夕舟町鬼譚
- 2019/08/30 18:06:22
投稿者:華堂
舞台は現代。
貿易で栄えている港湾都市、夕舟(ゆうぶね)町。
[ マップ ]
* 漁港
朝市の目玉はマグロの解体ショー。
海鮮丼で有名な店がある。
* 繁華街
デパートや劇場が建ち並ぶ広い通り。
中心部には噴水広場がある。
* 住宅地
閑静な住宅地。
一軒家よりも集合住宅の方が多い。
* 山
隣町に続く道路は車の往来が激しい。
道路の途中から分岐している山道は整備されておらず、危険。
名前:縫月 マリエ ( ほうづき まりえ )
性別:男
年齢:21歳
職業:闇医者
通り名:未だ殺人鬼としての存在は明らかになっていない
殺人鬼の美学:生きながらえる為の搾取であること
標的:20歳~23歳の健康な男性
得物:メス
殺害方法:手術台へ磔にした人間を生きたまま切開し、心臓を取り出す
備考:車椅子の闇医師
長い階段を降り、錆び付いた扉を開けるとその診療所は存在する。
反社会的勢力から違法風俗店のキャスト、保証人が居ない堕胎等
夜間限定の診療所は表沙汰にする事が出来ない患者を看てくれる
知る者だけが知る診療所。居るのは医者であり、オーナーのマリエだけ。
子供の頃から普通の人間よりも心臓の小さく短命が確実なマリエは
「他人の心臓を取り込めば生きながらえる事が出来る」と言う
人間として、あるいは無免許とは言えど医者として常軌を逸した考えを持つ。
元より病弱ではあるが加工しない人肉食でその病状は悪化している。
車椅子がなければ外出もままならないが、まだ歩く事は出来る様子。
生きたまま手術台へ磔にした人間の心臓を動きがあるままに取りだし
そのまま食べるということを繰り返している。
本人曰く「食べたくて食べてる訳じゃない」。
仲の悪い双子の兄がいる。
名前:縫月 ロサ ( ほうづき ろさ )
性別:男
年齢:21歳
職業:調香師
通り名:未だ殺人鬼としての存在は明らかになっていない
殺人鬼の美学:美しくある為の搾取であること
標的:20歳を迎える誕生日前日の少女
得物:点滴チューブ
殺害方法:手術台へ磔にした人間の血管に管を繋ぎ、血を全て抜き取る
備考:街外れの小さな香水店「シークレットパフューム」を営む調香師。
右目の下に泣きぼくろがある。
一人称は「私」、二人称は「君」。吸血症を患っている。
白を基調とした小さな店は現代の街からやや浮いている。
外からはただの香水店にしか見えないが、自宅は店から地下一階。
地下二階まであるようだが、其処までひとを招く事は絶対に無い。
病弱で週に一度は臥せっており、店を開けるのは月曜と火曜、水曜だけ。
店では香水の他に人間の脂肪で作った“良質な石鹸”を売っている。
人間の脂肪から作られた薄桃色の石鹸は非常に滑らかで手触りが良い。
ひとの肌に最も合う石鹸はひとの脂肪から作られた物であると考える
彼の、鉱物油を使わない石鹸は炎症を起こしにくく
アレルギーやアトピーの患者から非常に人気が高い。
子供の頃から美しさへ異常なまでの執着を見せる彼は
「他人の血を浴びる必要がある」と言う科学者として、
或いは人間として常軌を逸した考えを持ちそれを18歳の頃に実行した。
生きたまま手術台へ磔にした人間に管を繋ぎ、死ぬまで血を抜き続ける。
抜いた血はバスタブに香りのついた湯を張り、そこに混ぜて使用する。
また、彼の作る香水には秘密がある。三つにランク分けされた中の最高級品
顧客のひとりひとりに合わせて調合される「ダマスケナ」は
特別な素材を使っている為限られた一部の客にしか提供されない特別な商品。
年頃の少女から作られた香水には、ひとを魅了する力がある。
仲の悪い双子の弟がいる。
名前:雪白 仄 ( すずしろ かすか )
性別:男
年齢:24 ( 早生まれ )
職業:舞台俳優
通り名:綿密な証拠隠滅。殺人鬼としての存在は明るみに出ていない
殺人鬼の美学:少女と言う存在に対して陶酔にも似た嗜虐心を持つ
標的:12歳~17歳の少女
得物:ナタ
殺害方法:ナタに寄る斬殺。
充分に暴力で相手を圧倒する程度の体格がない彼の出す死体は
ナタに与えられた凄惨なまでの傷を死因とする。
借りている防音マンションの一室へ少女を呼び、背後から後頭部か足に一撃を食らわせる。
後は急所から遠い場所を切り刻み拷問とも言える残忍な手口で相手を死に至らしめる。
死体は解体して血を抜いてから捨て、肉や内臓、骨は海に流している。
解体する際にはナタに自分の体重を掛けなんとか切り分けている為、非常に体力を消耗する。
備考:舞台役者 雪白仄。代表作は「マクベス」よりマクベス夫人。
人並み外れた美しさを持つが、まるでそれを含めた
自分の全てを憎むかのように俯いて生きる人物。
身長は172cm 骨ばった華奢な体型
濡れ鴉の黒髪は細くて柔らかく、癖のある猫毛
肩に付く程度の長さで前髪は適当に流している。
長い睫毛が暗く影を落とす肌は透き通る乳白色。
白の交じる特徴的な灰色の瞳には光が刺さない。
確かに整っては居る。だが雪白のそれは目が合うと
まるで背筋に冷たい蛇の這うような美しさ。
あまりにも整い過ぎた顔立ちは純粋な美しさでなく、
氷を丸呑みする感覚を与えるそれは醜悪とも言える。
一人称は「僕」、二人称は「お前/きみ」
非常に愛想が悪く、無口で冷淡な印象を受ける。
性格には手のつけようが無いほど難のある人物だが、俳優としての技量は確か。
鬼才と呼ぶに等しい演技の才能は彼が舞台の外で生きることを許さない。
舞台の上に立つ雪白はまるで水を得た魚のように、
普段の様子とは打って変わって生き生きとするが
時折役に取り憑かれたように異様な素振りを見せることも。
ラグドールの「アーチボルト」を飼っている。
本当の名前は「アーチボルド・ダグラス」だが誰もその名前で呼んでくれない。
なんなら周りの人間たちには「タマ」とか「ポチ」とか呼ばれている。
自宅でトリカブトやすずらん、百合の鉢植えを育てている。
観賞用として窓際を彩るそれは、以前この街を小さく騒がせた殺人鬼「白雪姫」の凶器だった物。標的は男性ばかりで死因は毒殺。被害者の遺体には必ず両足に不審な火傷があった。だが殺人鬼「白雪姫」の被害者は■年前を境にぱたりと出ていない。
「成程。君はオフィーリアを愛する側の男であると言う訳か」
「水に溺れて死ぬだけの女になんの価値が有る?」
名前:蛇崩 ( じゃくずれ )
性別:男
年齢:23
職業:美容師
通り名:赤ずきん
殺人鬼の美学:
標的:臨月の妊婦
得物:洋裁バサミ
殺害方法:標的の太腿を動脈ごと切り裂き、次に標的が声を上げない様喉を裂く。
そして腹をハサミで裂いて胎児を取り出すというのが殺人鬼「赤ずきん」の殺し方。
部位に寄って使用されるハサミの種類が違う場合もあるが、
DNA鑑定の結果から腹を裂くのには必ず同じ洋裁バサミが使われていることが判明している。
死体はろくに処理をせず、そのまま放置されている為
同じ犯人と手口である事が明らかになっており誰かがそれを「赤ずきん」と呼んだ。
無茶苦茶な殺害方法や杜撰な後処理から、初めは犯人の特定・逮捕も容易かと思われていたが
印象以上に証拠隠滅が巧みに行われており捜査は難航している。
また、犯人は胎児の生死に拘らない。
備考:本名 蛇崩 月 (じゃくずれ ゆえ)
身長は170cm やや不健康に痩せた頼りない体つき
艶のなく深い夜色の髪は癖がなく、髪型はよく変わるが男性にしてはやや長めな事が多い。
ひと懐こいグレーサファイアの瞳は長い睫毛に縁られ
瞳の向いている方向が分かりにくく表情がつかめない。
少年にも、あるいは少女にも見えるあどけない顔立ち。
黒いシャツに黒のパーカー、黒いホットパンツ。
ニーソックスの左足にだけ嵌めているガーターバンド
それから首の黒いチョーカーは傷跡を隠すための物だ。
左手の小指にシルバーのピンキーリングを嵌めている。
腰から下げているシザーケースには特徴的な型押しが。
一人称は「アタシ」、二人称は「君/お前」等。
街外れの小さな美容院で雇われの美容師をしている男。
と言っても外見から性別の判断はやや付きにくい印象。
特徴的な喋り方をする割に話の内容は薄いことが多い。
ひどくお喋りで口が軽い詮索家。
あれこれと他人の事情に踏み込んでくるが興味は無い。
美容師の職に就いたのは客と周辺の情報を得易いから。
「じゃ、殺しますねえ」「なんか文句ある?」
「虐殺!礼賛!シマショ?」「一粒で二度オイシイ!」
名前:乙部 秋人(おとべ あきひと)
性別:男
年齢:23
職業:刀剣商の手伝い
通り名:-
殺人鬼の美学:道具を最も綺麗な状態で保管するためなら殺人も厭わない
標的:一人暮らしをしている若い男性
得物:日本刀
殺害方法:仕事が終わった後、日本刀に興味がある男性を自室に誘い込み、腹部を重点的に刺し殺す。
処理はかなり杜撰で、遺体を持ち運べる大きさになるまで切断し、崖の下に遺棄している。
備考:身長は177センチ。
金色に染めた黒髪の後ろ髪はうなじを隠すまで、前髪は目にかかるまで伸びている。
じとりと睨みつけるような目つきの悪さは微笑むことで誤魔化すことが多い。
黒のVネックにジーンズとラフな格好を好んで着ている。
祖父母が経営している刀剣店を手伝っている男。
口調に堅苦しさはなくどちらかというと快活。
物腰の柔らかいイエスマンとして振る舞ってはいるが、実は頑固者。
「ほら、道具は正しく使わないといけないでしょう?」
名前:乙部 秋人(おとべ あきひと)
性別:男
年齢:23
職業:刀剣商の手伝い
通り名:-
殺人鬼の美学:道具を最も綺麗な状態で保管するためなら殺人も厭わない
標的:一人暮らしをしている若い男性
得物:日本刀
殺害方法:仕事が終わった後、日本刀に興味がある男性を自室に誘い込み、腹部を重点的に刺し殺す。
処理はかなり杜撰で、遺体を持ち運べる大きさになるまで切断し、崖の下に遺棄している。
備考:身長は170センチ。
金色に染めた黒髪の後ろ髪はうなじを隠すまで、前髪は目にかかるまで伸びている。
じとりと睨みつけるような目つきの悪さは微笑むことで誤魔化すことが多い。
黒のVネックにジーンズとラフな格好を好んで着ている。
祖父母が経営している刀剣店を手伝っている男。
口調に堅苦しさはなくどちらかというと快活。
物腰の柔らかいイエスマンとして振る舞ってはいるが、実は頑固者。
「ほら、道具は正しく使わないといけないでしょう?」
名前:東間 枢(あずま かなめ)
性別:男
年齢:25
職業:無職
通り名:-
殺人鬼の美学:人を殺したいという欲求を理解するための殺人である
標的:親切な若い女性
初対面の異性を自宅まで送り届けるような人間であれば殺しても良心が痛まないと判断したため。
得物:鋸
殺害方法:鋸による惨殺。
恋人が借りている防音マンションに連れ込んだ女性の背中を死ぬまで斬りつける。
行為自体に意味を見出しているため、その後にはまるで興味がない。
遺体の処理は恋人に一任している。
備考:身長は190センチとかなりの長身。
月のない夜を思わせる艶のない黒髪の癖っ毛。
左に比べて、長く伸びている右側の前髪は切れ長のつり目を隠している。
普段は黒いシャツの第一ボタンまで留めていることが多いが、特に理由はない。
以前から恋人に暴力を繰り返し振るっている、所謂DVの加害者。
束縛の手段として暴力を用い、決して顔は狙わない。
男は恋人を守るためだと暴力を振るう理由を正当化しており、自身の考えが正しいと信じ込んでいる。
帰宅途中、交通事故に巻き込まれて失明した。
現在は辛うじて眼前の手の動きを認識できる程度の視力しかない。
「俺は親切心、ってヤツ。信じてねえからな」
名前:夕太郎(ゆうたろう)
性別:男
年齢:30
職業:陶芸家
通り名:物集の食人鬼
殺人鬼の美学:最も美しい人骨の白さ、美味な肉料理を皆が知るべき
標的:陶芸教室に通っている生徒で、笑顔を見せない人
まったく笑わない人の頬は筋肉がついていないから柔らかい、と思い込んでいる。
得物:洋出刃
殺害方法:尤もらしい理由をつけて教室に居残らせた後、洋出刃で胸を一突き。
その後は物集の食人鬼らしく、解体が終わった肉から調理して食す。
丁寧に肉を削ぎ落した骨は燃やし、残った灰を磁器の原料である陶土に混ぜている。
備考:身長は187センチと大柄。
茶色に染めた蓬髪は肩まで伸びている。
M字型の前髪から覗く八の字眉と墨を塗りつけたような瞳は大きく、幼げ。
垂れ目の下の隈が不健康そうな印象を与えるが、肩幅は広くがっしりとした体型。
一年を通して肌の出ない恰好を好み、普段は黒いタートルネックの上にカーディガンを羽織っていることが多い。
夕舟町で生まれ育った陶芸家。
現在は隣町に続く道を外れた場所にある工房に住んでいる。
決して苗字を名乗らない掴みどころのない男だが、その正体は物集の食人鬼の一人。
カニバリストに育てられた彼は人肉を食することに抵抗がない。
好物は頬肉のソテー。
ただし、殺人は目的ではなく磁器の材料を入手する手段であると考えている。
幼少期に見た人骨の白さに惚れ込み、何とか形に残せないかと悩んだ末に若くして陶芸家の道を選んだ。
それ故、人骨と白さが違うと判断した磁器は白色以外の単色で塗り潰し、絵付けして売り物にしてしまう。
長く不眠症を患っているが、薬と名がつくものが嫌いで通院歴はない。
理由は色が白いから。
「冬は嫌いなんだよね、気が散るからさあ。外に出たら辺り一面真っ白で…ああ、人骨みたいだなって」