梨太郎 その2
- 2024/03/13 00:20:23
「梨太郎です」
「梨太郎です」
“めんどくさいな、こいつら”。むすめは心のなかで毒づきました。
「ほら、さっさと出ていけ!」
「え?桃太郎みたいに大事に育ててもらえるんじゃないんですか?」
「わたしたち、梨から生まれた梨太郎ですよ?」
「なんで、おっさんを育てなきゃいけないんだよ?ちいさいからって調子に乗るな。ちいかわには制限があるんだよ」
「むぅぅぅぅ」
「むぅぅぅぅ」
「まぁ、まぁ、むすめや、うちに置いてやろうじゃないか」と、とうちゃんがとりなしました。
「こんな六畳ひと間の家にまた二人?ごはん代だってかかるんだよ?」
「まぁ、ちいさいから。それに、そんなに食わんだろう。それより、いま、とうちゃんが考えている、ふるさと納税詐欺を、こいつらに手伝わせてもいいかなと思ってな」
とうちゃんが考えている「ふるさと納税詐欺」とは、萩名物のたまげなすをつかう詐欺でした。
※参照
https://hagi-gochi.jp/food/nasu
「たまげなすを食べると頭の毛が生えてくる、という謳い文句で、ふるさと納税品に登録してもらおうかと思っての」
「とうちゃん、ふるさと納税品の登録はきびしいんだよ?それにたまげなすは、もう登録されているんじゃないの?」
「でも、頭の毛が生えてくるたまげなすは、まだなかろう?」
二人の会話をじっと聞いていた、二人の梨太郎が声を揃えていいました。
「それ、やります」
「それ、やります」
「やるって何をやるんだよ!くされちいかわ」むすめは声を荒げました。
二人の梨太郎は、ぷるぷるしながら答えました。
「市役所へふるさと納税売り込み詐欺を」
「わたしたちの頭を実証に使って」
そう。ふたりの小さなおじさんたちは、ハゲなのでした。
“たまげなすを食べたら、こいつらの頭に毛が生えてきたという、ニセ広告塔として使うのもいいかもしれない”娘はそれも悪くないかも、と思うのでした。
「お前らに市役所はまだ敷居が高い。まずは行商からだ。山口中のハゲから、金をまきあげるぞ」
「おー!」
「おー!」
そして明朝から、頭に毛が生えるたまげなす売りの詐欺に行くことを決めました。
「むすめや、それにはたまげなすを仕入れなければいかんな」と、とうちゃんが言いました。
「仕入れの金なんか、どこにあるんだよ。たまげなすは高いんだよ」
「畑泥棒をするしかないか」
「わたしたちが行ってきます」
「でも、たまげなすは大きいんだよ?あんたたちに何本も持てるかどうか……」
「わたしたちは梨太郎です」
「わたしたちは梨太郎です」
そう言って、二人は一目散に、夜の静寂になかへと飛び出していきました。
あっけにとられたとうちゃんとむすめ。
そして夜半過ぎ、二人の梨太郎が、ひとりの男を連れて帰ってきました。
「きゃーーーー!何、このおっさん!」むすめは悲鳴をあげました。
そこには、青い目をした毛むくじゃらのむくつけき外国人が自撮り棒を持って立っていました。
「お供です。私たちは梨太郎なので、お供が必要なのです」
「きびだんごも持ってないのに?」
「きびだんごよりもいいものをもらったヨー」と、そのむくつけき男が見せたのは、岡山銘菓・いちご夢二でした。
「ひとつください、お供しますって言ったんだヨー」
「いちご夢二なんて、どこで手に入れたんだよ!あるなら、わたしにもくれ」
「わしにもくれ」
あいかわらず、あさましい父娘なのでした。
「さっき岡山ナンバーの車がいたので、そこからくすねてきました」
「運転席にいた女性は、スマホでニコタに夢中だったので気が付かなかったみたいです」
「これから、三人でたまげなすを盗ってきます」
「わかった。で、あんた、名前は?」
「ぼく?ぼくはアンソニーだヨー」
≪つづく≫
とのメールを見せてくれた。詐欺である!確かに振り込め詐欺である!と思った。
が、しかし本当に電話(スマホ)が止められたらしい(笑)
(・ω・)
/ ヽキュッキュッ
_/ ┃))_i |_
/ \⌒) (_ノ\\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Λ__Λ
(・∀・)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| トン
_0 ネタ切れ!0
/|______|\
気をつけよ。
こちらではあまり必要ないし、取ろうと思ったときに事故にあって
メニエルになっちゃったので、お医者さんからやめとけ、と言われた。
NHKからもよく料金未納ですって、メールが来るよw
あとAmazonからも、契約してないカード会社からも。
ド田舎暮らしは絶対できないわねw
次はどんな手口でくるんだろう。ちょっと楽しみ!
私は車も免許も持っていないのに、料金未払いだから
ETC停止するってメールが毎日来るよ。
また新たな詐欺じゃ。
次から次へとよく考えつくもんじゃ焼き~~~~
「ひまわり」はドラッグストアと食品や雑貨が一緒になってて
よく行きます。しょっちゅうです。
で、「ひまわり」って、ままがよく行くお店なの?
そして岡山では、道明寺を桜餅というのね。
こちらでは、小麦粉で焼いた皮に餡を挟んだものを桜餅。
この写真に出ているのを、道明寺と呼んでいるよ。
どっちも、美味しいけど、わたしは道明寺を買ってしまう。
梨太郎!こんな所でも大活躍!
ご覧あれ
岡山ナンバーの車って、正直者のおきゃあまの乙女よね。
すぐ騙されちゃうのよ。心根が優しいから。
さてさて新たに登場のアンソニーは敵か味方か・・・
またネタがこうして増えていく
帰ってまた、ゆっくり読みます。
何故こんな構想が浮かんでくるのやら・・・
最近、忙しかったはずなのに。
ホントにお疲れ様。最高です。
つづきです。