連なる詩Ⅲ
- 2013/04/17 21:10:34
投稿者:和泉
おかげさまで「連なる詩」 第三弾です。
詩のテーマは、前の人が書いた詩の中からの言葉を選びます。
選んだ言葉はきっと自分のなかの何かに共鳴したり、感じたりしたもの。
そうした言葉の「ひっかかり」を大切にしています。
書いてるうちに、詩のテーマとして選んだ言葉と内容が変わっていっても、それはそれでいいのです。
思ったこと、そのまま、書いていただけたらいいと思います。
おかげさまで「連なる詩」 第三弾です。
詩のテーマは、前の人が書いた詩の中からの言葉を選びます。
選んだ言葉はきっと自分のなかの何かに共鳴したり、感じたりしたもの。
そうした言葉の「ひっかかり」を大切にしています。
書いてるうちに、詩のテーマとして選んだ言葉と内容が変わっていっても、それはそれでいいのです。
思ったこと、そのまま、書いていただけたらいいと思います。
なぜ
あれほど悲しかったのか
なぜ
あれほど憤ったのか
あなたが選んだんじゃなかったのか
あなたが約束したんじゃなかったのか
それも今はどうでもいい
何もにもとらわらずに
私はここにいる
そうさせてくれたのは
かつてのあなた、とは
絶対思わないけど
わたしはここにいる
それだけでいい
沈んでゆく 深海の先で 無防備になった自分と
取り巻く 記憶の 欠片たち
走馬灯のように 駆け巡る あの一幕を 書き換えてゆく
やっと目覚めて 新しい自分と 出会う
生を享けて キラキラと光る 水面を目指して 浮上してゆく
まだ見ぬ未来など どうでもいい
ただ ただ いまを 大切にして 生きるだけ
それだけでいい
出会えたと、思ったんだ その時はね
だけど、何かが 引っかかって
何だろう、何だろう、、、って
目を凝らしてみたり、手探りで想像してみたり
だけどね、それって、、、 自分と 同じだったの
投影される 自分が そこにいるようで
あぁ、、、 そういうことなんだね って
弱弱しく 微笑むんだ
それでね、不思議と そこに、こみ上げてくる感情は、感謝だった
不思議だね、哀しみが来る と思っていたのに
感謝がくる なんてね
何もいらない
何も欲しくない
そのままで生きていく
そう思っていたのに
心は何か捜していたんだろうか
気づく
見つける
心震えるものに
遅くない
手のひらで暖めるように
育てる心の広がり
猫がいる
いつもの場所、違う場所
捜したり捜さなかったり
いるのはわかってる
いつもどこからか現れる
片割れ
キミがわたしを
見つけてくれるね
思いがけなく、現れた
ずっと抱えていた思いが解けてゆく
ありがとう、さようなら、お大事に
答えはここに
外に求めるのではなく
自身の中にある
たいらにいる
思惑も誘いも多くある中
平らにいる
自分の場所
みつけた
自分の中
誰にも侵されない
誰にも入れない
ひとりの場所
欲しかった場所
紅葉の中
行き先を忘れて
自転車を止める
光と風と海と
いちばん好きな風景
この場所がある
ずっと
大きな太陽
強い光
痛いほどの光線
いつのまにか
ひまわりもうなだれる
種をつなぐために
命をつなぐために
次の季節をつなぐために
心の中にいるはずのキミが
輪郭が薄れてぼやけてる
はじめて泣いた
あれだけ
はっきりくっきりいなくなっても感じられてたのに
輪郭がぼやけて無彩色
はじめて泣いたよ
たくさん
抱きしめさせてくれてありがとう
たくさん
撫でさせてくれてありがとう
そばにいて
見つめて
眼の中の自分を見た
キミが良い場所に行ったことを疑わない
キミがつらくなく行ったことを疑わない
今もそばにキミがいる
心の中にいる、ということを
初めて知った
偶然じゃない これは必然
紡ぐ言葉 広がる思い出
増してゆく あなたへの想い
今は やがて訪れるその時のため
描く夢を 抱きしめる
山の稜線が黒くつながる
黒の上と下とで
色が別れる
空の透明な色
山の存在の強い色
黒はどちらにもある
自己を主張しているとも
自己を隠すようにも
見える色
黒 それはあなたの色
緑を見ることのできないあなたにとって
黒は迷いのない 信じられる色
黒が好き あなたはいつでも黒を選ぶ
それがあなたにとって 落ち着く色だから
そして 私は 黒を見るたび あなたを想う
あなたがいるから 黒に惹かれる
真っ暗な中でひとりさまよう
足跡が
軌跡を描く
息づくもののない世界で
ひとり歩く
足跡が
新しい世界をつくる
黒の世界
安寧と安らぎ
真っ暗な中で
黒の意味を知る
君の描く夢は色鮮やかで
僕の描く絵は真っ暗で
そんな二人に惹かれ合う
想いでの向こうには何があるのだろう
鮮やかな思い出を作り
真っ暗なぼくを作りあげ
ひとりぼっちの僕は僕を嫌うから
貴方の好きな僕は色鮮やかに見えて
隠れて涙して
愛し合える今を感じていた
終わりない迷路をあなたの心に
ずっと僕は独りだった
はじめての恋に
はじめて愛される喜び感じた
二度と出会えない
今の君と僕に願いを込めて
愛してると言葉を投げかける
自由な振りをしながら孤独を感じ
それでも生きている
貴方が居れば独りじゃないよ
それなら僕はずっと君の傍に居てあげたい
居て欲しい
愛して
愛されて
今しかない同じ時を同じ気持ちで歩んで行く
いつかの恋を想い出しながら
幸せを噛みしめながら
歩いてく
沢山の花はいらない
ただ一つを
飾っていたい
眺めていたい
惹かれあう恋じゃなく
一方的な恋だから
こんなに痛いのかな心
張り裂けそうな想いをいつか伝えたい
そう思いながらも
ただ見惚れていたい
歌ってる
大きな声で歌ってる
聞こえる
きれいな声
あなたの
つぶやく声を聞かせて
独り言を知りたい
きれいな声じゃなくていい
あなたはそのままで美しい
きれいな声じゃなくていい
あなたが見る
その視線を感じるだけで
私は幸せな観客になる
今日も鳴りやまない雨が
逢えない寂しさを掻き消してしまう
隣の温もりに安心して眠る
明日さえ願えない
そう永遠に輝いて居たいという気持ちさえも
君との甘い恋
夢の続きのように僕の心の中ずっと渦巻いて
雨は降り続いている
君に逢いたいよ
また隣の温もりに安心して
二度と戻れないから
抱きしめたい
全ての温もりを 君に重ねて
想い出して居た
何もかもがかすんで見えた世界に
君が生きる意味教えてくれた
いつしか君無しじゃ生きてる意味さえ
見いだせなくなって追いかける
何もかも信じられなかった
ただ一緒に居たかった
どんどん離れてく距離が怖い
また独りもがいて暗闇の中
君の気持ちさえも信じられない
〝貴方の気持ちがわからないよ”
君の声が震える
ねぇ 上手く生きるすべ 教えてよ
一緒に居るのに涙零れる
あの日の君を消したのは自分だった
もう居られないよ
貴方の心が悲鳴をあげた
さようならそう言って
もう独りの僕が心閉ざした
最後に伝えたいことは・・・
傷ついて 迷っても いつだって
君に送るよ 甘いだけのチョコレート
もう泣かないで
少し苦い想いも抱きしめるから
ほら 君がくれた
苦いだけのチョコレート
気づいていた
当たり前じゃないこと
二つの心離れて行かないよ
ずっと傍に置いて置くよ
甘いだけのチョコレート
新緑の季節
春をこえた日の光
まぶしすぎる景色のむこう
静かな空間に
命の息吹を見る
揺れる空気の中で
小さな子供が遊んでる
溢れ返った水が手を伝って、
底なんか見えやしないの。
揺れる、揺れる、私の顔。
いくら見つめても底なんて見えないの。
だから、注ぐ。
椀の原型はもうわからない。
金色のふちどりの中に薄桃色
銀色のふちどりの中に薄青色
小さなちょうちょが境界線から舞い踊る
小さな椀の中の無数のちょう
小さなやさしいちょうちょが
椀の底でいっぱいになる
あの日
あの時
あの場所で
共鳴し合った宝物
吹き飛んでいった境界線
何もかもが 結びついてゆく
雪の白
木の緑
桜の桃色
日の赤色
色とりどりの宇宙の奇跡
木漏れ日に隠れる小さな虫
同じ生の自分がいる
そっと 耳を澄ましてみる
清流のせせらぎが ほら
君にも きこえるだろうか
木漏れ日に 包まれる
あたたかな 心地良さ
互いが互いを想う 気持ちのよう
子天狗が飛んでる森の奥
緑が映る 木陰の湖
きらめく日の光を浴び
たくさんの時をかけて
生き続ける生命の森
今までも
これからも
あの山にも
風が吹くのだろう
あなたは 猫
私は 犬
いつも じゃれあって 遊んでる
でも、時々 悲しくなって 泣いてるね
雨が降っても 風が吹いても 変えられないもの
涙して、 抱きしめて、 また笑う
暖かい雨を
家の中から見て
寄り添ってくれるのは小さな猫
ころんと横になれば頭を近づけてきてこっつんこ
寝返りうてば背中にひっつく
ひとりじゃない時間が
ゆるやかに流れてる
居心地がいいの わかってる
時間も気にせず ずっとこのまま・・・・
いつだって そう思う気持ちに 偽りはない
外に出たら 崩れてしまいそうだよ
このまま このまま・・・・
何も考えずに 寄り添っていたい
ひとりで山野をめぐるあの子
馬と友になり斜面を飛び降りて行くのだろう
赤い髪のあの子
荒ぶる海を越えて
みなが休める島を見つけるのだろう
続く物語の登場人物
心の中にだけにいる人たち
小さなせかいがそこにある
輪郭がはっきりする
夢の中
なぞったカタチ
輪郭だけがくっきり見える
消えるかもしれないカタチ
でもそれは
また新なカタチとして
目の前に現れる
夢の中に消える
夢の中で生きている
望めないと分かっている
だからペンを走らせる
心の中で分かっている
心の中で否定している
現実と向き合うということが
夢へ踏み込む一歩である
深い森の中にひらひら
流れる水の中でふわふわ
中にいるときはわからない
飛んで
下界を見下ろしたら
どんな景色が見えるのだろう
湧き出る清水をそのままに
大地に還すのも
満つ水として流れさせてしまうのも
自然の中の一部の自分が
してもいいことなんだろう
感じるということは
大地を感じるということ
想うということは
世界を心にひろげること
ただひとつのこころを
大事にするということ
飛翔する自由なこころを
止めることはなにものにもできない
傷つく人よ
赤い血を流し泣いてる人よ
ひとりで
誰も気が付いてくれなくて
その苦しみすら嗤われて
誰も何も言わず気が付かず
そんなことはない
言葉にできずにそばにいる
そういう人は
きっとそばにいるから
丸いうずまく大きな円の中で
その中にいられない自分を感じたり
どっぷりつかってる自分を感じたり
遠く見てその中の大事を思ったり
わらったり、諦観したり、何も思わなかったり
何かを得ようとしない自由さを感じたり
許されて存在する感謝を感じたり
この時代に
産まれてきた意味が何かあるのだろうか
多分
以前も現れては消えていた
そしてまた今ここにいる
自分で望んでいる
この時代に選んできたんだろうか
出会う人も終わることも
大きな円の中で
手を引かれて行く道
後をついて行く道
誰かがいたらはっきりわかる
道はそこにある
たくさんの道が見えている
行くも行かずも
どの道を選ぶかも
自由自在
足を運ぶのは
自分ひとり
ぱたりと落ちた手のひらをすくう
握り返す手の力
思ったよりずっと力強い手のひらの力
安心して握ってる
安心して眠りそうになる
きっと
そうしてもいいんだ
眠って安心してきっと続いて行く、と
そう思っていいんだ
たらり、たらり
合わせた両手の隙間から
まるで私を嗤うように
まるで馬鹿だと潰すように
ぱたり、ぱたり
震える両手の隙間から
まるで私を殺すように
まるでくだらないと言うように
ふらり、ふらり
縮こまる躯の冷たさから
まるで私を壊すように
まるで空の掌に縋るように
泣いた
たらり、たらり
合わせた両手の隙間から
まるで私を嗤うように
まるで馬鹿だと潰すように
ぱたり、ぱたり
震える両手の隙間から
まるで私を殺すように
まるでくだらないと言うように
ふらり、ふらり
縮こまる躯の冷たさから
まるで私を壊すように
まるで空の掌に縋るように
泣いた
たらり、たらり
合わせた両手の隙間から
まるで私を嗤うように
まるで馬鹿だと潰すように
ぱたり、ぱたり
震える両手の隙間から
まるで私を殺すように
まるでくだらないと言うように
ふらり、ふらり
縮こまる躯の冷たさから
まるで私を壊すように
まるで空の掌に縋るように
泣いた
たらり、たらり
合わせた両手の隙間から
まるで私を嗤うように
まるで馬鹿だと潰すように
ぱたり、ぱたり
震える両手の隙間から
まるで私を殺すように
まるでくだらないと言うように
ふらり、ふらり
縮こまる躯の奥底には
まるで私を壊すように
まるで空の掌に縋るように
泣いた
たらり、たらり
合わせた両手の隙間から
まるで私を嗤うように
まるで馬鹿だと潰すように
ぱたり、ぱたり
震える両手の隙間から
まるで私を殺すように
まるでくだらないと言うように
あああ、あああ
縮こまる躯の奥底には
まるで私を壊すように
まるで空の掌に縋るように
泣いた
ぽつぽつぽつ
何かが降ってくる
わらわらわら
何かが身の回りを舞う
ぽそぽそぽそ
何かが足元を巡る
目に見えるもの 見えないもの
静かにすれば
はかなくなってしまうもの
今はざわめく
先には消えると知っている
雪が舞う
散歩中のある時
音が無くなり
まわりを見渡すと
雪が舞い落ちてきた
雪が音を吸う
いつも見る小道が
一瞬にして違うものに変わる
雪が舞う
清廉の景色の中で
木綿のスカートがひるがえる
編み上げ靴でぱたぱた歩く
芝草の上をレースのフリルが舞う
夏の日差しの濃い影をふむ
秋の風の中の流れるスカートのひだ
靴下はもこもこ
土の小道を
底の浅い靴が行く
迷ってるように見えた
「それでもいいんだよ」と
言ってあげたかった
ここでいるから一緒に行こうと
言ってあげたかった
よりよく生きたい
そう思ってたあなた
その中にボクもいたの?と
思ってしまったよ
あなたが幸せだったか知りたいと思いつつ
ボクといて幸せだったかを知りたかったんだね
手をつないだ記憶は
ボクにとっての大きな大事な記憶
そばにいて笑ってくれた記憶は
ボクがここにいていいんだよ、のサイン
そうしてくれたあなた
よりよく生きた、と
思ってほしい
そう思うのも
ボクのわがままなのかな
きっときっと
あの子もいつかは
わかってくれるよ
てくてく あぜ道
歩きながらつんだススキを
ちょっと広い原っぱでまき散らす
誰もいないと思った古いレンガの家で
緑のエプロンのおばさんが顔を出す
「今 ゆでたのよ」ととうもろこし
ほおばりながら 小道を行く
大きな岩の風よけがよさげなところでひと休み
気が付いたら日暮近くで
小走りでおうちに帰る
いつも見てる明かりの下で
いつもように怒り顔のママ
あたためなおしてくれた夕ご飯がすんで
いつものように
星の見える お気に入りのベッドで
うさぎのぬいぐるみを抱いて
おやすみなさい
ちぎり色紙をまこう
色とりどりの色紙を
画用紙にまき散らそう
小さくちぎった色紙を
はじめからのりのつけた画用紙に
まき散らそう
できあがったものは きっと
はじめて見る風景
天の川の光を身にまとい
夏の日差しを放つ人
緑の香りをその手に持ち
朱の言葉をのせる子どもたち
さざめく海で
喧噪の街で
風景が変わる
季節が変わっていく
急いで駆けて行く
君の隣まで
急いで喋るのは
君の心まで
急いで作り笑う
君の色まで
急いで、急いで
早く、速くって
そこまでして僕は
君の中まで
小さな円に45度の切れ込み
大きな円に30度の切れ込み
右方向に 左方向に
早く廻り
ゆっくりただよう
重なりあって すれ違って
密になって まばらになって
木の葉が舞う
円が謳う
手をつなごう
キミと
手をつないで歌おう
キミと
足をならし
手をふって
歌を謳おう
キミと
抱きしめたい
我儘だろうか
あなたを
抱きしめたい
何もできない
遠い空が見えるだけ
この想いを
あなたは知ることはないだろう
でも
抱きしめたいと
いつも思う
哀しい人
言う言葉は見つけられないけれど
抱きしめたいと
ずっと思ってる
一枚の絵の中に
浮遊して入る
絵の中の住人になり
薄明りの夜に
真昼の林の木漏れ日の中で
まどろむ住人になる
時間の流れが全然違う街で
空を見てる住人になる
風の音が聞こえる
遠くに近くに通る風の音
前から息吹
後ろからささやき
振り向いても 薄明りの夜
風の音が通る
僕はあなたのために同情を感じるだろう
あなたが持っているすべては、ちょうど正面です
誰もがあなたの背後あなたに笑う
誰があなたを見て?
仲間とともに歌う。
響きあう声、声、声
仲間とともに奏でる
溶け合う音、音、音
声が響きあい
音が溶けあい
心がひとつになる
そんな仲間にいつも感謝
胸の音が響く
楽しい、悲しい、切ない、嬉しい
君の音が響く
嬉しい、切ない、愛しい、恋しい
そんな音、音が、僕の中で
生きていられることがただ幸せ。
音が鳴る 女の子が現れる
リズムが響く 男の子が現れる
響く音色 顔を覆う手
流れる笛の音 手を離し遠くを見る目
音楽はいつも
物語を奏でる
現れた男の子と女の子の
物語が始まる
風に吹かれる少年と
糸つむぐ少女の
物語が始まる
逃げない
突き詰める
立ち向かう
叫ぶ
迷い立ち止まる
君はステキ
ごまかし 自分を偽るよりずっと
君はステキ
弧を描く手が祈りを捧げる
地を蹴る足が天を目指す
我もなく 過去もなく
自慢もなく 誇張もなく
大きな世界からの使い
祈りの踊りを踊る人達
薄紫の小さな花びら
濃い青色 薄桃色
雨に濡れた小さなものたち
大きく小さく息づくものたち
季節に生きるもの
時の使者
紫陽花がいる
交差するふたつの流線
青い色 赤い色
くっきりと弧を描く流れる光の線
まわりで煌めく数々の星たち
宇宙が形成される
流線が消えてしまっても
星たちが大きな息吹を始める
ひとつだと思った
もうひとりの自分だと思った
体はふたつだったね
見える風景も違ったね
いつから違ったのかはわからない
一瞬の交差
勘違いなんかじゃない
あの時確かに
光が交差した
奪えないモノ なんだ?
奪われないモノ なんだ?
そうしていつしか大きくなって
勝手に動き出しちゃうモノ
いつしかキミさえも欲しくなる
でもキミはキミだから飢えて行く
いつしかキミさえも恨めしい
でもキミはキミだから押し殺す
これだけこの世界は満ちていて
それであって皆バラバラで
一つになろうとか無理だけど、でも
分かり合うくらいならできる
キミの苦しみはキミのもの
ボクの苦しみはボクのもの
どんなに近くいようとも
理解したい理解してほしいと思っても
ボクの心はボクのもの
それが支え
ボクでいることの原点
新しい風が吹く
滞った街の中にも
新しい風が吹く
閉じこもった部屋の中にも
新しい気づきがある
新しい風が吹く
悲しくはない
不思議に悲しくはないんだ
新しい風が吹く
産まれてきた時のように
暗闇の中の喧噪
光の中の静寂
新緑の中の息吹
孤独の中の充実
音のない世界での存在感
満ちる言霊
全てがそばに
あること ないこと
いること いないこと
残るもの 残らないもの
有限 無限
狭い 広い
全て あるがままに
どんどんどん
吹けば飛ぶよな軽さだ どん
どんどんどん
鼻息ひとつで吹っ飛ぶ軽さだ どん
どんどんどん
声が聞こえても姿は見えず
姿が見えても心が見えず
どんどんどん
陽炎(かげろう)よりもはかなく消える
どんどんどん
もう何も 残ってない
空に絵を描こう
青い空には流れる雲を
曇りの空には花吹雪を
雨の空には虹を
花舞い
雪が落ちる
そんな空を描こう
何かに向かって走ってた
何かはわからないけど目印があった
目印が見えなくなった時 立ち止まった
立ち止まってもいい
後ろに歩いてもいい
そこで寝転んでまどろんでもいい
目を覚まし
自分がいることを確認して
そして
空を見上げることができれば