しつれいします。」
(ガラガラガラ・・・・ピシャン)
「あら、そう君」
(そう)は放課後、一人でこの理科準備室を訪ねていた。
「先生・・ゆうの具合ってどうですか?」
「・・・正直・・あまりよくはないわね・・。」
「・・」
「記憶できる期間も、だんだん短くなってるみたい。」
「・・」
「高次脳機能障害と言っても、ゆうさんの場合は特殊なの・・。」
「もともと解明できてない事も多い分野だし・・めったにないレアケースなのよ。」
「・・わかってます。」
微笑みを浮かべたまま
「ゆうさん、また何かあればね!」
と言い残しつつ歩き始めた。
1人取り残されたゆうは、そこで少し考えを巡らせていたが・・・
考えてもすぐ答えの出ることではないので
お手洗いに行きつつ、教室に戻ることにした。
知らない内に話したりと、自然と相手と交流していること
・・・ほんと不思議な気分になる。
その前までのお互い知らぬ間柄の頃が思い出せないが・・・
きっと相手の方もそうで、それとなく過ごしているのだと思う。
そんな感じのことを、考えながら歩いていると教室のドアが
目の前に迫っていた。
目の前のドア手を掛けた。
「ガララ・・・」
しばらく立ち去っていくそう君の、その後ろ姿を眺め、私は考えていた。
(うん、最初の時より、やっぱちょっと背高くなってる・・)
(前はこうやった見たとき、目線がちょっと上くらいで、肩は・・)
(あれ?・・・最初の時、って・・・いつだっけ?・・・
憶えてるのは最近、朝に挨拶してくれるようになって、
早朝に教室で二人でおしゃべりしてたことだよね?
・・・小学校の校区が違ってるってことは
たしか、ひなたに教えてもらった。二年になってからだ・・・)
(・・え?・・最初って??・・・・いつ?・・・・)
ポンッ(肩を叩く音)
「こんにちは!ゆうさん」
「あっ、みか先生。こんにちは。」
みか先生は、女性としては珍しい理科を教える先生。いつもルーズに
白衣を着てるけど、そういう性格なのかな?(笑)
軽くウェーブした髪が肩までかかってて、理科の先生らしくはないw
(でも、この田舎町じゃ、ちょっと浮いてるかもねw)
なんて言ったっけ?心理カウンセラー?の資格ももってて、この学校で
生徒のメンタルヘルス担当になってるらしい。
だから、ときどきこうして、生徒に声かけたりしてるんだろう。
「どう?最近、そう君とお話ししてる?」
「え?え?どうしてですか。」
「だって、あなた達、仲良く登校してたじゃない?最近」
「あ、あれは、登下校の方向が一緒なので、べつに特別・・」
「そうなの?」
「はい、それに、最近は一緒に早朝登校することもなくなって・・」
「そうだったの・・、二年生になって、仲良くしてると思ってたんだけど・・」
「・・・」
「ねえ、ゆうさん。」
「はい?」
「そう君が一年生だった頃を憶えてる?」
「・・それが・・ごめんなさいなんですけど・・ぜんぜん、印象が無いんです。
同じクラスに居たはずなのに、どんな男の子だったか?覚えがないんです。」
「・・それが、最近、すごく気になってきた?」
「いえ、いえ、いえ!(汗)そんなじゃなく!・・ただ・・」
「ただ?」
「朝、教室で一緒にいると息苦しかったのに」
「・・・」
「来なくなると、なんだか・・」
みか先生の顔が優しく微笑んで見えた気がしたのは、なぜだろう・・・?
多分聞こえているのだろうが、そう君は沈黙をしていた。
「・・・・・」
自然とこちらも沈黙していた。
普段沈黙している状態の時は、何か喋らないと・・と
内心焦る事もあるけど、今はこの沈黙が心地いい
多分、お互い考えてることがあるからかも?知れない。
窓の外見つつ何か考えことをしているので
私は、続けてそう君を観察することにした。
お互い成長の最中なので
そう君から見たら多分私も変化している部分もあるのだろうな・・と
チラッと頭の片隅によぎったが・・・今は彼の姿を見たいという好奇心の方が勝った。
少し広くなった肩幅や、体の厚みが増してい感と
顔も大人びていて体は出会った頃の記憶よりも
・・・ゴツゴツしている印象が増している。
そして横顔ははっきり分かる位、大人びた表情だ
・・・多分、瞳に宿る何かしら?なのかも知れない。
そしてふと気付く・・・
彼から見たら・・・今の私はどう見えているのだろう?
多分聞こえているのだろうが、そう君は沈黙をしていた。
「・・・・・」
自然とこちらも沈黙していた。
普段沈黙している状態の時は、何か喋らないと・・と
内心焦る事もあるけど、今はこの沈黙が心地いい
多分、お互い考えてることがあるからかも?知れない。
窓の外見つつ何か考えことをしているので
私は、続けてそう君を観察することにした。
お互い成長の最中なので
そう君から見たら多分私も変化している部分もあるのだろうな・・と
チラッと頭の片隅によぎったが・・・今は彼の姿を見たいという好奇心の方が勝った。
少し広くなった肩幅や、体の厚みが増してい感と
顔も大人びていてゴツゴツしている印象が増している。
そして横顔ははっきり分かる位、大人びた表情だ
・・・多分、瞳に宿る何かしら?なのかも知れない。
そしてふと気付く・・・
彼から見たら・・・今の私はどう見えているのだろう?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
過疎地域の小さな中学校だ。保健室といっても部屋に大したものは置いていない。
救急箱と薬品が少々、簡易式のベッドがひとつ・・。
「そこ、すわって。」
私は棚から救急箱を引き出し、ふたを開けながら薬品ラベルを確認していた。
「なんで、こんなことになったの?」
「イタタタ・・」
とりあえず消毒液の綿花で傷口を撫で、ガーゼと絆創膏で止めて置いた。
(・・だって、それ以外どーしたらいいか?わかんないし!)
「ダンクシュート、やれっかな、って思ってよ・・」
「ダンク・・?」
「ああ、バスケのリングの真上からボール押し込むやつだよ。」
「・・・」
「て、思ってたらそのまま突っ込んじゃってガシャンと・・」
「もうー、そんなのあぶないよ。」
「ハハ、ちょっと届かなかったけど、おしかったぞ。」
「どーせ、女子の前でイイ格好しようと思ってたんでしょ。」
「あのなぁー、そんなんじゃねーよ!」
「気をつけなきゃだめだよ・・ほんとに・・・。」
そのとき、少し顔を上げたそう君と、一瞬だけ目が合った。ほんの一瞬・・
そう君は何か言いかけたんだと思う。・・・・私にはそう見えた。
「・・・ウン・・・わかった。」
意外に素直な返事をくれた。そう言ったまま窓の外を向いたそう君のシルエットは
すこし肩幅も広く、大人びた?感じがした。・・ダンクシュート・・かぁ・・。
「・・そういえば・・。」
「?」
「背、ちょっと伸びたよね・・・・。」
無視してるわけじゃないけれど、お互い一対一で話をするシチュエーションは
なるべく避けていたのかもしれない。
その日の4限目は体育。
梅雨の影響でお天気がすぐれなかったので体育館で行われることになった。
男子はバスケット、女子はマット運動の異種授業。
まあ、マット運動はずいぶんと気が楽♪ 球技だとチームプレーで勝ち負けが
おきてくるので、私みたいなのが、もし皆の足引っ張ったりすると気持ちが凹む。
マットはきほん、ゴロゴロしてたら終わりそうだしねw
「ガシャン!」
いきなり金属と物がこすれるような音がしたと思うと・・。
(ざわざわざわざわ・・)
「おーい、保健係いるかー?」
「は、はい。」(・・私だ。)
「そうがちょっとケガした。保健室で手当てしてやってくれ。」
「ええー? あ・・ハイ。」
見ると、そう君が額を押さえてる・・左ひじからも・・ちょっと血が・・
「大丈夫・・?」
「ああ、どーってことねえよ。」
(ざわざわざわざわ・・)
二人して体育館を出る。簀の子の渡り廊下を真っすぐ行くと、本校舎の一階フロア入口。
職員室から階段をはさんで一番奥に、保健室がある。
そこにたどり着くまでのあいだ、お互い特に言葉は交わさなかった・・。
「おッ、ゆうとそう君じゃん。」
(ひなた)だ。彼女はクラスのご陽気キャラの一人。ポニーテイルをした、とても元気な女の子。
彼女も所属してる陸上クラブの個人朝練でランニングするから早めに登校することが多いのだ。
「あれれ~?二人でなんか話してた?悪かったかな~(笑)おじゃまして・・」
「ち、ちがうよ、ひなちゃん。」「そんなんじゃねーよ!」
「まあ、いいじゃん、もうすぐ夏だしねぇ、ウフフ・・」
「ほんと、ちがうったら」「だ、か、ら、そんなんじゃねーって言ってんだろ!」
間違いなく恋愛体質だ。快活でいい子なんだけど、ときどきクラスの誰かが
こうして人身ごくうにされる。(えー、こんどは私たち?・・)
「おーっす!」「おはよー」「よお!」「おは・・・」
ほどなく、一人、二人、三人・・どんどん登校してきていつもの教室の風景になった。
わいわいがやがや・・一人の声なんて大勢のざわめきの中でかき消されそうになる。
アニメのこと、お気に入りアーティストの事、スポーツ結果の事、いろいろ・・
あちこちで花咲く話題は次々と変わり渦を巻く。せみ時雨のように寄せては返す言葉の波は
もう、一つ一つをとらえて反応することが出来なくなる。
私たち二人の非力な「いいわけ」なんて「ホコリ」みたいなものだった・・
やがて、それらがいっぺんに引く瞬間。
「きりーつッ」(先生が来た)
とくに変わらない、いつもの授業がはじまった。・・そして日常。
黒板に書かれた文字をノートに写し、その横っちょに落書きをし、
教科書のページに折り目をつけ、よこの机の友から来た伝言用紙を受け取り、
描かれた先生の似顔絵にナイスコメントを追加し、下校後寄りたいお店をリストアップした。
・・これもいつもと大して変わらなかった。
ただ、次の日、
そう君は、早朝には来なかった。
「あれ?まだ来てるのお前一人?」
「うん、そうだよ。」
確かに私はこの所、朝早めに登校するようになった。誰も来ていない静かな教室の雰囲気が
なんとなく好きだったから・・
こうして、窓の外を眺めながらぼんやりしてる時間が気に入っていた。
そのうちクラスメイトが三々五々入って来て、だんだんといつもの教室の
賑わいに戻っていく・・
でも、なんで(そう)君まで早く来てるんだろう??・・最近だよね・・?
一人の気楽さとは違い、二人でいると、・・なんとなく・・緊張するってゆーか・・
(息苦しい・・ってゆーか・・)なんか・・話そうかな・・?
「ねえ、そう君」
「?」
「そう君て、一年も一緒のクラスのはずだよね」
「うん。」
「一年の時ってあんまり、その、話とかってしてなかったように思って・・
・・クラスに居たのかあな~って思って」
「ああーひでえ、お前、そういうこと言うかなー。存在感ねえってか?」
「ごめん、ごめん、そういう意味じゃなくって(汗)話す機会とか無かったなーって、アハハ・・」
「ああ、小学校も違ってたろう?俺も、あんましゃべんなかったし、お前だって無口だったじゃん。」
「え?そう?私無口だったっけ?・・あは、じゃあお互い様だよねw」
・・私もおしゃべりな方では無かったけれど、そんなふうに見られてたんだ・・・。
「あれ?まだ来てるのお前一人?」
「うん、そうだよ。」
確かに私はこの所、朝早めに登校するようになった。誰も来ていない静かな教室の雰囲気が
なんとなく好きだったから・・
こうして、窓の外を眺めながらぼんやりしてる時間が気に入っていた。
そのうちクラスメイトが三々五々入って来て、だんだんといつもの教室の
賑わいに戻っていく・・
でも、なんで(そう)君まで早く来てるんだろう??・・最近だよね・・?
一人の気楽さとは違い、二人でいると、・・なんとなく・・緊張するってゆーか・・
(息苦しい・・ってゆーか・・)なんか・・話そうかな・・?
「ねえ、ゆう君」
「?」
「ゆう君て、一年も一緒のクラスのはずだよね」
「うん。」
「一年の時ってあんまり、その、話とかってしてなかったように思って・・
・・クラスに居たのかあな~って思って」
「ああーひでえ、お前、そういうこと言うかなー。存在感ねえってか?」
「ごめん、ごめん、そういう意味じゃなくって(汗)話す機会とか無かったなーって、アハハ・・」
「ああ、小学校も違ってたろう?俺も、あんましゃべんなかったし、お前だって無口だったじゃん。」
「え?そう?私無口だったっけ?・・あは、じゃあお互い様だよねw」
・・私もおしゃべりな方では無かったけれど、そんなふうに見られてたんだ・・・。
学校に入り(そう)くんとは、階段手前で別れた
「教室でな!」言われ
「うん、また後でね」と、私(ゆう)は答えた
職員室に鍵を取りに行き、そのまま部室に向かうのだろう。
私は1人で教室に向かい中に入ることにした
案の定、誰も居ない
新鮮な空気をいれるために
少し滑りの悪い窓に手を掛け
横にスライドさせた
朝特有のツンとした空気が室内に流れてくる
クラスメイトの居る賑やかな教室もいいが
誰も居ない教室のそよそよそしい空気も結構好きで
誰か来るまでの・・
つかの間の穏やかな時間
日陰の葉の向こうから微かな声や生活音と
風がそよぐ音がさわさわと・・ふと日常を忘れる時だったりする。
そろそろ日差しが真っすぐに注ぐようになってきた。木陰に入ると心地よい涼やかさが体を抜ける。
「ふう、よいしょ・・」
一休みしてから、少し寝不足気味のあたまで、私はもういちど歩き始めた。
「・・ちょっと、昨日、夜しゃべりすぎたかな~」
いつもの通学路を行くと、あざやかな若葉色に彩られた山手を背にして、白い建物が近づいてくる。
「中学校」だ。
うちの校舎はそれほど大きくはない。過疎のこの町に古くからある建物で、レトロな雰囲気が漂う。
見た目は小さいながら、図書室や理科室もあって、それなりに充実しているのが自慢だ。
全校生徒は80人に満たない。学年がそのまま一クラスとなる。なので、クラス替えはない。
年度が替わっても、いつも同じ面々が顔を合わすというわけ。
私は(ゆう)。
この中学の二年生。とりたててスポーツが得意、とか勉強ができる、とか美人?・・とか・・
そういうのはないけど。まあ、普通かな・・?
「よう、おはよ!」
いま、声をかけてくれたのは(そう)くん。
小学校は校区が違ったから、中学からの同級生。小さい頃のことはあまりしらない。
一年生のころはそうでもなかったけど、最近はこうして、朝よく挨拶してくるようになった。
そろそろ日差しが真っすぐに注ぐようになってきた。木陰に入ると心地よい涼やかさ体を抜ける。
「ふう、よいしょ・・」
一休みしてから、少し寝不足気味のあたまで、私はもういちど歩き始めた。
「・・ちょっと、昨日、夜しゃべりすぎたかな~」
いつもの通学路を行くと、あざやかな若葉色に彩られた山手を背にして、白い建物が近づいてくる。
「中学校」だ。
うちの校舎はそれほど大きくはない。過疎のこの町に古くからある建物で、レトロな雰囲気が漂う。
見た目は小さいながら、図書室や理科室もあって、それなりに充実しているのが自慢だ。
全校生徒は80人に満たない。学年がそのまま一クラスとなる。なので、クラス替えはない。
年度が替わっても、いつも同じ面々が顔を合わすというわけ。
私は(ゆう)。
この中学の二年生。とりたててスポーツが得意、とか勉強ができる、とか美人?・・とか・・
そういうのはないけど。まあ、普通かな・・?
「よう、おはよ!」
いま、声をかけてくれたのは(そう)くん。
小学校は校区が違ったから、中学からの同級生。小さい頃のことはあまりしらない。
一年生のころはそうでもなかったけど、最近はこうして、朝よく挨拶してくるようになった。