Nicotto Town


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此岸 - 11

投稿者:蝶子


「 Black Maria 」

大きな看板にそう書かれているレンガ造りの少し古びたアパート。
六階建て。壁に貼られたチラシには、
赤いクレヨンで元ある字を塗りつぶし入居者募集と書かれていた。


地下1階 - ジャック

   B1号室 [ 417 / アウァリード ]
   B2号室 [ 空き ]
   B3号室 [ 空き ]
   B4号室 [ 遊々 ]
   B5号室 [ 花城 / アーロイス ]
   B6号室 [ 一嘉 ]

[ 娯楽室 ]
[ 食堂 ] 共用のキッチン。ある程度の食材は冷蔵庫、基本は各自持ち込み
[ ランドリールーム ]

1階 -
[ 時計店 Anobiidae ] クロ / アルバイト:ノア キャロ
[ 本屋 詞湶堂 ] 白ビショップ

2階 -
[ 喫茶店 Mountain ] 黒ナイト
[ 輸入品店 Ark ] 白ナイト

全店、営業時間は朝-夕。
メンバーに限り従業員が店に居る場合は終日利用可能。

3階 - クラブ
   1号室 [ クルト / キャロ ]
   2号室 [ ギル ]
   3号室 [ 累 ]
   4号室 [ クロ / 朔良 ]

4階 - ハート
   5号室 [ ノア / 鶴偽 ]
   6号室 [ キャサリン ]
   7号室 [ 弥子 ]
   8号室 [ 雷瑠 ]

5階 - ダイヤ
   9号室 [ エマ ]
   10号室 [ アルバート / レイニー ]
   11号室 [ 遊 / Liebe ]

6階 - スペード
   12号室 [ ミミズ ]
   13号室 [ カラス ]
( エレベーターの6階はカードキーを通さないと押す事が出来ない )


屋上 - 集会所
( 屋上はドーム型の屋根になっており、
 傍から見れば温室のようにも見える。
 其処には全員分の椅子と机があり、会議や暇潰し等に使われる )


2階から屋上まで、外に非常階段がある。
普段5階以上の扉は施錠されている様子。


サクラ・ポート - 市中
[ 不動産屋 ]
[ 波止場 ]
[ スーパーマーケット ]

* 此方のトピックは基本的に日常ロール専用になります
* 行動ロルは2行~1コメントに収まるまで
* ☆//^^;www♪等の記号は使用禁止です
* 幹部キャラ以外は基本的に6階への立ち入りが出来ません
* 100コメントを取った方が次のトピを立てる様にお願いします


アバター
2018/03/16 17:04

[ 屋上 - ジン ]

仕留める隙は、あったのだろう。だがそれでは順番が〝合わない〟。
この女の見ている前で、紫眼を嫐り殺すこと。最早彼女の目的はそのひとつでしか無い。
切り捨てるように薙いだ先、その義手が掴み上げたのは雨粒と赤色に化粧されたカラス。

『 私、貴方の事嫌いなんです 』
『 あの男、が……ッ僕と、…違う目、で…っお前を……見るから、…か 』

洞窟のような目が、その唇を無感情に睨めつける。
華系の女の答えを求めない言葉に、同じ言語で返す言葉は彼女の神経を逆撫で続けた。
激昂のまま掴み上げていた首を離すなり、振りかざしたククリナイフがその心臓を狙う。

小型の通信機から聞こえる、主の撤退命令も最早その耳には入らない様子で。

***このコメントは削除されています***
アバター
2018/03/16 16:45

[ 屋上 - ジン ]

仕留める隙は、あったのだろう。だがそれでは順番が〝合わない〟。
この女の見ている前で、紫眼を嫐り殺すこと。最早彼女の目的はそのひとつでしか無い。
切り捨てるように薙いだ先、その義手が掴み上げたのは雨粒と赤色に化粧されたカラス。

『 私、貴方の事嫌いなんです 』
『 あの男、が……ッ僕と、…違う目、で…っお前を……見るから、…か 』

洞窟のような目が、その唇を無感情に睨めつける。
華系の女の答えを求めない言葉に、同じ言語で返す言葉は彼女の神経を逆撫で続けた。
激昂のまま掴み上げていた首を離すなり、振りかざしたククリナイフがその心臓を狙う。
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2018/03/16 15:57

[ 屋上 / ミミズ ]

「が、ッ…」

腹への強打は大したことではなかった。
ただその後の刃をまともに受けてしまい、ざっくりと腹を裂かれる。
出血を抑える術はないが構うまい。
これで傷を負わせたと思っているならとんだお笑い草だ、そんな思いと裏腹に動きが止まる。
一時的にとはいえ華系の女と距離を置けば、どうなるかなんて。
彼女の思考はまるで錆びたブリキ人形のように鈍間になっているから、気づきやしないのだ。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/16 15:52

[ 屋上 / ミミズ ]

「が、ッ…」

腹への強打は大したことではなかった。
ただその後の刃をまともに受けてしまい、ざっくりと腹を裂かれる。
出血を抑える術はないが構うまい。
この程度で傷を負わせたと思っているならとんだお笑い草だ、そんな思いと裏腹に動きが止まる。
一時的にとはいえ華系の女と距離を置けば、どうなるかなんて。
彼女の思考はまるで錆びたブリキ人形のように鈍間になっているから、気づきやしないのだ。
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2018/03/16 11:02
【4階 非常階段 / 累】

崩れ落ちた機械を見下ろして、肩で息をする。
涙のない半人間と、泣いている機械ではどちらが……ゆっくりと首を振り思考を振り払ったところで、後ろからかけられる声にハッと振り返った。

「……無力化した、はずだ。恐らく……行くべきか、」

"次へ"と、そう言おうとした瞬間。びしゃりと水音を立てて膝をつく。驚きに眉を上げた累は、まだ動く片腕で体を持ち上げようとしてもう一度崩れ落ちた。
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2018/03/16 06:16

[ 屋上 - ジン ]

握りこまれたナイフは咄嗟に引き抜くことも出来ず、相手の動きを読むばかり。
押込む腕を止められたのならば、それを引けば良いだけの事だ。
相手の隙をついてナイフを持つ手を緩めるなり、崩れたミミズの体制に見えた隙。

「 ッ、……!」

その腹に生身の拳を叩き込むなり、逆手のククリナイフを一閃する。
アバター
2018/03/15 20:23
[時計店‐雷瑠]

「くぅ…あんたがいつも何見ているかはしらな…」
っと撃ち込んだ先を見ると、ひっくり返ったような頭部。
思わず言葉が途切れてしまうも、振り上げた腕にはっと気づく。

「しまった!」
避けようとするも、うまく体が動かず、自分の片腕を負傷した。
銃が撃てない、片腕でもどうにもならない。
しゃがみこんだまま機械を睨みつける
アバター
2018/03/15 17:45

[ 屋上 / ミミズ ]

まるで機械のような女だと思った。
彼女にとって耳慣れない言語を口にする相手に、凡そ人間らしい面様は見当たらない。
どの道、人かそれ以外かなど腹を裂いてみれば判ることだ。

「チ、…」

二、三歩後退った先で女を迎え撃とうと腕を構えた。
突きつけられたククリナイフを鉤爪で握り込む。
幾ら獄卒でも致命傷を受ければただでは済まない。
何とか狙いを外すことが出来れば、と苦慮する。
切っ先が太腿や脇腹であれば躊躇なく差し出したものを。
アバター
2018/03/15 15:14
[ 4階 非常階段 - 遊 ]

薙ぎ払われたチェーンソーを視界から放さずにひらりと躱す。
続けて薬を投与したらしい累の攻撃によって止めを刺されたエネミーは文字通り鉄屑へとなって停止した。

「…累さん!」

腹部に傷を負った累に駆け寄る。
激しい痛みを感じるはずであるがそんな様子は見受けられない。
これも薬の影響だろうか。
しかし、その深刻さは溢れ出る赤色が十分に物語っていた。

アバター
2018/03/15 13:32

[ 屋上 - ジン ]

その影が何であるか女には理解出来なかったが、理解しようとする程の情緒は育って居ない。
少女の様、と言えば聞こえは良い。彼女はアーティノイドよりも機械然としていたのだから。

──、─

その鉤爪を受け止めたククリナイフは、金属と金属のぶつかり合う音を立てた。
鬱陶しげに髪を払うと、受け止めた刃を受け流した。
間髪入れずに真っ直ぐに構えたナイフを持ち直し、ミミズの胸元目掛けて地面を蹴る。
アバター
2018/03/15 12:58

[ 4階 非常階段 - アーティノイドρ ]

『  パパ は 、ナ こと  』

ノイズ混じりの声が、まるで人間の真似事をするように何かに縋ってみせた。
破損したパーツに雨雫が伝い、まるで涙のように見える様は奇妙な物でしかない。

『    て、 ヤメて パパ、 オ話 シタカッタだケ、 φ みたイニ  』

ぐらり、と機械の関節が足元を崩す。
それがもう二度、あるいは三度立ち上がることは無いのだろう。

[ 時計店 ⇒ 1階廊下 - アーティノイドφ ]

『  鬱陶しイですね  』

引き抜いたチェーンソーを薙ぎ、血飛沫を静かになぎ払った。
同型機であるρが破壊された事を悟ったのだろう。
となれば、此処で一人を相手にしている時間は無いとの判断。

『  さて、貴方はどうですか赤の似合う先人類の方。貴方、アなタ───、──  』

雷留に向かって掛けた言葉はノイズにかき消される。
吐き捨てるように残した言葉。そして、〝彼女〟はチェーンソーを引きずり廊下を歩いた。
アバター
2018/03/14 23:17
【4階 非常階段 / 累】

向いた頭部。むき出しになった"機械"に竦むことは、無いと思っていた。形の無い圧は強く響き、続いて撃とうとする手を一瞬怯ませる。
揺れる空気に引き裂かれる肌。一拍遅れて吹き出した血は手を濡らし、拳銃を取り落とす。拾い上げるにももう一丁を取り出すにも近すぎるアーティノイドと、それの振り回す凶暴なチェーンソー。腹から溢れる血は深刻なはずなのに、薬のおかげか現実味がなかった。
肉弾戦には、適切な距離だ。

「っあ……、レンガの家に、隙はない。入ることの……わかるか? 即ち、」

ぐんと落とした腰、張り付いた前髪の下で目が光る。些細な怪我など意識のほかだ。反動をつけて、足が伸び上がる。
機械仕掛けを蹴り上げんと、力強く振り抜かれた。

「トカゲは、お前だ……ガラクタ!」
アバター
2018/03/14 22:41

[ 屋上 / ミミズ ]

終わる時は一瞬だった。
崩れ落ちる肢体から零れる赤。
それは、今にも零れそうな女の瞳と同じ色。

「カラス……?」

風が吹くはずがないのに、ふわりと金髪が宙に舞い上がった。
毛先から、まるでリボンを解くように表面が剥がれ落ちていく。
金色の下から現れたのは闇夜に溶けるような漆黒。
彼女の異能は変化の力、一度でも身についてしまえば光を当てたとしても消えることはない。
何らかの術で無理矢理引き離すか、或いは、自らの意思で動かさない限りは。

「―――お前、」

初め、その両腕は影を纏っているだけのように見えた。
肌に吸い込まれるようにして消えた頃、全貌を掴むことが出来るだろう。
簡潔に言えば鉤爪。
よく見ると、爪は手甲から伸びているのではなく。
本来ならば指である場所に柄のないナイフが文字通り生えている。
最も、そんな異形染みた姿を義手の女が視認したかどうかは判らない。
影が収束した瞬間、地を蹴った女王は武器と化した腕を振り下ろす。
***このコメントは削除されています***
アバター
2018/03/14 22:39

[ 屋上 / ミミズ ]

終わる時は一瞬だった。
崩れ落ちる肢体から零れる赤。
それは、今にも零れそうな女の瞳と同じ色。

「カラス……?」

風が吹くはずがないのに、ふわりと金髪が宙に舞い上がった。
毛先から、まるでリボンを解くように表面が剥がれ落ちていく。
金色の下から現れたのは闇夜に溶けるような漆黒。
彼女の異能は変化の力、故に一度でも身についてしまえば光を当てたところで消えることはない。
何らかの術で無理矢理引き離すか、或いは、自らの意思で動かさない限りは。

「―――お前、」

初め、その両腕は影を纏っているだけのように見えた。
肌に吸い込まれるようにして消えた頃、全貌を掴むことが出来るだろう。
簡潔に言えば鉤爪。
よく見ると、爪は手甲から伸びているのではなく。
本来ならば指である場所に柄のないナイフが文字通り生えている。
最も、そんな異形染みた姿を義手の女が視認したかどうかは判らない。
影が収束した瞬間、地を蹴った女王は武器と化した腕を振り下ろす。
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2018/03/14 22:37

[ 屋上 / ミミズ ]

終わる時は一瞬だった。
崩れ落ちる肢体から零れる赤。
それは、刮目した女の瞳と同じ色。

「カラス……?」

風が吹くはずがないのに、ふわりと金髪が宙に舞い上がった。
毛先から、まるでリボンを解くように表面が剥がれ落ちていく。
金色の下から現れたのは闇夜に溶けるような漆黒。
彼女の異能は変化の力、故に一度でも身についてしまえば光を当てたところで消えることはない。
何らかの術で無理矢理引き離すか、或いは、自らの意思で動かさない限りは。

「――お前、」

初め、その両腕は影を纏っているだけのように見えた。
肌に吸い込まれるようにして消えた頃、全貌を掴むことが出来るだろう。
簡潔に言えば鉤爪。
よく見ると、爪は手甲から伸びているのではなく。
本来ならば指である場所に柄のないナイフが文字通り生えている。
最も、そんな異形染みた姿を義手の女が視認したかどうかは判らない。
影が収束した瞬間、地を蹴った女王は武器と化した腕を振り下ろす。
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2018/03/14 22:29

[ 屋上 / ミミズ ]

終わる時は一瞬だった。
崩れ落ちる肢体から零れる赤。
それは、刮目した女の瞳と同じ色。

「カ、……ラス?」

風が吹くはずはないのに、ふわりと金髪が宙に舞い上がった。
毛先から、まるでリボンを解くように表面が剥がれ落ちていく。
金色の下から現れたのは闇夜に溶けるような漆黒。
彼女の異能は変化の力、故に一度でも身についてしまえば光を当てたところで消えることはない。
何らかの術で無理矢理引き離すか、或いは、自らの意思で動かさない限りは。

「――どうせなら、連れて行け」

初め、その両腕は影を纏っているだけのように見えた。
肌に吸い込まれるようにして消えた頃、全貌を掴むことが出来るだろう。
簡潔に言えば鉤爪。
よく見ると、爪は手甲から伸びているのではなく。
本来ならば指である場所に柄のないナイフが文字通り生えている。
最も、そんな異形染みた姿を義手の女が視認したかどうかは判らない。
影が収束した瞬間、地を蹴った女王は武器と化した腕を振り下ろす。
アバター
2018/03/14 20:37


[ 屋上 - カラス ]

所詮、継ぎ接いだだけの偽物…そんな体では何を足した所で痴れているのは分かりきった事。
受け取った白衣を羽織るなり、ミミズの首元へと手を伸ばした。
片手が器用に彼女の首から下げていたチェーンを外すと、ドッグタグを自らの懐へと仕舞う。

暗に、女の上司を拷問に掛けていると騙った言葉。
直に目の色を変えた彼女が此処へ訪れる事だろう。

「 …… 良いかい、ミミズ。一度しか言わないが……君、……ッ、て…………っァ゛…… 」

溢れだした赤色がその唇を、胸元を、そして足元を美しく彩っていった。
染まる。染まる。じわり、とそれはまるで汚泥に咲いて行く睡蓮の様に。
辛うじて何かを察知したナイフが振り返り様、背後に居た相手の腹部に傷を入れて居た様だ。
紫色は雨の中浮かぶ満月を写して見開かれる。振り返る隙が、与えられる事は無かった。

[ 屋上 - ジン ]

『 ペテン師が 』

氷の様に冷たく、或いは獣のように熱を湛えその空洞は倒れ込んだばかりの紫眼を睨めつけた。
低く唸るような声。カラスの腹を直線に貫いた義手を、振り下ろすように引き抜いてなぎ払う。
嫐り殺すのでは足りない。首を捻り切るのでは足りない。骨を一つずつ裂くのでは、足りない。

『 さて。交戦準備は出来ていますか?』

手始めにその紫眼を殺す。次は影を揺らすあの女を殺す。
倒れる瞬間、生き汚い反撃に突き刺されたナイフを引き抜く女の素手は恐ろしい程に冷静だ。
静かにミミズの瞳を正面から睨みつける。からり、と床へ落としたナイフが螺旋を描いた。

***このコメントは削除されています***
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2018/03/14 20:37

[ 屋上 - カラス ]

所詮、継ぎ接いだだけの偽物…そんな体では何を足した所で痴れているのは分かりきった事。
受け取った白衣を羽織るなり、ミミズの首元へと手を伸ばした。
片手が器用に彼女の首から下げていたチェーンを外すと、ドッグタグを自らの懐へと仕舞う。

暗に、女の上司を拷問に掛けていると騙った言葉。
直に目の色を変えた彼女が此処へ訪れる事だろう。

「 …… 良いかい、ミミズ。一度しか言わないが……君、……ッ、て…………っァ゛…… 」

溢れだした赤色がその唇を、胸元を、そして足元を美しく彩っていった。
染まる。染まる。じわり、とそれはまるで汚泥に咲いて行く睡蓮の様に。
辛うじて何かを察知したナイフが振り返り様、背後に居た相手の腹部に傷を入れて居た様だ。
紫色は雨の中浮かぶ満月を写して見開かれる。振り返る隙が、与えられる事は無かった。

[ 屋上 - ジン ]

『 ペテン師が 』

氷の様に冷たく、或いは獣のように熱を湛えその空洞は倒れ込んだばかりの紫眼を睨めつけた。
低く唸るような声。カラスの腹を直線に貫いた義手を、振り下ろすように引き抜いてなぎ払う。
嫐り殺すのでは足りない。首を捻り切るのでは足りない。骨を一つずつ裂くのでは、足りない。

『 さて。交戦準備は出来ていますか?』

手始めにその紫眼を殺す。次は影を揺らすあの女を殺す。
倒れる瞬間、生き汚い反撃に突き刺されたナイフを引き抜く女の素手は恐ろしい程に冷静だ。
静かにミミズの瞳を正面から睨みつける。からり、と床へ落としたナイフが螺旋を描いた。
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アバター
2018/03/14 20:36

[ 屋上 - カラス ]

所詮、継ぎ接いだだけの偽物……そんな体では、何を足した所で痴れているのは分かりきった事。
受け取った白衣を羽織るなり、ミミズの首元へと手を伸ばした。
片手が器用に彼女の首から下げていたチェーンを外すと、そのドッグタグを自らの懐へと仕舞う。

暗に、女の上司を拷問に掛けていると騙った言葉。
直に目の色を変えた彼女が此処へ訪れる事だろう。

「 …… 良いかい、ミミズ。一度しか言わないが……君、……ッ、て…………っァ゛…… 」

溢れだした赤色がその唇を、胸元を、そして足元を美しく彩っていった。
染まる。染まる。じわり、とそれはまるで汚泥に咲いて行く睡蓮の様に。
辛うじて何かを察知した弾道ナイフが振り返り様、背後に居た相手の腹部に傷を入れて居た様だ。
見開いた紫色は雨の中浮かぶ満月を写して見開かれる。振り返る隙が、与えられる事は無かった。

[ 屋上 - ジン ]

『 ペテン師が 』

氷の様に冷たく、或いは獣のように熱を湛えその空洞は倒れ込んだばかりの紫眼を睨めつけた。
低く唸るような声。カラスの腹を直線に貫いた義手を、振り下ろすように引き抜いてなぎ払う。
嫐り殺すのでは足りない。首を捻り切るのでは足りない。骨を一つずつ裂くのでは、足りない。

『 さて。交戦準備は出来ていますか?』

手始めにその紫眼を殺す。次は影を揺らすあの女を殺す。
倒れる瞬間、生き汚い反撃に突き刺されたナイフを引き抜く女の素手は恐ろしい程に冷静だった。
静かにミミズの瞳を正面から睨みつける。からり、と床へ落としたナイフが螺旋を描いた。
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2018/03/14 20:18

[ 4階 非常階段 - アーティノイドρ ]

『  い い エ パパは チガう わ  』

むき出しになったモーターギア。人工の感情には、どうやら逆鱗が存在したらしい。
ギ、ギ、と壊れかけの頭部は向きを変える。累を真っ直ぐに睨みつけていた。

『  よく聞イテ トカゲの ディズれいリ ビル あなタ イカれテル  』

その時、まるで空気を揺らすように響いた何か。それは音で無く、超音波に似た衝撃波。

チェーンソー⇒ 累
3/14 20:18:42 8+1 (1D10)
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2018/03/14 19:51

[ 屋上 / ミミズ ]

屋上に着くや否や、借りていた白衣を投げつけた。
この時ばかりは本当に、憂さ晴らしでも何でもない。
ただ、そうしなければという使命感が女を支配しているだけだ。

「脚色しすぎだ」

もっと他に言うことがあったかもしれない。
本当にそうだろうか、と誰かが囁く。
救いも助けも必要ない、ましてや許しなど意味がない。
一度は暴走したとはいえ、その手には十分すぎるほどの力があるのだから。
与えられた役割は果たせるだろう、と声は言う。
***このコメントは削除されています***
アバター
2018/03/14 19:48

[ 屋上 / ミミズ ]

屋上に着くや否や、借りていた白衣を投げつけた。
この時ばかりは本当に、憂さ晴らしでも何でもない。
ただ、そうしなければという使命感が女を支配しているだけだ。

「脚色しすぎだ」

もっと他に言うことがあったかもしれない。
本当にそうだろうか、と誰かが囁く。
救いも助けも必要ない、ましてや許しなど意味がない。
一度は暴走したとはいえ、その手には十分すぎるほどの力があるのだから。
与えられた役割は果たせるだろう。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/14 17:09

[ 屋上 / ミミズ ]

屋上に着くや否や、借りていた白衣を投げつけた。
この時ばかりは本当に、憂さ晴らしでも何でもない。
ただ、そうしなければという使命感が女を支配しているだけだ。

「脚色しすぎだ」

もっと他に言うことがあったかもしれない。
本当にそうだろうか。
救いも助けも必要ない、ましてや許しなど意味がない。
与えられた役割を果たさなければ駒ですらなくなる。
だから、たった一度の暴走をいつまでも引きずるわけにはいかない。
そんな焦燥感に駆られる。
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2018/03/14 00:01
【4階 非常階段 / 累】

「承知の上だ……あー、戦闘において。苦しみは」

"イカれてる"ことは聞こえないフリをして、アーティノイドを足蹴にまた離れる。着地したと同時に迫るチェーンソー。素早く身を屈めて躱せば、唸る刃物の主へと向かい立て続けに発砲した。
当たったかを確認する間も無く階段を強く蹴り込む。
空を切り裂く最中、忌々しげな声を思い起こした。答えるつもりはなかったし、そもそも言葉が意味を成すかすらわからないのだからこれは気まぐれであり、

「神は、鈍らなのか。つまり」

嘲り、些細な意趣返しだった。
濁った瞳がアーティノイドを大きく写し込み静かに細く。銃口は執拗にヒビを狙い、至近距離で弾丸は放たれる。
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2018/03/13 22:19


[ 建物内 ]

『 ……聞こえてるかドブネズミ!ファルスは好きかい、例えば骨を1本ずつ切り裂くような 』
『 君のチキータがダルマになる前に、……早く屋上へ来ると良い 』
『 …あ、っはは……!そんな姿じゃア……死んだ方がマシだなァ? 』

響くのは紫煙に掠れ、私怨に笑う冷たい声。オートマトンは電気の通ったラムの夢を見るか。
答えは否だ。〝 ただの機械は夢を見ない 〟。そう或るべくして作られたのだから。

青いリボンが女に寄って切り捨てられる。
全ての感情を憎悪に咲かせた女は、盤上を眺める事無く屋上へと向かった。全て終わらせる為。

***このコメントは削除されています***
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2018/03/13 22:17


[ 建物内 ]

『 ……聞こえてるかドブネズミ!ファルスは好きかい、例えば骨を1本ずつ切り裂くような 』
『 君のチキータがダルマになる前に、……早く屋上へ来ると良い 』
『 …あ、っはは……!そんな姿じゃア……死んだ方がマシだなァ? 』

響くのは紫煙に掠れ、私怨に笑う冷たい声。オートマトンは電気の通ったラムの夢を見るか。
答えは否だ。〝 ただの機械は夢を見ない 〟。そう或るべくして作られたのだから。

青いリボンが女に寄って切り捨てられる。
全ての感情を憎悪に咲かせた女は、盤上を眺める事無く屋上へと向かった。全て終わらせる為だ。

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2018/03/13 22:11

[ 6階 非常階段 - カラス ]

「 それで動かなくなるのは僕のコンピューターと電気ケトルだ 」

そんな無駄口を叩く状況でないのは十二分に理解している。此方の戦況も限界だ。
建物中を張り巡らせた異能。映るのは無機質な鉄の残骸。生温い鉄錆、鉄錆、紅。
このまま正面から相手にして居れば、削られ続け向こうの勝利は目に見えている。

「 ……ッ、…ミミズ、屋上だ。暴れる準備は出来たかい 」

凶悪に笑うのは紫色。ネズミ駆除は此方の方が二枚も三枚も上手にある筈。
ネズミは一匹。手足でも捥いでやれば十分だろう。
それは報復では無い。況してやそんな稚拙な物は作戦と呼ぶにすら程遠い、ただの見せしめ。

先程信号を流した通信機を再び手に取る。
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2018/03/13 22:01

[ 4階 非常階段 - アーティノイドρ ]

『  先人類 イカれてる ワ アナた とっても 苦しそウ  』

大きな火花を上げ、累の一撃で破損したサーモグラフ。液晶の目が大きく揺れた。
痛みによろめく様はまるで人間にでもなりたがっている様だった。
それはある筈の無い痛みを湛え、重ねて食らった遊の攻撃に背骨へヒビを入れる。

『  代用ノウミガメが 叶ウはずないワ神様になンテ  』

プログラムされた感情。忌々しい、とでも言いたげな〝声色〟。
それはμには無い感情と、φには無い人間を模した様だ。
再び稼働しだすチェーンソーが、無尽蔵に遊と累へ薙ぎ払われる。

⇒遊
3/13 21:53:43 2 (1D10)
⇒累
3/13 21:53:44 7-5 (1D10)

[ 時計店 - アーティノイドφ ]

『 凄い凄イ!ポンコツ先人類の皆さンが視る幻ナン て なんて すてキ 馬鹿げテるワ 』

随分と流暢に話していたのも、バグを起こしては知れた物。
人間と同じように、とまでは行かずとも発達しすぎた脳は人間が混乱するようにバグを起こす。
雷留の撃ち込んだ弾丸がそのヘッドパーツにヒビを入れた。

『 貴方貴方あなタたたち普段こんな物ガ見えるなんてアリス、あ  リス  』

ぐる、りと一回転。ミミズクのように360度回転した頭。
それはキューブの崩れた〝瞳〟で雷留を捉え、チェーンソーを稼働させる。
思い切り、しかし足元の覚束無い状態でチェーンソーは雷留へ振り下ろされた。

3/13 22:01:06 9-1 (1D10)
アバター
2018/03/13 21:22
[ 4階 非常階段 - 遊 ]

駆け上がった階段の先には、先ほどとは別物らしい人型。
それから、其れと渡り合う累の姿。

「折り紙…?」

変わった比較対象ですね、なんて不思議そうにクロに視線をやれば
そのまま手元に落として鉤爪を装着、ああ…右腕が無事で良かった。

「助太刀しましょう」


あれがどれ程の物なのか、明らかに先ほどの物より高性能である事が見て取れるが
それ以上は叩いてみなければわからない。
指先の揃えられた鉤爪で、串刺しにするような角度から胴パーツを狙う。
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2018/03/13 14:40

[ 4階 非常階段 / 大島朔良 ]

二人に続いて階段を駆け上がった。
目の届く範囲であれば離れていても問題ないだろう。
挟み撃ちにされない限りは、これが最善の策。

「…確かに気味が悪い、……けど」

人間に近しい風貌であれば、まだ可愛げがあった。
目の前で動き回る針金細工は明らかに紛い物。
いや、人のことを言えた義理ではないか、と自嘲するような薄笑いが浮かぶ。
それにしても、彼の独り言には興味がそそられる。
兵器と同列に扱われる折り紙とは一体どのようなものなのか、少年には想像もつかない。

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

見覚えのある薬だった。
それが何なのかまでは思い出せない。
どちらにせよ、目の前の問題に比べれば些細なことだ。

「あれと遊ぶのも飽きたよ。第一、切りがない」

アーティノイドから一旦距離を取るとキングの傍らに歩み寄った。
このままでは埒が明かない。
頭脳労働はそちらの領分だろう、と言いたげな女は珍しく嘆息する。

「コンセントを引っこ抜ければ手っ取り早いんだけど」

残念ながら、そのような部品は見当たらなかった。
機械に疎い彼女からしてみれば、どちらも似たようなものなのだが。
家庭用電気製品とは訳が違う。
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2018/03/13 14:29

[ 4階 非常階段 / 大島朔良 ]

二人に続いて階段を駆け上がった。
目の届く範囲であれば離れていても問題ないだろう。
挟み撃ちにされない限りは、これが最善の策。

「…確かに気味が悪い、……けど」

それが人間に近しい風貌であれば、まだ可愛げがあった。
目の前で動き回る針金細工は明らかに紛い物。
いや、人のことを言えた義理ではないか、と自嘲するような薄笑いが浮かぶ。
それにしても、彼の独り言には興味がそそられる。
兵器と同列に扱われる折り紙とは一体何なのか、少年には想像もつかない。

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

見覚えのある薬だった。
それが何なのかまでは思い出せない。
知らない、と言うべきか。
どちらにせよ、目の前の問題に比べれば些細なことだ。

「あれと遊ぶのも飽きたよ。第一、切りがない」

アーティノイドから一旦距離を取るとキングの傍らに歩み寄った。
このままでは埒が明かない。
頭脳労働はそっちの領分だろう、と言いたげな女は珍しく嘆息する。

「…電源を引っこ抜ければ早いんだけどねェ……」

残念ながら、そのような部品は見当たらなかった。
機械に疎い彼女からしてみれば、どちらも似たようなものなのだが。
家庭用電気製品とは訳が違う。
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2018/03/13 12:05
【6階→4階 非常階段 / 累】

不思議そうに見上げられた一対が苦悶に歪む。酸素を求めて空いた口は、濁音混じりの呻き声を流すばかり。理由を求める視線は注射器へと注がれた。理由。最初から、わかりきった一つだけ。
隙間を縫って、不平を漏らす。

「鈍く……嘘、では……ゔ、」

これで"鈍い"ならば本来はどれほどの。それとも、これから効果が出るのか?
身体中が磨り潰される気分にガタガタと震える体。投与が終わってなお折り曲げていたその肉体がほんの一瞬動きを止めた。開かれたままの暗い瞳に、宿るギラつき。
足りない説明を、足りないと……気がつくことはない。
ゆっくりと顔を上げる。

「……了解した。ええと……感謝する!」

カラスに背を向け、トンと地面を蹴った。
コートが靡く。風が吹く。彼女自身が弾丸のように飛び出せば、またもアーティノイドρの目の前へ。ゴツいブーツに包まれた足が、勢いを付けてそれの眼前へと振り抜かれた。
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2018/03/12 23:06
[時計店-雷留]

「やったか…?」

後ずさりして機械の様子を見る。
異能、幻は自身も見なくてはならないデメリットがある。
自身が引き出した幻の景色にショックを覚えつつ、
物理攻撃に移る。

先ほどから握っている小型銃を、至近距離で頭の方から撃っていく。

「あなたのような機械は夢を見るのかしらね!」
皮肉っぽくそう言いながら。
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2018/03/12 22:32

[ 4階 非常階段 - アーティノイドρ ]

『  ウサギ みたいニ 飛び跳ネル のね ρの 足デは届カナい  』

背後より食らったクロの攻撃に勢いよく振り返る。だが、その言葉は累へ向けた物。
人工知能としての興味の問題か、クロの事はまるで視界にも入らないような仕草だ。
振り払うように稼働したチェーンソーをクロの腹めがけてなぎ払う。

3/12 22:32:16 7 (1D10)
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2018/03/12 22:27

[ 6階 非常階段 - カラス ]

「 少しばかり痛みの感覚に鈍くなる。くれぐれも気を付け給えよ 」

刺青の肌に注射器が根深く埋まっていく。皮下に流し込んでいくのは紫色の薬液。
それは徐々に彼女の組織と交じり合う。それは、相当な痛みを伴う物の筈だ。

「 君の基本的な情報を上位に書き換える為の物だ。効果が続くのは長くて3時間 」

成功率が二分の一である事を説明しないのは、何も後ろめたい訳では無い。
聞かれないから説明しない。それだけだ。
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2018/03/12 22:13
【4階→6階 非常階段 / 累】

ブレる照準、直截、愚鈍にもほどがある射線。集中の途切れはあからさまに結果に響いていた。冷や汗。頰に張り付いた髪が風でぱらりと剥がれる。
何を疑うこともなく、太腿に擦り付けたコートの左袖が持ち上がる。
メモの触れ合う音と共に後ろに跳べば、ちょうど六階に差し掛かる辺りで着地した。

「困る、……好ましくない。ガラクタは」

今更ドブネズミ生活はごめんだ。死ぬのは、更に。露わになった刺青まみれの左腕。
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2018/03/12 21:51

[ 6階 非常階段 - カラス ]

再び止められる彼女の弾丸。小刻みに震える手。
それは、まるで背筋を這うムカデのようだった。

「 そのままでは木偶が壊れる前に君がジャンクだ、腕を出せ 」

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2018/03/12 20:55
[6階非常階段 / ウスズミ]

顎を鮮血が滴り落ちる。湧き上がってくるものが呼吸の邪魔をした。
左手で乱暴に口元を拭うとしっかりと前を見据える。先ほどの一撃で背部は損壊させたはず。
しかしながら、機能停止させるにはまだ足りない。もっと大きなダメージを—

「君がいい子なら……チュチュを履かせて、オルゴールの上で踊らせてあげたのに……。」

さも残念だ、という顔でそう呟いて。迫るチェーンソーをぬらりと躱す。
そのまま左足で大きく踏み込んでアーティノイドの上腕部へナイフを突き刺す。
ぐっと押し込み、深追いせずに再度後方へ飛びのき一度距離をとる。
数では勝っているとはいえ、火力では劣っている状態でナイフ一本。核を狙わなければと視線を動かした。

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2018/03/12 20:47
【4階 非常階段 / 累】

選択を間違えたかと顔が青ざめる。弾は軽く受け止められ、自らは宙にいる身。回避は……、
しかしそれが杞憂に終わり、両足で勢いよく着地した彼女は鈍い呻き声を上げた。傷に響く。痛い。違う、気のせいだ。あともう少し耐えるだけで良い。
拳銃をアーティノイドへ向けたまま、濃藍の瞳が上階の声に反応する。直属でこそないけれどれっきとした上司。それでも、焦りによる険は隠せない。

「‪他にない。 ……まだ……ええと、健在だ。左は!」

大声で切り返しては、射線を軽く調整してヘッドショットを狙う。
その手がほんの少しだけ震え出していることにも、気がつかないふりをした。地面に血が落ちる。
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2018/03/12 19:50

[ 輸入品店 - 鶴偽 ]

倒れ込んだその小さな体躯を受け止める。軽く体を下に向け、血を吐き出させる。
軽く口元を拭うハンカチ。横抱きにして抱え上げた。

「 ……休ませる…訳にも行かんな。此処で待機する。状況次第で応戦するが暫くは許せ 」

各々、散っていく彼らの背中にそう声を掛ける。
出来る事ならば何処か安全な場所へ起きたかったが、今は何処も安全では無いだろう。
ならば自分が傍らに居るのが最善だ、との考え。

[ 4階 非常階段 - クロ ]

「 不細工ですねえ……兄さんの作った折り紙よりも不細工です 」

特にふざけている訳では無い。累の姿だけを視界に捉え、様子を伺うアーティノイドの背後へ。
所謂虎切りの一線が、背後からその肩口……腕を切り落とすような仕草で関節を狙った。

[ 6階 非常階段 - カラス ]

肩で息をする。雨に濡れ、徐々に奪われる体力が鬱陶しい。
邪魔そうに束ねた髪をリボンがひと括りにした時、5階の付近で拳銃を振るう累の姿が見えた。
片腕の使えない様子。しかし、獄卒と呼ぶに正しい身体能力は未だ稼働する事をやめて居ない。
そんな事態で無いのは分かっているが、恰好の実験体だ。

「 ……君、そんな姿でまだ戦う心算かい? 」
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2018/03/12 19:39

[ 6階 非常階段 - アーティノイドμ ]

四発の弾が入った頭部。それは硬い装甲に僅かなヒビを入れたようだった。
撃たれる度ぐるぐると奇怪に回ってみせる機械の目。液晶の映し出すそれ。
チェーンソーの血しぶきを軽く払うように振ると再度それはウスズミへと薙ぎ払われる。

『  悪イ子  悪いコは  オ星様  アナた  ヒト  』

⇒ウスズミ
3/12 19:23:18 1 (1D10)

[ 4階 非常階段 - アーティノイドρ ]

『  μ アなた パパに 叱られる   』

ややノイズ混じりの声だが、六階に居るそれよりも幾分か発達した知能。
本来は此方がより元に近しいデータなのだろう。
液晶の目は累と、その弾丸を捉え腕の装甲が攻撃を受け止めていた。
彼女……と呼ぶには大きな間違いだが、それは無鉄砲に攻撃を仕掛ける事なく累を伺っている。

[ 時計店 - アーティノイドφ ]

『 困りますね、兄弟がポンコツだと。利口なのは私だケですから 』

目の前の雷留を認識するなり、突然流暢に喋りだしたアンドロイド。
まるで友好的な表情で胸に手を当て、だがむき出しのシリンダーや関節がそれと釣り合わない。
その様は不気味でしか無かった。重いチェーンソーを掲げ彼女と対等に会話を試みているのだ。
雷留の判断は正しかったのだろう。彼女が近付くなり、φは刃を稼働させて居た。

『  所でポンコツもポンコツ、あなた方は如何ですか先人類ノ皆様方。わた…タ、し  』

稼働したチェーンソーをなぎ払おうとした手が止まる。幻覚を見せる異能……
本来、人に向かって幻を見せるだけの異能は発達し過ぎた人工知能に影響を及ぼした。

目を象っていた液晶の緑色がキューブとなって崩壊し、そこには砂嵐が吐き出される。
『  塩基配列  ヒトゲノム ト 認識 φ ノ エネミー  』

***このコメントは削除されています***
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2018/03/12 19:38

[ 6階 非常階段 - アーティノイドμ ]

四発の弾が入った頭部。それは硬い装甲に僅かなヒビを入れたようだった。
撃たれる度ぐるぐると奇怪に回ってみせる機械の目。液晶の映し出すそれ。
チェーンソーの血しぶきを軽く払うように振ると再度それはウスズミへと薙ぎ払われる。

『  悪イ子  悪いコは  オ星様  アナた  ヒト  』

⇒ウスズミ
3/12 19:23:18 1 (1D10)

[ 4階 非常階段 - アーティノイドρ ]

『  アなた パパに 叱られる   』

ややノイズ混じりの声だが、六階に居るそれよりも幾分か発達した知能。
本来は此方がより元に近しいデータなのだろう。
液晶の目は累と、その弾丸を捉え腕の装甲が攻撃を受け止めていた。
彼女……と呼ぶには大きな間違いだが、それは無鉄砲に攻撃を仕掛ける事なく累を伺っている。

[ 時計店 - アーティノイドφ ]

『 困りますね、兄弟がポンコツだと。利口なのは私だケですから 』

目の前の雷留を認識するなり、突然流暢に喋りだしたアンドロイド。
まるで友好的な表情で胸に手を当て、しかしむき出しのシリンダーや関節がそれと釣り合わない。
その様は不気味でしか無かった。重たいチェーンソーを掲げ彼女と対等に会話を試みているのだ。
雷留の判断は正しかったのだろう。彼女が近付くなり、φは刃を稼働させて居た。

『  所でポンコツもポンコツ、あなた方は如何ですか先人類ノ皆様方。わた…タ、し  』

稼働したチェーンソーをなぎ払おうとした手が止まる。幻覚を見せる異能……
本来、人に向かって幻を見せるだけの異能は発達し過ぎた人工知能に影響を及ぼした。

目を象っていた液晶の緑色がキューブとなって崩壊し、そこには砂嵐が吐き出される。
『  塩基配列  ヒトゲノム ト 認識 φ ノ エネミー  』

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2018/03/12 18:00
【4階 非常階段 / 累】

先程のモノとは、少しばかり違うようだった。キャスケット帽に手をやろうとして捨ててきたことを思い出した。
驚異度の知れない敵。それも、楽観的には見られないだろうことは想像がつく。今になって、身体が痛みを知覚して……無理にねじ伏せた。口端から漏れる血の泡を拭って軽く飛び跳ねる。
限界が来る前に、決着を。

「……失礼する、お先に」

弾かれるように、アーティノイドに向かって駆けた。
一段飛ばしに飛び込めば、数段手前で地を強く蹴った体が宙に。それのすぐ真上で身を捻ると拳銃を振り抜く。敵より下にいることはできる限り避けたかった。
真下のアンドロイドに向けて、引き金を引く。
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2018/03/11 23:40
[時計店-雷留]

騒々しい音を立てるその機械を、警戒しながら観察する。
自分より背が高い、そんな印象がやや恐怖心を駆り立てる。
知能も高そう。

「ん…能力は効くかしら…?」

片手で眼鏡を整えると、アーティノイドに飛びかかる。
顔に当たる部位に両手を添えると

「さァ…、潜むイデアを。」

そう言うと自分の異能力を解放した。
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2018/03/11 23:04
[ 玄関 - ギル ]

‥‥やっと死んだか。いや、 壊れた か。
クズ鉄となったそれをみて血反吐を吐きかけた。

「鉄ごときが…」

そう言葉を吐き捨てると動かなくなったそれに刀をさらに突き立てた。
突き立てた刀が薔薇のピアスに戻り、儚く砕け散った。
ギルの表情はパッといつも通りに切り替わる。
と、同時に走り去っていった彼女をみて呟く。

「……名前、覚えられるかな。」

血まみれの自分の手を握る。……まだ動ける。
思った以上の深手を受けた、がギルにとって戦闘は食事のようなものだ。
ここで逃すわけがないだろう?そして女の顔を思い返し、舌打ちする。
傷口を抑えながらフラフラとその場を後にした。


[ 輸入品店 - レイニー ]

「みんなお疲れ様、…って、元気な子だね。」

すぐ駆けて行った雷留の姿を見てつい言葉がでる。
鮮血を吐くノアの姿が目に入る、先程の活躍はお見事、と心の中で称賛。
輸入品店の奥からひょいっと出てくる。
血まみれではあったが貫通した傷は早くも治りかけているようだ。

「さて、どうするか……」

耳を輸入品店の外へ集中させると様々な音が激しく聞こえてくる。
無論、この音は仲間が相手の増援との交戦状態なのだろう、こちらも加勢しなければ。
ここにいるのは、先程喫茶店で出会った二人と怪しそうな白衣の男。
いつの間にか姿を消した友人、クルト。彼もマイペースなやつだ。
そんな自分にも刺さるような言葉を今度彼に言ってやろう。どんな顔するかな。
自分のナイフを取り出すと刃を確認しながら、仲間の様子を横目で窺った。
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2018/03/11 22:22

[6階非常階段 / ウスズミ]

確かに感じた手ごたえに浸る暇もなく、振り落とされた足に突き刺すようにナイフを構える。
足の裏まで響くほどの衝撃だったがなんとか受け止め、ナイフは相手にしっかりとめり込んでいた。

—鈍く光るチェーンが男のはらわたを絡めとる。
ギャギャ、と軋むようにチェーンソーが泣き叫ぶほどウスズミの腹にもぐりこんだそれ。
横に払われ、あっけなく体から去ったように思えたが、その一瞬でウスズミの片腹は真っ赤に染められた。
なんとかナイフだけは引き抜き、後退したが、耐えきれず膝をつく。

「あ、あぁ……駄目になっちゃうじゃないか……。」

思うように息ができず、どこか漏れ出るように呼吸をする。けぷけぷと口から真っ赤が滴る。
震える手で腹を触るとじっとりと生温かさに包まれ、そこが心臓であるかのように脈打っていた。
右手の人差指、中指でそっとそこを撫でる。皮が足りず不格好だがどうにか縫い付けられていく。
彼の能力はただ縫い付けるだけ、中身の損失は補えない。だがこれで使い物にはなる。

「……レディ、悪い子は……悪い子はお叱りを受けなきゃ……。」

血で濡れそぼった手を強引に服で拭い、ナイフをつかみ取る。
まだ笑いが収まらない膝を叱咤し立ち上がる。まだ忘れてしまったものに目を向ける余裕は無かった。

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2018/03/11 22:02

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

変化が解けた左腕を構えるより先に刃に撃ち込まれた銃弾。
細められた琥珀は満身創痍の相手を見やる。
損傷の激しい右手は繋がっている方がいっそ異様だ。
あれは恐らく、文字通り切り捨てるつもりなのだろう。

「……ギアを壊せば…」

歌うように話す合成音声に耳を傾けている余裕はなかった。
四発の弾丸は頭部にあるであろうモーターギアを狙う。
壊せれば、の方が正しいか。
長引く戦いは得意ではないが、致し方ない。
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2018/03/11 21:51

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

変化が解けた左腕を構えるより先に刃に撃ち込まれた銃弾。
細められた琥珀は満身創痍の相手を見やる。
傷だらけ、どころではないその右手は繋がっているのが不思議なくらいだ。

「……ギアを壊せば…」

歌うように話す合成音声に耳を傾けている余裕はなかった。
四発の弾丸は頭部にあるであろうモーターギアを狙う。
壊せれば、の方が正しいか。
長引く戦いは得意ではないが、致し方ない。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/11 21:33

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

「……ギアを壊せば…」

意味のない言葉を羅列する合成音声に耳を傾けている余裕はなかった。
四発の弾丸は頭部にあるであろうモーターギアを狙う。
壊せれば、の方が正しいか。
どちらにせよ破壊は決して簡単なことではないだろう。
長引く戦いは得意ではないが、致し方ない。
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2018/03/11 21:06

【輸入品店/ノア】

完全破壊されたアーティノイド。
皆の尽力のおかげ。勿論、自分もかなり頑張った方だ。
未だに根を張ったまま鉄屑を包囲している蔦。
ソレの除去は後になりそうだ。

何故なら、

「あ"、...」

ごぷ。

赤い生命の色。ぼたぼたと口から溢れたソレは完全にキャパオーバーの証。
ぐるん、と目をむいたと思えば鶴偽の声に応じることなくそのまま青い顔をして横に倒れた。
本来はこのような無理な使い方をするものでは無い。
幸い息はある。思った以上に異能の副作用が強く出たらしい。
一気に使えばこうなる。恐らく内臓の機能低下によるもの。
暫くは絶対安静だろう。
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2018/03/11 20:20
【玄関→4階非常階段 / 累】

動かないその様子をしばらく見守ってから、やっと息をついた。
モタモタと弾を込め直せば、見るも無残に潰れた帽子そして相変わらず垂れ下がりっぱなしの片腕にウンザリとした目を向ける。ないものはねだれないから、せめて後者は自分の治癒力を信じたいところだ。
出血の割にはどうもアドレナリンか何かがが出ているらしい。

「助かった。 ……晦、累だ。一文字に累積。次へ行く、僕は……健闘を」

またも名前を重ねて告げれば、匂いを辿る犬めいた動きで顔を天へ。数秒後、次に目をやった階段を一足跳びに駆け上がる。コートを翻してはどんどんと登っていった。
……そして、人影と異形に出くわす。
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2018/03/11 19:29

[ 玄関 - アーティノイドΘ ]

ギル、そして重ねた累の攻撃により破壊されたモーターギア。
次第に動きを止めた鉄の肢体。それは無力化を意味して居た。

[ 6階 非常階段 - アーティノイド+Eve μ ]

ウスズミのナイフが、亀裂の入った背骨のパーツを破壊する。
ぐるり、と液晶の眼が回転しウスズミを捉えた。

最もその場を把握しているのはサーモグラフの方であったが、
視覚的な威圧の為には十二分だろう。女を模した機械の声は言う。

『  ソウよアナタあなタ  機械仕掛ケ  空をトブ  オ盆のヨウ に 』

ウスズミに向かって蹴り上げた右足。そして再度薙ぎ払うチェーンソー。
意味の無いような言葉の羅列。徐々に流暢になって行く声色。

蹴⇒3/11 19:29:27 2 (1D10)
斬⇒3/11 19:29:25 10(1D10)
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2018/03/11 18:52
[6階非常階段 / ウスズミ]

鮮血の舞う舞台を前に思わず、おっと声を漏らす。慣れた手つきでナイフを取り出しそっと握りしめた。
さっと視線を一巡させれば演者はキングにクイーンと大物揃い。
お相手様もそれに不足なく立ち回る。豪華なキャスティングである。

「機械仕掛けとはいえ、急所はそう変わらないかな。」

打ち付けられたキングに、クイーンに迫る不穏な指先を見て取り、
相手の背中にぶつけるような仕草でナイフを振り上げた。

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2018/03/11 18:39
【玄関 / 累】

短い息を吐く。これで、随分と勢いは削げたはずだと血混じりの唾をもう一度吐き捨てては視線を巡らせる。
油断なく捉えたギルの声に、目を丸くした。

「……要望する、覚えることを……ええと……記録してくれ。不可能ならば」

忘れっぽい自分を棚に上げて、ブツブツとボヤいたかと思えば。言葉尻が消えるのと殆ど同時に思い切り地を蹴り横へ。転がる勢いで痛む腕に顔をしかめながら、アーティノイドの死角へと飛び込む。
淀んだ目がその時ばかりはギラついて見えた。
銃口の先をアーティノイドに向け……跳ね起きながら、叫ぶ。

「僕は晦累だ……チビではない。違う、決して!」

立て続けに二発。どうしようもない訴えは、他でもない彼女の手による銃声で掻き消された。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/11 17:27
[6階非常階段 / 斎賀]

首を左に傾げれば、その空虚を埋めるように弾丸が流れた。
ほんの少しの静けさ。仕切りなおすようにチェーンが回転する音があたりに響きだす。
斎賀が一つ上の踊り場へ視線をあげると、相手も同じようにこちらを見つめたように思えた。

「あー……、誰もいない......」

他のアーティノイドへの対処で手一杯なのだろう。6階まで増員が来るのにどれだけ時間がかかろうか。
時間稼ぎかぁ、と。機械音で自分にしか拾われない呟きを漏らす。
チェーンソーを唸らせ飛びかかる機械を前に、マチェットを振りかざした。

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2018/03/11 16:33
[3階 廊下→4階 非常階段 - 遊 ]

「僕も向かいましょう」

もし他に人手が居なければ彼一人、又は朔良も向かったとして二人で相手取ることになる。
先ほどと同等、若しくはそれ以上の性能を持つエネミーだとしたらかなり厳しいだろう。
と言っても、深手を負った自分が加わった所で高が知れているが
居ないよりかは幾分かマシであるというもの。

善は急げ_
左腕を庇いながら立ち上がると、非常階段を伝って四階へと向かう。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/11 16:32
[ 異界の狭間→3階 廊下 - 遊 ]

「僕も向かいましょう」

もし他に人手が居なければ彼一人、又は朔良も向かったとして二人で相手取ることになる。
先ほどと同等、若しくはそれ以上の性能を持つエネミーだとしたらかなり厳しいだろう。
と言っても、深手を負った自分が加わった所で高が知れているが
居ないよりかは幾分かマシであるというもの。

善は急げ_
左腕を庇いながら立ち上がると、非常階段を伝って四階へと向かう。
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2018/03/11 16:22
[ 輸入品店 - アルバート ]

無機質な鉄の瞳からはErrorの文字すらも消え、其れを覗き込む自分の姿が映り込む。
ひらひらと手を振ってみても再び動き出すような事はなかった。

「んー、オレは重傷者を見て回るよ…‥ってあぁ、もう行っちゃったの」

取りあえず此処にいるメンバーの怪我は治しておこう…
そう続けようとした頃には駆けだした雷留の姿はもう無くて。

ふとノアに視線を向けると、既に大分体力を消費しているようだった。
残念ながら、怪我や病気と違って体力は細胞云々では回復できないため自分の能力は使えない。

「キミ達はどうする?」
***このコメントは削除されています***
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2018/03/11 16:21
[ 輸入品店 - アルバート ]

無機質な鉄の瞳からはErrorの文字すらも消え、其れを覗き込む自分の姿が映り込む。
ひらひらと手を振ってみても再び動き出すような事はなかった。

「んー、オレは重傷者を見て回るよ…‥ってあぁ、もう行っちゃったの」

取りあえず此処にいるメンバーの怪我は治しておこう…
そう続けようとした頃には駆けだした雷留の姿はもう無くて。

ふとノアのに視線を向けると、既に大分体力を消費しているようだった。
残念ながら、怪我や病気と違って体力は細胞云々では回復できないため自分の能力は使えない。

「キミ達はどうする?」
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2018/03/11 12:59
[ 玄関 - ギル ]

飛んでくる脚、視界ではとらえきれなかったが本能だけで受け止めた。
受け止めた刀をそのまま振り上げ脚を切り上げると同時に距離をとる。

「……チッ、あと少し、か…な。」

斬りごたえがない、本心はそんなことを考えていた。
機械相手にこんな手こずってしまうなんて。痺れを切らした。
共に機械を狙う存在、否仲間──累に向かって言葉を投げた。

「おい、チビ!絶えず撃ち込め!僕が前線で攻撃を、受ける!」

お前も大概チビではないのか、そんなツッコミをする余裕などなく
ポタポタと血を落としながらアーティノイドへ走りこむ。
刀を上から降り落とす、狙いをつけずにとにかく本体へ斬りこむ。
もはや切りかかった刀は斬るというより叩きつける勢いだった。
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2018/03/11 07:49

[ 輸入品店 - 鶴偽 ]

この音。増援だろうか、咄嗟に振り返るもこの場では状況もわからない。
真っ先に音の元へと向かう雷留に刃を貸すべきかと思ったが、それ以上に気がかりなのは。

「 ……ノア、平気か 」

あれだけ大きな力を使ったのだ。体に掛かる負荷も生半可な物では無いだろう。
最も鶴偽に、気の利いた言葉を掛けるような器量も無かったのだが。

[ 3階廊下 - クロ ]

「 ……私は上へ向かいます。貴方達は如何なさいますか?」

半端に癒えた傷。まだ十分に戦える程度の負傷でしか無い。
出来れば朔良には自分の目の届く場所に居て欲しいと言うのがクロの考えだ。
それでは危険に晒す事になるのも承知の上。どちらにせよ、この建物は危険。
ならば手ずから守れる場所に居てくれれば、その場を凌ぐ事は出来るだろう。

[ 6階 非常階段 - カラス ]

どうせ切り落とすならば、犠牲にするのも手の内だ。
それは実に彼、或いは彼女らしく無い策であった。

避けきれないと判断したチェーンソーの刃を、襤褸になった右手が受ける。
鎖鋸が肉を裂き、刃を骨が受け止める痛みは生半可な物では無いのだから。
叩きつけられた階段の柵。重ねて背骨を打ち付けられた痛みに紫色は融け落ちそうになる。

だが、視界に入った光景がそれを許さなかった。
串刺しにするような動きで彼女に振り下ろされようとしているチェーンソー。
イチかバチかと言った所でその刃へ打ち込んだ弾は火花を上げる。
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2018/03/11 07:20

[ 6階 非常階段 - アーティノイドμ ]

『 アリス あリス 串刺シ ごきげンヨう 邪魔をしなイで 』

支離滅裂な言葉の羅列は、自己完結で発達した知能が学習した言葉の列なのだろう。
今までは学習する為だけに動いていたそれに、初めて〝目〟にする〝人間〟は新鮮だ。
撃ち込まれた銃弾によろめくのも一瞬、軽く助走を付けるように走り出す。
振りかざしたチェーンソーをミミズへ真っ直ぐに振り下ろした。切るよりも刺す様な動作。

3/11 7:17:24 5 (1D10)

[ 玄関 - アーティノイドθ ]

ショットガンが大きな火花を上げ、使い物にならなくなったそれは床へ崩れ落ちる。
最早攻撃手段のなくなったそれは三本になった鉄の手足で戦うしかないのだろう。
がらりと状態のバランスを崩しながらも動き、回し蹴りに狙いをつけたのはギルの腹。

3/11 7:20:36 2 -1 (1D10)
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2018/03/11 03:35
[輸入品店-雷留]

機械が動かなくなり、ふう…と一息ついたのも束の間、
窓の割れる音が聞こえ、はっとする。
「し、下!?」

恐らくは一階、ある程度動けるようになったため、
音のした方へ駈けていった
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2018/03/11 00:25
[ 異界の狭間→3階 廊下 - 遊 ]

『……先程の言葉、そっくりそのままお返ししますよ 』

止血の為に強く巻かれた包帯よりも、その言葉の方が幾らか傷口に染みた。
”此れは至要たる怪我でした” とか ”ビショップとしての務めです”なんて言い訳も浮かんだがやめておこう。

「はは…御尤もで」

情けない、と自身を笑う姿は既に安堵の内にあった。
が、再び足場の溶ける様な感覚と共に此方側へ戻ると
再戦を告げる破砕音が鳴り響く。

「…次は上ですか」
***このコメントは削除されています***
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2018/03/11 00:24
[ 異界の狭間→3階 廊下 - 遊 ]

『……先程の言葉、そっくりそのままお返ししますよ 』

止血の為に強く巻かれた包帯よりも、その言葉の方が幾らか傷口に染みた。
”此れは至要たる怪我でした” とか ”ビショップとしての務めです”なんて言い訳も浮かんだがやめておこう。

「はは…御尤もで」

情けない、と自身を笑う姿は既に安堵の内にあった。
が、再び足場の溶ける様な感覚と共に此方側へ戻ると
再戦を告げる破砕音が鳴り響いた。

「…次は上ですか」
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2018/03/10 23:22
[ 玄関 - ギル ]

視界に入る腕を体を逸らし、寸で避ける。しかし、捕らえきれなかった脚が腹部の傷を抉る様に入る。
そのまま体は空中に投げ出され、受け身がとれず床に転がる。
潰れた果実を吐き出すように血をまき散らした。

「………ッは‥‥く…っそ…」

ボタボタと口から溢れ出る血。
見た目に反し、傷は浅い。体はまだ動かせる…が。
脳の思考回路は薄黒く侵蝕されていく。

「やっばい…なぁ…」

自身の造り出した大きな刀を使い、ゆっくりと立ち上がる。
撃ち込む音がする、視界が定まらず、刀に体重をかけながら様子を観察した。
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2018/03/10 21:13
【玄関 / 累】

またどこかで音がした。
「……増え、」
続きが血の塊になって喉から溢れる。腹から流れ続ける血。口内の残りカスを地に吐き捨ててはチカチカと明滅する瞳をこじ開けた。片腕の身で弾の交換は……敵前ではやりたくない。残る弾数は幾つだったか。
音は気になるものの、この状態で敵に背を向けるには多少不安が残るから、

「次こそ、だ!」

震える腕を圧して、回し蹴りを放ったばかりの関節に照準を。まだ動ける。動けるうちに、敵を潰す。その足に向け、反動で半歩後ろに下がりながら……思い切り撃った。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/10 20:45
【玄関 / 累】

またどこかで音がした。
「……増え、」
続きが血の塊になって喉から溢れる。腹から流れ続ける血。口内の残りカスを地に吐き捨ててはチカチカと明滅する瞳をこじ開けた。片腕の身で弾の交換は……敵前ではやりたくない。残る弾数は幾つだったか。
音は気になるものの、この状態で敵に背を向けるには多少不安が残るから、

「次こそ、だ!」

震える腕を圧して、回し蹴りを放ったばかりの関節に照準を。まだ動ける。動けるうちに、敵を潰す。
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2018/03/10 19:05

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

「冗談…!」

更に一歩、踏み込んだ。
亀裂の入った背骨に追い打ちをかけるように三発。
硬化が解けかけている左腕で銃弾を受け止められるかは判らないが。
仮に片腕が駄目になろうが、体から切り離されない限り、やりようはある。
どの道、この右足では思うように動けないのだから。
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2018/03/10 18:45

[ 6階 非常階段 - アーティノイドμ ]

ヒビを受ける背骨。わからない、とでも言いたげに液晶の目がぐるりと回る。
踏み込んで来たカラスへ向かってチェーンソーを
そして同じく至近距離のミミズへ銃口を向けると、ほぼ同時に攻撃を放った。

『 ウ サギ 』

⇒カラス
3/10 18:45:21 8 (1D10)

⇒ミミズ
3/10 18:45:18 6 (1D10)
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2018/03/10 18:40

[ 6階 非常階段 - カラス ]

「 …… 死んだら御免よ 」

冗談交じりに鼻で哂う声。あくまで混じっているのは冗談の方、だ。
洒落にならない状況。その身体能力を考えれば正に最もである。
ミミズがヒビを入れたむき出しの背骨となるパーツに狙いを付けた。

ヒールが階段に硬質な音を立て、弾道ナイフを真っ直ぐに踏み込む。
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2018/03/10 17:30

[ 3階廊下 / 大島朔良 ]

「…困るどころの話じゃない」

此方にいるアーティノイドはもう動かなくなった。
つまり、まだ似たような奴らがいる。
ここまでは足手まといにならないよう、何とかやり過ごすことは出来たが。
擬きである彼が前に出ればどうなるか。
多少の時間は稼げるかもしれないが、瞬く間に解体されるだろう。
今ほど自らの非力を恥じたことはない。

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

然もありなん、と軽く肩を竦めた。
改めて指摘されるまでもないことだ。
理解した上で口にしたのは退屈凌ぎのためか、それとも高揚感によるものか。
どちらにしろ喧騒の中の雑音なのだから、大した意味はない。

「……パージ、ねェ」

明確に、それが振り下ろされていたら危なかった。
人に及ぶべくもない声を聞き、動き出した影が女の左腕を覆い隠す。
傍目には変わった様子のない細腕で刃を軽く受け流すと、胴体に一発撃ちこむ。
一時的な変化だが、この程度の攻撃ならどうということはない。
少なくとも、素手でチェーンソーを触るよりは安全だ。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/10 17:29

[ 3階廊下 / 大島朔良 ]

「…困るどころの話じゃない」

此方にいるアーティノイドはもう動かなくなった。
つまり、まだ似たような奴らがいる。
ここまでは足手まといにならないよう、何とかやり過ごすことは出来たが。
擬きである彼が前に出ればどうなるか。
多少の時間は稼げるかもしれないが、瞬く間に解体されるだろう。
今ほど自らの非力を恥じたことはない。

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

然もありなん、と軽く肩を竦めた。
改めて指摘されるまでもないことだ。
理解した上で口にしたのは退屈凌ぎのためか、それとも高揚感によるものか。
どちらにしろ喧騒の中の雑音なのだから、大した意味はない。

「……パージ、ねェ」

明確に、それが振り下ろされていたら危なかった。
人に及ぶべくもない声を聞き、動き出した影が女の左腕を覆い隠す。
傍目には変わった様子のないそれで刃を軽く受け流すと、胴体に一発撃ちこむ。
一時的な変化だが、この程度の攻撃ならどうということはない。
少なくとも、素手でチェーンソーを触るよりは安全だ。
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2018/03/10 14:48

[ 6階 非常階段 - アーティノイドμ ]

躱した弾丸だったが、立て続けて撃ち込まれた弾にヘッドパーツの装甲を破壊される。
瞳にあたるパーツが雨の中、乱反射しながら二人の獄卒を真っ直ぐに捉えた。

『  生命体ヲ確認 エネミー 認証しまシた  残存すル霊長類 ノ パージを開始  』

無機質な声。ノイズ混じりの声は、人間そっくりと呼ぶにはぎこちない。
雨粒を巻き上げ起動したチェーンソーを構え、それはミミズの前へと躍り出る。

3/10 14:45:48 2 (1D10)
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2018/03/10 14:46

[ 6階 非常階段 - アーティノイドμ ]

躱した弾丸だったが、立て続けて撃ち込まれた弾にヘッドパーツの装甲を破壊される。
瞳にあたるパーツが雨の中、乱反射しながら二人の獄卒を真っ直ぐに捉えた。

『  生命体ノ確認 エネミー 認証しまシた  残存すル霊長類 ノ パージを開始  』

無機質な声。ノイズ混じりの声は、人間そっくりと呼ぶにはぎこちない。
雨粒を巻き上げ起動したチェーンソーを構え、それはミミズの前へと躍り出る。

3/10 14:45:48 2 (1D10)
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2018/03/10 14:33

[ 異界の狭間 - クロ ]

「 ……先程の言葉、そっくりそのままお返ししますよ 」

呆れた様ではあるが、そこに毒気は含まれていない。手際よくその腕に包帯を巻いていく。
アーティノイドが現れて以来、ずっと石片となったそれに対峙していたクロ。
彼はまだ知らない。それが一体に留まらない事も、破壊されて尚数が増えている事も、だ。

「 …さて、戻りましょうか 」

刀が薄らと手首に傷を入れ、流れた血が足元へ。異界の壁はがらりと崩れていった。
その時、ガラスの割れる音に続きなにかの電子音が響き渡る。上の階の階段だろう。

「 ……困りましたねえ 」

[ 6階 非常階段 - カラス ]

「 そりゃァ、15年も一緒に暮らしてればね 」

異能の眼が開く。それはアーティノイドの足元へ。雨粒に紫色がぼうっと揺れた。
目測が視る相手との距離。そして弾丸の飛距離。濡れるのはこの際如何でも良い。

起こした撃鉄。ミミズの横を通り抜け、直線上に打ち抜かれる弾丸。
撃ち抜くのでは無く、物を破壊する為に出来た弾丸は当たればコチラの物……だが。
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2018/03/10 13:10

[ 輸入品店 - アーティノイドδ ]

ヒビ割れたギア。それは拘束を受けたまま、完全に活動を停止する。
それが二度、動く事は無いだろう。だが未だ不快な金属音は続いた。
どうやら下の階層から響く音のようだが……。

[ 玄関 - アーティノイドθ ]

ヒビの入った腕。ショットガンのパーツをそのまま、ギルへ向かって振り下ろす。
頭部を狙い殴打しようと下ろされる腕と共に、ギルへと回し蹴られた足のパーツ。

殴⇒ 3/10 13:10:19 3 (1D10)
蹴⇒ 3/10 13:10:18 6 (1D10)

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2018/03/10 10:44

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

先の発言の意図は問わなかった。
行き先も、そんなものは見ていれば自然と体が動く。
どうやら滅多に使わない非常階段にも敵が忍び込んでいたようで。
雨音を掻き消す電子音に銃声を被せる。

「まるで見てきたように言うじゃないか」

人間の急所と同じ、頭蓋を狙って放たれた六発の弾丸。
二人で相手取るには厳しいか、と考えを巡らせながら女は独りごちる相手を一瞥する。
科学者然としている彼女、基彼が言うほどなのだからそうなのだろう。
確かに、このような人擬きを生み出す者と聖人はどうやっても結びつかない。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/10 10:40

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

先の発言の意図は問わなかった。
行き先も、そんなものは見ていれば自然と体が動く。
どうやら滅多に使わない非常階段にも敵が忍び込んでいたようで。
雨音を掻き消す電子音に銃声を被せる。

「まるで見てきたように言うじゃないか」

人間の急所と同じ、頭蓋を狙って放たれた六発の弾丸。
二人で相手取るには厳しいか、と思考を巡らす女が独りごちる相手を一瞥する。
科学者然としている彼女、基彼が言うほどなのだからそうなのだろう。
確かに、このような人擬きを生み出す者と聖人はどうやっても結びつかない。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/10 10:35

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

先の発言の意図は問わなかった。
行き先も、そんなものは見ていれば自然と体が動く。
どうやら滅多に使わない非常階段にも敵が忍び込んでいたようで。
雨音を掻き消す電子音に銃声を被せる。

「まるで見てきたように言うじゃないか」

人間の急所と同じ、頭蓋を狙って放たれた六発の弾丸。
二人で相手取るには厳しいか、と思考を巡らせたとき、耳にした相手の言葉。
科学者然としている彼女、基彼が言うほどなのだからそうなのだろう。
確かに、このような人擬きを生み出す者と聖人はどうやっても結びつかない。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/10 10:08

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

先の発言の意図は問わなかった。
行き先も、そんなものは見ていれば自然と体が動く。
どうやら滅多に使わない非常階段にも敵が忍び込んでいたようで。
雨音を掻き消す電子音に銃声を被せる。

「まるで見てきたように言うじゃないか」

吐き出した弾丸は六発。
人間の急所と同じ、頭蓋を狙う。
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2018/03/10 01:28
[ 玄関 - ギル ]

弾かれ、血を床へ落しながら距離をとる。
攻撃を仕掛けている…仲間?、目標は同じ?、…獲物は僕の物だ。

脳内にノイズが発生したみたいにバグが起こる。
いや、仲間、一緒にあれをどうにかしなければ。
倒れこむセツを横目で見て、再度思考回路を現実に繋ぎ直す。

「……なんの、音…?」

口元の血を片手で拭うと、同時にガラスの割れる音。
他の階層でも乱闘しているのか?
そういえば、キキは?先程の女は?……時間がない、わかるのはそれだけ。
瞬間、味方の攻撃により身動きが止まる機械。

「──、ーナイス」

先程とはまた違う顔のギル、再びアーティノイドへ攻撃を。
刀を一本地面へ落とすと瓦礫へ戻る。
そしてもう一本を大太刀のような大きさへと変換させる。

狙うは腕、この状況下、優先するは相手の攻撃手段を減らすことだ。



[ 輸入品店 - レイニー ]


物陰から横目で見やる。みんなの力は、──素晴らしいな。
身動きのとれなくなったそれをみて不適に口角を上げる。

「俺も使い物にならないな、まったく。」

機械、その無機物たる物に重ねる記憶と自分。
続くガラスの割れる音。
まったく、今日の喫茶店での出来事が嘘のようだ。
静かに、有意義に意味なく過ごしたい。

そんなことをくだらないことを自分と話しながら再び左手で銃を拾う。
撃ち込む動作で右肩はさらに痛む。
──痛い、そんな感情はエゴから脱却するための壁でしかない。

肩から血が溢れかえる、生ぬるい水が流れる感覚、
アーティノイドの頭部へ一発撃ち込んだ。
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2018/03/09 23:11
[ 異界の狭間 - 遊 ]

砕けて文字通り粉々になった石屑。
最早其処には鋼鉄の面影はない。

「 ...ッ、有難うございます 」

膝から崩れ落ちるように座り込むと、所々破けた袖をまくり上げ
未だ止血されていない左腕を出した。
アドレナリンが出ているせいか、痛みはそれほど感じない。


[ 輸入品店 - アルバート ]

連続的な攻撃によりむき出しになった心臓部。
あのモーターギアを壊せば無力化できる筈だ。

「…っげ、ここでぇ?」

引き金を引いてもカチャ、カチャ_と軽い音。
このタイミングで弾切れだ。
元々護身用として持っていた拳銃に替えの弾は無い。
懐から医療用メスを数本取り出すと、慣れた手つきで3本
モーターギアに向けて投げつける。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/09 23:03

[ 6階非常階段 / ミミズ ]

先の発言の意図は問わなかった。
行き先も、そんなものは見ていれば自然と体が動く。
どうやら滅多に使わない非常階段にも敵が忍び込んでいたようで。
雨音を掻き消す電子音に銃声を被せる。

「まるで見てきたように言うじゃないか」

吐き出した弾丸は六発。
人間の急所と同じ、頭蓋を狙う。
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2018/03/09 21:40

── 6階 非常階段
── 4階 非常階段
── 1階 時計店

窓を突き破る騒音。笑い声のような電子音。アーティノイドとは違う姿。
基本のパーツは似通った物だが、腕に該当する武器……
そして、言葉を発するスピーカー。それは従来のアーティノイドに等しい物。

[ 6階13号室 ⇒ 6階非常階段 - カラス ]

同じ副作用。酷い飢餓感は吸血でしか満たされない。
唇の端を滑り落ちる紅い雫を拭いながら、窓の外に視線を投げた。

「 ……科学者なんて、気狂いにしか務まらないな 」

態々「行く」なんて合図は出さない。彼女は分かっているだろう。
小雨に叩かれるテラスの下。その非常階段にいる新たな木偶に視線を落とす。

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2018/03/09 21:35

[ スペード 13号室 / ミミズ ]

「少なくともお前よりは」

ふとアンダルサイトの瞳が揺れた。
少しは体力が回復したのか、それでも覚束ない足取りで歩き出す。
部屋に置かれた小さな冷蔵庫の扉を乱雑に開けると、手にしたのは輸血パック。
取り出したうちの一つはキングに投げ渡して、手早く喉奥に流し込む。
異能の行使に必要な彼女らにとって栄養ドリンクと大差ないものだ。
空になった容器を捨てると、未だ敵の亡骸の前で立ち尽くしている少年の方に向かう。

「……遊々、もういい」

そっと童子面を外した。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/09 21:33

── 6階 非常階段
── 4階 非常階段
── 1階 時計店

窓を突き破る騒音。笑い声のような電子音。アーティノイドとは違う姿。
基本のパーツは似通った物だが、腕に該当する武器……そして、言葉を発するスピーカー。

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2018/03/09 21:28

[ 輸入品店 - アーティノイドδ ]

拘束されたアーティノイドへ雷留の放つ弾丸。それはヒビの入ったヘッドパーツを破壊した。
むき出しになったモーターギア。あれが心臓部であろう事は一目瞭然。

[ 玄関 - アーティノイドθ ]

累の攻撃を躱した先に、キャロの斬撃を食らうそれ。
ふと動きが止まる機械の液晶。青色で文字の映し出されていた画面が赤く染まっていった。

── キシ、── キシシ、

軋む音はまるで下手な笑い声を模した音。
その瞬間、他の階層で再度窓の割れる音が響き渡っていた。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/09 19:24

[ スペード 13号室 / ミミズ ]

「行くって何処」

ふとアンダルサイトの瞳が揺れた。
少しは体力が回復したのか、それでも覚束ない足取りで歩き出す。
部屋に置かれた小さな冷蔵庫の扉を乱雑に開けると、手にしたのは輸血パック。
取り出したうちの一つはキングに投げ渡して、手早く喉奥に流し込む。
異能の行使に必要な彼女らにとって栄養ドリンクと大差ないものだ。
空になった容器を捨てると、未だ敵の亡骸の前で立ち尽くしている少年の方に向かう。

「遊々、もういい」

そっと童子面を外した。
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2018/03/09 19:08
【玄関 / 累】

「しまっ──」

遊の言っていた違法アンドロイド。想像以上に気味の悪い見た目、予想以上の俊敏性……考えが甘かった、と後悔したのは放たれる散弾を見てから。
反射的に右腕を振り上げた。頭を守るように後ろに飛び、地面を転がる。弾が腹を突き破り、一拍遅れて血が溢れる。跳ね起きると同時、穴だらけの片腕はだらりと垂れ下がり刺青を血で塗りつぶす。
「対価無くして……それは、釣り合わない。僕の半分を奪うなら」
メモの成れの果てが数枚飛んだ。

左に持ち替えた銃。転がり落ちたキャスケット帽を踏みつけると、重い引き金を強く引いた。放たれる弾丸が、もう一度その頭を狙う。
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2018/03/09 17:03
[輸入品店‐雷瑠]

「ひぃッ…」
弾丸の雨は数発身体をかすめる。
いくらか当たったが、すぐさま機械が行動不能になったのを見た。

「うぅ…く、首も楽になったと思ったのになぁ…」
傷口に手を添えてみると血の感触。

私だって攻撃するときゃしなくちゃ、と
着崩したパーカーの内ポケットから小型の拳銃を取り出す。
これだって役に立つかはしらないけど。
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2018/03/09 15:49

[ 13号室 - ジェスター ]

崩れ落ちる金属音。
それを聞いて向けていた銃口をゆっくりと下ろして床に手を付く。
右足への喪失感、というような感傷はなく単に不便になったものだと如何にか立とうとする。
よろよろと此方に来て、珍しく駒を気遣うような発言をする相手を見据えて鼻で笑った。

「 何を仰います、主が私を必要としている間は壊れたりなどしません 」

満身創痍で言っても説得力など皆無だが、その発言に偽りはない。
右足に関しては止血剤を投与した、右肩は上がらないし左目が見えないが"それだけ"だ。
杖代わりになるものでもあれば、休むこともなく動ける。ワーカーホリック?上等。

「 ――休め、という命令であれば 」

私は獄卒の血が濃い。
それは衣服の下に広がる祝福が皮肉にも物語っているのだから。
包帯の巻かれたキングを見て、僅かに仮面の下が後悔に彩られる。
上司二人と少年にあとは任せるしかないのか、と内心舌打ちしながら命令であれば休む意を示した。


[ 13号室 - 遊々 ]

未だに鉄屑と化したものの前で呆然と立っている。
次の命令を待機している状態だが、終了の言葉さえあれば異能は切れる。
こういった臨機応変が効かないところが、大きな欠点なのだが。

遊々は、という言葉に童子面を被った少年の視線がミミズに向く。
何か、指示を待つように。

[ 玄関 - 花城 ]

放たれる弾丸を避けようと思ったときには遅い。
既に動くのも億劫なこの体で弾丸の速さを避けるのは無理だったからだ。

「 ………畜生、 」

彼らしくない単語が血泡とともに吐き出される。
命中した弾丸は膝と胸元を貫く。折角立ち上がったというのに地面と仲直りだ。
既に酸素が脳に送られておらず、意識はないに等しかった。視界がぼやけて闇に落ちる。

[ 玄関 - キャロ ]

阿鼻叫喚と化した玄関フロア。
反撃の弾丸を自前の武器で受け止めようと試みるも、数発が掠る。
幸いにも臓器には達しておらず、不幸中の何とやら。

「 勘弁して欲しいものだ 」

既に動かない花城を視界の隅に捉える。
恐らくは酷い損傷を内臓に受けたか、外傷も酷いが恐らく中だろう。
時間と勝負だろうな、と見れば分かったが敢えて無視して巨体に向けてハルベルトを構え直す。
弾丸が放たれている部分に自ら飛び込むようにして攻撃を仕掛ける。
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2018/03/09 15:34

[ 異界の狭間 - クロ ]

最後にクロの薙いだ刀。石となって砕けたそれは完全に無力化だった。
少々深手を負ったがそれはそれ。この場は十分にやりきったのだから。
もう少しこの場に踏みとどまりたい所だが、それは遊の体力を削る事になる。

「 ……助かりました。傷を見せて下さい。此処に留まる事は貴方には危険でしょう 」

鞘に収めた刀。駆け寄るその手には包帯を持っている。
クロの傷は此処にいれば次第に回復していく事だろう。

[ 6階13号室 - カラス ]

── Alias Psychic Destruction.

そう書かれたラベルを剥がす。薄く紫に色付いた液体を注射器が吸い上げた。
指先が管を弾き、空気を抜く為に朝露程度の薬液を零す。

「 ……ミミズ、まだ行けるかい 」

使えない腕に用は無い。ホルダーに仕舞うのは数本の弾道ナイフ。
じわりと紫眼に広がる月の色。先程と様子が違う事は明白だった。
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2018/03/09 15:23

[ 輸入品店 - アーティノイドδ ]

身動きを封じられた巨体は、瞳に当たるのであろう液晶にエラーを吐き出していた。
まるで人間のようだ。必死になって足掻く様は。無力化するならば今のうちだろう。

[ 玄関 - アーティノイドθ ]

急所への攻撃を受け止め、軽く薙ぎ返したその腕。
その瞬間、頭部へ食らい掛けた攻撃を弾くとその足は累へと踏み込んでいった。
金属音。的確に彼女を狙った反撃は散弾を撒き散らした。
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2018/03/09 11:00
【書店→玄関】

追う、と言われて階上に向けた視線。耳は屋外の喧騒を聞いた。
ほんの少しの逡巡のち、コートを翻す。

「累は、向こうへ……ええと、」

"足止め"という語彙が出てこなかった。諦めて口を閉じると一嘉に向いて軽く顎を引き、書店を飛び出した。見たのは飛び散る銃弾、妙なシルエット……アンドロイドか? ソレの頭に切り込む人影。狙っている箇所を確認すると右手で拳銃を抜いた。

「躱してくれ!」

無茶な。左手で腕を抑えれば、数発、続けて発砲する。狙う先はアーティノイドの頭部。
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2018/03/09 10:53
[ 玄関 - ギル ]

入る、自分の斬撃。視界をねじ伏せたと思っていたが、
逆効果だったようだ、銃弾が様々な方向へ飛び散っていく。

「……っう!…ぁ、まだ、…ッ、まだいけるっ!」

銃撃は直撃で腹部に貫通し、ゆっくりと口から血が流れ落ちる。
限りない消耗戦な上に劣勢状態…しかし、ギルの意思とは無関係に好戦意欲が湧きたつ。
今日、買えた可愛いピアス。はずすと即座にもう一本の刀へと変換する。
二刀流、その副作用すらも同時に二倍にくる。すぐに決着をつけなければ。
腹部の痛みにふらつくが変換した両手に握られた二刀がそれを支える。
止まることをしらない自分の血に笑いがこみ上げる。

「…っアッハハ!いい、いいよ!もっと楽しませてよ!」

血をまき散らしながら咆哮。すでに獣に近い状態である。
ザリザリッと両手の二刀を地面に擦らせながら再びアーティノイドに斬りこむ。
次に狙うは、ふたたび頭。無意識に狙っているのか、人間でいう致命傷へと狙いこむ。
走りこむ勢いで体を一回転させそのまま二度、頭へ斬りこむ。


[ 輸入品店 - レイニー ]

繰り返される攻防。銃撃はこちらへ向いていた。

「…っ」

一発が右肩を貫通し、反動で所持していた銃を落とす。
つんざくような痛みで眉間にしわを寄せながら、左手で傷を抑え込む。
思いのほか、傷が深く右肩は使い物にならない。
脆い体だ、と真っ赤な左手を見てつくづく思う。

少し呼吸を整えようと物陰へと隠れる。
自分の異能は使いたくはない、そんなわがままと葛藤していた。
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2018/03/09 00:24
[ 3階廊下⇒ 異界の狭間 - 遊 ]

エネミーの頭部を腕中に納め、首の関節を捻る。
捻じり切るような力に頭パーツがギギ、と鈍い音を立てた頃、クロが無事十を数え切る声を聴く。
パッと手を放すと同時に視界が暗転。
目が回るような心地と記憶にない懐かしい空間。
気が付けばそこは既に彼方と此方の狭間、力を少しづつ吸い取られるような感覚を覚えた。

「…はぁ、人生でもトップクラスに長い十秒でしたよ」

まだギリギリ使い物になる右手を、目の前で崩れ落ちたエネミーに添える。
再び動き出すには多少の時間が必要な様子の其れは、
触れた部分から徐々に石に侵され、数秒で完全に人型の石像と化した。

後はこれを砕いて終いだ。
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2018/03/09 00:23
[ 3階廊下⇒ 異界の狭間 - 遊 ]

エネミーの頭部を腕中に納め、首の関節を捻る。
捻じり切るような力に頭パーツがギギ、と鈍い音を立てた頃、クロが無事十を数え切る声を聴く。
パッと手を放すと同時に視界が暗転。
目が回るような心地と記憶にない懐かしい空間。
気が付けばそこは既に異界、力を少しづつ吸い取られるような感覚を覚えた。

「…はぁ、人生でもトップクラスに長い十秒でしたよ」

まだギリギリ使い物になる右手を、目の前で崩れ落ちたエネミーに添える。
再び動き出すには多少の時間が必要な様子の其れは、
触れた部分から徐々に石に侵され、数秒で完全に人型の石像と化した。

後はこれを砕いて終いだ。
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2018/03/09 00:10

[ スペード 13号室 / ミミズ ]

肩に掛けられた白衣を落とすことはしなかった。
ふわりと鼻先を掠めた煙草の匂いも今は気にならない。
動かしにくくなった右足を鬱陶しそうに見下ろすと、あるものを探すように視線を泳がせる。

「…ああ、これ」

血が滲む足を引きずり、言われた通りの棚の前で手を伸ばした。
ベレッタに弾を込めると壁に背を預けたまま、顔だけを沈んだ鉄塊の方に向ける。
無機質な死体に思うところは何もないが、やはり不気味だ。
彼女にとって、人の姿をしたものに血と肉が詰まっているのが当然で。
身を切り開いても鈍く光る金属しかないというのは違和感を感じる。
ふと、あの建物のことを思い返す。
こじつけに過ぎないが、どことなく雰囲気が似ているように思えるのだ。

「いや……そんなことより、遊々は」

従者の少年は異能が発動したままか。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/08 23:56

[ スペード 13号室 / ミミズ ]

肩に掛けられた白衣を落とすことはしなかった。
ふわりと鼻先を掠めた煙草の匂いも今は気にならない。
動かしにくくなった右足を鬱陶しそうに見下ろすと、あるものを探すように視線を泳がせる。
従者の少年のことも心配だが、いつ敵が襲ってくるか判らない以上は弾数を優先すべきだろう。

「…ああ、これ」

血が滲む足を引きずり、言われた通りの棚の前で手を伸ばした。
ベレッタに弾を込めると壁に背を預けたまま、顔だけを沈んだ鉄塊の方に向ける。
無機質な死体に思うところは何もないが、やはり不気味だ。
彼女にとって、人の姿をしたものに血と肉が詰まっているのが当然で。
身を切り開いても鈍く光る金属しかないというのは違和感を感じる。
ふと、あの建物のことを思い返す。
こじつけに過ぎないが、どことなく雰囲気が似ているように思えるのだ。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/08 23:51

[ スペード 13号室 / ミミズ ]

肩に掛けられた白衣を落とすことはしなかった。
ふわりと鼻先を掠めた煙草の匂いも今は気にならない。
動かしにくくなった右足を鬱陶しそうに見下ろすと、あるものを探すように視線を泳がせる。

「…まだ、いるんだろうね。あれは」

血が滲む足を引きずり、言われた通りの棚の前で手を伸ばした。
ベレッタに弾を込めると壁に背を預けたまま、顔だけを沈んだ鉄塊の方に向ける。
無機質な死体に思うところは何もないが、やはり不気味だ。
彼女にとって、人の姿をしたものに血と肉が詰まっているのが当然で。
身を切り開いても鈍く光る金属しかないというのは違和感を感じる。
ふと、あの建物のことを思い返す。
こじつけかもしれないが、どことなく雰囲気が似ているように思えるのだ。
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2018/03/08 23:32

【輸入品店/ノア】

一番近くの仲間の了承は得た。
100%動きを封じれるかはか分からない。
封じたとしてもその間無防備になるため長くは使ってられない。

「...5分が限度だ!」

膝をつき枝を傍らに置き、種を床に押し付けながらそう言った。
久々の大技に緊張感を覚え、生唾を飲み込んでから息を深く吸い込む。
種の数は10個。両手の指と同じ数。ならば今両手としての意識はその種にある。

「大人しく、しやがれッ!!」

ばき、ばきばきっ!
まるで土竜のように床を突き破り急激な成長を遂げる蔦植物。
一瞬の内に根を張り蔦というより木の根っこに近いような姿を見せる。
指先は一気にアーティノイドのもとへ間合いを詰め包囲する。
間髪入れず足下に幾重にも絡み付きその動きを宣言通り封じ込める。
後は任せたと言ったふうに周囲の仲間に目配せをする。

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2018/03/08 23:22

[ 3階廊下⇒ 異界の狭間 - アーティノイドα ]

崩れた足とサブエンジン。そして大きくヒビの入った頭部。
再度立ち上がるには時間がかかる。狙うのならば今だろう。

[ 輸入品店 - アーティノイドδ ]

立て続けに入った攻撃によりサーモグラフが破壊。そしてヘッドパーツにヒビ。
だがメインの動力に響かないそれは尚も猛威を振るい続ける。
ぐらりと持ち上げられた銃器の腕。向くのはレイニー、そして雷留のいる方向。
耳に障る雨音を立て弾丸が放たれた。

( 3/8 23:14:596 (1D10) )

[ 玄関 - アーティノイドθ ]

凍る足元。そして立て続けに入る刀に、敵を見分ける為のサーモグラフが破損する。
バグを起こしたように回り続けるモーター。一心不乱と言った様子で放たれる弾丸。
ギル、そして花城…キャロに向かって発されるそれら。いつの間にかアーロイスの姿は無い。

( 3/8 23:21:59 9 (1D10) )
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2018/03/08 22:59

[ 6階13号室 - アーティノイドβ ]

──、────

崩れ落ちる金属音。それはまるで、笑い声のような音だった。
脳の死んだ人型は次第に稼働する事をやめ、なんとか生きている心臓部も直に動かなくなる。
無力化に成功したその人型。だが、思った以上に此方は深手。

[ 6階13号室 - カラス ]

「 ……ミミズ、その棚にアモ 」
指した棚。それだけ告げるとゆらり、体を支えジェスターの方へと寄った。
傷口を見る限り、獄卒だから生きているような物だ。

「 君は少し休め。まだ壊れるなんて聞いていないからね 」

[ 3階廊下 - クロ ]

「 …ここのつ……十。……捕まえた 」

ふわり、鼻腔を擽る蘭の香り。場に居た全員の視界は暗転し、遠くから鼓動が聞こえた。
波打つ壁。まるで肉、あるいは心臓その物が壁になったような空間。
足元に薄い水場が広がる。まるで母胎に引きずりこまれた様な感覚を覚える事だろう。

「 始めましょう。逢魔が時はすぐ傍に! 」

── ちりん、と可憐な音を立てるのは鈴の音。薙いだ刀がアンドロイドの足元へ滑る。
体勢さえ崩してしまえばこちらの物だ。

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2018/03/08 22:58

[ 6階13号室 - アーティノイドβ ]

──、────

崩れ落ちる金属音。それはまるで、笑い声のような音だった。
脳の死んだ人型は次第に稼働する事をやめ、なんとか生きている心臓部も直に動かなくなる。
無力化に成功したその人型。だが、思った以上に此方は深手。

[ 6階13号室 - カラス ]

「 ……ミミズ、その棚にアモ 」
指した棚。それだけ告げるとゆらり、体を支えジェスターの方へと寄った。
傷口を見る限り、獄卒だから生きているような物だ。

「 君は少し休め 」

[ 3階廊下 - クロ ]

「 …ここのつ……十。……捕まえた 」

ふわり、鼻腔を擽る蘭の香り。場に居た全員の視界は暗転し、遠くから鼓動が聞こえた。
波打つ壁。まるで肉、あるいは心臓その物が壁になったような空間。
足元に薄い水場が広がる。まるで母胎に引きずりこまれた様な感覚を覚える事だろう。

「 始めましょう。逢魔が時はすぐ傍に! 」

── ちりん、と可憐な音を立てるのは鈴の音。薙いだ刀がアンドロイドの足元へ滑る。
体勢さえ崩してしまえばこちらの物だ。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/08 22:57

[ 6階13号室 - アーティノイドβ ]

──、────

崩れ落ちる金属音。それはまるで、笑い声のような音だった。
脳の死んだ人型は次第に稼働する事をやめ、なんとか生きている心臓部も直に動かなくなる。
無力化に成功したその人型。だが、思った以上に此方は深手。

[ 6階13号室 - カラス ]

「 ……ミミズ、その棚にアモ 」
指した棚。それだけ告げるとゆらり、体を支えジェスターの方へと寄った。

「 君は少し休め 」

[ 3階廊下 - クロ ]

「 …ここのつ……十。……捕まえた 」

ふわり、鼻腔を擽る蘭の香り。場に居た全員の視界は暗転し、遠くから鼓動が聞こえた。
波打つ壁。まるで肉、あるいは心臓その物が壁になったような空間。
足元に薄い水場が広がる。まるで母胎に引きずりこまれた様な感覚を覚える事だろう。

「 始めましょう。逢魔が時はすぐ傍に! 」

── ちりん、と可憐な音を立てるのは鈴の音。薙いだ刀がアンドロイドの足元へ滑る。
体勢さえ崩してしまえばこちらの物だ。
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2018/03/08 22:57
[ 輸入品店 - アルバート ]

「 …あーぁ、これは後が大変そうだね 」

後、戦いの後。
ひどい怪我人が複数出ることは避けられない。
この何をするにも命取りの状況が過ぎ去ったとしても、大仕事が待っていそうだ。

「キミ、手当は後でしてあげるから…ッ!__」

なんとか起き上がろうとする雷瑠にそう言いながら、レイニーに続けて発砲。
的の大きい背中から頭まで、連続して3発。

「 __もうちょっとだけ頑張ってね、」

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2018/03/08 22:55

[ 6階13号室 - アーティノイドβ ]

──、────

崩れ落ちる金属音。それはまるで、笑い声のような音だった。
脳の死んだ人型は次第に稼働する事をやめ、なんとか生きている心臓部も直に動かなくなる。
無力化に成功したその人型。だが、思った以上に此方は深手。

「 ……ミミズ、その棚にアモ 」
指した棚。それだけ告げるとゆらり、体を支えジェスターの方へと寄った。

「 君は少し休め 」

[ 3階廊下 - クロ ]

「 …ここのつ……十。……捕まえた 」

ふわり、鼻腔を擽る蘭の香り。場に居た全員の視界は暗転し、遠くから鼓動が聞こえた。
波打つ壁。まるで肉、あるいは心臓その物が壁になったような空間。
足元に薄い水場が広がる。まるで母胎に引きずりこまれた様な感覚を覚える事だろう。

「 始めましょう。逢魔が時はすぐ傍に! 」

── ちりん、と可憐な音を立てるのは鈴の音。薙いだ刀がアンドロイドの足元へ滑る。
体勢さえ崩してしまえばこちらの物だ。

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2018/03/08 22:39
[ 3階廊下 - 遊 ]

「ンぐッ…あぁ”…!!」

攻撃対象を自分へすり替えたところまでは上々。
しかし、反撃の隙を与えず振り下ろされた刃を両手をクロスした態勢で受けると、
鎧を纏わない両手は深く傷を受け、特に左腕は文字通り皮一枚で繋がっているといった状態だ。
更に、続け様に蹴り上げられた鋼鉄の足は、鳩尾へと重い一撃を食らわせた。

「…学習、能…力は…面倒…です、ね…」

鉄臭い血を吐き捨て、口元を汚す血液を無雑作に袖で拭うと
相手の股下を滑り込むようにして潜り抜け、背後から首を抑え込もうと大きく飛躍した。
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2018/03/08 22:20

[ 玄関 - ギル ]

女への攻撃は狙い通り、だったが。辺りは煙で視界が奪われる。
煙でむせ返りながらも必死に視線を泳がせる。
…ここはやむを得ない。瓦礫を拾い、再び異能を発動。
今度は、ギルの得意とする刀のような形の剣へと瓦礫を変化させる。

「 あの女っ!……どこいった… 」

定まらない視線、戦闘態勢へと剣を構える。
セツと共闘するのは厳しそうだ。単独を考える。
瞬間、煙の中から現れたアーティノイド。

「 っな…… ! 」

目の前の斬撃、氷に身動きがとれなくなる相手。
助太刀にきてくれたのか、人を横目で認識する。
言葉までは聞き取れず、そのまま目標めがけて攻撃を仕掛ける。

「上等だよ、喰いつくしてあげる!」

目の前のアーティノイドの頭をめがけて刀を思いっきり振るった。


[ 輸入品店 - レイニー ]

射撃ははずしたが、なんとか助かったようだ。

「…鶴偽、ノアちゃん。」

入ってくる二人を見て呟く。
駆けつけてくる様子に他も同じような状態だと悟る。

「 …そ、久しぶりに遊んでもいいか 」

他にもこんな奴が何体もいたら…めんどくさそうだ。
入口側から注意を引き付けようとまた引き金を引く。
事実、射撃はあまり得意ではない。ダメ元でかけてみる。
仲間に当たればどうするんだ。
そんな考えは微塵もなく、遊ぶかのようにアーティノイドの腕、頭へ引き金を2回。

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2018/03/08 22:02

[ 13号室 - ジェスター ]

意識が朦朧とする。
流石に肉体を鍛えていると言っても血を失い過ぎていた。
今の自分に出来るのは残りの弾丸を用いた少年の補佐ぐらいだろう。
何時の間にか仮面の左半分が割れて素顔が露呈していたが、如何せん血糊で窺い知れない。

「 …痛覚なぞ、意識的に遮断出来なくてどうします 」

無骨な機械音が阿呆らしい理論を呟く。
未だに奮闘を続けている少年はやや優勢か。
膝を付いたままモーターギアを集中的に狙って残りの弾丸を撃ち込んだ。
残りの弾丸が心もとない。因みに痛覚を意図的に遮断とか出来るのは阿呆ぐらいである。

[ 13号室 - 遊々 ]

振り下ろされた刃を刃で受ける。
強い衝撃、だが異能発動中であれば対応が出来た。
受け止めた一瞬を逃すはずもなく、思い切り片手の拳を力任せに頭部に振るった。

[ 玄関 - 花城 ]

紙一重で銃弾を避けたと思いきや襲い掛かる弾幕。
然しそれ自体に殺傷目的があるようには思えず威嚇射撃か!と心の中で毒づく。

女の姿が見えないことに気付いたのはギルが巨体の木偶に狙われているのに気付いたとき。
酸素が上手く取り込めない状況下、だが腕はまだ動く。片手銃を巨体に撃ち込んだ。
一発しか撃てなかったのは衝撃に耐えられる状態ではなかったからか。
そんな思考を無視して血反吐を吐きながら無理矢理立ち上がる。

[ 輸入品店 - クルト ]

静かに戦況を見守っていた影の薄い白の駒。
此処の店主は友人だ。故に異能のことについても大まかに知っている。
死ぬことは、ないだろう。敵の狙いは分からないが、彼は"見切り"をつけた。

感情を宿さぬ双眸が店内を見渡し
混乱に乗じて静かに輸入品店から姿を消した。

[ 玄関 - キャロ ]

「 ふむ…状況説明を、求めていられない状況下と見て構わないね? 」

タンッ、と現れたのはまなげふん。
男装の麗人、と呼ばれることもままある男性的な白の駒。
違法なAIであろうものを見据えてギルを庇うように異能を発動させる。
対象は勿論あの巨体。足元を目視で認識するだけでゴッソリと血の気が引く。
きちんと凍ったか、それを確認するため色白い顔のままハルバードを構えた。
プリンの恨み。
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2018/03/08 21:12

[ 輸入品店 - 鶴偽 ]

「 ……ああ、…出来るか?」

余程装甲の硬いと見えるアンドロイド。ならば、此処で役に立つのはノアの異能か。
どの程度それの動きを止められるかは分からないが、ここは賭けて見るしか無い。
ならばその間、ノアに攻撃の手が向かないように援護するだけだ。

「 …大丈夫ですか、ミセス?此処は人が多い。無理はしないのが一番です 」

くい、と人差し指が持ち上げた雷留の顎。
顕になった首筋に多少の鬱血はあれど大きく後の残るような物では無いだろう。

[ 3階廊下 - クロ ]

薙いだ刀と共に後退し、その衝撃を全て遊へ預ける。
今は全て彼に任せる他ない。それもたった10秒の間。

「 ……ひとつ、…ふたつ… 」

[ 3階廊下 - アーティノイドα ]

その蹴りを交わして軽く反撃。ギシ、と傾いた首がまるで笑い声のようだった。
まるで隙のないそれは振りかぶる刃の腕を遊に向かって振り下ろし、
続けざまに右足を彼の腹に食らわせようとする。遊の動きを真似たのだろう。

3/8 21:12:35 10(1D10)

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2018/03/08 20:58
[ 輸入品店‐雷瑠 ]

「うぎッ…」
首元が痛み、眩暈がする。
助けを借りて起き上がるも、なかなか力が入らず…

「ちょっと…ほんのちょっとだけ休めば助太刀できますっ…」
投げ出されたような衝撃で、身体中痛むが…ほんの少しだ。
それから自分のできることをするしか。
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2018/03/08 20:58
[ 3階廊下 - 遊 ]

『……隙が…あれば良いんですね?』

何やら策がある様子のクロ。
十数える、ということは詰まり能力を使うということだろう。
既に体力の消費が激しい彼にとって、その策は非常に危険だ。
ただし、この状況下においてはやむを得まい。

「…わかりました、」

先ほどから見ている限り、このAIは一番近くにいる者を標的としている。
故に彼を一旦さげれば__

力強く踏み込めば、クロに向けられた刃の部分目掛けて大きく蹴り上げる。
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2018/03/08 20:37

[ 3階廊下 - クロ ]

「 ……隙が…あれば良いんですね?」

至近距離で打ち込まれた弾丸。それも、半異形の肉体だからこそ耐えられる痛みだ。
機械の刃を刀が受け止め、肩口を貫かれて尚。ここを退く訳には行かないのだから。

「 少しの間……ッ、…十数える…間! 、……この木偶の攻撃を引き受けて頂けますか 」

たった10秒数える間でいい。その間、遊がアーティノイドの攻撃を躱し続ければ十分。
そんな取引も今では命取りの秒数だったが。
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2018/03/08 18:13

【輸入品店/ノア】

駆け寄る鶴偽に続く。
そして見開かれたエメラルドブルーの瞳に映る光景。

「は、...なんの冗談だコイツは」

一周回って渇いた笑いがこみ上げる。
口元を引き攣らせ枝を握る手が震えた。
人を襲う鉄の塊。...違法アンドロイド。
ソレが何故此処に。

「オイ!ふん縛るか?!」

すぐさま思考を働かせ鶴偽に問いかけた。
ショートパンツのポッケに入っている巾着から取り出した10個の小さな種。
蔦植物の種だ。植物の成長なら如何様にも操る異能。
つまりコレで機体の一部をもぎ取るか縛る心算だ。
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2018/03/08 14:20
[ 輸入品店 - アルバート ]

撃ち放った弾丸は命中。
関節を狙ったことが幸いしたのか
雷留の首を掴んでいた手、その関節には罅が入った。
駆けつけた鶴偽が雷留を抱え起こすのを横目に安堵するのも束の間
鋭く光を反射する銃口が此方を睨む。

「__い”ッ」

咄嗟に庇おうと出した右腕が弾丸を受ける。
貫通まではしなかったものの、白い白衣には何時もの返り血ではない赤がじわりと広がった。

「ああもう…機械相手は嫌なんだよ」

左手で傷口を抑え、《細胞操作》の能力を使用。
しばらく経てば徐々に修復されるだろうが、弾丸が埋まったままでの修復は危険だ。

[ 3階廊下 - 遊 ]

「貴方も無茶はしないように!」

今、当にアンドロイドと対峙しているクロにそう言葉を掛ける。
小柄な彼、朔良の手首は片手で容易に一周できた。
そのままグイ、と引けば、彼をそのまま後方へ。

「触れる隙さえあれば…」

攻撃を受けずに触れることができれば此方のもの___
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2018/03/08 08:10

[ 玄関 - ジン ]

手数の多い攻撃に対する隙。ギルの投げた刃を諸に受けたジンは後ろへよろめいた。
幸い、深くは無いが大きな傷口。それは女の白衣を赤く汚していく。
間合いからしてもう一度、花城に弾丸を撃ち込むと女は大きく後退した。
それを庇うように、控えていたアーティノイドが前へ出る。

笑った女の口元。アーティノイドが煙と共に散弾を撒き散らした。
ほぼ威嚇に近い射撃は煙幕が目的だったのだろう。気が付けばその場にジンは居ない。
煙幕の中から踊り出るように斬りかかるアーティノイド。それはギルに向かっていた。

ジン⇒花城 3/8 7:33:46 5 (1D10)
アーティノイド⇒ギル  3/8 7:33:44 7 (1D10)

[ 3階廊下 - クロ ]

「 ッ……えずくろしいわぁ… 」

なんとか攻撃を受け止め、返し続けるも朔良を背後に庇った状態では危険な物だ。
未だ傷ひとつ付かないその機械。刀でその腕を止めたまま、ふと足音に振り返る。

「 この人…を……!」

遊に向かって声を張り上げる。朔良を安全な場所へ移して欲しい、と言う事だったが
力の入る機械の腕に耐え切れず、一度その怪力を受け止め刀を薙ぎ払った。
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2018/03/08 07:38

[ 玄関 - ジン ]

手数の多い攻撃に対する隙。ギルの投げた刃を諸に受けたジンは後ろへよろめいた。
幸い、深くは無いが大きな傷口。それは女の白衣を赤く汚していく。
間合いからしてもう一度、花城に弾丸を撃ち込むと女は大きく後退した。
それを庇うように、控えていたアーティノイドが前へ出る。

笑った女の口元。アーティノイドが煙と共に散弾を撒き散らした。
ほぼ威嚇に近い射撃は煙幕が目的だったのだろう。気が付けばその場にジンは居ない。
煙幕の中から踊り出るように斬りかかるアーティノイド。それはギルに向かっていた。

ジン⇒花城 3/8 7:33:46 5 (1D10)
アーティノイド⇒ギル  3/8 7:33:44 7 (1D10)

[ 3階廊下 - クロ ]

「 ッ……えずくろしいわぁ… 」

なんとか攻撃を受け止め、返し続けるも朔良を背後に庇った状態では危険な物だ。
未だ傷ひとつ付かないその機械。刀でその腕を止めたまま、ふと足跡に振り返る。

「 この人…を……!」

遊に向かって声を張り上げる。朔良を安全な場所へ移して欲しい、と言う事だったが
力の入る機械の腕に耐え切れず、一度その怪力を受け止め刀を薙ぎ払った。

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2018/03/08 07:28

[ 13号室 - アーティノイド ]

欠陥した笑い声のような音だった。むき出しのシリンダーが次第に軋んでいく音は。
遊々、そしてジェスターの攻撃を受けたアーティノイドは腕に小さなヒビが入って
その足元に転がり落ちた歯車を自ら踏みつけながら、刃の腕は遊々に振り下ろされる。

( 3/8 7:00:25 2 (1D10) )

[ スペード13号室 - カラス ]

どちらにせよこの腕も直、使い物にならなくなる。引き潰された腕は切り落とす他無い。
投げる様に外した義手の傷口は思った以上に手酷い物だ。貫通では無く破壊の為の弾丸。
元より手首から先の無い腕。その切り口は今や肉を挽き潰し、骨を裂かれた傷口だ。
じくりとむき出しの赤色は溢れ出る雫を溢し、受け止める皿の無いそれは彼の足元を汚す。

「 ……、… 刺青を入れた時も…此処まで痛くは無かったな 」

整った呼吸。他人事のように傷口を見つめ、ホルダーから取り出した包帯を巻いていく。
やや指先が震えているのは痛み。ただそれだけ、彼に自分の肉が破壊される恐怖心は無い。

しばらくの間ミミズへ肢体を預けていたが、頼りない体はゆらりと起き上がった。
壁に寄りかかるようにしたまま、彼女の肩へ白衣を掛ける。こんな時でも口煩いのは変わらずだ。
今、気がかりなのはミミズの足と満身創痍に等しいジェスター。ここで玩具を壊されては困る。

[ 輸入品店 - アーティノイドδ ]

アルバートの攻撃によってヒビの入った関節は、首を掴み上げていた雷留を取り落とす。
そちらには見向きもせずにアルバートへ向かった刹那、レイニーの弾を躱した足。
銃口を向けたまま、アルバートに散弾を浴びせかけた。

( 3/8 7:23:43 7 (1D10) )

[ 喫茶店⇒輸入品店 - 鶴偽 ]

「 ……そうか 」

素っ気ない返事。すぐに扉の方に向き直った為、鶴偽の表情がノアに見える事は無かった。

ナイフを手に開け放した扉を見やる。それは百足の目を通した通りの光景だ。
ずるりと床を這うそれがアーティノイドの足に絡み、たった一瞬その動きを止める。

アーティノイドが投げ捨てたばかりの雷留に駆け寄り状態を起こした。
幸い、首の痕以外に怪我は無いようだ。
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2018/03/08 01:18
[ 玄関 - ギル ]

「…ッ!キキ、ありがと」

緊張に圧迫されていたのか、銃が弾かれる音と共に現実に戻ってくる。
戦闘開始の合図。

銃弾を撃ち込む雪が飛ばされてしまうと同時に
こちら側へも攻撃が来るのを反射的に認識する。

「セツッ!!…まずいっ、って!」

引き金が引かれたと同時にセツの元へ転がりこむ。
何発かは掠めた、が致命傷ではないようだ。
――少しだけなら。
転がり込むとその勢いのまま女のほうへと手のひらサイズのナイフを投げ込む。
狙うは首元。一気に削りきる算段。

そのナイフは、ギルの異能から作られた物。
転がっていた瓦礫を拾い、変換させて投げ込んだのだ。


[ 輸入品店 - レイニー ]

「あぁ、ここの子達に手を出しちゃいけないよ」

そういうと、輸入品店に仕込んであるハンドガンを取り出し
クルトに続きアーティノイドへ攻撃を仕掛ける。

「奇遇だね、俺もおんなじこと思ってた。」

なんて口元をにやけさせながら、撃ち込む。
アーティノイドの足元を狙う。バランスを崩させようと図った。
続けて入ってくる「お客さん」も同時に認識する。
仲間、そんな雑な脳への認識。
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2018/03/08 01:02
[ 地下一階→輸入品店 - アルバート ]

「んじゃあオレはひ弱な王サマの処へ____ああ、でもそっちには…」

彼女がいるだろう、そう…我らが女王様が。
ということはその従者もまた其処に。
であれば他を当たる方が効率的か__

「オレは2階を見てみるよ」

そう言ってキャロと一旦分かれ、更に階段を駆け上がった。

「おーい!だいじょうぶ…って、うわなにこれっ!!」

物音のする輸入品店に駆けつけてみれば、
さっそく視界にに飛び込んだのは人型アンドロイド。
そしてソレが掴み上げているのは___

「チッ」

内ポケットから護身用の拳銃を取り出し、AIの手首の関節部分を狙って2発発砲。
相手の強度が計り知れない今、この初弾は賭けも同然である。


[ 書店→3階廊下 - 遊 ]

「ッ、追いますよ…!」

不意の隙をついて店内から廊下、そして階段で上の階へと向かったアンドロイド。
地下へ向かわなかったことだけは幸いであったが、このままにして置くことはできない。

すぐさまアンドロイドの後を追い、3階へとたどり着いた。

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2018/03/07 21:14

[ 13号室 - ジェスター ]

攻撃が中った。
クイーンの射撃もあり頭部のモーターギアが露になる。

「 情報は有難いですが…っ、先に自分の止血をすべきです、! 」

勿論、彼とて剥き出しになったものを確認してすぐ空薬莢を捨て装填。
再度頭部ギアを狙った正確な射撃をしたが、何分視界が悪く命中するかは運次第。
残り少ない止血剤を渡すことも一考したが包帯ぐるぐるする元気ぐらい出せるって信じてる。
激しい戦闘の中でもボイスチェンジャーのみ壊れていない事実に仮面の下で皮肉気に笑うばかりだ。
左目は最早開いているだけで痛いので閉じているが、失明か視力低下は覚悟している。

[ 13号室 - 遊々 ]

部位破壊に成功し、受けた怪我も既に治癒が完了している。
ギア、という単語を鋭くなった聴覚が拾い上げてナイフを片方頭部に投擲した。
此の場で運良く軽傷で済んでいる少年の体力はまだあり、もう片方のナイフは腕に。
ショットガンの発射口に刺し込むようにナイフを振るった。効率よく殺すため。
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2018/03/07 21:11

[ スペード 13号室 / ミミズ ]

「…包帯は」

自らの止血は影で事足りた。
倒れ込んできた相手を受け止めて、その傷をまじまじと見やる。
効果的かどうかは判らないが、有るに越したことはない。
どの道、弾切れを起こしていては戦力にならないだろう。
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2018/03/07 19:47

[ スペード13号室 - アーティノイドβ ]

ジェスターより放たれた弾丸を直に受け、怯んだ様に幾らか後退する巨体。
そして立て続けにミミズより受けた弾によって一時的に攻撃の手が止んだ。
油断……なんて機械に向かうには滑稽な言葉だが、遊々の攻撃をまともに受けた様子。

完全に破損したヘッドパーツからむき出しになったモーターギア。

[ スペード13号室 - カラス ]

「 ギア……か、…恐らくあれを壊せば、…ッ……動かなくなる、ね 」

激しい出血。元より脆い肉体はその弾丸を受け止めただけでも上出来だろう。
ぐらり、と力なく倒れ込む。ミミズの方へなだれ込むような体制だった。
流れた弾は肩口をも掠めて居た様で、散弾は大げさに右半身へ赤い花を咲かせていた。
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2018/03/07 19:31

[ 13号室 - ジェスター ]

乱射した弾丸が全てそのまま跳ね返ってくる。
後ろでキングの苦痛に呻く声が聞こえたが構っている暇がない。
そっくり返ってきた弾幕に屈むという選択肢を捨てて暗器で出来る限り弾く。
枷となっている動かない右足のせいで身動きが取り難く、右肩と腕の節々に弾丸が中った。

「 ッが、……邪魔な足だッ! 」

斬、と切り落としたのは自らの右足。太腿から下が物理的になくなる。
失血によりふらつく思考で右足の付け根に止血剤を打ち込む。他の部分は構ってる時間がない。
弾丸とて限りがある、巨体の視界を遮るように自らの右足だったものを無造作に投げつけた。
バランスが保てず膝をつきながら、頭部を狙って二発射撃する。

[ 13号室 - 遊々 ]

受け止められた、そう認識した直後には次の攻撃に移る。
強化した腕力で再び同じ箇所にナイフを振るう。
刺さるまで決して攻撃を止めないような意思を感じさせる少年は機械より機械染みた戦闘兵。

[ 玄関 - 花城 ]

一瞬で詰められた間合い。
酷く重い一撃が内臓を抉るように彼を攻撃した。

「 ガ、ッ………は、ゲホッ、…っはァ……ッ!! 」

あまりの衝撃に呼吸が止まり、衝撃で後ろに吹き飛ぶ。
肋骨が折れて肺か何処かに刺さったのか、嘔吐感より先に口から出たのは血液だった。
口の中に広がる鉄錆の味と、点滅を繰り返す意識をどうにか奮い立たせるように唇を噛む。
ヒュ、と呼吸が上手く出来ない。よろよろと右手にチャクラムを手にして女に投擲する。
正確には女の持つ武器へ。
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2018/03/07 19:03

[ スペード 13号室 / ミミズ ]

「バカ!」

叱咤するような声だった。
或いは、ほとんど衝動的に口にしたのだろう。
まだ開いたままの唇は何か、他に音を発しようと動くが。

「…う、ッ……」

気がそれていたせいか右足に被弾した。
残りの三発も頭部を狙い、立て続けに撃ちこむが、命中率に自信はない。
それこそ、人間では不可能な動きで躱されてしまえば終わりだ。
乱戦の中、彼女の足元にいた影は密かに背中を這うように進む。
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2018/03/07 18:26

[ スペード13号室 - アーティノイドβ ]

ミミズの放った弾丸は頭部に五発。ギアを防御するヘッドの装甲にヒビが入った。
衝撃にぐらついた機体は更なる攻撃を受けるも、遊々の刃を間一髪で受け止める。
まるで人間のような動き。ジェスターより乱射された弾は全て装甲が弾いていた。
素早く振り下ろされた機械の腕。それは弾丸を其方へ弾き返す音を立てる。

ギ、と首を傾げたアーティノイドは人間であれば瞳に該当するパーツ……
ヒビ入ってむき出しになったシリンダーを覗かせ、ミミズへショットガンを浴びせようとした。

( 3/7 18:07:52 10(1D10) )

[ スペード13号室 - カラス ]

「 ッぁ゛……、…………ハハ、痛いね 」

咄嗟にミミズの手を振り解き、その弾丸の雨を受け止めた義手。
幾ら武装用とは言え彼も軍人では無い。増して、彼に獄卒と同じ身体能力はない。
義手が幾らか弾いたとは言え、まともに弾丸を受けた手はその白い肌を赤く彩る。

[ 玄関 - ジン ]

「 ……お遊びと違うます、ネ。分かるか?」

威嚇の為の射撃を躱し、正真正銘の武装……その義手は簡単に弾丸を受けた。
そして一撃を返すように間合いを詰め、殴りかかる様に花城へと攻撃を返す。
普段のククリナイフが使えない事に少しの苛立ちを覚えながらもマシンガンを構え直した。
ギルに向けて連射した弾丸は一発ごとの威力もそう高くは無い。
だがその数をまともに受けては幾ら獄卒でも洒落にならないだろう。

( 3/7 18:25:553 (1D10) )

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2018/03/07 17:42

[ 輸入品店 - クルト ]

「 随分気楽な口調だね 」

まあ、それが彼らしいと言えなくもないか。
何て思っていると違法なアンドロイドが新たな同胞に狙いを定める。
大丈夫ですか?と心配してくれた返礼をしなくては。
彼専用にカスタムされたウィップを抜くと銃口目掛けて蛇のように唸らせる。

「 僕が思うに勝てる気が殆どないんだけど 」

これで標的が自分に移るだろうか、と考えるには未だ早計だろう。
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2018/03/07 16:48

[ 地下一階→玄関 - キャロ ]

「 一番近かった音だと玄関かな、私は其処へ行こう 」

返事を聞くや否や、階段を駆け上がり目的地を告げる。
その足取りは恐怖に竦むでもなく、ただ襲撃者の下へ向かおうと軽々と動いた。

[ 書店 - 一嘉 ]

「 準備は僅か万全です 」

モールス信号を頭の中で何度か反復する。
内容が示すアンサーに辿りついたときには深呼吸をし落ち着いていた。
軍用AI…違法アンドロイド……詳細は不明だ。累の言葉に続くように、恐らくやるべきこと。

「 ……階段、死守です 」

[ 玄関 - 花城 ]

「 成程、シンプルで分かり易い回答だね 」

飄々と笑いながら、相棒のファインプレーに心の中で一瞬の安堵。
そして信号を聞いて即座に攻撃態勢を取った。
片手銃を女目掛けて威嚇射撃、三発。

相手の純粋な力は異常だ。
少しでも距離を取るために時間稼ぎも込めて後退しながら、また三発撃った。

[ 13号室 - ジェスター ]

副作用が強くなることを覚悟しながら詠唱省略をして異能を発動する。
対象は此方に向かってくるショットガンの弾丸の群れ。

「 ――ッぐ、ぁ 」

目視の範囲に入った弾丸以外が彼の全身の至るところを貫く。
貫通した弾丸が腰椎の一から五の機能を奪う、つまるところ右足が動かない状況。
仮面の一部を破損させ、左目部分に撃ちこまれた弾は致命傷にはならなかったものの視力が危うい。
喜ぶべきなのだろう。異能を使っていなければ即死だったとも言えるのだから。
痛覚から逃避しながら即座に片足で弾丸の軌道から移動する。

間一髪、避けた場所に停止を終えて撃ちこまれた弾数は数えるのも億劫。
左目が焼けるようだ。右足は完全に機能が停止しているのが嫌でも分かる。

「 くたばれ……ッ! 」

空の薬莢を落としながら素早く装填。
視界がブレる中、決して背後の人物を守るように銃を乱射した。
それは頭部を。胴体を。勘を頼りに狙っている。

[ 13号室 - 遊々 ]

血塗れになった正体不明のものに感謝する。
少しばかりの隙が出来た巨体のむき出しになった部分。
本能的に装甲が外れた、生物でいう内臓がむき出し状態ではないかと判断し集中的に攻撃した。
強化された肉体がナイフを振るう。集中的に右だけを壊すことを目的として。
***このコメントは削除されています***
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2018/03/07 16:43

[ 地下一階→玄関 - キャロ ]

「 一番近かった音だと玄関かな、私は其処へ行こう 」

返事を聞くや否や、階段を駆け上がり目的地を告げる。
その足取りは恐怖に竦むでもなく、ただ襲撃者の下へ向かおうと軽々と動いた。

[ 書店 - 一嘉 ]

「 準備は僅か万全です 」

モールス信号を頭の中で何度か反復する。
内容が示すアンサーに辿りついたときには深呼吸をし落ち着いていた。
軍用AI…違法アンドロイド……詳細は不明だ。累の言葉に続くように、恐らくやるべきこと。

「 ……階段、死守です 」

[ 玄関 - 花城 ]

「 成程、シンプルで分かり易い回答だね 」

飄々と笑いながら、相棒のファインプレーに心の中で一瞬の安堵。
そして信号を聞いて即座に攻撃態勢を取った。
片手銃を武器目掛けて威嚇射撃、三発。

相手の純粋な力は異常だ。
少しでも距離を取るために時間稼ぎも込めて後退しながら、また三発撃った。

[ 13号室 - ジェスター ]

副作用が強くなることを覚悟しながら詠唱省略をして異能を発動する。
対象は此方に向かってくるショットガンの弾丸の群れ。

「 ――ッぐ、ぁ 」

目視の範囲に入った弾丸以外が彼の全身の至るところを貫く。
貫通した弾丸が腰椎の一から五の機能を奪う、つまるところ右足が動かない状況。
仮面の一部を破損させ、左目部分に撃ちこまれた弾は致命傷にはならなかったものの視力が危うい。
喜ぶべきなのだろう。異能を使っていなければ即死だったとも言えるのだから。
痛覚から逃避しながら即座に片足で弾丸の軌道から移動する。

間一髪、避けた場所に停止を終えて撃ちこまれた弾数は数えるのも億劫。
左目が焼けるようだ。右足は完全に機能が停止しているのが嫌でも分かる。

「 くたばれ……ッ! 」

空の薬莢を落としながら素早く装填。
視界がブレる中、決して背後の人物を守るように銃を乱射した。
それは頭部を。胴体を。勘を頼りに狙っている。

[ 13号室 - 遊々 ]

血塗れになった正体不明のものに感謝する。
少しばかりの隙が出来た巨体のむき出しになった部分。
本能的に装甲が外れた、生物でいう内臓がむき出し状態ではないかと判断し集中的に攻撃した。
強化された肉体がナイフを振るう。集中的に右だけを壊すことを目的として。
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2018/03/07 15:14
【書店 / 累】

遊の言葉に小さく顎を引くと、彼女もまた本棚の影へ。
轟音、喧騒。腕をコートの下に潜らせながら何度も瞬きをした。累の記憶にはない、とそう答えようとして口を噤む。
「……」
アンドロイド……違法。人を滅ぼすモノ。
戦闘知識は真っ先に取り戻した。体は動く、大丈夫。キャスケットを深く被り直した彼女は、機械音が頭上を飛ぶかのようにおもむろに顔を上げた。仰ぎ見る姿勢も短く、二人に目線を戻してほんの少し焦りを乗せた瞳が語る。

「一階だ、ここは。つまり……」

信号の指示に従うならば。
アバター
2018/03/07 10:47

[ 3階廊下 / 大島朔良 ]

「何、こいつ……」

青年の声に従い、ゆっくりと後退った。
明らかに人ではない異形。
あの女が言っていたのはこのことだったか、と舌を噛む。
確かに逃げていれば助かったかもしれない。
だが、彼はどうなる。

[ スペード 13号室 / ミミズ ]

振り払うような動作すらなく、容易く弾かれた。
弱点は補強する、そんな当然のことは考えるまでもない。

「…流石に無理か」

続けて五回、頭部を狙って引き金を引いた。
人の形をしているなら、中身もそれに近いだろう。
四肢を潰すのが手っ取り早いが、影が使えない以上はどうしようもない。

「考えておくよ」
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2018/03/07 09:05

【喫茶店/ノア】


此処で待つ?

「...馬鹿野郎が」

そう剣呑な低い声で毒付いたと思えば静かに目を伏せ深呼吸をする。
ゆっくりと袖から引き出されたものは小さな枯れ木。
いつだって持ち歩いている大事な得物だ。

ぎゅっと枝を握る手に軽く力が入る。

━━想像する。

温もりを分け与えるように。生命よ、強く芽吹けと祈りながら。

すると嘘のように在るべき姿へと変貌を遂げていく。
まるで御伽噺のような奇跡的で神秘的な光景。
ふわりと香る春、輝く萌黄。強く咲き誇る花々。
枯れ木だったモノは立派な桜の枝だという事が分かる。
大凡のリーチは鉄パイプやバールぐらいだ。
強度も異能で底上げしており、そうそう折れてはくれない代物となっている。

ぶん、と枝を一度だけ空で薙いでから強い口調で応える。

「隣が寂しいと困る癖に、一丁前に置いて行こうとするんじゃねえ。」

要するに “着いて行く、置いていくな“ という事。
舐めるな、とでも言いたげな強気な顔だ。


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2018/03/07 06:54

[ スペード 13号室 - カラス ]

打ち込まれた銃弾を弾いたそれら。頭と胴はそれなり、だが手足の装甲は異様に硬い。
片手に持った小型の通信機を幾つか指で叩くとアパルトメント内に無機の機械音が響く。


・・-・ ・-・・  -・-・  ・・-・・ ・-・・・ ---・- ・-・ 


モールス信号。古典的な手だが、まともに通信を流しては敵の思うツボ。
鬱陶しげに長い髪をひと纏めにした。これではRIP弾も役に立たない……否、或いはあの女に。

「 ……ミミズ。肉盾になる様な事はしてくれるな 」




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