何も起こらないとは言ってない

誰かが雷蔵の面屋でお面を買う（五個くらい押し付ける）
開始から三日後に本イベント開始

大きな鼓動のような音が聞こえ、全員の視界が赤くなる。
目を開けると、広がっているのはこの世の物で無い世界。

赤い鳥居が幾本も並んだ道。そして、揺れる曼珠沙華。
噎せるような蘭に似た香り。遠くから鈴の音が聞こえる。

『 鬼 』

狐面と兎面を被った謎の生き物。形は人だが、爪が長い。
ゆらゆらと揺れながら歩き、背丈は2mと少しもある様。

「 もういいかい、もういいかい 」と仕切りに聞いてくる。
初めは敵意がなく、むしろ友好的ですらある様子だ。

「 まだ 」と言えばあとずさる。その他の言葉には無反応。
「 いい 」と答えれば面がにたりと笑い、鬼ごっこが開始。



鬼が途中で人語を真似して話す。去年のロルにあるわらべうた。
あれを間違えずに返していけばクリア、とかでも面白いかも？


ひとつ　積んでは桜のしたへ　三つのやや子が手鞠をついた
ふたつ　積んでは蕾がなって　三つのやや子は金魚をすくう
みっつ　積んでは桜がさいて　三つのやや子はお歌をうたう

紅いべべきて　下駄を鳴らして　桜の散るころ四つになった

いつつ　積んでは桜が散って　四つのあの子は三尺を解いた
むっつ　積んでは葉桜なって　四つのあの子は里の向こうへ
ななつ　積んでは枯木の下で　今頃あの子はいくつでしょう