認知症の初期症状
- 2022/05/06 01:36:37
【認知症初期症状チェック】
①同じことを何回も話す・尋ねる
②物の置き忘れが増え、よく捜し物をする
③以前はできた料理や買い物に手間取る
④お金の管理ができない
⑤ニュースなど周りの出来事に関心がない
⑥意欲がなく、趣味・活動をやめた
⑦怒りっぽくなった・疑い深くなった
①②の「同じことを何回も話す・尋ねる」「物の置き忘れが増え、よく捜し物をする」に当てはまる場合は、記憶障害が疑われます。
③④の「以前はできた料理や買い物に手間取る」「お金の管理ができない」場合は、物事を順序立てて考えたり実行したりすることができない実行機能障害が疑われます。
⑤⑥の「ニュースなど周りの出来事に関心がない」「意欲がなく、趣味・活動をやめた」といった意欲低下は、認知症の初期にみられる特徴的な症状です。
⑦の「怒りっぽくなった・疑い深くなった」場合は、認知症の症状によって物事がうまくいかない心理的な要因が影響していると考えられます。
たとえば記憶障害によって、財布などの置き場所がわからなくなると不安感が増し、疑い深くなります。当てはまる項目が複数ある場合は、医師に相談しましょう。
「認知症が疑われた場合の対処法」
神経内科、精神科、老年科などに認知症の専門医がいる医療機関もあります。
また、最近ではかかりつけ医が認知症の初期対応をするケースも増えています。
認知症が疑われる本人が、慣れない新しい医療機関の受診を嫌がる場合は、まずかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。
どこで診てもらえばよいかわからない場合は、各市区町村にある地域包括支援センターに相談すれば、適切な医療機関を紹介してもらえます。
認知症に関する詳しい情報を知りたい場合は、各都道府県にある
「認知症の人と家族の会」で相談することもできます。
「認知症の進行を遅らせるリハビリ」
認知症の治療としては、薬物療法だけでなく、脳の活性化に役立つリハビリも大切です。
リハビリには、回想法や芸術療法といった方法があります。認知症の方は、古い記憶は残りやすいという特徴があります。
たとえば、回想法では昔の写真やおもちゃなどを用いて、家族や旧知のグループで昔の思い出を語ります。
芸術療法には、絵を描く、工作をする、懐かしい歌を歌う、楽器を演奏するといった方法があります。
このような活動は体で覚えているので、以前から慣れ親しんでいるもであれば自然にできることが多いのでできるだけ本人が親しみやすいテーマを選ぶことがポイントです。
「家事でもリハビリは可能」
料理や掃除、洗濯などの家事をうまく工夫すれば、自宅にいながらでリハビリを行うことができます。
高度な記憶力や複雑な判断力がないと家事はスムーズに行えません。しかし、家族と一緒に行うと、家事を分担できることがあります。
家事を分担することができれば、達成感や自信を得られるので、日常活に張り合いができます。家事を一緒に行うときのポイントは、以下の4つです。
①1つ1つシンプルにお願いする
②うまくいっていることを伝える
③さりげなく手伝う(失敗を防ぐ)
④感謝の気持ちを伝える
たとえば、カレーライスを作る場合、「じゃがいもとにんじんを包丁でってね」というように、
「切る」という1つの作業をお願いします。切り終えたら「上手だね!」などとうまくいっていることを伝えましょう。
作業が止まり戸惑っている場合は、「次はにんじんを切るんだよね」などと、次の手順を先回りして伝え、さりげなく手伝います。
1つの作業をやり終えたら、感謝の気持ちを言葉で伝えましょう。
自分が必要とされていると感じることで家事に対する意欲がわき、次の行動につなげることができます。
こうして自分の居場所や役割を生活の中で感じてもらうことが大切です。
今回も詳細なレポート
おつおつでし~ ヽ(=´▽`=)ノ