第22戦アブダビGP決勝
- 2021/12/19 12:55:58
メルセデスが提訴を取り下げたことでフェルスタッペン王者確定。
ラティフィのアクシデント、セーフティーカー導入で、このまま
レース終了になるかと冷や冷やした。
スタートでハミルトンに先に行かれ少しずつ話される展開で、
このままハミルトンの8回目チャンピオン決定かと思っていた。
その中でのセーフティーカー。
再スタートは残り1周となったが、通常なら周回遅れの車を順番通りに
戻すはずが当初はなされなかったが、急遽変更でフェルスタッペンが
2番手に戻るという、運営側の判断ミスのような状況が発生し、後で
揉めることとなった。
2番手に戻れば、タイヤ交換をしていないハードタイヤのハミルトンと
この間にソフトに好感したマックスの車では追い抜きができれば
ハミルトンに勝機は訪れないと見通せた。
思わぬ逆転劇でのマックスの優勝、チャンピオン決定となったが、
途中でペレスのハードドライビングによるハミルトンをブロックした
走りは見事で、これだけで7ー8秒は遅らせたし、ルイスにタイヤを
使わせたはずだ。良いチームプレーだった。
角田君は最後のペレスのリタイヤもあって4番手で自身の最高順位
でこの1年を終えた。同僚のガスリーを予選、決勝とも上回ったの
だから、評価されるだろう。
HONDA勢にとっては有終の美となった。
マクラーレンとのコンビでの初年度、まともに走れず
「GP2エンジン!」と侮辱されたところから同社のジェット飛行機
エンジンの担当者からアドバイス受けた結果のエンジン安定性の向上
につながった一連のストーリーは語り継がれるかもしれない。
F1というカテゴリーが環境問題にうるさくなってきた状況で
今後も続いていくかは怪しまれるが、HONDAが再びレースに
復帰できることを期待したい。
インディは佐藤琢磨ともども来年も参戦ですから、
「佐藤琢磨応援」の別サークルもよろしく。
■F1 第22戦アブダビ (2021-12-12) 決勝結果
ヤスマリーナ・サーキット(UAE)5.281km
1 M.フェルスタッペン NED Red Bull Racig Honda 1:30:17.345③
Best Lap-T 1:26.103 (39lap)
2 L.ハミルトン GBR Mercedes AMG +2.256s①
3 C.サインツ Jr. ESP Ferrari +5.173s①
4 角田 裕毅 JPN Alphatauri Honda +5.692s②
5 P.ガスリー FRA Alphatauri Honda +6.531s②
6 V.ボタス FIN Mercedes AMG +7.463s①
7 L.ノリス GBR McLaren Mercedes +59.200s②
8 F.アロンソ ESP Alpine Renault +61.708s①
9 E.オコン FRA Alpine Renault +64.026s①
10 C.ルクレール MON Ferrari +66.057s②
11 S.ベッテル GER Aston Martin Mercedes +67.527s①
12 D.リカルド AUS McLaren Mercedes +1 lap②
13 L.ストロール CAN Aston Martin Mercedes +1 lap②
14 M.シューマッハ GER Hass Ferrari +1 lap②
15 S.ペレス MEX Red Bull Racig Honda 55周DNF③
N.ラティフィ CAN Williams mercedes 50周 DNF①
A.ジョビナッツィ ITA Alfa Romeo Racing Ferrari33周 DNF①
G.ラッセル GBR Williams Mercedes 26周 DNF
K.ライコネン FIN Alfa Romeo Racing Ferrari 25周 DNF①
一時的な撤退、ではなく、永遠の最後、なのかもしれない。
かつてホンダがF1界で圧倒的な存在だった30年前頃、
日本ではコンビニでもF1の雑誌や車の雑誌が棚を何弾も占めるほどだった。
あの頃は、ホンダがF1からいなくなるなど、想像もできなかったし、
F1レースの存続が問われるなどということも、、、
あれから四半世紀を超え、環境問題、気候変動問題、そしてパンデミックなどがリアルに切迫し、
SDGsや脱成長が問われ、、、、
子供のころに見たマンガや描いた未来社会と、21世紀のリアルな未来はあまりに違ってしまった
今でも、90年ころ、鈴鹿で見たセナやプロストやマンセルやピケの走行は、
生々しく思い出されるのですが、
それだけに、この状況は、いっそう寂しさを感じさせます。