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医療介護健康トピックス(3)
2013/01/13 09:20:23
投稿者:
びんちゃん☆
ここでは、医療・介護・健康に関する
トピックスを取り上げます。
ご意見・ご感想をお待ちしてます。
びんちゃん☆
2014/01/30 14:56
第285話は、iPS細胞を超えるかも知れない万能細胞の話題
「第3の万能細胞『STAP細胞(※1.)』が作成された」という話題です。
読売新聞によれば、
細胞に強い刺激を与え、様々な組織や臓器に変化する「万能細胞」を作る新手法を
マウスの実験で発見したと、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と
米ハーバード大などの国際研究チームが発表した。30日付の英科学誌「ネイチャー」に、
巻頭論文として掲載される。
研究チームは、外部からの単純な刺激だけで、細胞の役割がリセットされる「初期化」が起こり、
あらゆる組織、臓器に変化する「多能性」を獲得するという発見は、生命科学の常識を覆す
研究成果だと説明している。研究チームは今後、再生医療への応用も視野に、
人間の細胞で同様の実験を進める。
研究チーム代表の同センターの小保方(おぼかた)晴子・ユニットリーダー(30)らは、
今回発見した現象を「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味の
英語の頭文字から、「STAP(スタップ)」と呼び、作製した細胞をSTAP細胞と命名した。
ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く「第3の万能細胞」といえる。
STAP細胞の作製はiPS細胞よりも簡単で、効率が良いという。iPS細胞の課題である
がん化のリスクも低いとみられる。
<評論>
最初は「弱酸性の液を使うだけ(※2.)で万能細胞ができるなど、そんなバカな事があるか!」
と相手にされなかったようですが、その後の追試研究で正しさが証明されて
今回の発表となったようです。iPS細胞同様・医学の発展に寄与するすごい研究成果だと考えます。
小保方リーダーは博士号取得後3年での発表ですので、若手研究科の模範となる事でしょう。
・・・で、「STAP細胞」と聞いて、ついついアイドルグループの「SMAP」を連想してしまった私です^^;。
<用語説明>
※1.stimulus triggered acquisition of pluripotency
(刺激惹起性(じゃっきせい)多能性獲得)の略称。
※2.リンパ球をpH(ペーハー)5.7の酸に30分漬け、その後培養するだけです。
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びんちゃん☆
2014/01/27 23:48
第284話は、歯と肺炎の意外な関係を示す話題
「歯がない人ほど、肺炎で亡くなる危険性が高い事がわかった」
という話題です。
朝日新聞医療サイト「apital」によれば、
抜けてしまった歯が多い人ほど肺炎で亡くなる危険性が高いことが、
名古屋大や京都大などの研究グループの調査でわかった。歯がない人は
口の中に細菌が多く、肺にも感染しやすいためだという。
名古屋大大学院医学系研究科博士課程の須磨紫乃(しの)さん(予防医学)らは、
全国の歯科医師会の会員約2万人を対象に、歯の状態や健康状態などについて
回答してもらい、その後に亡くなった人について死因を調べた結果を分析。
肺炎による死亡率と、抜けた歯の本数との関係を調べた。
肺炎の死者は計55人。抜けた歯が4本までの人と比べると、年齢や肥満などの
影響を差し引いても、5~14本が抜けていた人は危険性が1・74倍、
15~27本の人は2・37倍あった。4本の親知らずをのぞく28本がすべて
抜けていた人の危険性は、2・77倍あった。
評論;歯周病などにかかっている人の口の中は、かなり細菌が多いため、
その細菌が血液やリンパ液を介して肺に移ってしまうものと考えられます
(歯周病の方が感染性心内膜炎になりやすいのと同じ理由です)。
やはり、「きちんと毎日歯磨きしたほうがいい」という事ですね。
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びんちゃん☆
2014/01/18 17:43
第283話は、「天気が悪くなると、リウマチの症状が悪化するのが実証された」という話題です。
共同通信などによれば、
雨や曇りで気圧が低くなると、関節の痛みや腫れなどリウマチの症状が悪化する―。
京都大のチームが、約2万件の診察データと気象庁の気象情報を統計解析して
こんな結果をまとめ、米オンライン科学誌プロスワンに16日発表した。
患者の間で昔から言われる
「天気が悪いと具合も悪い」
「痛みが強まると天気が悪くなる」
などの体験を初めて実証する成果。京大病院リウマチセンターの橋本求特定助教は
「メカニズムは不明。症状を起こす炎症を表す数値との関係はなく、病気の進行を
左右することはなさそうだ」と話す。
研究は2005~12年に京大病院に通院した患者のデータ延べ約2万件を使用。
評論;リウマチは、東洋医学的に簡単に説明しますと
「『湿(しつ)』という余計な水分が、暑さ・寒さとあいまって関節に悪影響を及ぼすことで起きる」
と考えられています。
よって、寒さや熱さ・湿気がある場所や環境では症状が悪化するのです。
治療につきましては、
○西洋医学的治療法
・非ステロイド系抗炎症薬(NSAID、消炎鎮痛薬)
・抗リウマチ薬(DMARD)
・ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)
・手術療法
などが行われます。
○東洋医学的治療法
漢方薬では疎経活血湯(そけいかっけつとう)やヨクイニン湯などが使われ、
鍼灸治療では・その症状に合わせた治療が行われます。
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びんちゃん☆
2014/01/11 15:12
第282話は、「薬を包装ごと飲んでしまう事故が増えている」というニュースです。
上毛新聞「健康通信くらぶ」12月号によれば、
薬を常用する機会の多い高齢者を中心に、包装シートごと薬を飲んでしまう事故が
増えています。
薬はプラスチックとアルミ箔を組み合わせたPTP包装(※)が主流です。
シートをハサミで1錠ずつ切り離すと角が鋭利になります。
うっかり包装ごと飲んでしまいますと薬の作用が働かないばかりか
喉や食道を傷つけることがあり、部位によっては穴が開く恐れもあります。
エックス線写真では発見しづらく、内視鏡や手術で取り出すことになって
体への負担も大きくなります。
薬を服用するときは、1回に飲む個数を確かめて、必ず包装シートから
取り出します。特に高齢者の場合は、家族など周りにいる人が
気を配りましょう。
※PTP包装・・・PTPとは、「Press Through Package」の略。
一般には「ブリスターパック」と呼ばれる包装で、
片面を厚紙を台紙として商品名などを印刷し、もう片面を・成型したプラスチックを囲み込んで
台紙に接着した包装法のこと。
評論;このような事故を防ぐには、
1.1日に飲む薬を・包装から出す。
2.次に100円ショップなどで売られている「朝昼晩に分けられる薬箱」
に分けて入れ、決められた時間に服用する。
といった対策が有効だと考えます。
なお、医療機関を受診する際は、
「おくすり手帳」や「現在服用している医薬品」を持参することで
「医薬品の重複」や「飲み合わせによる副作用」を防止することが必要です。
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びんちゃん☆
2014/01/07 15:47
第281話は、「北大病院で、46年ぶりとなる心臓移植手術が行われた」というニュースです。
読売新聞によれば、
北海道大病院(札幌市)は6日、記者会見を開き、関東地方で脳死と判定された
成人男性から提供された心臓を入院中の20歳代の男性患者に移植する手術を行い、
成功したことを明らかにした。
患者の容体は安定しているという。道内の心臓移植は、
札幌医科大の和田寿郎(じゅろう)教授(当時)が1968年に国内で初めて行い、
脳死判定が適切だったかどうか議論が噴出した「和田移植(※1.)」以来、約46年ぶり。
発表によると、臓器提供者の男性は、頭部外傷で入院中に臓器移植法に基づく
脳死と判定された。移植を受けた患者は道内在住。2006年に心臓の筋肉が伸びて
血液の循環が悪化する拡張型心筋症と診断されて11年から人工心臓をつけた。
同法に基づく心臓移植は今回で186例目。「和田移植」後、手術が途絶えていた
道内での移植再開について、受けとめ方を問われた北大病院の宝金(ほうきん)清博院長は
「特別という思いはない」としたが、「今回の手術は大変大きな一歩となる。
待ち続ける患者にとっても朗報だ」と語った。北大病院には心臓の移植を待っている
患者が約10人いるという。
評論;46年前と異なり、脳死判定の基準や客観的な判断材料(MRI画像など)が
そろいやすい環境であるため、脳死判定を行いやすくなったと考えますが、
日本は欧米とは異なる倫理観(※2.)を持つ国であるために、
「倫理委員会(※3.)での議論」や「患者家族の了承」などの手続きを
きちんと経てから臓器移植を行うべきだと考えます。
<用語説明>
※1.和田移植・・・約46年前に、和田寿郎教授によって行われた心臓移植手術。
海水浴場で溺れた大学生(当時21歳)を脳死と判定し、
心臓を男性患者(同18歳)に移植した。世界初の心臓移植から約8か月後で、
世界30例目となったが、患者は手術の82日後に死亡した。
脳死判定をめぐって殺人容疑などで札幌地検に告発されたが、
嫌疑不十分で不起訴となった。和田氏は2011年2月に亡くなった。
※2.欧米とは違い、「脳死=人間の死」とは認めない風潮があります。
※3.大学病院内にある、臨床研究に関する倫理的な問題を議論するための委員会。
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びんちゃん☆
2014/01/03 11:23
第280話は、痩せたい方にとって朗報な話題
「長寿遺伝子が、中年太りを抑制することがわかった」
という話題です。
47ニュースによれば、
加齢に伴い脳にある特定の遺伝子が減り、体重増加につながることを
群馬大の佐々木努准教授らの研究チームが突き止め、
26日付の欧州糖尿病学会誌電子版に発表した。
研究チームによると、この遺伝子は、細胞の老化を防ぐため、
長寿遺伝子とも呼ばれる「サーチュイン」。加齢とともに減少することは知られていたが、
いわゆる中年太りとの関係は明らかになっていなかった。
佐々木准教授は「サーチュインが減るメカニズムを詳しく解明し、
肥満やメタボリック症候群の治療法開発に役立てたい」と話している。
評論;そういえば、長寿の方で太っている方は稀ですので、
やはり長寿遺伝子「サーチュイン」と痩せることは関係あるのかも知れません。
課題は、「どうやってこの遺伝子が減らないようにするか?」ですね。
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びんちゃん☆
2013/12/31 09:39
第279話は、「うがい薬が保険適応外になる」という話題です。
毎日新聞によれば、
財務、厚生労働両省は24日、医師が処方する「うがい薬」について来年度以降、
同時にほかの薬を処方しなければ公的医療保険の対象から外すことで合意したと発表した。
同薬の処方だけのために医療機関を受診する人を減らし医療費抑制につなげるのが狙い。
25日、厚労相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)に提示し、了承を得る。
これにより、国費ベースで約61億円の削減効果が見込めるという。
うがい薬を巡っては民主党政権当時の2009年、政府の行政刷新会議の事業仕分けで
「薬局で市販されているなら医師が処方する必要性に乏しい」として、
漢方薬などとともに保険の対象外とする方針が打ち出されたが、結論を先送りしていた。
評論;うがい薬に関しては薬局でも安く購入できますので、保険適応を除外しても
大丈夫と思われます。ただ、漢方薬に関しましては大学病院での研究でも
有効性が示され、また、臨床で使用する医師も増えていますので、保険適応を
そのまま継続したほうが(漢方薬は複数の疾患に効果的な事から)
医療費削減につながりますし、難病や治りにくい病気に苦しめられる患者さんにも
プラスになると考えます。
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びんちゃん☆
2013/12/25 17:23
第278話は、困った話題「病院までの救急搬送時間が、過去最悪を記録した」という話題です。
中日メディカルによれば、
2012年に全国で出動した救急車が通報から傷病者を病院まで運ぶまでにかかった時間は、
平均38分42秒で前年を36秒上回り過去最悪を更新した。総務省消防庁の集計で分かった。
消防庁は搬送の遅れについて、出動が増えて救急車がすぐに手配できなかったり、
遠い消防署に応援を依頼したりするケースが増えたためとみている。搬送した人の50.4%は
軽症で、搬送時間短縮には救急車の適切な利用も求められそうだ。
通報から救急車が現場に到着するまでの平均時間は8分18秒で、前年より6秒遅くなった。
救急出動の件数は前年比1.7%増の580万2455件と過去最多だった。
5.4秒に1回の割合で出動した計算になる。
都道府県別の平均搬送時間は愛知が31分6秒、岐阜31分30秒、三重38分、長野36分、
福井30分18秒、滋賀31分42秒。
最長は東京の54分54秒で、最短は福岡の29分24秒。前年より時間が短くなったのは
福島の40分48秒(24秒短縮)、鳥取の35分6秒(6秒短縮)だけだった。
通報時に心肺停止状態だった人に現場に居合わせた人が心臓マッサージや
人工呼吸などの応急手当てをした割合は44.3%と過去最高だった。
評論;救急搬送時間が遅れている原因には、この記事で挙げられている原因のほかに
●救急医療体制の不備・・・夜間救急の現場に、眼科医などの「専門外の医師」がいる
場合が少なくない。
●必要のない事で救急車を呼んでしまう人が多い
(例;「酔ったから、自宅まで送って」「ちょっと子供に微熱があるから、迎えに来て」)
●道路の混雑による、到着時間の遅れ。
●医療機関同士の連携の不備・・・医療機関同士の連携がうまくいかないため、診れない患者を
どこに送っていいのかがわからず、迷った結果・大学病院に送ったりするので、搬送に
かなり時間がかかったり、大学病院も満床で断られると、受け入れてくれる医療機関が
なくなったりする最悪のケースも・・・・。
といった事も・原因として考えられます。対策としては、
1.総合診療医・救急医の増員。2.医療機関同士の連携の強化。3.ドクターヘリの増加。
4.救急講習の、一般市民への必須化。
などが求められるでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/12/23 17:40
第277話は、「水疱瘡と肺炎球菌のワクチンが、定期予防接種になった」という話題です。
ヨミドクターによれば、
政府は、子どもの命を奪うこともある水痘(水ぼうそう)を予防する小児用ワクチンと、
高齢者の主な死因の一つの肺炎を起こす肺炎球菌用のワクチンを、予防接種法に基づいて
自治体が行う定期予防接種に加える方針を固めた。
総務省が地方交付税を通じて財政支援し、厚生労働省が予防接種法の施行令を改正する。
定期接種は来年秋から実施される見通しだ。
全身に発疹ができる水痘は、厚労省の推計では小児を中心に年間に約100万人が感染し、
20人程度が死亡する。ワクチンは患者を大幅に減らせると期待され、1~2歳までに
一定期間を置いて2回接種する。
肺炎球菌は主に高齢者が年間に数十万人感染し、約3万人が亡くなる。ワクチンは
重症者を減らす効果があり、65歳以上が1回接種すればよく、最初の5年間は対象年齢を
65歳、70歳、75歳などと5歳刻みとすることで幅広い高齢者世代が受けやすくする。
評論;対象者が抵抗力の弱い幼児や高齢者ですので、ワクチンの副作用に注意する
必要があると考えます。主な副作用については「発熱、発疹、接種部位の腫れが
全体の7%の方に見られる」という報告がありますが、
中には重篤なアレルギー反応を起こす場合もなきにしもあらずですので、
特に病中病後などの・免疫力の弱い時の接種は避けたほうが無難でしょうね。
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びんちゃん☆
2013/12/17 20:55
第276話は、 「新しいタイプの糖尿病治療薬が開発された」という話題です。
読売新聞の医療ニュース「ヨミドクター」によると、
糖尿病の新しいタイプの治療薬が来年1月、国内で初めて承認される見通しになった。
体内に過剰にたまった糖の尿からの排出を促し、体重増加を起こしにくいのが特徴で、
同4月頃に保険適用される方向だ。
新薬は、アステラス製薬申請の「スーグラ錠」。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会が
先月、承認しても差し支えないとの意見をまとめた。腎臓には血液から尿に出た糖を、
栄養分として再び取り込む働きがあるが、新薬はその働きを妨げて排出につなげる。
成人は1日1回飲む。
従来の薬は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを強めたり、分泌量を増やしたりする
効果があるが、糖が細胞に入って体重を増やしたり、血糖値を下げすぎたりする場合がある。
新薬は糖を体外に出すので、血糖値の調節機能も保たれ、こうした問題は起きにくいという。
他の複数の製薬会社も類似の薬の承認を申請している。
評論;確かに尿から糖を排出させれば血糖値の調節機能は保たれますが、
問題点としては
1.腎臓による糖の再吸収を阻害するため、腎機能にダメージを与えるリスクがある。
2.過剰投与による低血糖症状のリスクがある。
という事が挙げられるため、用量や使用頻度に注意が必要と考えます。
違反申告
びんちゃん☆
2013/12/15 11:23
第275話は、コーヒーのうれしい効能
「ドリップコーヒーを飲むと、肝機能が改善して肝がん予防効果も期待できる!?」
というお話です。
中日メディカルによれば、
肝炎や肝硬変といったC型慢性肝疾患の患者で毎日1杯以上のドリップコーヒーを飲む人は、
肝臓の機能が改善するとの研究結果を大阪市立大のチームがまとめ、11日付の
米オンライン科学誌プロスワンに発表した。
肝硬変への移行を減らし、肝がんの発生を予防する効果も期待できる。
大阪市立大病院を受診した20〜80代の患者376人で、肝細胞が壊れると上昇する
「アラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)」という酵素量の変化と、コーヒーを飲む頻度を比較した。
ドリップコーヒーを1杯以上飲んでいた人は、飲んでいない人に比べ、
1年後のALT値が正常値を維持していたり、低下したりした人が多かった。
量を飲めば飲むほど、効果が上がっていた。
理由は不明だが、缶コーヒーや、インスタント、カフェインが入っていないコーヒーを
飲んでいた人では、効果があまりなかった。
研究チームの佐々木八千代准教授(老年看護学)は
「肝炎は10〜20年で肝硬変に移行するとされており、さらに長期的な調査をしたい」と話した。
これまでに、同じチームの大藤さとこ講師(公衆衛生学)が
コーヒーに肝がんの発生を抑える効果があるとの研究成果を発表していた。
評論;「ドリップコーヒー以外では効果が薄い」ことや
「カフェインレスコーヒーでは効果が薄い」
ことから、レギュラーコーヒーの成分(コーヒー豆由来の成分)やカフェインが
効果に関係しているのではないかと考えられます。
ただ、飲みすぎますと胃を荒らしたり不眠になったりしてしまいますので、
ほどほどの量(だいたい、1日に5~6杯くらい)がいいでしょうね。
違反申告
びんちゃん☆
2013/12/05 15:56
第274話は、未承認薬に関するお話
「治療法のない患者に限定して未承認薬を使用可能な制度ができる」
というお話です。
47ニュースによれば、
厚生労働省は3日までに、がんなどの命に関わる病気で代わりの治療法がない患者に限り、
臨床試験(治験)の最終段階にある未承認薬を使用することができる新制度を
2015年度から始める方針を固めた。
薬の承認には通常、製薬企業が患者に投与して効果や安全性を確かめる治験を実施する必要がある。
治験には年齢や持病、ほかの薬の使用状況などの条件によっては参加できないことがあり、
他に治療法のないがん患者などから、企業の治験に参加できない場合でも
承認前の薬を使いたいとの強い要望が出ていた。
評論;未承認薬を使用する場合、必ず問題になるのが「副作用のリスク」です。
承認後に使用された医薬品であっても、ベンゾジアゼビン系静脈麻酔薬(※)のように
低血圧や呼吸抑制・めまいなどの副作用をもたらす医薬品もありますので、
未承認薬を使用する場合は・特に注意する必要があるのではないかと考えます。
患者に関しては「未承認である事」は勿論、副作用についても最新のデータに基づき
しっかりと説明しなければならないでしょうね。
<用語説明>
※ベンゾゾジアゼビン系静脈麻酔薬・・・ベンゼン環とジアゼビン環からなる化学構造を持つ
静脈注射で体内に入れる麻酔薬で、中枢神経に作用して不安や興奮を抑制します。
不眠治療薬として使用される事も。
医療現場では、ジアゼパムやミタゾラムなどが使用されています。
なお、あのマイケル・ジャクソン氏の死因は、これの多用による副作用とされています
(不眠症治療のために使用していたようです)。
違反申告
びんちゃん☆
2013/12/01 09:54
第273話は、 「トチの実に含まれるポリフェノールがピロリ菌の接着を抑制する効果で、
菓子メーカーが特許を取得」というニュースです。
47ニュースによれば、
菓子大手の寿スピリッツは28日、傘下の寿製菓(鳥取県米子市)が主力商品の原料である
トチの実に含まれるポリフェノールで特許を取得したと発表した。胃がんや胃潰瘍の発症に
関与しているとされるヘリコバクター・ピロリ菌が胃の細胞に接着するのを抑制する、という。
寿製菓はトチの実を原料に「とち餅」や「栃の実茶」を製造。11月8日付で特許を取得した。
研究結果を伝えることで、商品に使われているトチの実の知名度を上げていきたいとしている。
評論;これまでにピロリ菌に効果ありとして販売されている商品には
「LG21(明治乳業)」などが知られています。今回のトチの実成分には
菌自体を殺菌する効果こそはありませんが、胃壁に吸着するのを抑制できれば
ピロリ菌が胃壁を荒らすのを防ぐ事ができるため、胃潰瘍や胃がんを予防できる
ことにつながるのです。
そういえば、「縄文人はトチの実を原料にクッキーを作っていた」と言われていますので、
現代人よりも・胃がん発症率が少なかったのかも知れませんね。
違反申告
びんちゃん☆
2013/11/28 13:28
第272話は、 がん予防の話題
「ミドリムシ特有の成分が、大腸がん予防に効果があることがわかった」
という話題です。
神戸新聞NEXTによれば、
ごく小さな藻類、ミドリムシの特有の成分に大腸がんを抑える効果があることを、
兵庫県立大環境人間学部(姫路市)などのグループがマウスの実験で解明した。
がんの予防薬として使える可能性があるといい、成果が英国の学会誌
「フードアンドファンクション」電子版に掲載された。
ミドリムシはユーグレナとも呼ばれ、べん毛を動かして水中を泳ぎ、
葉緑体で光合成をする生物。ビタミンやアミノ酸など栄養素が豊富で、
腸内環境を整える働きもあるとされ、健康食品としても利用されている。
大腸がんは食事の欧米化などに伴い増加傾向にあり、国内では年間約4万5千人
(2010年)が死亡。肺がん、胃がんに続き、がんによる死因で3番目に多い。
同学部先端食科学研究センターと、ミドリムシを活用した機能性食品を開発している会社
「ユーグレナ」(東京)のグループが大腸がんを起こす物質をマウスに投与して実験。
ミドリムシの成分のうち食物繊維「パラミロン」を切り刻んで食べさせた結果、
食べさせていないマウスの大腸と比べ、がんになる前段階の異常細胞の数が約7割減った。
グループは、パラミロンが発がん性物質を吸着、体外への排出を促した可能性があるとみて、
詳しい仕組みを解明したいという。
評論;食生活の欧米化の影響で大腸がんの患者数が増加していますので、
この研究は朗報となることでしょう。課題は、「ミドリムシ健康食品の価格」と「先入観」です。
薬局の健康食品では1袋1500円以上で販売されているため、なかなか手が出ないのと
「ミドリムシは池の中で暮らしているから不衛生だ」という先入観があるため、なかなか
普及しづらいと考えられます。実際には食用のは専門施設で培養されていますので
衛生的に全く問題ないのですが、それらの問題をクリアすれば、栄養価が高い事もあって
医療用としても使用される事もありえるでしょうね。
違反申告
びんちゃん☆
2013/11/26 15:55
第271話は、気になる話題
「エイズウイルスへの感染が、名古屋市だけで合計1000人を超えた」
という・深刻な話題です。
中日新聞によれば、
名古屋市内のエイズウイルス(HIV)感染者とエイズ患者数が今年十月に累積で
千人を超えたことが市の調査で分かった。市は十二月一日の「世界エイズデー」
にエイズへの理解を深めてもらう催しを計画。保健医療課は
「この機会に予防や検査、治療の正しい知識を身につけてほしい」と呼び掛けている。
調査は一九八九年に始まり、十九年目の二〇〇七年に五百人を突破。
今年十月末で千人を超えた。感染が広がったことに加え、検査体制が整ったこともあり、
わずか六年で倍増した。
一年間の新規感染者・患者数では、一〇年に初めて百人以上を記録。以降、一一年、
一二年も百人を超え、高い水準で新規感染者・患者が報告されている。
調査は市内にある二千二百カ所の医療機関が対象。今年は十月末で六十八人となっている。
感染者は二十~三十代、患者は三十~四十代が多い。感染原因は九割以上が性交渉。
感染者は潜伏期間内で症状はない。患者は症状が現れる。いずれも他人に感染させる
可能性がある。市内では各区の保健所で無料、匿名の検査を実施している。
評論;エイズウイルスの感染が広がっている要因の1つに
「エイズウイルスの感染者が、感染しているとは知らずにキャリア(保菌者)として
日常生活の中で感染を広げてしまっている」という実態があるため、感染の拡大を
止めるための検査が不可欠です。一昔前よりも治療法が格段に進歩していますので、
もし検査で陽性反応が出ても、自暴自棄にならずに治療を受けてほしいと思います。
違反申告
びんちゃん☆
2013/11/20 21:49
第270話は、「国民医療費が、5年連続で過去最高を記録した」という話題です。
NHKニュースによれば、
国民が、医療機関で病気やけがの治療を受けるのにかかった費用の総額を示す
「国民医療費」は、平成23年度、38兆5800億円余りと5年連続で過去最高を更新し、
厚生労働省は、医療技術の高度化も大きな要因として考えられるとしています。
厚生労働省のまとめによりますと、平成23年度の「国民医療費」は38兆5850億円で、
前の年度に比べて1兆1648億円、率にして3.1パーセント増え、
5年連続で過去最高を更新しました。
国民1人当たりでみますと、前の年度より9700円増えて、30万1900円で、
昭和29年度に統計を取り始めて以降、初めて30万円を超えました。
年代別では、▽0歳から14歳が、5100円増えて、14万8700円、
▽15歳から44歳が、3500円増えて、10万9600円、
▽45歳から64歳が、7500円増えて、27万5700円、
▽65歳以上は、1万8200円増えて、72万900円と、いずれも増加しています。
医療費の増加が続いていることについて、厚生労働省は、高齢化の進展に加えて、
医療技術の高度化によって、高額な費用がかかる治療が行われるようになってきたことも、
大きな要因として考えられるとしています。
評論;これからも右肩上がりで医療費が増加すると考えられますので、抜本的な対策が
必要になってくると考えます。現時点で考えられる対策は、
1.「はしご受診の抑制」・・高齢者は複数の病気を併発する事が多い為に
医療機関をはしごしている場合が多く、その結果・医療費が増加してしまいます。
1つの医療機関でまとめて治療することで、医療費を抑制できます。
2.「医薬品の重複投与の予防」・・複数の医療機関で重複して医薬品を処方されると、
医療費の高騰のみならず、副作用などの懸念も出てきます。1つの医療機関のみで
処方するか、もしくは医薬品の情報を共有する(※)ようにする事が大切です。
3.東洋医学の積極的導入・・・あん摩マッサージ指圧や鍼灸・漢方薬に対する
保険請求を緩和し、比較的軽症の患者や適応症の患者については
東洋医学で治療するように改めることで、医療費が削減できます。
※現状でも、「おくすり手帳」等で医薬品情報の共有を図るように改善はされています。
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びんちゃん☆
2013/11/19 17:36
第269話は、「新しい肥満治療薬の効果が乏しいと判断され、薬価の判断が持ち越された」
という話題です。
ヨミドクターによれば、
武田薬品工業が製造販売の承認を受けた新しい肥満症治療薬に対し、中央社会保険医療協議会
(厚生労働相の諮問機関、中医協)は13日、「効果や必要性が乏しい」などとし、
薬価を決める判断を持ち越した。
1回で結論が出ず、薬の効果を巡り、中医協の議論が継続されるのは極めて異例。
この薬は「セチリスタット」(商品名オブリーン)。武田薬品によると体内で脂肪を分解する酵素が
働かないようにし、脂肪の吸収を抑えて体重を減らす効果がある。
肥満で、糖尿病と脂質異常症の人に適用される。約200人を対象に1年間行った試験では、
体重減少の効果が2%程度だった。今年9月、厚労省から製造販売承認を取得した。
製造販売が認められた薬は、中医協で薬価を決めるかどうか議論し、承認されれば保険適用される。
しかし、13日の中医協では、「体重100キロ・グラムの人なら2キロしか減らない。必要ない」
「(関連学会は『病気』としているが)そもそも肥満症は病気なのか」などの意見が相次いだ。
評論;以前美容の治療をやっている鍼灸院に勤務していた経験から申し上げますと、
「1年間で、100キロの人が2キロしか減らない」というのは、「効果がない」と
結論されてしまいます。なぜならば、ダイエット治療の現場では「2~3キロは、排泄物の重さで
増減する」とされているからです。つまり、「1年間で、100キロの人が2キロしか減らない」
というのは、もはや問題外となるわけでして・・・・。ちなみに、ダイエットの鍼灸治療では
1ヶ月で15キロ以上痩せた方もいらっしゃいます。
ところで、「肥満症は病気か?」につきましては
「肥満は体質性のものと症候性(病気から由来する)のものに区分され、後者を肥満症と呼ぶべき」
と考えます(いずれにしても、度を越す肥満は病気を誘発する事には変わりませんが)。
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びんちゃん☆
2013/11/11 10:41
第268話は、「看護師の医療行為が、一部解禁される」という話題です。
朝日新聞デジタルによれば、
厚生労働省は8日、医師の具体的な指示がなくても、看護師が一部の医療行為ができる
制度の創設を決めた。国指定の研修を修了すれば自身の判断で、気管挿管や脱水患者への
点滴などをできるようにする。医師がいなくても患者の変化に素早く対応できると期待される。
この日の審議会の部会で最終案が了承された。次期通常国会に、保健師助産師看護師法の
改正案を提出。対象の行為や研修内容を確定させ、2015年度の施行を目指す。
最終案は、床ずれで壊死(えし)した部分の切除や点滴中の高カロリー輸液量の調整、
抗不安薬をのませるなど、医師が主にしてきた41の行為を「特定行為」と位置づけた。
研修を受けた看護師は、医師が事前に示した手順に従い、自身の判断でできるようにする。
一般の看護師も、医師の具体的な指示があればできる、と明確にする。
当初検討された「特定看護師」という資格は、日本医師会などの反対で見送られた。
評論;今回の看護師の医療行為の緩和は、「夜間に担当医がいない時に患者の容態が急変した」
などの緊急事態が少なくないので、その対策としてだと考えられます。
課題としては、
1.研修内容をどうするのか?・・・看護学校では医師のみが許されてきた医療行為は
教えられていないため、切除や縫合・薬剤の基礎知識などを1から教えなければならない
事を考慮しますと、数年間はかかると考えます。
2.他の医療資格団体からの反対意見が出る恐れがある。
・・・他の医療資格団体が、「看護師に切除や投薬などを認める事は、我々が看護師の下の立場に
置かれることになりかねず、権威の失墜につながる」として反対する可能性があります。
特に医師団体や薬剤師団体からの反対が予想されるため、医療現場の緊急事態を考慮すると
成立が望まれる今回の法案には、そのような「大きな壁」が立ちふさがる事でしょう。
よって、この法案をすんなり国会で通すには、最悪の場合
「研修を受けた看護師が、医師が事前に示した手順に従い、自身の判断でできるようにする。」
の部分を、「医師の文書・あるいは口頭(電話、ネットでもOK)での指示で、研修を受けた看護師が行う」
と、多少看護師の自由度を下げた形に変更しなければならないかも知れませんね・・・。
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びんちゃん☆
2013/11/11 10:27
第267話は、「看護師の医療行為が、一部解禁される」という話題です。
朝日新聞デジタルによれば、
厚生労働省は8日、医師の具体的な指示がなくても、看護師が一部の医療行為ができる
制度の創設を決めた。国指定の研修を修了すれば自身の判断で、気管挿管や脱水患者への
点滴などをできるようにする。医師がいなくても患者の変化に素早く対応できると期待される。
この日の審議会の部会で最終案が了承された。次期通常国会に、保健師助産師看護師法の
改正案を提出。対象の行為や研修内容を確定させ、2015年度の施行を目指す。
最終案は、床ずれで壊死(えし)した部分の切除や点滴中の高カロリー輸液量の調整、
抗不安薬をのませるなど、医師が主にしてきた41の行為を「特定行為」と位置づけた。
研修を受けた看護師は、医師が事前に示した手順に従い、自身の判断でできるようにする。
一般の看護師も、医師の具体的な指示があればできる、と明確にする。
当初検討された「特定看護師」という資格は、日本医師会などの反対で見送られた。
評論;今回の看護師の医療行為の緩和は、「夜間に担当医がいない時に患者の容態が急変した」
などの緊急事態が少なくないので、その対策としてだと考えられます。
課題としては、
1.研修内容をどうするのか?・・・看護学校では医師のみが許されてきた医療行為は
教えられていないため、切除や縫合・薬剤の基礎知識などを1から教えなければならない
事を考慮しますと、数年間はかかると考えます。
2.他の医療資格団体からの反対意見が出る恐れがある。
・・・他の医療資格団体が、「看護師に切除や投薬などを認める事は、我々が看護師の下の立場に
置かれることになりかねず、権威の失墜につながる」として反対する可能性があります。
特に医師団体や薬剤師団体からの反対が予想されるため、医療現場の緊急事態を考慮すると
成立が望まれる今回の法案には、そのような「大きな壁」が立ちふさがる事でしょう。
よって、この法案をすんなり国会で通すには、最悪の場合
「研修を受けた看護師が、医師が事前に示した手順に従い、自身の判断でできるようにする。」
の部分を、「医師の文書・あるいは口頭(電話、ネットでもOK)での指示で、研修を受けた看護師が行う」
と、多少看護師の自由度を下げた形に変更しなければならないかも知れませんね・・・。
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びんちゃん☆
2013/11/06 23:56
第266話は、「前頭葉の神経細胞が、抗うつ剤で若返ることがわかった」
というニュースです。
中日メディカルによれば、
脳内で記憶や社会性をつかさどる前頭葉の神経細胞が、世界で最も一般的に使われている
抗うつ薬によって若返ることを、藤田保健衛生大の宮川剛教授と大平耕司准教授らの研究チームが、
マウスの実験で発見した。人間のうつ病などの精神疾患の予防法や治療薬の開発が期待される。
5日付の英科学誌「モレキュラー・ブレイン」に掲載された。
宮川教授らは、神経伝達物質の働きを高める抗うつ薬「フルオキセチン」に注目した。
世界で4千万人以上が服用する薬だが、なぜうつ病に効くのか具体的な仕組みは知られていなかった。
生後2カ月に成長したマウスに、この抗うつ薬を3週間投与した後、前頭葉を観察。成熟した神経細胞や
神経回路が通常の6〜8割に減少する一方で、死滅した跡がないことを確認した。
成熟した神経細胞が生後間もない未成熟な状態にさかのぼって、性質が変化する「若返り」を
起こしたことを裏付けた。
人間でもマウスでも、未成熟な脳は強い興奮や攻撃性を持っていて、成熟とともに
それらの性質を抑える神経細胞が増えることが知られている。
宮川教授は「抗うつ薬を使った患者が攻撃的になったり、興奮し過ぎたりする副作用が
問題になっている。神経細胞が未成熟に若返った結果かもしれない。研究成果が
副作用の少ない薬の開発や脳の老化への対策につながれば」と話している。
評論;精神病院などで、服薬によって患者が攻撃的になるケースがしばしば
報告されていますが、もしかしたら医薬品の直接の副作用ではなく
「神経細胞が若返った」のかも知れませんね。もしそうだとしたら、
「神経細胞が若返っても、攻撃性をいかに抑えるか?」が・今後の研究課題と
なることでしょう。
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びんちゃん☆
2013/11/03 18:09
第265話は、統合失調症の治療の鍵となる・重要な発見
「統合失調症が発症する鍵となる物質が発見された!?」という話題です。
毎日新聞によれば、
幻覚や妄想などの症状が表れる精神疾患・統合失調症の発症の鍵を握るとみられる体内物質を、
滋賀県立成人病センターの谷垣健二専門研究員(分子学)や米国ジョンズ・ホプキンズ大の
澤明教授らの研究グループが発見した。原因が完全に解明されていない統合失調症の
治療法開発につながると期待される。成果は米科学アカデミー紀要に掲載された。
統合失調症は100人に1人弱がかかる病気だが根本的治療法はなく、主に抗精神病薬などで
症状の改善が図られている。
谷垣研究員らは、患者の3割近くが統合失調症を発症するとされる染色体異常
「22q11.2欠失症候群」に着目。同症候群と同じ症状で行動異常を示すマウスを作って
中枢神経系を調べたところ、脳の海馬や大脳皮質の細胞分布に異常があることを発見した。
更に異常の原因が、神経細胞の移動を促すたんぱく質「ケモカイン」の一種と
受容体の働きの低下にあることを突きとめた。この結果、幻覚や妄想などの症状が
生じる可能性があるという。澤教授が統合失調症患者18人の鼻粘膜から採取した細胞を調べると、
一般の人と比べて、このケモカインが減少していることも分かった。
谷垣研究員は「今回の成果は発症の分子機構解明や、患者に応じた治療法の開発につながる」
と話している。
精神疾患に詳しい京都大医学研究科の村井俊哉教授(精神医学)は
「統合失調症の発症の鍵を握る物質とメカニズム両方を確認した点で、今後の研究発展に
大きな意味がある」と指摘している。
評論;統合失調症は、ケモカイン自体と受容体の減少が深く関わっていると言えますね。
課題は、「(ケモカインは注射や点滴で補えても)・受容体の減少をどうやって解決させるか?」です。
いくらケモカインを増やしても(たんぱく質は口から摂ると体内で分解されてしまうため、
注射や点滴で補うしかないです)・肝心の受容体が減ってしまっていては効果が期待できないですから。
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びんちゃん☆
2013/10/30 09:16
第264話は、腰痛の治療法に関する話題
「腰痛けん引療法が本当に効果があるかどうか、実証研究する」という話題です。
東京新聞ネット版「Tokyo Web」によれば、
日本人の八割が、一度は経験するといわれる腰痛。昨年発表された腰痛診療のガイドライン(指針)で、
器具で腰を引っ張る「けん引療法」の推奨度が低いとされたことで、効果を疑問視する患者もいる。
ただ、現場の医師からは異論も。関係する学会は、けん引の有効性を証明する研究に向けて動きだした。
指針は日本整形外科学会と、日本腰痛学会が策定。「有効という根拠に乏しい」とされた「けん引療法」は
欧米ではあまり行われていないが、日本では診療所を中心に、一般的な治療として定着している。
指針が出た後、開業医らでつくる「日本臨床整形外科学会」副理事長の田辺秀樹医師(61)は、
複数の患者から「けん引は効果がないのか」と質問を受けたという。
「不信の念を抱いている患者もいるようだが、指針は『エビデンス』(科学的根拠)に基づいている。
『エビデンスが低い』とは、しっかりした文献が不足しているとの意味で、効果がないということではない」
と田辺さん。
エビデンスが高いとされる治療法の一つとして「運動療法」があるが、痛みがひどくては
体を動かすこともできない。痛みをコントロールする上で、まず抗炎症薬や鎮痛薬を使うが、
田辺さんは「けん引も痛みを取り除く治療の一つとして有効。鎮痛薬などと似たような意味合いがあり、
運動療法に至る過程の治療」とみる。
東京都臨床整形外科医会長の佐藤公一医師(59)も「腰痛の種類にもよるが、けん引によって
関節と関節の間にある圧力をゆるめて炎症を抑えたり、細い血管の血流がよくなったりすることが
期待される」と説明。「主に、脊柱管狭窄(きょうさく)症などの下肢症状がある患者らに勧めることが多い」
昔ながらの治療法なので研究に取り組んでこなかっただけといい、今回の指針を受け、
日本臨床整形外科学会と日本運動器科学会は、エビデンスを実証するための研究を始めることにした。
評論;私の整形外科や接骨院での勤務経験から申し上げますと、けん引で明らかに効果が出たという
患者さんには・全くお目にかからなかったのですが^^;。ともあれ、治療法を患者に納得させるには、
きちんとした科学的根拠が必要と考えます。
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びんちゃん☆
2013/10/22 17:00
第263話は、糖尿病の方に朗報の話題
「糖尿病検査用の、痛くない針が開発された」という話題です。
毎日新聞によれば、
兵庫県西宮市の医療機器製造・販売ベンチャー「ライトニックス」は、蚊の針をまねた
痛みの少ない注射針を近く米国で発売する。血糖値測定用の注射針「ピンニックスライト」。
10年がかりで開発・商品化し、国内では昨年から販売。米国でも早ければ来月中に販売を始める。
福田光男社長(63)は「社会に役立つものを作ろうと取り組んできた。人にも環境にも優しい
注射針を世界に広げたい」と話す。
糖尿病患者が血糖値を調べる際に使用する。長さ0.9ミリ、幅0.4ミリ。蚊に刺されても
痛くないことに着目し、蚊の針のように波打たせた。皮膚との摩擦が少なくなり、痛みが軽減するという。
糖尿病患者には1日に複数回、血糖値を測る人もいるため、小児患者らの負担を減らすために作った。
廃棄のしやすさにもこだわり、世界で初めて樹脂製針を使用。生分解性素材のために
埋めても環境に優しく、金属の針と異なり、焼却できる。
福田社長は2002年に同社を設立した。07年に注射針を開発すると、安全性を証明する
実験と改良を重ね、12年3月に近畿地方でピンニックスライトの販売を開始。
今年8月から全国展開しており、これまでに約10万本を売り上げた。
さらに今年2月には米食品医薬品局(FDA)から販売許可を得て、近くカリフォルニア、
テキサス両州で販売する。シンガポールと台湾でも薬事申請の準備を進めている。
福田社長は「米国にも糖尿病患者は多い。患者の苦痛を少しでも減らせればうれしい」と話している。
評論;「ピンニックスライト」の針の幅(太さ)は、管理人が臨床で使う「鍼灸治療用のハリ」よりも
平均的に太い(※)のですが、これまでの糖尿病検査用の針よりは・ずっと細いです。
私も以前糖尿病の検査をした際にすごく痛かった経験がありますので、この針が普及して
くれればと思います。なお、調剤薬局などで販売されているようですので、気になる方は
お問い合わせいただければと思います。
※鍼灸治療用の針の太さは、0.2ミリ台~0.3ミリ台が一般的です
(もっと太い・あるいは細い針を使用することもありますが、それくらいのものがよく使用されます)。
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びんちゃん☆
2013/10/17 22:00
やすさん、こんばんは。コメント感謝です。
>今の世の中なかなか9時・10時に寝るのには向かない感じですね。
私も「夜10時に寝ろ!」と・もし言われたら、なかなかできないと思われます
(親の看病や家事の手伝いなど・忙しいので・・)
>まぁ、それでも僕の場合、遅くとも11時には布団に入るようにしてます。
私は夜1時ごろに寝て、朝7時には起きています。
(・・・って言いますか、朝の家事手伝いがありますので、
その時間に起きないといけませんので^^;)
>体調管理には気を付けたいものですね。^^;
本当にそうですよね。
ちなみに私は、毎日脈をとって体調をチェックしています。
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びんちゃん☆
2013/10/17 21:52
第262話は、 昔のことわざが立証されたお話
「酒は百薬の長だった!?少量のお酒に、老化や肝機能悪化防止の効果があることが判明」
という話題です。
中日メディカルによれば、
少量のアルコールは健康に良いことを、広島大などの研究班が動物実験で実証した。
老化や肝機能の悪化を抑制できるという。
少量のアルコールを飲んでいる人は、全く飲まない人や大量に飲む人に比べて
死亡率が低いという「アルコールのJカーブ効果」は1981年、英国の研究者により報告されている。
この効果の動物実験での再現は世界初という。
広島大大学院の加藤範久教授(栄養学)らは、エタノールを1%含む水と2%含む水、
普通の水の3種類をそれぞれマウスやラットに飲ませて飼育した。
1%のグループのマウスは水のグループに比べ、毛並みや目の状態、脊椎の曲がり方などで
老化が遅かった。2%では効果が弱くなった。また、高脂肪食を与えたラットは、
1%のグループで他のグループより肝機能の悪化が抑えられていた。
加藤教授によると、人間に換算すると1日10~20グラムのアルコールの摂取が効果的で、
ビールは250~500ミリリットル、清酒では100~150ミリリットル程度。これは、
厚生労働省の示す「節度ある適度な飲酒」の量とも合致する。
成果は日本栄養・食糧学会大会(5月)で発表したのに続き、今月17日の
日本醸造学会大会(東京)でも説明する。加藤教授は「アルコールは悪い面ばかりが
注目されがちだが、適量を守れば効果もある。今後はメカニズムの解明を進めたい」と話していた。
評論;やはり、昔の人は経験上・このことを知っていたのでしょうか。
日本では未成年者の飲酒はいけませんし、成人でも節度のある量を心がけたほうがいいでしょう。
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やす
2013/10/06 15:36
第260話「かくれ睡眠不足」非常に興味深いお話しでした。
僕はうつ病には幸い罹ったことはないですが、一時期いろいろ忙しくて、
寝るのが遅くなって、それでも朝は早く起きなきゃいけないので、
睡眠不足になってた頃あります。内科のお医者さんに相談して、
軽い睡眠導入剤を処方してもらって、現在は完治してます。^^
ですが、今の世の中なかなか9時・10時に寝るのには向かない感じですね。
(テレビ・インターネット、それに周りにも合わさないと・・・ってこれはある程度は自己責任。^^;)
まぁ、それでも僕の場合、遅くとも11時には布団に入るようにしてます。
それで6時ごろにすっきり起床です。^^早寝早起き病知らずですね。
それでもたまにチェック項目(2)身体の疲れがとれない・・・が当てはまっちゃいますね。
体調管理には気を付けたいものですね。^^;
違反申告
びんちゃん☆
2013/10/06 15:24
第261話は、 輸血の安全性が揺らぎかねない話題
「近年になっても、輸血でC型肝炎に感染したケースがあることがわかった」
という話題です。
47ニュースによれば、
C型肝炎ウイルス(HCV)が混入した献血血液が2009年に日赤の安全検査をすり抜け、
輸血を受けた患者1人がHCVに感染したとみられることが2日、分かった。
日赤が厚生労働省の血液事業部会運営委員会に報告した。
厚労省によると、輸血によるHCV感染事例は、少なくとも05~07年に計3件確認されている。
厚労省や日赤によると、今年6月に献血された血液の安全検査でHCVが感染疑いを示す
抗体陽性となり、医療機関への出荷を止めた。
同じ人が過去に献血した血液の保管検体を調べた結果、09年のものに
ウイルスが混入していることが判明。
評論;現在の検査基準から考えて、まずありえないだろうとは思っていましたが、
「少なくても3件確認されている」ということは、検査法の見直しも考えなければと思います。
「財団法人ウイルス肝炎研究財団」によれば、
「我が国では、平成元年(1989年)12月に全国の日赤血液センターにおいて、HCV(C型肝炎ウイルス)
感染予防のための検査(HCV C100-3抗体検査)が世界に先がけて導入されました。
そして、その後の研究の急速な進歩に合わせて、平成4年(1992年)2月からはより精度の高い検査
(HCV 抗体検査)にいち早く切り替えられたことから、輸血によるHCVの感染は
ほとんどみられなくなりました。さらに、平成11年(1999年)10月からは核酸増幅検査(NAT)による
HCV-RNAの検出が全面的に導入され、血液の安全性は一段と向上しています。」
とありますので、世界と比較しても・日本の検査精度はトップクラスのはず・・・。
では、なぜ0にできないのかと言えば、
○HCV抗体ができていない感染直後の段階で、血液検査を受けた。
○検査機器の誤作動。
○その他(「血液検査の検体の取り違え」や、「採血直後に検査をし忘れた」など)
という原因が考えられます。
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びんちゃん☆
2013/10/06 15:19
第261話は、輸血の安全性が揺らぎかねない話題
「近年になっても、輸血でC型肝炎に感染したケースがあることがわかった」
という話題です。
47ニュースによれば、
C型肝炎ウイルス(HCV)が混入した献血血液が2009年に日赤の安全検査をすり抜け、
輸血を受けた患者1人がHCVに感染したとみられることが2日、分かった。
日赤が厚生労働省の血液事業部会運営委員会に報告した。
厚労省によると、輸血によるHCV感染事例は、少なくとも05~07年に計3件確認されている。
厚労省や日赤によると、今年6月に献血された血液の安全検査でHCVが感染疑いを示す
抗体陽性となり、医療機関への出荷を止めた。
同じ人が過去に献血した血液の保管検体を調べた結果、09年のものに
ウイルスが混入していることが判明。
評論;現在の検査基準から考えて、まずありえないだろうとは思っていましたが、
「少なくても3件確認されている」ということは、検査法の見直しも考えなければと思います。
「財団法人ウイルス肝炎研究財団」によれば、
「我が国では、平成元年(1989年)12月に全国の日赤血液センターにおいて、HCV(C型肝炎ウイルス)
感染予防のための検査(HCV C100-3抗体検査)が世界に先がけて導入されました。
そして、その後の研究の急速な進歩に合わせて、平成4年(1992年)2月からはより精度の高い検査
(HCV 抗体検査)にいち早く切り替えられたことから、輸血によるHCVの感染は
ほとんどみられなくなりました。さらに、平成11年(1999年)10月からは核酸増幅検査(NAT)による
HCV-RNAの検出が全面的に導入され、血液の安全性は一段と向上しています。」
とありますので、世界的にも制度は向上しているはず・・・。では、なぜ0にできないのかと言えば、
○HCV抗体ができていない感染直後の段階で、血液検査を受けた。
○検査機器の誤作動。
○その他(「血液検査の検体の取り違え」や、「採血直後に検査をし忘れた」など)
という原因が考えられます。
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びんちゃん☆
2013/10/04 17:27
第260話は、睡眠不足とうつ病との関係を示す話題
「かくれ睡眠不足は、うつ病を誘発する!?」
という話題です。
沖縄タイムスによれば、
浦添総合病院検診センターは19日、「あなたはかくれ睡眠不足?~かくれ睡眠不足はうつ病を誘発する」
をテーマに講演会を行い、久田友一郎センター長が「どんなに疲れていても、人間関係に悩んでいても、
ぐっすり眠ることでうつ病は防げる」と話し、睡眠の大切さを訴えた。
久田さんは診察結果から、うつ病患者の大部分が以前に睡眠障害が起きていることに注目。
「うつで眠れないのではなく、眠れないからうつになる」と睡眠障害がリスク因子だときっぱり。
早めに睡眠障害を治せばうつ病を防げるが、当事者の無自覚がそれを妨げていると指摘する。
多くの当事者は「眠れていない」自覚がなく、医師が聞き出して始めて気付くという。
なかでも久田さんが重視するのが「かくれ睡眠不足」。遅くまでの残業、深夜までTVやネットを
見ているなど就寝時間が短くなる状態をいう。寝ようと思えば眠れるだけに、
本人は「ちゃんと眠っている」「この睡眠時間で十分」と睡眠不足の自覚が無いのが顕著だ。
だんだんと睡眠時間が削られ、その状態が恒常化することで睡眠障害への危険性を危惧する。
かくれ睡眠不足の見つけ方は、
(1)朝から肩こりがする
(2)身体の疲れがとれない
(3)起床時の爽快感がない
(4)仕事の効率が低下しおっくうに感じる-
の4項目で、心当たりが2~3項目ある場合はかくれ睡眠不足、
四つ全て当てはまるとうつ病の可能性があるという。
かくれ睡眠不足の解決は「眠ること」に尽きると久田さん。残業の代わりに早めに出社して
仕事をこなす、シフト勤務で生活リズムが崩れる場合は10~15分程度の仮眠を勧める。
「たかだ睡眠、されど睡眠。しっかり眠ることで健康的な人生を送ってほしい」。
評論;睡眠は人間の生体リズムを調整するのに重要な役目をしていますので、
「睡眠不足はうつ病を誘発する」は正しいと考えます。
ちなみに私は0時過ぎから・ニコタのステプサークルの活動をしていますので、
寝るのが0時45分くらいになることも・・・・。
睡眠不足に注意しなきゃです^^;。
違反申告
びんちゃん☆
2013/09/26 12:08
第259話は、気になる話題
「飲酒量が増えると、男性だけでなく女性でも脳出血のリスクが高まると判明した」
という話題です。
中日新聞によれば、
ビール大瓶を毎日1本以上に相当するお酒を飲む女性は、時々しか飲まない女性に比べて、
脳卒中になるリスクが約1.5〜2倍高いなどとする大規模調査結果を、
大阪大や国立がん研究センターが25日発表した。
多量の飲酒が脳卒中の発症リスクを高めるとの調査結果は男性についてはあったが、
国内で女性を対象にした調査は初めてという。
国内9保健所管内に住む40〜69歳の健康な女性約4万7千人を平均17年間追跡し、
飲酒量と脳卒中や心筋梗塞などの発症との関係を調べた。
その結果、月1〜3回の「時々飲む」とした人に比べて、1日平均日本酒なら1合以上2合未満
、ビール大瓶なら1本以上2本未満に相当する量のお酒を飲む人は脳卒中になるリスクは1.55倍、
1日平均日本酒2合以上またはビール2本以上では2.30倍、それぞれ高かった。
脳卒中のうちでも特に脳内出血のリスクが顕著で、1日日本酒2合以上(ビール大瓶2本以上)飲む人で
2.85倍になった。心筋梗塞では発症者が少なく、はっきりした傾向がみられなかった。
調査結果をまとめた大阪大の池原賢代特任助教(公衆衛生学)は
「女性の飲酒機会が増えているが、健康維持のためには、1日に日本酒1合未満、
ビールなら大瓶1本未満に節酒するのが望ましい」と話している。
評論;「脳の構造から考慮して、アルコールによる脳卒中発症率に男女差はないのではないか?」
とは言われてきましたが、それが立証された研究だと考えます。
要するに、「男女問わず、アルコールは適量が望ましい」という事ですね。
ちなみに私は、アルコール度0.9%の「ホッピー」やノンアルコールビールが好きで、
寝る前に1本飲んでいます。
違反申告
びんちゃん☆
2013/09/22 15:52
第258話は、日常生活で注意すべき話題
「柔軟剤で体調を崩す人が増えている(!?)」
という話題です。
共同通信によれば、
洗濯した衣類を柔らかく仕上げる柔軟剤のにおいについて、2008年度以降、全国の
消費生活センターなどに寄せられた頭痛やせきといった体調不良を訴える相談が
急増していることが、国民生活センターの20日までの調査で分かった。
調査によると、08年度からことし8月までに寄せられた相談187件のうち、
115件が体調不良に関する内容。08年度の3件から12年度は41件に増え、
13年度も4~8月の5カ月間で既に27件に上るという。
国民生活センターは、00年代後半からにおいの強い海外製柔軟剤の人気が上がったのが原因とみている。
評論;日本の規格で作られた柔軟剤では被害の報告がほとんどないのですが、
円高によって・海外から安い柔軟剤が入ってきており、それによる体調不良が増加して
いるようです。原因として
1.日本で認可されていない成分が入っているのではないか?
もしくは、認可されている成分でも・量が多いのではないか?
2.品質の問題があるのではないか?
3.日本人の体質に合わないのではないか?
といった原因が考えられますので、もし海外製を使用するのならば、安全策として
「決められた量よりも・若干減らして使用する(たとえば3人分ならば・2人分の量とする)」
といいでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/09/14 16:36
第257話は、漢方薬の普及につながるであろう話題
「漢方生薬ソムリエ制度がスタート、4名のソムリエが誕生した」
という話題です。
薬事日報ウェブサイトによれば、
5月に発足した日本漢方生薬ソムリエ協会は、「漢方生薬ソムリエ」資格制度をスタートさせた。
8月31日から2日間、金沢市内で開かれた和漢医薬学会の第30回学術大会の合同企画
「漢方生薬ソムリエ:生薬学スペシャリストの養成に向けて」で同資格制度の概要が
紹介されると共に、公開による第1回認定試験も実施され、4人のソムリエが誕生した。
同協会理事長の御影雅幸氏(金沢大学教授)は、「生薬は産地で薬効が違うことは知られているが、
その色、匂い以外にも叩いて音で鑑別するようなものもあり、ワイン以上に難しい。
ワインのソムリエは料理に合うワインを提供するが、生薬においては異物同名品など
品質が違うモノを、患者によって使い分けることが必要になる」と強調。その上で、
同資格制度について「高度かつ広範な和漢薬の知識を持つ人材を養成し、
和漢薬による高度な治療を目指すと共に、業界全体の活性化を図るもの」と説明した。
評論;この資格制度は公的資格ではなく、あくまで「和漢薬(日本で独自に発展した漢方薬)
の知識を修めました」という認定証のようなものです。
生薬は西洋医薬とは異なり、産地や生育環境によって・成分に多少のバラつきが出ますので、
それらを的確に見極めて・患者に最適な生薬を処方することが求められたりします。
この資格によって・生薬に詳しい医師や薬剤師が増えてくれればと思います。
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びんちゃん☆
2013/09/06 16:03
第256話は、「高齢者にゲームをさせる事で、認知力がUPした」という話題です。
共同通信によれば、
パソコン画面上で車を運転する治療用ゲームを続けることで、高齢者の認知能力を
高めることに成功したと、米カリフォルニア大サンフランシスコ校の研究チームが
5日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
1カ月に計12時間プレーすると、異なる作業を同時にこなす能力や集中力が高まり、
半年後も効果が持続した。年齢とともに働きが衰える脳に、回復可能な柔軟性が
あることを裏付ける成果だ。
ただチームの研究者は「今回のゲームは脳機能を高める目的で慎重に設計した」と強調。
「脳トレーニング」などをうたって市場に出回る多くのゲームの効果は不明だとしている。
(ネタ元URL;http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013090401001768.html)
評論;ネタ元の記事を見ますと、高齢者がレーシングゲームをしてますので、
やさしめのレーシングゲームが効果的なのかも知れませんね。
巷に出回る「脳トレーニングゲーム」は難しすぎますし、若者向けの格闘ゲームや
RPG(ロールプレイング・ゲーム)は操作やストーリーが複雑すぎるために、
不向きなのではないかと考えます。
なお、ニコタ内のミニゲームでしたら、「タイピングゲーム」や「おもちゃ探し」などが
認知症改善に使えそうです。
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びんちゃん☆
2013/08/25 21:50
第255話は、 現代人にとって気になる話題
「人間ドックで異常のない人が、たったの7.2%」
という話題です。
共同通信によれば、
日本人間ドック学会は22日、2012年に人間ドックを受診した全国の約316万人のうち
全項目で異常がなかった人の割合が7・2%で、過去最低だったと発表した。
11年から0・6ポイントの減少。
集計を始めた1984年の29・8%から年々減っている。学会の笹森斉理事は
「精度の高い検査法が開発されたことや、異常なしとする基準が厳しくなったこと、
経済状況の悪化でストレスが増し生活習慣が乱れたことなどが理由と考えられる」とした。
他に高齢化や、食事の欧米化なども原因に挙げた。
異常ありとされた項目は肝機能異常、高コレステロール、肥満が多かった。
評論;人間ドックの精度は漸次上がっていることやストレスや食生活等の影響によって、
正常者の率は下がるのは確かだと思われますが、逆に考えますと
「人間ドックで異常が見つかっても、早めに対処すればいい」わけです。
「小さいときに健康優良児だった方が、成人後に体調を崩すことが少なくない」という話を
聞きますと、「一病息災」という言葉もありますように・「何かしらの病気を発見されたほうが
かえって自分の体に注意するようになりますので、結果的に長生きするのでは」
と、私は考えます。
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びんちゃん☆
2013/08/21 22:31
第254話は、「インフルエンザの細かい型が5分でわかるシステムが開発された」という話題です。
毎日新聞によれば、
大阪大の開発邦宏特任准教授(医薬品化学)は20日、インフルエンザウイルスを5分程度で
細かい型まで区別して検査できる手法を開発したと発表した。スーパーコンピューターで
事前に型ごとに特有の遺伝子を特定し、プレート上の試薬に反応させて判別する。
新型インフルエンザの流行などに備えて、製薬会社と協力して簡易迅速診断キットを開発し、
空港や地域の診療所などで正確に素早く診断できる体制づくりを目指す。
現在の検査法は、ウイルスが作るたんぱく質の有無を調べる簡易法と、遺伝子の一部を
増幅させる方法がある。たんぱく質の手法では5〜15分で感染の有無を判別できるが、
細かい型は分からない。一方、遺伝子の一部を調べる方法は、新型か季節性かなどを
見分けられるが、診断に数時間程度かかり、研究所などでしか使えない。
同じインフルエンザウイルスでも新型や季節性などの細かな型によって、特有の遺伝子部分が異なる。
そこで開発特任准教授らは、スパコンを活用し、あらかじめ特有の遺伝子部分を特定することにした。
さらにその部分に反応する試薬をつくることで、5分程度での判別を可能にした。
現在、医療機関で使われている簡易診断キットを応用し、今後、今回の手法による
簡易迅速診断キットを開発、普及させたい考えだ。開発特任准教授は
「新たなタイプのインフルエンザが出現しても簡単に検査できるようになる」と話している。
評論;インフルエンザウイルスの型はたくさんあるため、それにあわせたワクチンが
流行前に多量に必要になります。スパコンを使用することを考えますと、スパコンの
性能がさらに向上すれば、将来的には1分以内にすることも可能になるでしょう。
・・・ところで、開発した方の苗字が珍しいことに気づきました。
「開発さん」が中心になって開発されたんですね^^;。←開発特任准教授様、すいません。
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びんちゃん☆
2013/08/18 21:38
第253話は、「ウイルス撃退の仕組みが解明された!」という話題です。
ヨミドクターによれば、
細胞内に侵入したウイルスなどの病原体を撃退するたんぱく質「インターフェロン(IFN)」の合成が
促進される仕組みを解明したと、奈良先端科学技術大学院大や大阪大の研究チームが発表した。
免疫機能を高める薬剤の開発に生かせる可能性があるという。米科学誌「セル・ホスト&マイクローブ」
電子版に15日掲載される。
IFNは免疫で働くたんぱく質の代表格で、ウイルス性肝炎の治療薬として広く用いられるほか、
抗がん剤としても使われている。細胞内には、IFNを作る遺伝子の「スイッチ」を入れる
たんぱく質があることはわかっていたが、どのような仕組みでスイッチが入るのかは不明だった。
奈良先端大の河合太郎准教授(免疫学)らはマウスの細胞を用い、スイッチを入れるたんぱく質を
活性化する物質を探索。その結果、細胞がウイルスに感染すると、細胞膜にある
「イノシトール5リン酸」という物質が増殖してこのたんぱく質と結合し、IFNの合成が
促進されることを突き止めた。
河合准教授は「将来的には、毒性が低くて安全なワクチンなどの開発に使えるかもしれない」と話す。
評論;ここで説明されている「IFN合成によるウイルス撃退システム」は、
風邪のウイルス(ライノウイルスやアデノウイルスなど)などの
「症状の進行がゆるくて致死性の低いウイルス」には有効でも、
エボラ出血熱のような「すごく早く進行してしまう感染症」や
エイズを引き起こすHIVウイルスのような「免疫細胞を破壊してしまうタイプの感染症」
には無効な気がします。
そのような悪性のウイルスに対しては、予め人工的にワクチンを作っておいて患者に投与する
対策が必要だと考えます(現時点では完治は困難でも一定の効果があり、延命はできますので)。
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びんちゃん☆
2013/08/11 23:42
第252話は、「病院の1日あたりの平均在院(入院)患者数が、2ヶ月連続で減少した」という話題です。
医療介護CBニュースによれば、
厚生労働省がこのほど公表した4月分の病院報告(概数)によると、病院全体の一日平均在院患者数は、
前月比1万7598人減の127万4355人で、2か月連続で減少した。前年同月と比べると、1万4998人の減。
一方、外来患者数は141万2620人で、前月と比べ3万1632人、前年同月と比べ5万7635人、
それぞれ増えた。
一日平均在院患者数を病床別に見ると、一般病床は67万6188人(前年同月比6992人減)、
精神病床は29万9401人(4352人減)、療養病床は29万6465人(3385人減)、
結核病床は2256人(275人減)だった。
病院全体の平均在院日数は、前年同月比1.5日減の30.3日。病床ごとでは、一般病床が
17.1日(0.8日減)、結核病床が65.5日(5.2日減)、療養病床が160.2日(8.6日減)、精神病床が
277.7日(14.9日減)だった。
月末病床利用率は79.1%で、前年同月から0.6ポイント増加。病床ごとでは、療養病床が89.6%
(0.8ポイント減)、精神病床が87.3%(0.9ポイント減)、結核病床が33.7%(0.4ポイント減)と
減少した一方、一般病床は72.7%で、1.7ポイント増えた。
評論;この在院患者数の減少は、不景気からきていると考えられます。
今年のデータだということは、おそらくアベノミクスの負の効果により個人収入が減った結果、
患者さんがお金のかかる入院よりも、外来への通院で治療を受けようとしているのでしょう。
もしこのような状況で来年4月に・予定通り消費税が8%に上がったり
TPPによって・薬価が上がってしまったりしたら、国民はなかなか医療を
受けられなくなるのではないでしょうか?
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びんちゃん☆
2013/08/06 18:26
第251話は、 不治の感染症に関する・朗報な話題
「エイズ(後天性免疫不全症候群)ウイルスのワクチンが開発され、臨床試験が始まる!?」
という話題です。
AFP通信によれば、
後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)のワクチンを開発した
ブラジルの研究チームが、年内にサルを使った試験を開始する予定であることが、研究に出資する
サンパウロ州研究財団(FAPESP)の発表で5日、明らかになった。
発表によると、「HIVBr18」の名称で知られるこのワクチンは、サンパウロ大学(University of Sao Paulo)
医学部の研究チームが開発し、特許を取得している。サルを使った試験は、2年間行われるという。
ワクチン開発の現段階では、体内のウイルス根絶ができるまでには至っていないが、
ウイルス量を減少させることでエイズの発症を予防し、他人への感染を防ぐことが可能になるはずだという。
評論;エイズウイルスは変異しやすいため、なかなか有効なワクチンを作れないとされてきました。
残念ながら「ウイルス量を0にする」とまではいかないようですが、この実験が成功すれば
患者さんたちに朗報になると考えます。
ちなみに、現時点でのエイズ治療法は、
1.カクテル療法(多剤併用療法)・・・エイズ治療では、核酸系逆転写酵素阻害剤、
非核酸系逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤を数種類組み合わせた投与が行われる。
2.漢方薬療法
漢方の作用で免疫力を向上させて、症状を緩和させます。
(注;ウイルス自体を殺す作用は、現時点では確認できていません)
長白散や中研Ⅱ号(中国)などがあります。
●長白散の効果については、下記の「谷クリニック」のHPをご参照のほどを。
http://www.taniclinic.com/Japanese_version/
●中研Ⅱ号の効果については、下記のHPをご参照のほどを。
http://www.bjreview.cn/JP/04-48/48-zhongyao-2.htm
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びんちゃん☆
2013/08/04 17:48
第250話は、耳鳴りに関する・驚くべき話題
「耳鳴りの原因は、脳だった!?」
という話題です。
産経新聞によれば、
300人に1人が悩まされているという「耳鳴り」について、県立医科大の研究グループは、
原因となる脳の関連部位が明らかになったと発表した。同医科大は
「発症メカニズムの解明に迫る研究成果」としており、治療法の開発が期待される。
耳鳴りは、実際には音がしていないのに何かが聞こえるように感じる現象で、
ひどくなると精神を病んだり、自殺に追い込まれたりする深刻なケースもあるという。
根本的な原因は不明で治療法が確立されていないため、複数の病院を渡り歩く患者も少なくない。
同医大は平成23年5月、耳鼻咽喉科や神経精神科、生理学、解剖学などの医師による
共同研究グループを立ち上げ、重度の耳鳴りに悩む患者24人に対してMRI検査を実施。
重症患者ほど脳の特定部位のネットワークに異常があり、耳鳴りの音は聴覚とは関係なく
脳で作り出されていることを突き止めた。
また耳鳴りの強さは、脳の中心部に位置する「尾状核」や記憶などに関わる「海馬」といった
部位が関連し、耳鳴りの不快感は前頭葉の一部が関わっていることなども判明。
耳鳴りと不快感を分けて治療することで、耳鳴りは治せなくても不快感を取り除ける可能性があるという。
同医科大は、抗てんかん薬の使用や電気刺激療法など治療の道筋が見つかったとしており、
今後、耳鳴りと関連する脳の部位をさらに絞り込み、詳しいメカニズムの解明などを進める。
評論;耳鳴りの原因としては、内耳の蝸牛(かぎゅう)が原因の「蝸牛性の耳鳴り」や
ベンゾジアベビン系薬物の副作用による「ベンゾジアベビン離脱症候群の1つとしての耳鳴り」等が
知られているため、すべての耳鳴りが脳からだとは言えない部分もあると思いますが、
海馬などの特定部位を電気刺激などで刺激できれば効果が期待できると考えます。
なお、これまでにも耳鳴りの東洋医学的治療が数多く行われていますが、
ツボを刺激しますと脳にも刺激が伝わりますので、鍼灸治療は理にかなっていますし、
漢方薬による治療も・脳のリラックスという観点からして・有効性が期待できると思います。
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びんちゃん☆
2013/08/02 17:32
第249話は、糖尿病と脳血管障害との関連の話題
「糖尿病治療薬が原因で低血糖になった人は、心筋梗塞や脳卒中になる確率が
倍になることがわかった」
という話題です。
読売新聞によれば、
糖尿病患者が、服薬などで重い低血糖を起こした場合、起こさなかった人に比べ、
心筋梗塞や脳卒中を起こす危険が2倍高まるとする研究成果を、国立国際医療研究センター
糖尿病研究部の後藤温上級研究員らがまとめた。
英国医師会誌に31日、発表した。
研究グループは、米国などで行われた6つの研究の糖尿病患者計約90万3500人分の
データを解析した。
その結果、血糖値が下がりすぎて意識を失うような重い低血糖を起こした人は、
起こさなかった人より2・05倍、心筋梗塞や脳卒中を起こす危険が高かった。
低血糖を起こす患者の中には、感染症などほかの重い病気を患う人もいる。研究グループは、
これらの影響も考慮して分析したが、低血糖が、心筋梗塞や脳卒中の直接の
発症リスクとなることは否定できなかった。
評論;低血糖が脳卒中や心筋梗塞を起こすメカニズムは、以下のようだと考えられます。
1.高血糖の方の血液はドロドロになっていて、その流れにくい血液を流すため、
血圧は上がっています。→高血圧状態。
2.その状態で過剰な薬剤投与により・いきなり低血糖になってしまったら、
血圧が急に下がることになります。
3.これまで高い血圧で流れていた血中の成分が、急に下がった血圧のために、
血管の中でつまってしまいます。
4.それが心臓の筋肉内の血管でおきれば「心筋梗塞」に、脳内の血管で起きれば
「脳卒中」となります。
ほかにも、血糖値の降下で「意識障害」や「不安が強い」・「突然、怒りが爆発する」
などの症状が起きることもありますので、糖尿病の治療を受けている方は毎日
血糖値を測定しておき、低血糖であれば清涼飲料水またはお菓子・ブドウ糖等を摂って
血糖値の管理を行うことが大切です。
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びんちゃん☆
2013/07/31 14:16
第248話は、不妊治療に関して議論を呼んでいる話題
「不妊治療の助成を、43歳未満の女性に制限して回数を6回までとする厚労省の見解がまとまった」
という話題です。
共同通信社によれば、
不妊治療に対する公費助成の在り方を話し合う厚生労働省の検討会は29日、
体外受精の助成対象に「43歳未満」の女性との年齢制限を設けた上で、
助成の回数も現在の最多10回から6回までに減らすべきだとする見解をまとめた。
体外受精は40歳までに出産率が大きく落ち込むのに加え、成功する場合は
大半が数回までとする厚労省研究班の調査結果があり、年齢制限を設けることにした。
晩婚化を背景に不妊治療を受ける人は年々増えており、子どもを望む夫婦の反発を招きそうだ。
厚労省は検討会に「40歳未満」と「43歳未満」の2案を提案。審議で43歳未満が妥当との結論になった。
評論;確かに40歳以上の出産率は低くなるのですが、こうした見解をまとめる前に、
「いかに晩婚化しないようにするか?」を考えたほうがいいと思います。
結婚したくても、資金的なことや将来のことに不安を覚えて結婚自体をしなかったり、
結婚しても子供を作らないと決めている夫婦も多いのですから。
また、女性の要因だけを考慮して女性だけに年齢・回数制限を設けるのではなく、
男性側の要因も考慮すべきだと思われます。男性が要因の不妊症もあるんですから・・・。
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びんちゃん☆
2013/07/28 16:49
第247話は、 手術の進歩につながる・驚きの話題
「体内を3D映像で映し出す、医師用のゴーグルが開発された」という話題です。
朝日新聞医療サイト「apital」によれば、
ソニーは23日、内視鏡手術に使うゴーグル状の映像表示装置を公開した。医師が頭にはめると、
目の前に患者の体内の様子が3D(立体映像)で映し出される。これまでは手術室の
モニター画面を見ていたが、手元をみる自然な姿勢で手術ができるようになる。
鮮やかな色彩をそのまま表示できる有機ELパネルを使っており、体内の細かい血管や神経なども
くっきり映る。右目と左目にそれぞれ別の映像を映し出すことで、専用メガネをかけて画面を見る
方式より奥行きなどを正確に表示することができるという。
まず8月1日に国内で売り出す。映像制御装置とセットで想定価格は約150万円。
来年春以降に米国や欧州でも販売し、年間1千台の出荷をめざす。
評論;この装置によって、より患者の体内を立体的に捉えることが可能になりますので、
手術の成功率が高まる事につながると考えられます。これまでの内視鏡の映像では
どうしても距離感がつかめませんでしたので、3D化はいい事でしょう。
ただ、課題もありまして、
1.左右別々の映像を表示させることで立体化させるので、医師が映像に慣れるのに時間がかかる。
2.価格が150万円と高いため、経営のきびしい医療機関では導入しにくい。
そのため、廉価版(れんかばん;安いバージョン)が出て普及するまでには時間がかかる。
ということがあるでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/07/26 17:24
第246話は、 スモーカー(たばこを吸う人)にとっては、気になる話題
「メントール入りのたばこは、中毒性が高い!?」
という話題です。
共同通信によれば、
米食品医薬品局(FDA)は23日、メントールを含むたばこは通常のたばこに比べ、
より中毒性が高い可能性があるとする評価結果をまとめた。販売禁止も含めた
規制の在り方を検討するため、一般の意見募集を始めた。
FDAの専門家チームは、メントールたばこと通常のたばこに関する
さまざまな研究結果を分析。肺がんや呼吸器疾患など健康への直接の害では
差が見られなかったが、メントールたばこは若年層がたばこを吸い始める
きっかけになることが多い上、ニコチンに対する中毒症状を示す度合いが高く、
禁煙も成功しにくい傾向があるとした。
評論;私はたばこを吸ったことはありませんが、メントール入りのたばこが
中毒性を高めてしまうと考えられる理由を考えてみますと
1.メントールが含まれることで、吸った時のニコチン特有の「臭さ」を
感じにくくなりますので、これまでたばこを吸わなかった方が手を出しやすくなった。
2.メントールの清涼感によって、たばこをもっと吸いたいという欲求が強まり、
ついつい喫煙量が増えてしまう。
(注;メントールが直接ニコチンの作用を高めるような事は、文献等では確認できませんでした)
といった理由が考えられます。
日本国内には、メントールだけでなくミントも含ませることで清涼感をさらに高めたり、
漢方薬を含ませて・あたかも健康面に配慮しているように表示しているたばこも
あると言いますので、そろそろ規制を強めたほうがいいのではないかと考えられます。
違反申告
びんちゃん☆
2013/07/23 15:08
第245話は、 肥満に関する話題
「肥満を防ぐ遺伝子が発見された」という話題です。
中日メディカルサイトによれば、
肥満を防ぐ働きをする遺伝子を、名古屋大大学院医学系研究科の浅井真人特任講師らのグループが、
マウスを使った実験で発見した。ヒトにも同じ遺伝子が確認されているため、太りすぎは
この遺伝子の異常が原因になっている可能性がある。米科学誌「サイエンス」に19日発表した。
実験では「MRAP2(エムラップツー)」と呼ばれる遺伝子が働かないようにしたマウスを、
正常なマウスと同じ量の餌を与えて150日間飼育。その結果、体重が正常なマウスの2倍に当たる
40~50グラムになった。グループはその後、肥満度(BMI指数)が標準を超える
864人の遺伝子を検査。このうち4人からMRAP2遺伝子に異常が見つかった。
ネズミのエネルギー消費量の違いは完全に測定しきれていない段階というが、グループは、
遺伝子にはエネルギーをより多く消費させ、食欲を抑える働きがあるのではないかと推察する。
ただ、この遺伝子が正常なのに肥満なヒトも多いことから、グループは他にも同じように
肥満に関連する遺伝子がある可能性があるとみる。今後、新たな遺伝子を探し、
肥満の仕組み解明を目指す。
遺伝子を特定することで、肥満防止薬の開発や、将来の肥満予測の判定につながるという。
逆に、遺伝子の働きを弱めることで、家畜を大きく育てられる可能性もある。
浅井特任講師は「肥満の原因が、食べ過ぎばかりではないことを明らかにできた。
とは言っても肥満解消に生活習慣の改善を」と話している。
評論;MRAP2が肥満を防ぐ役割があるのは確からしいですが、それが正常であっても
肥満の人があるということは、ほかにも肥満に関係する遺伝子があると考えられますし、
遺伝子のみではなく、視床下部外側野(ししょうかぶがいそくや)にある「摂食中枢(せっしょくちゅうすう)」
の働きにも注目する必要があると思います。
もちろん、食べ過ぎや飲みすぎは肥満のみではなく・他の生活習慣病の原因にもなりますので
気をつけるべきでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/07/19 14:01
第244話は、熱中症に関する意外なお話
「熱中症対策には、冷たい飲み物ではなく常温の飲み物のほうがいい」
というお話です。
.dotによれば、
梅雨明けから猛暑が続き、熱中症への注意が必要だ。熱中症対策には水分を十分に補給することが
まず大事だが、「高齢者や病気を持っている人は、冷たい飲料を飲むのは逆効果になる場合がある」
という。むしろ、「常温飲料がおすすめ」と話すのは日本薬科大学学長で百済(ひゃくさい)診療所院長の
丁宗鐵(ていむねてつ)氏だ。
「熱中症になった人に話を聞くと、『水分をとっていた』という人が結構います。ただ、お年寄りや
体の弱い人は、氷水のような冷たいものだと量を飲めないので、十分な水分補給に
なっていなかったのです」
消化器官は約37度を下回るとうまく機能しないといわれる。冷えた水などを飲んで胃が冷えると、
温度を戻そうと体内の血液や水分が急速に胃の周辺に集まる。もともと猛暑で体は脱水症状ぎみ。
それなのに水分や血液が一部の器官に集中することで、さらに脱水症状が進むという。そのうえ
脳や心臓、腎臓などで血液が足りなくなるので、高齢者や、動脈硬化などの基礎疾患が
ある人の場合だと、最悪、死につながることもあるというのだ。
「水分を吸収すること自体、体に負荷を与えます。若くて元気な人は冷たいものを飲んでも
かまいませんが、高齢者などにとっては15~20度、ちょうど井戸水くらいが適正な温度です」(丁氏)
外は連日の猛暑だが、一歩屋内に入るとエアコンが利いている。そして、外に出て冷たい飲み物を飲む。
こうして暑さと冷えを繰り返すことによって、自律神経が変調をきたし、夏バテにもつながると
丁氏は指摘するのだ。「冷房は仕方がありませんが、体の中は冷やさないことが重要なのです」(同)。
評論;特に高齢者は汗をかきにくく、熱中症の発見が遅れる危険性が高いので、普段から水分を
とっておくことが重要です。また、私の父は冷たいものをあまり飲まなくなってから、以前ほど
頻繁に胃を悪くしたり熱中症になりにくくなりましたので、丁氏の主張は正しいと思います。
違反申告
びんちゃん☆
2013/07/16 23:52
第243話は、難病の治療に役立つ発見
「パーキンソン病の緩和に、一酸化窒素(化学式;NO)が役立つらしいことがわかった」
という話題です。
毎日新聞によれば、
奈良県立医大などの研究グループが、血液中の一酸化窒素(NO)に、
パーキンソン病の原因とされる神経細胞の異常を防ぐ作用があることを世界で初めて解明した。
英科学雑誌「サイエンティフィックリポーツ」(電子版)に16日掲載された。
パーキンソン病は、細胞に不要なたんぱく質が蓄積することで、神経伝達物質のドーパミンを作る
神経細胞が減少して起きる。手足の震えや動作の緩慢などの症状があり、患者は全国に
14万人程度とされる。
たんぱく質の一つ「パーキン」が働かなくなると、不要なたんぱく質が分解できなくなり、
パーキンソン病の発症につながると考えられている。研究グループは、パーキンがNOと結合すると
活発に働くメカニズムを解明。実験ではパーキンにNOを3時間投与すると、機能が活性化して
不要なたんぱく質の分解を促進し、神経細胞の保護につながった。一方、投与時間を倍にすると
NOがパーキンの働きを弱くする物質に変化し、細胞機能障害を起こすことも分かった。
研究グループの小沢健太郎・奈良県立医大准教授(薬理学)は
「NOを用いてパーキンソン病の症状を緩和できると考えている」と話している。
評論;一酸化窒素は体内でも、酵素によって・アルギニンと酸素を原料に作られますが、
これを治療に使用するのには、いくつかの課題があります。
1.NOを与えすぎると神経細胞の機能に障害が出るので、どれだけの量を与えるか?
2.NOを直接鼻や口から吸入すると、ヘモグロビンが変化して酸素と結合できなくなるために
酸素運搬の役割を持つ赤血球が役立たなくなるので、体が酸欠状態になってしまう恐れが。
3.NOは血管拡張効果があるので、ありすぎると低血圧のもとになる。
という・3つの課題をいかに解決するかでしょうね。
違反申告
びんちゃん☆
2013/07/12 11:19
第242話は、 「WHOの統計で、喫煙による死亡者数が年600万人にも達することがわかった」
という話題です。
共同通信によれば、
世界保健機関(WHO)は10日、喫煙による死者が世界で年間600万人に上り、
対策が強化されなければ
2030年までに年間死者が800万人に達する可能性があるとの統計を発表した。
WHOは「たばこの広告や販売促進を禁止することこそが、有効な対策だ」と指摘。
オーストラリアは既に国内で販売するたばこの箱から企業ロゴやイメージカラーなどの宣伝を
一掃する規制を施行しており、WHOはこうした施策の導入を加盟国に呼び掛けた。
統計によると、日本は成人の喫煙率が11年現在で20%。たばこ税率はオーストラリアが
60%なのに対し、日本は64%だが、禁煙区域の設定や健康への影響に関する警告など、
他の対策が欧米諸国などに比べて大幅に遅れている。
成人の喫煙率に関しては、先進国の中でオーストリアの44%が際立っている。
たばこは肺がんや心臓血管の疾患などの原因になるとされる。
評論;たばこの広告に関しては、自動車レースの最高峰「F1」での全面禁止やCM禁止など
世界的に規制されるようになってきていますが、日本においては・まだまだ健康面の悪影響の
周知徹底が甘いような気がします。たばこ問題の根本解決には、それだけではなく
無理なく禁煙できるグッズの開発やたばこメーカーの業種転換を促したり、
ニコチン中毒者への治療対策を講じたりする必要があるでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/07/09 17:24
第241話は、 「大腸がんを早期に発見する方法が発見された」という話題です。
中日新聞によれば、
血液検査により、がん化する前の大腸ポリープや大腸がんの患者を高い確率で特定する方法を、
三重大大学院消化管・小児外科学講座の問山裕二助教(43)らの研究グループが見つけた。
米国の病院との共同研究で、米医学誌の電子版に発表した。症状の初期の段階から患者を
発見することができ、生存率向上につながることが期待される。
一般的に大腸がんは、健康診断などで便に血が混じっているかどうかから調べることが多い。
血が混じるのはさまざまな理由があるため、正確さが課題となっていた。従来の血液による
腫瘍マーカー検査は、進行がんの転移や再発を診るには有効だが、がんかどうかを診断するには
不向きで、大腸ポリープを判別することもできないという。
問山助教は米病院に留学中、大腸がん組織から「マイクロRNA−21」と呼ばれる
ごく小さなRNA(リボ核酸)が血液中に分泌されていることを発見。三重大病院の患者ら
日本人約300人分の血液を調べた結果、大腸ポリープ患者と大腸がん患者の
血液中の血清には、健康な人の3〜6倍のRNAが含まれることを確認した。
解析したところ、82%以上の確率で大腸ポリープ患者を、92%以上の確率で
大腸がん患者を判別できた。
問山助教らは「留学先の米病院で近く治験が始まる見通しで、2〜3年後の実用化を
期待している」と話している。
評論;従来の「腫瘍マーカーを指標にした血液検査」では、正常な状態であっても
微量の腫瘍マーカーが血中に存在するため、それだけでがんを確定するのは難がありました。
この方法でしたら92%の高確率で診断ができますので、より正確さが増すことでしょう。
ただ、「この方法の特許はアメリカの病院『ベイラーメディカルセンター』が持っているため、
日本で実用化しようとすれば・多額のライセンス料を支払わなければいけなくなる」
という問題点があります。
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びんちゃん☆
2013/07/05 09:17
第240話は、世界初の快挙「生体肺中葉移植手術に成功した」という話題です。
47ニュースなどによれば、
岡山大病院(岡山市北区鹿田町)で1日、重い肺の病気に苦しむ男児(3)=関西地方在住=に、
母親の肺の中葉部分を移す生体肺移植が行われ、開始から11時間後に無事終了した。
同大病院によると、技術的に難しいとされてきた生体肺中葉移植の成功は世界初の快挙で、
男児は国内最年少の肺移植患者となった。
手術後、会見した大藤剛宏肺移植チーフは「250例以上の自身の経験の中で最も難しい手術だった。
今まで移植で助けられなかった同じ境遇の子どもたちに道を開き、勇気を与えられる成果だ」と話した。
手術は大藤チーフを執刀医とするチーム30人が担当した。午前10時5分から、母親の右肺の中葉を
摘出し、体外保存に必要な処置を実施。午後1時35分から男児の右肺と取り換える手術を行い、
午後9時に終了した。肺は順調に機能しており、男児は早ければ1カ月後に、母親は2週間後に
退院の見通し。
肺は表面の深い切れ込みで区分され、右肺は上葉、中葉、下葉が、左肺は上葉、下葉がある。
生体肺移植は通常、肺活量が最も多く、肺全体の形と似ている下葉で行うが、男児にはサイズが
大きすぎるため、大藤チーフと両親との話し合いで中葉移植を決断した。下葉とは形や血管の
位置が異なるため、移植にはより高度な技術が求められるとされる。
男児は1年9カ月前に白血病治療で骨髄移植を受けたが、移植された細胞が患者の体を
異物と認識して攻撃するGVHD(移植片対宿主病)を肺で発症し、呼吸機能が著しく低下。
酸素吸入で生命を維持する状態が続き、移植しか治療法はなかった。
評論;この移植法が成功した事で、多くの患者が救われると思います。
1.iPS細胞の利用による、人工臓器や人工血管の生成。・・・拒絶反応を防ぐため。
2.敗血症の予防。・・・小児は成人に比べ免疫が弱く、大手術後は敗血症になりやすい。
3.血管移植法の確立・・・今回のような方法の場合、iPS細胞で人工的に血管を
作れるようになるまで、「体のどの血管を使って体の血管と肺をつなぎ合わせるか?」という
血管移植法を確立しておく必要があります。
という事が、今後の課題でしょうね。
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びんちゃん☆
2013/07/02 16:52
第239話は、 不老不死やアンチエイジングにつながる・注目すべき発見
「免疫の若返りをうながすタンパク質が発見された」という話題です。
ヨミドクターによれば、
免疫力の「若返り」を手助けするたんぱく質を動物実験で発見したと、大阪大などの
研究チームが発表した。
加齢による免疫力低下の予防や治療につながる可能性があるという。米専門誌
「イミュニティー(immunity;英語で『免疫』の意味)」
電子版に掲載された。
免疫細胞などを生み出す大本になる「造血幹細胞」は、老化とともに免疫を担うリンパ球を作る能力を
失っていくが、詳しい仕組みはよく分かっていない。
チームの横田貴史・大阪大助教らは、マウスの造血幹細胞で、加齢とともに「Satb1」というたんぱく質が
減少していることを確認。人間で20歳代にあたるマウスの造血幹細胞で、このたんぱく質を通常の
20~10倍作るよう遺伝子操作を行ったところ、リンパ球の生成が約100倍に増えた。人間の
70歳代にあたるマウスでも、通常の約3倍に増えた。横田助教は「感染症に対する高齢者の免疫力を
高める技術開発などにつながれば」と話している。
評論;この手法を使えば、免疫力が向上するのは間違いないですが、リンパ球を単純に100倍も増加
させてしまいますと、白血病になってしまう心配がありますので、
免疫には「液性免疫(白血球の1つ『Bリンパ球』が関与)」と
「細胞性免疫(白血球のうち、『Tリンパ球』と『マクロファージ(大食細胞)』の2つが関与)」
がありますが、それらに関わるリンパ球の数をいかに調節して免疫力を向上させるか?
が重要になってくるでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/06/30 18:44
第238話は、「『終末期患者の透析治療中止に手順を定め、意思疎通を重視すべきだ』と、透析学会が
提言をした」という話題です。
毎日新聞によれば、
日本透析医学会は21日、終末期患者の血液透析治療の見合わせを検討する際、
患者の意思決定の手順や医療者のかかわり方を示した提言案を、福岡市内で開催中の学術集会で
公表した。医療チームが患者に十分な医療情報を提供して話し合い、患者や家族の意思に基づいて
透析を開始しなかったり中止したりすることを想定している。提言案は学会内の議論を経て、
年度内にも正式決定する。
同学会によると、透析患者の高齢化や治療期間の長期化などを背景に、透析を開始・継続することで
病状が悪化するケースが増えている。国内の透析患者は30万人(2011年末)に達し、極度に
血圧が低い状態の透析は命にかかわるほか、重い合併症によって継続が難しくなることもある。
このため同学会は今年1月に提言案のたたき台を公表、会員以外からも意見を募った。
提言案では、意思決定の前提として、医療チームが患者に治療の選択肢や、それぞれのメリット、
デメリットなどの情報を分かりやすく提供すること、患者の自己決定を尊重することを求めた。
見合わせを検討するのは、身体状況が悪化して透析ができなかったり、透析が身体に悪影響を
及ぼしたりする場合や、患者自身が拒否した場合などを想定した。
21日の学術集会での議論には患者らも参加し、
「医療現場でコミュニケーションや信頼関係が構築できなければ、提言は絵に描いた餅になる」と訴えた。
評論;終末期患者への透析に関しては、免疫力低下による症状の悪化や合併症・透析自体による
身体症状の悪化が問題となっています。免疫力向上や体力改善には、漢方薬や鍼灸などの
東洋医学を活用するのも有効な策の1つと思われます。
問題は、
1.病状に悪影響を与える危険性のある生薬を避ける事。
2.医療関係者が患者に、正確な東洋医学的知識を教える事。
3.東洋医学の限界(つまり、どれくらいの重症度の患者までが有効か?)を
知っておくこと。・・・患者および家族に、過度に期待を持たせないようにする。
という事でしょうね。
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びんちゃん☆
2013/06/30 18:38
第238話は、「『終末期患者の透析治療中止に手順を定め、意思疎通を重視すべきだ』と、透析学会が
提言をした」という話題です。
毎日新聞によれば、
日本透析医学会は21日、終末期患者の血液透析治療の見合わせを検討する際、
患者の意思決定の手順や医療者のかかわり方を示した提言案を、福岡市内で開催中の学術集会で
公表した。医療チームが患者に十分な医療情報を提供して話し合い、患者や家族の意思に基づいて
透析を開始しなかったり中止したりすることを想定している。提言案は学会内の議論を経て、
年度内にも正式決定する。
同学会によると、透析患者の高齢化や治療期間の長期化などを背景に、透析を開始・継続することで
病状が悪化するケースが増えている。国内の透析患者は30万人(2011年末)に達し、極度に
血圧が低い状態の透析は命にかかわるほか、重い合併症によって継続が難しくなることもある。
このため同学会は今年1月に提言案のたたき台を公表、会員以外からも意見を募った。
提言案では、意思決定の前提として、医療チームが患者に治療の選択肢や、それぞれのメリット、
デメリットなどの情報を分かりやすく提供すること、患者の自己決定を尊重することを求めた。
見合わせを検討するのは、身体状況が悪化して透析ができなかったり、透析が身体に悪影響を
及ぼしたりする場合や、患者自身が拒否した場合などを想定した。
21日の学術集会での議論には患者らも参加し、
「医療現場でコミュニケーションや信頼関係が構築できなければ、提言は絵に描いた餅になる」と訴えた。
評論;終末期患者への透析に関しては、免疫力低下による症状の悪化や合併症・透析自体による
身体症状の悪化が問題となっています。免疫力向上や体力改善には、漢方薬や鍼灸などの
東洋医学を活用するのも有効な策の1つと思われます。
問題は、
1.腎臓に悪影響を与える危険性のある生薬を避ける事。
2.医療関係者が患者に、正確な東洋医学的知識を教える事。
3.東洋医学の限界(つまり、どれくらいの重症度の患者までが有効か?)を
知っておくこと。・・・患者および家族に、過度に期待を持たせないようにする。
という事でしょうね。
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びんちゃん☆
2013/06/28 23:36
第237話は、 「膵臓がんの治療で、抗がん剤を直接注入したほうが生存率が高いと確認された」
という話題です。
毎日新聞によれば、
膵臓(すいぞう)がんの細胞に抗がん剤を直接届ける治療の効果を、マウスを使った実験で
確認したと東京大学の研究チームが発表する。がんの進行や転移を抑制し、生存率が高まったという。
膵臓がんは難治がんとして知られ、研究チームは「治療方法の確立につながる」と期待している。
24日付の米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
抗がん剤は通常、血管の壁の隙間(すきま)から薬の分子が漏れ出てしまい、
本来届いてほしい部分に十分な量が行き渡らない一方で、正常な細胞に悪影響を与えて副作用が出る。
チームは標的となる細胞だけに抗がん剤を届ける「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」という
手法を検証。DDSでは、複数の分子をまとめて球体にする。血管の壁からは漏れないが、
がん組織の血管の壁は隙間が広いため、壁を通り抜けて標的の細胞に届く。
チームは、膵臓がんを自然発生させたマウス30匹を▽DDSによる治療▽通常の抗がん剤治療
▽治療をしない−−の3グループに10匹ずつ分けて調査。
DDS治療では、がんの進行が止まり全てが70日間生きた。2匹は56日目時点で
肝臓への転移があった。他の2グループは56日で半数が死んだ。転移は、
いずれも肝臓に8匹ずつ、消化管に7匹ずつあった。
評論;抗がん剤の副作用を予防するためにも、DDSは有効だと考えられます。
治療効果を最大限に発揮するためには、「転移のない初期でいかに発見するか?」
が重要ですので、「気軽に受けられるように定期健診を低価格化すること」や
「膵臓がんの怖さと、手術以外にもDDSという治療法があると知らせる」
事が大切となりますね。
勿論、進行を止めただけではダメですので、周囲の臓器を傷つけないような
「手術テクニックの向上」も必要になってくると思われます。
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びんちゃん☆
2013/06/23 09:37
第236話は、社会人が悩まされている症状についての話題
「会社勤務の社会人に、5月病ならぬ『6月病』が増えている!?」
という話題です。
ヤフーニュースとAERAによれば、
心の病として有名な5月病だが、最近ではその一カ月あとに訪れる、「6月病」なるものも増えているという。
この春、IT関連の同業他社に転職した、都内に住むエンジニア女性Aさん(32)は、6月に入り
不調を感じるようになった。
以前と比べて食欲がわかない。終電で疲れて帰ったのに布団に入っても午前3時まで寝付けない。
平均睡眠時間は5時間未満。朝起きるのがつらくなり、出勤時には軽い腹痛や吐き気も。
でも頑張らないと。経験を買われて、今では前職場の1.2倍の仕事を任されている。
上司や先輩に「できません」とは口が裂けても言えない。ただ自分は次の夏季休暇まで
心と体がもつだろうか──。
Aさんの症状はもしかすると「6月病」かもしれない。「5月病」ならぬ「6月病」。大学の新入生が
環境の変化になじめずゴールデンウイーク明けから授業を休みがちになる「5月病」に対し、
研修を終え現場に配属された新入社員が職場のプレッシャーと梅雨時の天候不順で体調を崩し、
休みがちになる「6月病」はいま、中堅、中高年社員にまで及ぶという。
「顕著になったのはリーマン・ショック後からでしょう」と話すのは2009年に書籍
『職場不適応症』を監修し、職場のストレス疾患に詳しい日本大学医学部精神医学系の渡辺登教授。
6月病は医学的には「適応障害」に当たる。脳の機能的な疾患であるうつ病が薬物療法中心なのに対し、
適応障害はストレスによって引き起こされるため、カウンセリングが中心だ。
主な症状は食欲不振、寝付けない、会社に近づくにつれ気分が悪くなるなど。ストレスを紛らわそうと
暴飲暴食に走るケースもある。会社を遅刻しがちになり、出勤できなくなることも。年々、
職場負担が増す中で、新人だけでなく、不慣れな職種に異動させられた中堅社員や転職者が
無理を重ね、5月下旬から6月にかけて受診するケースがここ数年、増えているという。
評論;新しい環境の職場に順応できませんと適応障害になる可能性が高まります。
不調を感じたら、悪化しないうちに・迷わず心療内科や精神科クリニックを
受診していただくことをおすすめします。
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びんちゃん☆
2013/06/18 16:19
第235話は、不眠に関する話題
「起きていたくなような環境で興奮すると、眠れなくなることがわかった」という話題です。
共同通信によると、
睡眠を邪魔されて無理やり起こされ続けた場合と、起きていたくなるような環境を与えられた場合では、
いざ眠ろうとした際に眠りに落ちるまでの早さが違うことを、マウスを使った実験で確認したと
筑波大などのチームが17日、発表した。
徹夜明けなどで寝不足の時でも、興奮したり危険を感じたりすると眠気が吹っ飛ぶことがある。
筑波大の柳沢正史教授は「日常的に経験していることだが、科学的に裏付けたのは初めて。
就寝前のテレビや運動は控えた方がいいと言われるように、寝る前に何をしたか調べるのは、
不眠治療に役立つ」と話している。
評論;
興奮すると眠れなくなるのは、もしや「天敵におびえながら生活していた・人類の祖先の生活の名残」
ではないでしょうか?天敵に襲われた場合にすばやく逃げるため、脳が興奮すると眠れなくなるように
進化したのではないかと・・・。不眠症の改善には、脳を興奮させない対策が必要だという事ですね。
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びんちゃん☆
2013/06/12 19:46
第234話は、 231話の続報
「自民党が、薬のネット販売を了承して異論を押し切った」という・医薬品に関する不安なお話です。
共同通信社などによると、
自民党は10日午後、党本部で開いた日本経済再生本部などの合同会議で、安倍政権の経済政策
「アベノミクス」の柱となる成長戦略案を了承した。一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を
原則解禁する方針に異論が相次いだが、党執行部は高市早苗政調会長に対応を
一任する形で押し切った。
政府は14日に成長戦略を閣議決定する予定。自民、公明両党はそれぞれの党内手続きを進め、
12日の与党政策責任者会議で最終的に了承する段取りを描く。
合同会議では「(制限した)品目以外にも危険な薬品があるかもしれない」
「薬局がつぶれたらお年寄りが困る可能性もある」などの意見が続出した。
評論;販売制限が検討されているのは、以下のような医薬品です。
1.医療用医薬品から大衆薬に転用して間もない薬。
2.副作用リスクが高い薬。
これらについては一定期間副作用リスクなどを検証し、ネット販売が可能か見極めるそうですが、
●薬剤師ではなく、登録販売者(※)や医療系資格の無い一般職員に
注文を担当させてしまった場合、特に第1類などの「リスクの高い医薬品」では
事故が起こる危険性が高まります。
(薬剤師が対応するという名目にはなっていますが、どこまで遵守されるかは不明です)
●「異なる薬局で、乱用目的の医薬品を大量購入されてしまう」危険性があり、
どのように薬局間で情報を共有して乱用を予防するか?
●ネット販売に対応できない「老舗の小規模薬局」がつぶれる可能性がある。
●顔の見えないネット販売が普及すると安全性が損なわれる。
●第1類まで緩和してしまうと薬剤師の活躍の場が制限され、薬剤の専門科資格である
「薬剤師資格」が軽視されかねない事態になるのではないか?。
これらの問題に関して、政府はきちんと対応策を練るべきだと思われます。
※登録販売者・・・第2類・第3類の医薬品を販売できる、都道府県資格。
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びんちゃん☆
2013/06/08 17:27
第233話は、 新型の耐性遺伝子を持つ細菌による病気に関する話題
「新型耐性遺伝子『OXA48(オキサ48)』を持つ細菌にご注意を」という話題です。
朝日新聞デジタルなどによれば、
「切り札」の治療薬を分解する新型耐性遺伝子OXA(オキサ)48を持つ病原菌が、
日本で初めてみつかった。海外で病気になり帰国した人からだった。この遺伝子を持つ耐性菌は
ここ数年、欧米などで急速に広がっており、死者は40人以上報告されている。
専門家は病院での監視態勢を強めるよう警告する。
昨秋、東南アジアを旅行していた60歳代の日本人男性が、脳卒中で倒れ現地病院に
緊急入院した。5日後に帰国し成田赤十字病院(千葉県成田市)に転院。その時のたんから、
抗菌薬が効きにくい大腸菌が見つかった。
耐性菌に詳しい同県船橋市立医療センター微生物検査室に送り調べると、
OXA48を持つ大腸菌と分かった。さらに男性の便や皮膚からも同じOXA48を持つ
肺炎桿菌(かんきん)も複数見つかった。
評論;OXA48とは、細菌に抗菌薬の「カルバペネム」を分解する作用を持たせる遺伝子であり、
それが細菌の遺伝子に含まれてしまうと、ほとんどの抗生物質が効かない
「多剤耐性細菌」と化してしまうのです。
特に最近、「OXA48などの
『カルバペネム系抗生物質に耐性を持つ腸内細菌』が急激に増加し、海外で猛威を振るっている」
らしいですので、すでに多くの患者が報告されている「東南アジアや欧州など」へ
旅行や出張に行かれる方は・特に注意が必要です。
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びんちゃん☆
2013/06/07 18:16
第232話は、「アトピー性皮膚炎患者が汗をかいた後に起こす皮膚の炎症は、カビが原因だった」
という話題です。
毎日新聞によれば、
アトピー性皮膚炎の患者が汗をかくと炎症を引き起こすことについて、広島大大学院の秀道広
(ひでみちひろ)教授(皮膚科学)らの研究グループは6日、人間の皮膚に存在するカビが
作り出すたんぱく質が原因であると発表した。このカビは「マラセチアグロボーザ」で、
作り出されたたんぱく質が汗に溶け込んで体内に入ることでアレルギー反応を起こすとしている。
研究グループは、原因物質が解明されたことで、より効果的な治療法やスキンケア方法の開発が
期待できると説明。研究グループの論文は先月31日(日本時間今月1日)、米医学専門誌の
オンライン版に掲載された。
汗がアレルギーを引き起こすことは分かっていたが、具体的にどの物質が原因かは
分かっていなかった。研究グループが人間の汗に含まれる物質を分析したところ、
かゆみを起こす物質「ヒスタミン」が放出される際、カビの一種の「マラセチアグロボーザ」が作り出す
たんぱく質が炎症に関わっていたことが分かった。このカビは、健康な人間の皮膚にも存在し、
作り出されたたんぱく質は、ごく微量でもアレルギー反応を引き起こすという。
秀教授は「今後、たんぱく質だけを取り除く製品などを開発することで、患者のアトピー性皮膚炎を
和らげることが期待できる」と話している。
評論;要するに、「発汗後に皮膚の炎症を起こさないためには、汗をきちんと拭けばいい」という
事ですよね。汗を拭き取った後にボディーパウダーをかければ・さらに有効だと考えられます。
余談ですが、今回の論文はアトピーの根本的な治療法に繋がるものではないですので、
アトピー性皮膚炎の漢方薬による対策法を・ちょっとご紹介します。
◎ジクジク感に対して・・・黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、荊芥連翹湯など。
◎湿疹の赤みに対して・・・黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、五物解毒湯、三金湯など。
◎乾燥肌に関して・・・当帰飲子、当帰養血精、黄耆建中湯、参苓白朮散など。
が、主に用いられています。
(患者さんの状態・体調によって処方が変わりますので、詳しくは
漢方外来か漢方薬局にご相談を。)
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びんちゃん☆
2013/06/04 10:43
第231話は、「薬のネット販売が、大幅に緩和される」という話題です。
朝日新聞医療サイト「Apital」によれば、
市販薬(一般用医薬品)のインターネット販売をめぐり、大部分の薬のネット販売が正式に解禁される
見通しになった。厚生労働省の検討会が31日、報告書をまとめた。市販薬の約半数を占める
副作用リスクが比較的低い薬(2類の大半)は容認の方向性を打ち出した。一方で、市販薬の
2割程度の高リスク薬(1類と2類の一部)は意見の対立から結論がまとまらず、両論併記で先送りした。
ビタミン剤などすでに解禁済みを合わせ、市販薬の約8割がネット販売できるようになる見通しだ。
検討会は、規制を違法とした1月の最高裁判決で、ネット販売が事実上の解禁状態となったことを受け
設置された。ただ、推進、慎重の両論が対立。ネット販売を届け出制とし、実店舗も必要とする点では
合意したものの、容認対象や条件は絞り込めないまま幕を閉じた。厚労省は今後、専門家による
別の検討の場を設け、具体的な条件を詰める方針だ。
評論;この医薬品ネット販売に関する報道は、読売新聞では「99%超を政府が解禁」と報道されていたり
しますので、マスコミ各社によって論調がやや異なりますが、大幅に緩和されるのは事実でしょう。
ただ、「いかに安全に実行できるようにするか?」が問題ですので、「第1類や第2類の一部においては
薬剤師がメール等で指導・アドバイスを行った後に販売する」ようにしたほうがいいでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/05/28 16:23
第230話は、 「アルコール依存症を治療する新薬が発売された」という話題です。
毎日新聞によると、
日本新薬(京都市)は27日、国内初のアルコール依存症患者向け断酒補助剤
「アカンプロサートカルシウム」(商品名・レグテクト)の発売を開始したと発表した。
酒を飲みたい欲求を抑える働きがあり、
医師の診断を受けた患者がカウンセリングや自助グループへの参加などと併用することで
断酒の継続を促すという。
同社によると、新薬はアルコール依存症患者に見られる中枢神経系の興奮状態を抑制する。
同種の薬は欧州で80年代から販売されているが、国内は未承認だった。臨床試験では、
新薬を服用しない人と比べて、約半年間で10%程度、断酒が続く人の割合が増えたという。
今年3月、厚生労働省から製造・販売の承認を受けた。
アルコール依存症で医師の治療を受けている患者は国内で約4万人とされる。
従来、体内のアルコール分解を抑制し、少量の酒でも悪酔いに似た症状を起こす薬が知られているが、
治療効果は限定的だったという。
評論;この医薬品の効果は、これまでのものよりも効果はありそうですが、アルコール依存症を
完治させるには、いろいろな課題があります。
1.アルコール依存症の原因となった事柄の解決。
・・・家庭内の問題や失恋・仕事の解雇などが引き金になることも。
2.アルコール依存症によって体に深刻なダメージが出ることもあります。
・・・脳が萎縮して認知症を発症したり、胃潰瘍や脳出血になることも。
3.職場や大学のサークルなどでの飲み会で飲まされることも。
・・・先輩や異性に勧められて断りにくくされたりもします。
4.アルコール依存症が、犯罪・自殺の原因になりえると報告されています。
・・・放火、窃盗、自殺などの原因になるのだとか。
したがって、根本的な治癒には家庭や職場・交友関係などの「周囲の協力」が不可欠です。
違反申告
びんちゃん☆
2013/05/24 09:55
第229話は、植物の薬効に関する・驚きの話題
「ヤマブドウの果汁に、皮膚がんの発症を抑える効果があることがわかった」
という話題です。
毎日新聞によれば、
ヤマブドウの果汁に皮膚がんの発症を抑える効果があることが分かったと、岡山大大学院の
有元佐賀恵・准教授らが23日発表した。
マウス28匹の背中に発がん作用のある薬品を塗り、糖分を除いたヤマブドウ(岡山県産)
果汁を飲む集団と、水道水を飲む集団に分けて経過を観察した。水道水を飲んだ
14匹のマウスは11週間後までに、全て皮膚がんになった。これに対し、果汁を飲んだ
14匹のうち発症したのは20週になっても5匹にとどまった。果汁を背中に塗った場合でも
同様の効果があったという。
有元准教授によると、ヤマブドウに多く含まれるポリフェノールの一種「カフタル酸」には
炎症を抑える効果がある。がんは慢性的炎症から起こる場合が多いため、カフタル酸が
がん抑制にも有効とみられるという。有元准教授は「人でもがん予防に有効な可能性がある。
ジュースは飲みやすく、機能性食品としての発展が期待できる」と話している。
成果は、英誌「ニュートリション・アンド・キャンサー」に掲載された。
評論;カフタル酸はヤマブドウなみならず、その他のブドウ系果物にも含まれていますので、
グレープジュースで摂取すれば・年齢を問わず皮膚がん予防ができると考えられます。
違反申告
びんちゃん☆
2013/05/21 17:13
第228話は、 ダイエット飲料に関する話題
「ダイエット飲料を週1以上飲用すると、2型糖尿病の発症リスクが増加することがわかった」
という話題です。
共同通信、47ニュースによれば、
カロリーを抑えたダイエット用の清涼飲料や炭酸飲料を週に1本(約250ミリリットル)以上飲む
中年男性は、ほとんど飲まない人に比べ、2型糖尿病を発症する危険性が1・7倍になるとの
研究成果を、桜井勝金沢医科大准教授らが18日までにまとめ、欧州の専門誌に発表した。
桜井准教授は「カロリーを減らしたつもりになり、食べ過ぎてしまっている可能性もある」と話している。
富山県の金属製造工場に勤務する35~55歳の男性2037人を対象に、ノンカロリーをうたった
果汁飲料や炭酸を飲む頻度や量を尋ね、2003年から追跡調査。10年までに170人が
2型糖尿病になった。
評論;ノンカロリーの飲み物を飲んだからと言って、その他の食物を過剰に摂っては
無意味だと思われます。このような事にならぬように、専門家のアドバイス・指導を
受けてからダイエットに取り組むのが理想的です。
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びんちゃん☆
2013/05/18 11:36
第227話は、妊婦さんにとって重要な問題
「出生前診断の精度が不十分で、陰性が陽性と判定されることもある」
という話題です。
ヨミドクターによれば、
妊婦の採血で胎児に染色体の病気があるかを高い精度で調べる新型出生前診断で、実際に
異常はなかったのに陽性と判定されたケースが出たことがわかった。
異常の有無を確定できる羊水検査では陰性だったことが15日、妊婦に伝えられた。
新型出生前診断が4月に臨床研究として始まってから初のケース。実施施設の医師は
「高精度でも確実ではない。慎重な対応が必要なことが裏付けられた」としている。
検査を受けたのは、関東地方に住む40歳代の妊婦。4月上旬、昭和大病院(東京都)で受けた。
その結果、検査が対象とする三つの病気の一つで、18番染色体が3本あり、心臓などに
重い障害の出る「18トリソミー」について、陽性と判定された。
評論;新型出生前検査は採血による遺伝子解析で行われていますが、一部壊れている
遺伝子が調査対象にされますと(※)、羊水検査では陰性であっても「陽性」と誤診されてしまうことも
考えられます。したがって、現在のように「血液検査で異常があれば、羊水検査を
念のために行う」としておいたほうが、誤って流産させてしまうような不幸な事態が起きずにすみます。
※体の細胞の遺伝子は、放射線や化学物質などの影響で壊れることもあります。
それらの異常な細胞は、通常は免疫機能によって破壊されますが、様々な要因によって
異常な細胞が生き残り、無秩序・無制限に増殖してしまいますと、
「がん」と言われる病態になるのです。
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びんちゃん☆
2013/05/13 11:06
第226話は、「目から入った視覚の情報の処理に、大脳の奥深くの器官『視床枕(しちょうちん)』が
関わっていることが解明された」
という話題です。
毎日.jpによれば、
目から入った情報を「確かに分かった」と意識する役割を、大脳の奥深くにある視床枕(ししょうちん)が
果たしていることを産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の小村豊主任研究員らのチームが見つけ、
12日付の英科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」(電子版)に発表する。脳が視覚情報をどのように
処理しているかを解明する一歩になりそうだ。
視床枕は、哺乳類だけが持ち、ヒトなど高等になるほど大きい。チームは、サルに多数の赤と緑の
丸い図が動く映像を見せ、視床枕の活動を測定した。動きがあいまいになるほどサルの判別能力が落ち、
視床枕の神経細胞の活動も鈍くなった。
視覚情報は、大脳の表面にある大脳皮質が受け取っていることは知られていた。一方、大脳皮質が
傷ついても何かが存在すると捉えられる「盲視(もうし)」という障害や、大脳皮質に異常がなくても
視床枕の片方を損傷した人が視野の半分を認識できない現象が知られていた。
チームは実験結果などから、視覚情報の処理は、いったん大脳皮質が情報を受け取り、そ
の情報を視床枕が処理することによって「分かった」と意識する2段階の仕組みになっていると結論づけた。
評論;視床枕は脳の深部にある「視床」の一部分で、ウサギやネズミなどの「げっ歯類」には存在
していません。これまでは眼球運動に関わるとは言われてましたが、視覚の情報処理にも関係してる
ようですね。いまだに脳の機能は完全には解明されていませんので、これからも・新たな発見が
続くことでしょう。
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びんちゃん☆
2013/05/09 20:24
第225話は、「動脈硬化の早期診断法が開発された」という話題です。
山陽新聞によると、
岡山大大学院医歯薬学総合研究科の松浦栄次教授(免疫・代謝学)らは、放射性の銅同位体(※1.)と
陽電子放射断層撮影装置(PET※2.)を用いた動脈硬化の新たな診断法を開発し、動物実験で
有効性を確認した。同疾患の早期発見につながる成果という。
銅同位体は一方で、放射線で体内の細胞を壊すβ(ベータ)マイナス線を放出し、
投与リスクが高いという。松浦教授らはβマイナス線を出さず、より安全なジルコニウム同位体に
置き換える研究を進めており、「速やかに臨床応用できるよう努めたい」としている。
動脈硬化は、白血球の一種「酸化LDL(悪玉)コレステロール」を取り込んだ血管が
内部で炎症を起こすなどして発症する。放置すると心筋梗塞や脳梗塞につながるため、
早期診断が重要。現在はコンピューター断層撮影装置(CT)などを用い、血管の
狭窄(きょうさく)状況を検査、診断している。
松浦教授らは、酸化LDLが体内で生成された際にできる抗体に着目した。マウスから取り出した
抗体を特殊操作し、銅同位体と結合させた試薬を作製。同疾患を呈したウサギに投与して
PETで撮影したところ、患部の特定に成功したという。
教授らのグループは、患者の微量の血液から今回の抗体を測定し、動脈硬化の有無を
判定するキットも開発、近く欧米で販売を開始する。検査でハイリスクとされた患者を
PETで確定診断することを目指している。
評論;動脈硬化は虚血性心疾患や脳血管障害の原因となりますので、早期発見が重要です。
特に動脈内に粥状の隆起ができる「アテローム性動脈硬化」はもっとも多く、患部から
遠く離れた所にまで隆起の破片が流れて詰まってしまうと、脳梗塞や心筋梗塞・狭心症などを
引き起こしますので、注意が必要となります。放射線の問題はじきに解決されるでしょうから、
「発見された患部を・いかに内臓にダメージを残さずに完治させるか?」が課題となるでしょうね。
※1.同位体・・・原子核の陽子の数は同じでも、中性子の数が違う元素。
※2.PET・・・電子の反対の電極を持つ「陽電子」を検出して内臓を撮影する断層撮影法。
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びんちゃん☆
2013/05/05 17:40
第224話は、「ガン化を防ぐ物質が発見された」という話題です。
中日新聞によれば、
多くのがんの発症に関与するタンパク質「Ras(ラス)」の働きを阻害する化合物を、神戸大大学院の
片岡徹教授らのグループが発見し、29日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
化合物をマウスに投与し、がん増殖を抑えており、新たな抗がん剤開発につながると期待される。
Rasを作り出す遺伝子が突然変異している場合、Rasは他のタンパク質とくっつき、
細胞をがん化させる信号を伝達するようになる。グループによると、がん全体の原因の約2割は
このケースで、大腸、膵臓(すいぞう)がんで割合が特に高い。
グループは、大型放射光施設スプリング8(兵庫県)でRasを解析し、2005年、
表面に化合物が結合できるポケット構造を発見した。
ポケットに結合する化合物があれば、他のタンパク質とくっつくのを邪魔して信号伝達を阻み、
がん化を防げる。コンピューターのシミュレーションや作用実験を進め、約4万の候補物質から
3つを選び出し「Kobeファミリー化合物」と名付けた。ヒトの大腸がんを移植したマウスに
化合物を投与すると、投与していない場合と比べ、がんの増殖が約5割抑えられた。
評論;この方法で予防できるガンは全体の2割なものの、注目すべき発見だと考えられます。
大腸ガンは最近増加しているガンであり、膵臓ガンは発見されるまでに・かなり進行している
タイプのガンですので、この方法で末期への進行を・かなり予防できるのではないでしょうか。
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びんちゃん☆
2013/05/01 16:33
第223話は、「妊婦さんはトキソプラズマ感染防止の為、生肉・生ハムを避けたほうがいい」
という話題です。
東京新聞によれば、
妊婦は生肉や生ハムを食べない方がいい。妊娠中に、生肉などについている寄生虫「トキソプラズマ」
に感染すると、胎児の発達が遅れたり、脳神経系に障害が出たりすることがあるからだ。
東京都の歯科医師、渡辺智美さん(32)は、妊娠中に寄生虫「トキソプラズマ」に感染した。
長女(2つ)の感染も分かり、「先天性トキソプラズマ症」と診断された。
長女は右半身に軽いまひがある。
2010年夏、結婚三年目で待望の妊娠。順調に経過し、妊娠六カ月からは胎動もよく感じていた。
ところが妊娠九カ月で胎児に異常が見つかった。脳室が通常の二倍以上に拡大。
母体の血液検査で感染が分かった。
トキソプラズマは哺乳類と鳥類に感染する単細胞の寄生虫。
感染したネコのフンに触ったり、土いじりしたりすることで、人に感染するとされる。
だが最近は、感染した動物の生肉を食べて感染する危険性が指摘されている。
岐阜県食肉衛生検査所の獣医師、松尾加代子さんが昨年調べたところ、食肉用の牛の6・5%、
豚の5・2%がトキソプラズマの抗体検査で陽性だった。
トキソプラズマは六五度以上で加熱しなければ死なない。焼肉では中まで火が通らないと
死滅していない危険性がある。日本人の二~三割は感染し、抗体を持っているとされる。
怖いのは免疫力が低下しがちな妊娠中の感染だ。胎盤から母子感染する恐れがあり、
流産や早産につながりかねない。胎児の発育の遅れや、脳や目に障害が出ることもある。
渡辺さんは妊娠四カ月の時、焼き肉店で好物のユッケやレバ刺しを食べた。その約二週間後に
リンパ節が腫れたが、風邪だと思い病院に行かなかった。生後一カ月目に三井記念病院で
母子の血液から感染時期を調べたところ、食べた時期と一致した。診察した産婦人科医で、
トキソプラズマ研究の第一人者小島俊行さんによると「リンパ節の腫れは典型的な症状。
生肉を食べて感染した可能性が高い」という。
小島さんは「食の欧米化で生ハムなどが普及し、生肉への抵抗が薄れている。妊婦が食べる
危険性は知られておらず、感染者が増える可能性がある」と懸念する。
評論;妊娠中は胎児への影響を考慮し、安全な食物だけを食べるべきですね。
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びんちゃん☆
2013/04/28 17:18
第222話は、「保育器を暗くして未熟児の成長が促すための、光フィルター付きガラスが開発された」
という話題です。
北海道新聞によれば、
特定の光の波長を遮ることで、周りが明るくても赤ちゃんに暗いと感じさせることができる
光フィルター付きガラスを開発したと、国立精神・神経医療研究センター(東京)と
産業技術総合研究所中部センター(名古屋市)のチームが25日、発表した。
早産児がいる新生児集中治療室(NICU)の保育器で使えば、人工的に昼夜の環境を
つくることができ、低体重の赤ちゃんの成長が促される可能性があるという。
早産のため低体重で生まれた赤ちゃんは、昼夜のある環境で育てた方が、
体重が増加しやすいことが分かっているが、NICUは治療や安全のために
夜間でも完全に暗くできない病院が多いという。
評論;早産の赤ちゃんは低体重で生まれてきて体力も弱いため、なかなかうまく
育てるのが難しいという課題があります(ちなみに、高齢出産での早産リスクが高くなる
事が知られています)。「NICUで保育器を暗くできれば胎内と同じような環境を
人工的に作れる事になりますので、未熟児の発達を促せるのでは?」と思います。
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びんちゃん☆
2013/04/23 16:21
第221話は、 「精神疾患の患者本人の同意が得られずとも、家族の同意で『医療保護入院』が
可能にする法改正を、政府が目指す」という話題です。
中日新聞によれば、
政府は19日、精神疾患で入院治療が必要なのに患者本人の同意が得られない場合、
家族らの同意で「医療保護入院(※)」を可能にする精神保健福祉法改正案を閣議決定した。
今国会での成立と来年4月の施行を目指す。
早い段階で適切な治療を施すことで、精神疾患による長期入院患者を減らすのが目的。
退院後の生活を支えるため、外来や訪問による医療体制の充実にも取り組む。
現行の医療保護入院は、妄想があるなどして病気の自覚がなく、入院治療に応じない患者を
精神保健指定医が診察した上で、後見人や家族など「保護者」と定められた人の同意を得て
入院させる仕組み。改正法案ではこの保護者制度を廃止し、配偶者や親権者などの同意で
入院させることが可能としている。
評論;精神疾患の患者による事故や事件がニュースで報じられたりしていますので、
そのようなトラブルを起こす可能性が高いと考えられる患者に対しては
必要な法改正だと考えられます。ただ、問題点が全くないわけではなく、
特に独裁政権の国家においては・過去に「反体制の活動家を・精神疾患として
精神病院に入院させた」という事をしてきた歴史があり、したがって、今回の
法改正が言論弾圧に繋がることのないようにすることも必要だと考えられます。
<用語説明>
※医療保護入院・・・精神保健及び精神障害者福祉に関する法律33条に定められている
精神障害者の入院形態の1つ。医療及び保護のために入院を要すると精神保健指定医によって
診断された場合、精神科病院の管理者は本人の同意がなくても、保護者または扶養義務者の
同意により、精神科病院に入院させることができる。
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びんちゃん☆
2013/04/21 17:05
第220話は、 育児をしているお母さんに耳寄りの話題
「母親が赤ちゃんを抱っこして歩くと、赤ちゃんがリラックスすることが科学的に証明された」
という話題です。
共同通信、47ニュースによれば、
親が赤ちゃんを抱っこして歩くと、赤ちゃんは心拍数が下がって運動量が減り、リラックスした
状態になることを裏付けたと理化学研究所などのチームが18日付の米科学誌に発表した。
抱っこやおんぶされた状態の赤ちゃんが泣きやみ、眠りやすい理由の一端を明らかにしたと言え、
黒田公美ユニットリーダーは「今回のように子どもが泣きやむ方法の有効性が裏付けを得られれば、
対応しやすくなり、親の育児ストレス軽減につながる」としている。
黒田さんらは、生後6カ月以内の赤ちゃんを抱いた母親12人に、座った姿勢と
立って歩く動作を30秒ずつ繰り返してもらった。
評論;街中でよく母親が赤ちゃんを抱っこして歩く姿を見かけますが、その有効性が・改めて
示された研究だと思われます。ただ、安部政権の政策によって育児休暇が普及するに
あたり、母親の負担軽減のため・父親が育児に携わるケースも増えることが予想されるため、
「父親が抱っこした時の赤ちゃんの変化も調べてほしかった」と思います。
違反申告
びんちゃん☆
2013/04/17 18:25
第219話は、「美容医療のリスク確認を、消費者庁が呼びかけた」という話題です。
共同通信、47ニュースによれば、
消費者庁は16日、脱毛やしわ取りなどの美容医療サービスでけがをしたり、
後遺症が出たりするトラブルが増加しているとして、広告の情報をうのみにせず
リスクを確認してから施術を受けるよう呼び掛けた。
消費者庁によると、2009年4月から今年1月までに全国の消費生活センターなどに
寄せられた美容医療サービスに関する相談は6472件。そのうち身体に影響が出た
トラブルは年々増え続け、1242件だった。
二重まぶたにするためまぶたを切開したら傷痕が裂けて出血し、腫れが続いた
40歳代の女性など、約2割が全治1カ月以上の被害に遭った。
評論;この問題の背景には、「日本では美容医療免許制度が確立していない」
という・根本的な問題があると思います。
医師会のほうでは、日本皮膚科学会認定の「美容皮膚科・レーザー専門医制度」が
あるにはありますが、それを得なくても・医師法上は問題がないので、講習を受けずに
「美容クリニック」を標榜してしまう開業医が少なくないのです。
また、巷の「美容エステ」の問題点も少なくないです。
●レーザー施術が許可されていること。
・・・医師免許がなくても使用できるので、リスクが高い。
●本来医師のみが行うべき「ヒアルロン酸の注入」までが行える。
・・・これによる副作用で、手術しなければならなかった例が報告されています。
などの・早急に改善すべき問題点がありますので、
●厚労省は美容師免許の改定を行い、上位免許として「エステ専門美容師」を作る。
(看護師と保健師の関係のように、美容師免許を得てから取得するようにしたほうが
理想的でしょうね)
●人体へのヒアルロン酸注入は医師のみ行うべき行為であるのは明白で、
法改正で医師のみが行えるものとする。
ようにしたほうがいいと考えられます。
違反申告
びんちゃん☆
2013/04/15 16:42
第218話は、「病院食を外部委託する病院が、7割弱まで増加した」という話題です。
医療介護CBニュースによれば、
病院の7割近くが、入院患者の給食の作成や配膳などを外部業者に委託していることが、
医療関連サービス振興会の調査で分かった。委託率は3年前の調査と比べて5ポイント余り、
9年前の調査と比べると約14ポイント上昇していた。また、寝具類洗濯や医療廃棄物処理などの
委託率は95%を超えていた。
同振興会では昨年、全国4000か所の病院を無作為に抽出し、医療関連サービスの委託率に
関するアンケート調査を実施。1137か所の病院から有効回答を得た。
委託サービスのうち、患者らの給食に関する業務を外部組織に委託している病院の割合は
67.9%で、09年の調査(62.3%)から5.6ポイント、03年の調査(53.8%)から14.1ポイント
上昇していた。調査を開始した1991年(19.9%)と比較すると、委託率は3.4倍に達した。
給食を委託する病院が増え続けている点について同振興会では、
▽個人別の献立が一般的になってきた上、(保険請求で)栄養管理実施加算や
栄養サポートチーム加算が設置された結果、院内の栄養士の業務が増加した。
▽大規模な業務を受注できる企業が増えた。
ことなどが背景にあるのではないかとしている。
評論;外部委託をしてしまったりすると、
1.どうしてもコストを下げられてしまい、食事の質が低下しがちに。
2.病院側が企業に食事内容をリクエストするにしても、社員が直接ベッドにまで訪問して
聞き取りするわけではないので、患者個人や病院の要望に合わせた食事になりにくい。
という問題点がありますので、
コスト的な面や管理栄養士の重労働などの課題があるにせよ、
糖尿病や認知症などの治療手段の1つとして病院食も考えられてきている以上、
できれば患者個人に合わせた食事を医療機関側が作るのが理想的だと思われます。
違反申告
びんちゃん☆
2013/04/10 22:31
第217話は、 個人輸入の増加によって、日本でも表面化しそうな問題
「偽造薬による健康被害が、世界で1000人以上にも上っている」という話題です。
ヨミドクターによれば、
国際的に問題となっている偽造薬により健康被害を起こした人は、2005~10年に
世界で少なくとも1337人に上り、うち424人が死亡していたことが
厚生労働省研究班の調査でわかった。
偽造薬は、不当な利益を得るため、正規の薬に似せて販売されているニセ薬のこと。
調査は、10年までに発表された英語の学術論文で、偽造薬について記載のある
1608件のうち健康被害とその原因が書かれたものを分析し、把握できた25件をまとめた。
それによると、被害の発生国は発展途上国64%、先進国36%。薬の種類は、
解熱鎮痛・せき止め薬が36%と最も多く、次いで糖尿病治療薬と性機能改善薬がともに12%だった。
把握事例の4割を占める10件が2005年以降に発生。
具体例としては、抗がん剤の一種ベバシズマブの偽造薬で目の治療を受けた80人が
急性眼内炎を起こした中国の例(10年)や、血液の凝固を防ぐ薬ヘパリンに中国産の
偽造原料が使われたと見られ、785人がアレルギー反応を起こしたアメリカの例(08年)などがあった。
今回の調査結果に国内の被害事例はなかったが、調査に当たった金沢大の木村和子教授は
「偽造薬の健康被害は表面化しないものが多く、今回の調査結果も氷山の一角。
日本でも最近、インターネットの個人輸入で被害が出ており、危険性をもっと認識する必要がある」
と警告している。
評論;日本でも偽造薬や、医薬品成分を含む違法な「健康食品」による健康被害は相次いで
報告されており、中には日本では承認されていない医薬品が含まれていた例もあります。
一番の対策は「ネットなどを使った個人輸入で医薬品やサプリメントを購入しないこと」や
「正規なルートで医薬品やサプリメントを購入すること」でしょうね。
違反申告
びんちゃん☆
2013/04/08 11:29
第216話は、「中国で『鳥インフルエンザ予防に・ある漢方薬が有効』という発表により、
品切れになっている」という話題です。
中日新聞によれば、
H7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染者が相次ぐ上海では、商店の食肉売り場で
客足が遠のくなど、市民生活に影響が広がっている。薬局では「同型に効く」とされる漢方薬が
軒並み売り切れに。清明節の3連休中にもかかわらず、市政府は5日夕に緊急会見を開いて
対策強化を発表するなど、対応に追われている。
市内のスーパーでは、鳥肉の売り上げが軒並み通常の半分から3割ほどにまで激減。
他地域から仕入れた冷凍物も含めて、鳥肉の販売を取りやめた店もある。
加熱調理すれば安全とされるが、ネット上では「当面は野菜しか食べない」「加工品を食べるのも怖い」
などの書き込みがあふれる。
薬局では、解毒作用があるとされる漢方薬「板藍根(ばんらんこん)」が相次いで品切れになっている。
4日に江蘇省当局が「予防に有効」と発表したため、同省南京市などでは買い占めも起きているが、
専門家は「感染して高熱が出たような患者には無力」と注意を呼び掛ける。
評論;中国の鳥インフルエンザ「H7N9型」は、日本の専門家によると
「鳥の体内では弱毒性なので、人間への感染が気づきにくい恐れがある」
と言われています。
なお、件の漢方薬「板藍根(ばんらんこん)」は、抗菌作用や抗ウイルス作用がある
「解毒薬」として用いられますが、記事の通り・高熱症状には効果があまり期待できませんので、
タミフルやリレンザ・あとは以前にご紹介した「麻黄湯(まおうとう)」を主に服用されることを
おすすめいたします。
違反申告
びんちゃん☆
2013/04/05 18:12
第215話は、遺伝子の働きに関する話題「性染色体の仕組みが解明された」という話題です。
北海道新聞によれば、
性別を決定するX、Yの性染色体のうち、女性が持つX染色体2本の片方が働かなくなる
仕組みの一つを、北大大学院先端生命科学研究院の小布施力史(おぶせちかし)教授らの
研究グループが初めて解明した。染色体異常による疾患の治療、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の
効率的な作製につながることが期待される。
科学誌「ネイチャー」の姉妹紙「ネイチャー・ストラクチュラル・アンド・モレキュラー・バイオロジー」
(オンライン版)で1日、発表する。
男性はX染色体とY染色体を1本ずつ、女性はX染色体を2本持つ。男女とも正常に生まれるためには、
X染色体が持つ遺伝情報1本分だけが必要だ。
このため女性の細胞ではX染色体1本だけが機能し、残りの1本は、元来の長いひも状から
小さく折り畳まれて働かなくなることまでは分かっていた。
詳しい仕組みや構造は明らかになっていなかったが今回、女性の働かない方のX染色体に
多く存在するタンパク質「HBiX1」を発見。このタンパク質が別のタンパク質と結合して
X染色体を小さく凝縮させ、機能しないようにしていることが分かった。
評論;人間の細胞には「性染色体(性を決める染色体)X、Y」と「常染色体(性を決めない染色体)」
の2種類の染色体がありますが、今回の研究から・女性の余ったX染色体は
「女性となって生まれる」という事だけに必要とされるのではないでしょうか?
実際、X染色体が1つ以上多い「クラインフェルター症候群(性染色体がXXYとなるなど)」では、
性別が男性でも・女性的な体格になってしまいますので。。。。
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びんちゃん☆
2013/04/02 21:13
第214話は、インフルエンザの治療に朗報
「重症のインフルエンザの治療に、DHA(ドコサヘキサエン酸)由来の物質が有効とわかった」
という話題です。
産経ニュースなどによれば、
サバやイワシなどの青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)に由来する物質が、
インフルエンザ感染で症状が悪化後の投与でも治療に効果を発揮することを、
秋田大大学院の今井由美子教授(ウイルス学)らのチームがマウスの実験で突き止めた。
物質は、DHAが体内で代謝されてできるプロテクチンD1(PD1)。重症になったマウスに
治療薬「ペラミビル」だけを投与した場合、18日後の生存率は40%未満だが、
PD1を同時投与すると・生存率は100%だった。
さらに、インフルエンザウイルスをマウス6匹の鼻の中に直接感染させ、
感染の12時間前と直後にPD1を静脈注射した。すると、6匹とも生き残ったという。
インフルエンザウイルスは、その遺伝情報を担うRNA(リボ核酸)が細胞の核に入った後、
増殖して核の外・さらに細胞の外へ出ることで増殖するものであるが、
PD1はRNAが核から出るのを防ぐことによって、インフルエンザウイルスの
増殖を抑制することが分かった。
評論;今回の記事で特に注目なのは、「重症化したインフル患者を治療できる」という点です。
これまではタミフルによる異常行動といった「薬の副作用」が問題視されましたが、
この実験によって・治療法が大きく変わることでしょう。
課題は、「どうやってPD1を量産化するか?」ですね。
違反申告
***このコメントは削除されています***
びんちゃん☆
2013/04/02 21:12
第214話は、インフルエンザの治療に朗報
「重症のインフルエンザの治療に、DHA(ドコサヘキサエン酸)由来の物質が有効とわかった」
という話題です。
産経ニュースなどによれば、
サバやイワシなどの青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)に由来する物質が、
インフルエンザ感染で状が悪化後の投与でも治療に効果を発揮することを、
秋田大大学院の今井由美子教授(ウイルス学)らのチームがマウスの実験で突き止めた。
物質は、DHAが体内で代謝されてできるプロテクチンD1(PD1)。重症になったマウスに
治療薬「ペラミビル」だけを投与した場合、18日後の生存率は40%未満だが、
PD1を同時投与すると・生存率は100%だった。
さらに、インフルエンザウイルスをマウス6匹の鼻の中に直接感染させ、
感染の12時間前と直後にPD1を静脈注射した。すると、6匹とも生き残ったという。
インフルエンザウイルスは、その遺伝情報を担うRNA(リボ核酸)が細胞の核に入った後、
増殖して核の外・さらに細胞の外へ出ることで増殖するものであるが、
PD1はRNAが核から出るのを防ぐことによって、インフルエンザウイルスの
増殖を抑制することが分かった。
評論;今回の記事で特に注目なのは、「重症化したインフル患者を治療できる」という点です。
これまではタミフルによる異常行動といった「薬の副作用」が問題視されましたが、
この実験によって・治療法が大きく変わることでしょう。
課題は、「どうやってPD1を量産化するか?」ですね。
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びんちゃん☆
2013/03/28 09:19
第213話は、「精神科への入院、65歳以上が増加傾向に」という話題です。
中日新聞によれば、
精神科に入院する患者のうち65歳以上の数が増加傾向にあることが明らかになった。
26日に石川県庁であった県精神保健福祉審議会で県側が報告した。担当者は
「年配の患者は入院が長期化する傾向があるため、数も伸びているとみられる」と分析している。
県はこの日の審議会で、2007年6月末現在と12年の同時期の入院患者数を紹介。
12年時点では精神科の入院患者数は全体で3491人と5年前の3.0%減だった一方、
65歳以上は8.8%増の1933人だった。
65歳以上の入院患者について症状の内訳を見ると、統合失調症・統合失調症型障害・妄想性障害が
806人と多く、アルツハイマー病型認知症が416人、気分障害が169人だった。
県の担当者は「早期退院に向けた受け皿を整えるため、精神科医や看護師、臨床心理士らの
チームによる訪問支援などを進めていきたい」と述べている。
評論;高齢者の精神科受診の増加の原因で考えられるのは、
1.脳の老化や病的な萎縮。
2.身体的機能の低下。
3.過去の生活の問題。
4.性格的な問題。
5.(引越しなどをした場合)新たな環境に適応しきれない。
などが考えられます。
また、高齢者にありがちな特徴として・以下の事が挙げられます。
1.身体的な病気と密接に関わっている。
身体的な病気で長期に寝たきりになると・精神症状を発症しやすいとされています。
2.高齢者の精神症状では、その精神症状特有の症状を示さない。
例えばうつ病では、若者ですと言葉が少なくなりますが、
高齢者では自分語りが多くなって肩こりや頭痛・疲労感などを訴えたりします。
3.高齢者の精神症状は変化しやすい。
若者の場合は、同じ病気では症状が一定ですが、高齢者ではずっと同じ症状を示さず、
つねに変化しています。
これらの事を考慮すると、精神科スタッフのみならず一般の医師や理学療法士・作業療法士等
とも連携して、心身両面からのケアが必要になってくると考えます。
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びんちゃん☆
2013/03/26 18:15
第212話は、 「痛風は、細胞内の炎症の連鎖であることがわかった」という話題です。
読売新聞によれば、
痛風やじん肺を発症するメカニズムを細胞レベルで解明したと、大阪大の審良(あきら)静男教授(免疫学)
らの研究グループが、科学誌ネイチャー・イムノロジー電子版に発表した。
中皮腫や動脈硬化も、ほぼ同じ仕組みで発症すると考えられ、幅広い病気の治療法開発に役立つことが
期待される。
痛風やじん肺は、過剰な栄養摂取によって、分解できない尿酸が体内に蓄積して結晶化したり、
土ぼこりなどに含まれるケイ素の結晶を大量に吸い込んだりして発症するが、詳細な仕組みは不明だった。
グループの齊藤達哉・特任准教授らは、マウスの細胞に尿酸やケイ素の結晶を取り込ませ、
内部の変化を詳細に調査。鋭くとがった結晶が細胞内の構造を破壊すると、これが刺激となって
多数のたんぱく質が細胞内の1か所に集中し、炎症の連鎖反応を起こす「インフラマソーム」
という複合体ができ、強い症状につながることを突き止めた。従来の痛風の薬にはインフラマソームを
できにくくする作用があることも確かめた。
評論;痛風は肥満・ストレス・アルコール(特にビール)の摂取などが原因で尿酸値が高くなって
発生しますので、食事制限などで予防することが大切です。最悪の場合、糖尿病・高血圧・高脂血症を
併発して脳卒中や心筋梗塞の原因となり、生命に危険を及ぼすことがありますので注意が必要です。
今回の発見はあくまで「発症メカニズムにつながる発見」ですが、細胞内部で結晶化するのを防ぐ
医薬品の開発につながればいいと思います。
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びんちゃん☆
2013/03/23 17:56
第211話は、乳がん手術後の方に朗報
「脂肪幹細胞(しぼうかんさいぼう)」の移植で、5人の乳房の再生に成功」
という話題です。
共同通信や47ニュースによれば、
脂肪の組織になる能力がある「脂肪幹細胞」を本人の体から採り、乳がんの手術で
乳房を部分的に切除した部位に移植し、乳房を再生する臨床研究を鳥取大病院
(鳥取県米子市)が5人に実施し、成功したことが同病院への取材で20日、分かった。
担当の中山敏准教授によると、患者の経過は良好という。
鳥取大病院によると、移植手術は昨年9月~ことし1月、神奈川県や大阪府など
5府県の30~60代の女性に実施した。乳がんで、乳房をできるだけ残す温存手術を受けてから
1年以上経過し、がんの再発や転移がない人が対象。
評論;今回使用した「脂肪幹細胞」はES細胞やiPS細胞のような・人工的に作られたものでは
ありませんので、拒絶反応などの心配はなく、安全性が高いと考えられます。
従来の乳房再生術は「他の場所の皮膚や脂肪組織を胸に移植する」というものでしたが、
この技術の普及によって、そのような自己移植の必要がなくなってきますし、
患者への身体的負担も・ほとんどなくなってくるでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/03/21 11:49
第210話は、「脳卒中のリスクを計算する方法が編み出された」という話題です。
朝日新聞の医療サイト「apital」によれば、
脳卒中になるリスク、自分で計算できます――。国立がん研究センターと藤田保健衛生大などの
グループは、脳卒中の発症確率の予測に何が必要かを見つけ、年齢や血圧、喫煙習慣など七つから、
今後10年間の発症確率を予測する算出方法を作った。自分の値を当てはめると、リスクがわかる。
グループは1993年から2007年まで、全国の40~69歳の約1万6千人を追跡調査し、
約14年間で790人が脳卒中になった。生活習慣を尋ねるアンケートの回答や、健康診断の結果を
照らし合わせ、どんな人が脳卒中を発症しやすいかを分析した。
その結果、たばこを吸うか、肥満度を示す体格指数(BMI※)、血圧、高血圧治療の降圧薬を
のんでいるか、糖尿病か、年齢、性別の七つの要因を組み合わせると、10年間に脳卒中になる
確率をほぼ正しく予測できることがわかった。
(計算方法を掲載してあるネタ元URL;http://apital.asahi.com/article/news/2013031900008.html)
※BMI(ボディマス指数)・・・体重(kg)÷「身長(m)×身長(m)」の値。
ちなみにWHO(世界保健機関)では、25以上を「平均以上」、30以上を「肥満」と呼ぶが、
日本肥満学会では22を「標準体重」、25以上を「肥満」、18.5未満を「低体重」と
している。
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びんちゃん☆
2013/03/17 09:06
第209話は、 「培養軟骨が、来月(4月)から保険適応に」という話題です。
毎日.jpによれば、
厚生労働省中央社会保険医療協議会は13日、患者本人の軟骨細胞を体外で培養して移植する
「培養軟骨」について、4月から保険適用とする方針を了承した。スポーツなどで軟骨が欠けたり、
剥がれ落ちたりする「軟骨欠損症(※1.)」と「離断性骨軟骨炎(※2.)」の膝関節での治療が対象となる。
「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」(愛知県蒲郡市)が同社の培養軟骨(商品名ジャック)
への適用を求めていた。患者の細胞から体の組織を作る再生医療技術を使った製品に
保険が適用されるのは、同社の「培養表皮」(商品名ジェイス、08年12月適用)に続き2例目。
同社によると、今回の適用で対象となる患者は年間1万人程度とみられる。
高額療養費制度も利用可能になり、一般的な患者の自己負担額は月約8万円程度になる見込み。
軟骨には血管がないため、一度損傷を受けると自然には治りにくく、これまで薬や手術による
対症療法が中心だった。
評論;患者本人から軟骨細胞を採取して培養し移植すれば拒絶反応の心配は皆無ですが、
もし軟骨細胞が壊死している状態・または元気がない状態ならば、iPS細胞やES細胞から
人為的に作る必要があるでしょうね。
<用語説明>
※1.軟骨欠損症(ここでは「外傷性軟骨欠損症」のこと)
・・・スポーツなどでの衝撃により、軟骨が欠けてしまう病気。
※2.離断性骨軟骨炎・・・関節軟骨が関節面から剥がれてしまう病気。
10代に多く、特に上腕骨や膝関節に生じやすい。完全に軟骨が離断すると
関節をロックしてしまい、一定角度以上伸ばせなくなってしまう場合もある。
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びんちゃん☆
2013/03/12 17:46
第208話は、 「肉や乳製品は、ほどほどに摂るのが理想的」というお話です。
産経ニュースによれば、
肉や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸を多く取ると脳卒中のリスクが下がる一方、
心筋梗塞を発症しやすくなるとの研究結果を国立がん研究センターなどの研究チームがまとめ、
11日公表した。チームは「肉や乳製品は、ほどほどに食べるのが良い」としている。
チームは国内の約8万2千人を追跡調査した。摂取量により5グループに分けて分析、
摂取量が最も多いグループ(1日当たり21・6~96・7グラム)は最も少ないグループ
(同0・8~11・7グラム)と比べ、脳出血や脳梗塞を含む脳卒中全体の発症率が23%低かった。
脳卒中のうち脳の奥にある細い血管から出血し、日本人に多い「深部脳出血」は摂取量の
増加に伴い発症率が下がる傾向が鮮明だった。飽和脂肪酸を取ると、血管を強くするのに必要な
コレステロールが増えることが関係するらしい。
一方、心筋梗塞は、摂取量が最多のグループは最少のグループと比べ発症率が39%高かった。
評論;脳卒中を防げても心筋梗塞になってしまったらしょうがないので、
バランスよく摂るのがいいでしょうね。とはいえ、
外食では肉類系中心のメニューが多くなりがちなため、
なかなかバランスよく外食するのは難しいのですが・・・・。
ちなみに私が外食する際はカツ丼やステーキ・ハンバーガーを避け、
うどん定食とかの「和食系」にするように心がけています。
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びんちゃん☆
2013/03/10 09:20
第207話は、「DHAの成分がインフルエンザウイルスの働きを抑制することがわかった」
という話題です。
毎日新聞によれば、
重症のインフルエンザで、魚油などに含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)由来の脂質酸代謝物
プロテクチンD1(PD1)がウイルス増殖を抑制することをマウス実験で解明したと、
今井由美子・秋田大大学院医学系研究科教授と大阪大、東大の研究チームが発表した。
重症化したインフルに有効な治療薬の開発につながる可能性がある。8日発行の米科学誌
「セル」電子版で発表した。
タミフルなど既存の抗インフル薬は感染から48時間以内に投与しなければ効果がなく、
重症者の救命は難しかった。今井教授らによるマウス実験では、感染後48時間を過ぎても、
PD1を既存薬(ペラミビル)と併用すれば生存率100%になった。ペラミビルだけ投与した
マウスの生存率は約25%だった。
今井教授らは多数の脂質代謝物の中からインフルウイルスの増殖を抑える物質を特定し、
PD1は従来の薬とは異なるメカニズムで増殖を抑えることも確認した。
評論;PD1は市場に流通していませんので、インフルエンザにかかったと思ったら
DHAの入ったサプリメントを摂るといいかも知れませんね。
今回の話題からしても、自然由来の成分が医薬品になるケースは多く、
協和発酵のCMよろしく「自然は大きなホスピタル」だと言えるでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/03/06 10:28
第206話は、医療と宗教の関わり方の実例を示す話題
「終末期医療現場に僧侶が配置された医療機関が存在する」というニュースです。
ヨミドクターによれば、
浄土真宗本願寺派は2008年、伝統仏教教団では初めて「ビハーラ」と呼ばれる医療施設を設け、
医療者と僧侶が一体となって死を目前にした患者を見守る、終末期医療に取り組んでいる。
死んだらどうなるのか」「なぜこんな病気に……」。そんな、医療だけでは解消できない患者・家族の
心の苦しみを、宗教を背景に支える終末期医療の施設はキリスト教をベースに英国で始まり、
日本にも広まった「ホスピス」がある。
サンスクリット語で「休息の場所」を意味するビハーラは、仏教がより日本人になじみが深い宗教
であることを背景に1985年に提唱され、93年に新潟県長岡市の長岡西病院で始まった。
余命を過ごす人々に寄り添うすべを学んだ「ビハーラ僧」と呼ばれる僧侶を配置し、
死を目の前にした患者を苦しめる身体的、精神的な苦痛を和らげる「緩和ケア」に長けた
医師や看護師と患者に向き合う。同派が京都府城陽市に設けた「あそかビハーラクリニック」は、
全国で3番目にできた。
ベッド数は19床。土いじりができる畑や料理を振る舞える台所もあり、居住空間を健康だった頃の
雰囲気に近づける工夫を凝らす。3人いるビハーラ僧はベッドメークや患者の散歩の付き添いなどの
身の回りの世話をしながら、患者の悩みに耳を傾ける。ホールには阿弥陀如来の掛け軸が掲げられ
勤行や法話の時間もあるが、宗教に向き合うことは積極的には求めない。
ビハーラ僧の一人、花岡尚樹さん(37)は「明日、命を終えるかもしれない患者やその家族の思いに
『傾聴』することに徹している」と話す。その結果、死を前にした人々の苦しみを和らげるのが、
花岡さんら僧侶が求める目標だ。
評論;宗教は本来「人生の指針・生き方を示し、心の安泰を促す」ものですので、
死を目前にした方に対して心理学的なアプローチだけでなく、宗教的な心のケアをするのも
いいのではないかと思われます。ただ、「僧侶が同じ宗教・宗派の方にしか心のケアが出来ない事」
が問題点・課題として残るでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/03/03 16:42
第205話は、「磁気治療で、睡眠障害が軽減された」という話題です。
産経ニュースによれば、
磁気と健康に関する正しい理解の普及を目指している「磁気と健康の研究会」は、慢性の肩こりに悩む
35~55歳の女性10人にネックレス型の磁気治療器を1週間着用してもらい、肩こりの程度や
睡眠の質の変化を調べて磁気治療器の有効性を検証した。評価は自己評価と、手首に着けて就寝中の
体の動きを記録する機器など客観的な評価法を併用。磁気治療器使用後の自己評価では、
肩こりの程度とこりによる痛みがともに平均約30%軽減。就寝中の中途覚醒も減少する傾向が見られた。
評論;磁気による治療効果がなぜ出たのか?を分析しますと、
1.血中のイオン成分が磁石により磁場を受けることで流れが良くなり、血行が改善する。
そうすると肩こりなどの筋肉が固くなる症状が改善することに繋がる。
2.「1.」により筋肉中の血行が改善すると、筋肉中に溜まった疲労物質の「乳酸」が
流れやすくなり、筋肉の活動が高まる。
という事が考えられます。
とすると、筋肉が柔らかくなったことで体がリラックスし、その結果・睡眠障害が改善されたのかも
知れませんね。
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びんちゃん☆
2013/03/02 23:49
第204話は、臨床上の困った話題「医師の7割が、モンスター患者に遭遇している」という話題です。
産経ニュースによれば、
医療従事者や医療機関に理不尽な要求をする「モンスターペイシェント(患者)」に
対応したことがある医師が67.1%に上ることが、医療情報サービスサイトを運営する
「ケアネット」(東京都千代田区)の調査で分かった。「暴力団を連れてくる」などと脅迫したり、
医療従事者に暴力を振るったりする事例もあり、警察OBを雇う医療機関も増えている。
モンスターペイシェントに対応したのは、診療所やクリニックでは57.4%にとどまったが、
一般病院では70.7%。要求内容は
▽「スタッフの対応が気にくわないとクレームをつける」60.5%
▽「待ち時間へのクレームや自分を優先した診察を求める」47.1%
▽「不要な投薬を要求する」37.6%-など。
医師からは
▽「モンスターペイシェントの対応に疲れ鬱病になった」(40代の内科医)
▽「生活保護の患者が薬をなくしたと取りに来る。自費で、と言うと
『殺す気か』と怒鳴り散らす」(30代の内科医)
-などの声が寄せられ、
「精神科は、モンスターか障害かの区別が難しい」
「どの程度から警察に通報すべきか分からない」などの戸惑いも聞かれた。
医師が患者とのやりとりに苦労しているとの声を受け、初めて調査を実施。
今月、1000人の医師を対象にインターネットで回答を得た。
評論;モンスター患者が増える背景には、
1.患者が医療機関に過度に期待しすぎているところが見受けられる。
(例;「アメリカ帰りの医師が執刀するから、きっと助けてくれるだろう。」と思ってしまうこと。)
2.高学歴・高い地位の患者や家族が増えた。
(例;医師や弁護士・税理士・教員など)
などの理由が考えられますが、医療機関側がしっかりとマニュアルを作成したりして
もしもの際に訴訟にならぬようにしなければいけません。
ちなみに私の場合は、患者にしっかり説明して治療し、リアルタイムで効果を
実感していただいてますので、患者が「モンスター化」した事はないです。
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びんちゃん☆
2013/02/27 16:40
第203話は、「がん患者の約4割が、自覚症状のない状態で医療機関を受診していた」
という話題です。
共同通信などによると、
病院でがんと診断された外来患者の約4割は、受診の時点で自覚症状がなかったことが、
27日までの厚生労働省の調査で分かった。
健康診断や人間ドックをきっかけに受診し、がんが見つかったケースが多く、同省の担当者は
「がん治療の基本は早期発見。自主的に健康診断を受けることの重要性を示すデータだ」としている。
同省がこうしたデータを公表するのは初めてという。
全国500病院を対象に2011年10月に実施した「受療行動調査」の結果のうち、
がん以外も含めた病名が分かる外来患者約3万1千人の回答を分析した。
がんと診断の外来のうち41・5%が「自覚症状がなかった」と回答。
評論;がんの中には「すい臓がん」のように早期発見がしにくく、自覚症状が出たら
かなり進行しているタイプのがんもありますので、ある程度の年齢になったら、
定期的に検査を受けたほうがいいでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/02/23 11:52
第202話は、「子宮頸がんの病原ウイルスのDNAを切断し、増殖を抑制する技術が開発された」
という話題です。
共同通信によれば、
子宮頸がんを引き起こすウイルスのDNAを、人工的な酵素を“はさみ”にして切断し、
増殖を抑制することに岡山大大学院自然科学研究科の世良貴史教授(タンパク質工学)らの
グループが成功、21日発表した。DNAウイルスの感染で起きるさまざまな疾患の予防に
応用できるとしている。
成果は米オンライン科学誌に掲載された。
研究では、特定のDNA配列に結合するようにした人工のタンパク質に、DNAを切断する
酵素を融合して「人工制限酵素」を作製。ヒトの細胞の中に入れると、ヒトパピローマウイルスの
環状になったDNAに結合して特定部位で切断し、HPVの増殖が通常以下に抑えられた。
評論;この研究成果だけでは「増殖を抑える」事は出来ても
「完全に死滅させる」事は出来ませんので、
やはり現段階では・若年期のワクチン注射で感染予防するしかないのが現状です。
なお、完全に増殖を抑えられない理由については、
1.DNAの修復機能が働くため。・・不完全に破壊されると、簡単に修復されやすいです。
2.人工制限酵素の働き具合。・・「DNAのどの部分で破壊するか?」「何箇所破壊するか?」
によって、DNAが受けるダメージが変わってきます。
の2つが関わっていると考えられます。
違反申告
びんちゃん☆
2013/02/22 17:23
第201話は、「DHAがアルツハイマー型認知症の発症を予防することがわかった」という話題です。
読売オンラインなどによると、
認知症の中で最も多いアルツハイマー病患者から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)
を使って、青魚などに多く含まれる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が同病の発症予防に役立つ
可能性があることを確認したと、京都大iPS細胞研究所の井上治久准教授らのチームが発表した。
イワシなどの青魚を食事でとることとの関係はこの研究では不明だが、
新薬の開発などにつながる成果。
22日付の米科学誌セル・ステムセルに掲載される。
アルツハイマー病患者の脳内では、Aβ(アミロイドベータ)と呼ばれるたんぱく質の「ゴミ」が
過剰に蓄積することで、「細胞内ストレス」という有害な現象が起きて神経細胞が死滅し、
記憶障害などを引き起こすことが知られている。
研究チームは、50代~70代の男女の患者計4人の皮膚からiPS細胞を作製。
それを神経細胞に変化させ、Aβが細胞内外に過剰に蓄積した病態を再現した。
このうち、細胞内にAβが蓄積した2人の細胞に低濃度のDHAを投与した場合と、
投与しなかった場合とで、2週間後に死滅した細胞の割合をそれぞれ比較。
その結果、DHA投与の場合、細胞死の割合は15%で、
投与しなかった場合は2倍以上の32%だった。
評論;今回の論文は、アルツハイマー型認知症予防に繋がる成果だと思います。
また、一昔前にスーパーの魚売り場でよく流れていた「おさかな天国」という歌の
「魚魚魚~!魚を食べると~。頭頭頭~!頭が良くなる~。」というフレーズの
「正しさ」が証明されたことになりますね^^;。
(参考動画;http://www.youtube.com/watch?v=ynCOyUufcEY)
課題としては、「日本国内での魚介類の消費量が減少しつつある(水産庁発表によります)
現在において、いかに魚の消費を増やすか?」でしょうね。
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びんちゃん☆
2013/02/19 11:18
第200話は、「前立腺肥大症による排尿障害に悩む中高年男性が増加している」という話題です。
@DIMEによれば、
月600万人が利用する日本最大級の病院検索サイト・医薬品検索サイト・医療情報サイトを
運営する総合医療メディア会社の株式会社QLife(キューライフ/
本社:東京都世田谷区、代表取締役:山内善行)は、
中高年男性の『排尿の悩み』に関する調査を実施。全国のインターネット利用者に
アンケートを行い、4123人から回答を得た。今回の調査から分かったことは、
40代以上の男性を中心に排尿障害を訴える患者は増加傾向にあり、なかでも
尿の排出機能ならびに蓄尿機能の双方が低下する
前立腺肥大症による排尿障害に悩む中高年男性が多いことが分かった。
また、近年においては40代を中心に排尿障害が発生する年齢が早くなる傾向にあり、
その点においても早めの受診ならびに治療開始が求められる。
また、生活関連病と排尿障害の直接の関連性については
今調査で読み解くことはしなかったが、生活習慣病患者の約半数が
中等症以上の排尿障害となるなど、年齢分布の見地から
排尿障害に悩んでいる割合は多いものと思われる。
評論;前立腺肥大症は前立腺内部の「内腺(ないせん)」の細胞が増加・肥大する病気で、
中高年の男性に多く発症します。一般的に「日常生活に支障がなければ治療不要」とされますが、
進行して尿道が塞がってしまうようになれば手術療法が必要とされますので、中高年の男性は
検診を受けられることをおすすめいたします。
なお、薬物療法としては「交感神経α1遮断薬」や「黄体ホルモン剤」・「八味地黄丸」などが
医療機関や薬局で使用されており、
鍼灸治療では「前立腺へのハリ刺激」などが行われています。
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びんちゃん☆
2013/02/17 22:59
第199話は、「診療所の倒産が、業歴5~10年未満までが最多」という話題です。
医療介護CBニュースによれば、
2000年から12年までに倒産した一般診療所のうち、設立から倒産までの期間でみると
「5-10年未満」が2割と最多だったことが、帝国データバンクがまとめた
「医療機関・老人福祉事業者の倒産動向調査」で分かった。一方、病院は
「30年以上」が4割を占めて最多。同社担当者は「病院は比較的経営基盤がしっかりしているため、
倒産までの期間は長いが、一般診療所や歯科医院は規模が小さい上に競争が激しく、
息切れも早い」と分析している。
集計した13年間の一般診療所の倒産件数は202件。業歴別では、「5-10年未満」が40件(19.8%)で、
「10-15年未満」(39件、19.3%)がこれに続いた。歯科医院の倒産件数は135件で、
「10-15年未満」が36件(26.7%)で最多。「15-20年未満」28件(20.7%)と続いた。
病院は、倒産件数100件のうち、「30年以上」が38件で圧倒的に多く、「20-30年未満」が19件と続く。
同社担当者によると、「30年以上」の業歴に倒産が集中するのは全産業の平均でも同様で、
今回の調査は一般診療所、歯科医院の経営基盤の弱さを表しているという。
評論;この結果は、「零細診療所の経営実態の悪さ」を象徴していると考えられます。
保険請求を高く設定できる病院とは異なり、診療所や医院は入院を前提としていない場合が多く、
日帰り受診がほとんどである事が影響しているのでしょう。
また、診療所の多くが高額な借金(数千万~億単位)を抱えていることも見逃せません。
実際、開業して間もない医師が「やっぱり勤務したほうが収入がいいや」ということで
院を閉じて再勤務するケースも増えています。
そういえば最近、ある歯科医師団体が「私たち歯科医師と組んで治療しませんか?」というパンフを
鍼灸院や接骨院向けに郵送しましたが、もしかすると・上記のような苦しい現状からなのかも
知れませんね。
ちなみに病院の「30年以上で廃院する場合が多い」理由は、スタッフ不足や大病院への患者集中・
診療報酬の減少が原因と考えられます。
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びんちゃん☆
2013/02/14 23:46
第198話は、恐ろしい感染症の話題
「ダニが媒介する感染症『SFTS(重症熱性血小板減少症候群)』の治療法は、現時点では無い」
という話題です。
週プレNEWSによれば、
13日、厚生労働省はマダニが媒介するウイルス感染症で、新たに2人の死亡を確認したと発表した。
症例は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。国内では山口県の成人女性が昨年秋に
死亡したことが1月30日に初めて確認されており、これで国内の死者は3人となった。
国立感染症研究所の西條政幸氏がこう話す。
「SFTSは中国で2009年頃から発生が報告されていた感染症で、国内での確認は初。
中国ではすでに200人の患者が報告され、致死率は10%を超えます」
ウイルスに感染したら10人に1人が死に至る。
「感染経路やその生態については現時点では不明です」と西條氏は言う。
日本で唯一のダニの民間研究施設である「馬原アカリ医学研究所」(徳島県阿南市)で、
長年ダニ研究を続けてきた医学博士・馬原文彦氏は語る。
「いま日本に生息するマダニは名称がついているものだけで47種類いますが、
今回確認された新型ウイルスを持つと疑われているのはそのうちの2種、
フタトゲチマダニとオウシマダニです」
感染するとどうなるのか。
「これに噛まれて感染すると、6日~2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、多量の黒色便(下痢)、
血尿といった症状が現れます。また、血小板数が著しく低下するのも大きな特徴です。
血が固まらなくなって止血不良、血尿といった出血症状を起こし、多臓器不全を併発する
恐れもある。最悪は今回のように死に至るケースも……」
感染した場合、有効な治療法はないのか。
「国内に前例がなく……長年、私もダニ研究に携わってきましたが、残念ながら
有効な治療法が確立されていないと申し上げるほかないです」
典型的な症状としては、全身に紅斑が出る場合が多いという。
そんな場合、速攻で皮膚科へ駆け込んでほしい。
評論;東洋医学の理論では、これらの症状は「六経弁証(ろっけいべんしょう)」で言う
「陽明腑証(ようめいふしょう)」に相当し、漢方では「大承気湯(だいしょうきとう)」、
鍼灸では「中かん・足三里・天枢などのツボを用いる」とされてはいますが、
SFTSの東洋医学的治療に関する臨床データがないので、発表され次第・続編を特集します。
違反申告
***このコメントは削除されています***
びんちゃん☆
2013/02/14 23:46
第198話は、恐ろしい感染症の話題
「ダニが媒介する感染症『SFTS(重症熱性血小板減少症候群)』の治療法は、現時点では無い」
という話題です。
週プレNEWSによれば、
13日、厚生労働省はマダニが媒介するウイルス感染症で、新たに2人の死亡を確認したと発表した。
症例は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。国内では山口県の成人女性が昨年秋に
死亡したことが1月30日に初めて確認されており、これで国内の死者は3人となった。
国立感染症研究所の西條政幸氏がこう話す。
「SFTSは中国で2009年頃から発生が報告されていた感染症で、国内での確認は初。
中国ではすでに200人の患者が報告され、致死率は10%を超えます」
ウイルスに感染したら10人に1人が死に至る。
「感染経路やその生態については現時点では不明です」と西條氏は言う。
日本で唯一のダニの民間研究施設である「馬原アカリ医学研究所」(徳島県阿南市)で、
長年ダニ研究を続けてきた医学博士・馬原文彦氏は語る。
「いま日本に生息するマダニは名称がついているものだけで47種類いますが、
今回確認された新型ウイルスを持つと疑われているのはそのうちの2種、
フタトゲチマダニとオウシマダニです」
感染するとどうなるのか。
「これに噛まれて感染すると、6日~2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、多量の黒色便(下痢)、
血尿といった症状が現れます。また、血小板数が著しく低下するのも大きな特徴です。
血が固まらなくなって止血不良、血尿といった出血症状を起こし、多臓器不全を併発する
恐れもある。最悪は今回のように死に至るケースも……」
感染した場合、有効な治療法はないのか。
「国内に前例がなく……長年、私もダニ研究に携わってきましたが、残念ながら
有効な治療法が確立されていないと申し上げるほかないです」
典型的な症状としては、全身に紅斑が出る場合が多いという。
そんな場合、速攻で皮膚科へ駆け込んでほしい。
評論;東洋医学の理論では、これらの症状は「六経弁証(ろっけいべんしょう)」で言う
「陽明腑証(ようめいふしょう)」に相当し、漢方では「大承気湯(だいしょうきとう)」、
鍼灸では「中かん・足三里・天枢などのツボを用いる」とされてはいますが、
SFTFの東洋医学的治療に関する臨床データがないので、発表され次第・続編を特集します。
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***このコメントは削除されています***
びんちゃん☆
2013/02/14 21:10
第198話は、恐ろしい感染症の話題
「ダニが媒介する感染症『SFTF(重症熱性血小板減少症候群)』の治療法は、現時点では無い」
という話題です。
週プレNEWSによれば、
13日、厚生労働省はマダニが媒介するウイルス感染症で、新たに2人の死亡を確認したと発表した。
症例は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。国内では山口県の成人女性が昨年秋に
死亡したことが1月30日に初めて確認されており、これで国内の死者は3人となった。
国立感染症研究所の西條政幸氏がこう話す。
「SFTSは中国で2009年頃から発生が報告されていた感染症で、国内での確認は初。
中国ではすでに200人の患者が報告され、致死率は10%を超えます」
ウイルスに感染したら10人に1人が死に至る。
「感染経路やその生態については現時点では不明です」と西條氏は言う。
日本で唯一のダニの民間研究施設である「馬原アカリ医学研究所」(徳島県阿南市)で、
長年ダニ研究を続けてきた医学博士・馬原文彦氏は語る。
「いま日本に生息するマダニは名称がついているものだけで47種類いますが、
今回確認された新型ウイルスを持つと疑われているのはそのうちの2種、
フタトゲチマダニとオウシマダニです」
感染するとどうなるのか。
「これに噛まれて感染すると、6日~2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、多量の黒色便(下痢)、
血尿といった症状が現れます。また、血小板数が著しく低下するのも大きな特徴です。
血が固まらなくなって止血不良、血尿といった出血症状を起こし、多臓器不全を併発する
恐れもある。最悪は今回のように死に至るケースも……」
感染した場合、有効な治療法はないのか。
「国内に前例がなく……長年、私もダニ研究に携わってきましたが、残念ながら
有効な治療法が確立されていないと申し上げるほかないです」
典型的な症状としては、全身に紅斑が出る場合が多いという。
そんな場合、速攻で皮膚科へ駆け込んでほしい。
評論;東洋医学の理論では、これらの症状は「六経弁証(ろっけいべんしょう)」で言う
「陽明腑証(ようめいふしょう)」に相当し、漢方では「大承気湯(だいしょうきとう)」、
鍼灸では「中かん・足三里・天枢などのツボを用いる」とされてはいますが、
SFTFの東洋医学的治療に関する臨床データがないので、発表され次第・続編を特集します。
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びんちゃん☆
2013/02/12 11:07
第197話は、 「今年の関東・東北地方の花粉の量は、去年の3倍にも達する!?」という話題です。
朝日新聞医療サイト「apital(アピタル)」によれば、
花粉の季節を控え、気象予報会社「ウェザーニューズ」が、全国約1千カ所に花粉観測機の
設置を始めた。
観測機は人の顔を模した直径15センチ、重さ約500グラムの球体。幅2ミリの「口」から
大人の呼吸と同量の空気を吸い込み、含まれる花粉の個数を測る。花粉の少ない順に「目」の色が
白、青、黄、赤、紫の5段階に変わる。観測データは1分ごとに自動送信され、ウェブで公開される。
同社によると、全国的な今年の飛散量は昨年に比べ7割増の予測。特に昨夏の猛暑・少雨で、
スギの雄花の育ちが良かった東北・関東は、昨年の約3倍になる場所もあると予想されている。
花粉症が若年化しているとの報告もあり、今年は200台を、子供を想定した高さ
(1メートル)に設置し、大人の高さ(1・5~3メートル)との飛散量の違いも計測するという。
(ネタ元URL;http://apital.asahi.com/article/news/2013020900001.html)
評論;この測定機械は「ボールンロボ」と呼ばれ、全国の家庭や企業などに配られ飛散量のデータを送る
そうです。ネタ元の写真のように・ズラッと並べると、屋台の水風船屋みたいに美しいですね。
ところで、去年の3倍の花粉量になるのは、花粉症の方にとってはたまったものではございませんので、
予報が外れてくれることを祈ります。
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びんちゃん☆
2013/02/08 11:43
第196話は、 「アルコール依存症の・新たな治療薬が承認された」というお話です。
医療介護CBニュースによれば、
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は7日、アルコール依存症患者の
断酒維持を補助する日本新薬のレグテクトなど5件の承認申請の可否を審議し、承認を了承した。
アルコール依存症の治療では従来、摂取した上で飲酒すると悪酔いの状態を引き起こす
「嫌酒薬(けんしゅやく;お酒が嫌いになる薬)」と呼ばれる薬が用いられていた。
厚労省や同社によると、今回審議されたレグテクトは、アルコール依存で亢進した
グルタミン酸作動性神経の活動を抑制することで飲酒欲求を抑える中枢神経系に作用する薬で、
従来の嫌酒薬とは作用機序が異なる。
評論;アルコール依存症にならないように薬物治療しても、今度は他のもの(たとえば賭博など)
に依存がえしてしまってはいけませんので、結局は依存症の原因にまで着目した
「精神科的な治療(認知行動療法など)」が必要になってくると考えられます。
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びんちゃん☆
2013/02/04 23:48
第195話は、 「iPS細胞を使った脱毛症(抜け毛)治療への道が開けた」という話題です。
産経ニュースによれば、
慶応大医学部の大山学専任講師(皮膚科学)らの研究チームは23日、人間の人工多能性幹細胞
(iPS細胞)を利用し、毛をつくったり支えたりする「毛包」を部分的に再生する実験に成功したと発表した。
脱毛症に対する新しい治療の開発に向け、可能性が示せたとしている。
毛包は毛穴より下にある組織。主にケラチノサイトという皮膚細胞でできた筒の形をしており、
底部分に発毛の命令を出す毛乳頭細胞(もうにゅうとうさいぼう)がある。
大山さんらは人間のiPS細胞をケラチノサイトになる手前まで成長させ、毛乳頭細胞と
同じ働きをするマウスの幼若線維芽細胞と混ぜてマウスの皮膚の下に移植。2~3週間後には
毛包のような構造や、毛ができたという。
増殖力の高いiPS細胞を使うことで、毛包の材料となる細胞を必要なだけ得られるのが利点。
今後は、今回はできなかった毛乳頭細胞を含め、より本物に近い毛包を作るための技術開発を
進めるとしている。
評論;毛の元になる「毛乳頭細胞」を再生させることができれば、より脱毛症の治療効果が
期待できるでしょう。ただ、iPS細胞を使うと「ガン化」のリスクがあるとされていますので、
それ(ガン化)を防ぐ技術の開発が鍵になります。
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びんちゃん☆
2013/02/01 16:24
第194話は、 「透析を防ぐ自己管理を守らなかった透析患者が、全体の4割もいた」という話題です。
医療介護CBニュースによれば、
人工透析に入るのを防ぐための医師の指示を「守っていなかった」とする人が44%いることが、
全国腎臓病協議会(全腎協)の大規模な患者調査で分かった。全腎協は、症状が出ない間の
管理について、意識が低い人が多い可能性を指摘している。
全腎協は、慢性透析患者の3分の1に当たる約10万人の患者でつくる患者団体。
調査はほぼ5年に1度実施しており、今回は2011年10月に実施。1万252人を対象とし、
7784票を分析対象とした。
透析導入を防ぐための自己管理については、今回初めて聞いた。
「腎臓の病気の原因となる疾患の治療のため、医師から指示されていた生活指導を守っていましたか」
という質問に、「きちんと守っていた」「まあ守っていた」と答えた人は47.9%、
「あまり守っていなかった」「まったく守っていなかった」「医師からの指示はなかった」
との回答が43.9%だった。
一方、透析をすぐに導入しなければいけないほど腎機能が悪化した状況で、
原因疾患が発見される人は減っている。発見から1年を経過しないうちに透析を導入した患者は、
前回の06年調査では28.0%だったが、今回は22.5%に減少。ただ、調査を担当した
桜美林大大学院教授の杉澤秀博氏は、「2割という数字は小さくない。未だに相当進行した段階で
腎疾患が発見される例が少なくないことが示唆される」と指摘している。
評論;腎臓病の中には、生活改善によって透析を予防できる場合も少なくありません。
したがって、医師や保健師等による生活指導を守ることが大切となります。
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びんちゃん☆
2013/01/29 09:12
第193話は、「妊娠中の風疹感染による赤ちゃんの障害が6例報告された」という話題です。
NHKニュースWEBによると、
妊娠初期の女性が風疹になり、心臓や目などに障害がある赤ちゃんが生まれたケースが、
去年の秋からこれまでに全国で6例、報告されていることが分かりました。
風疹は発熱や発疹、リンパ節が腫れるなどの症状が出る感染症で、妊娠初期の女性が感染すると、
生まれてくる赤ちゃんが心臓や耳、目などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、去年10月から今月にかけて大阪、兵庫、香川、埼玉で生まれた
合わせて6人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されたということです。
風疹は去年の春以降、関西や関東を中心に大流行し、去年1年間の患者数は2353人と、
過去5年間で最も多くなりました。
ことしに入ってからも流行は収まらず、今月13日までの1週間に新たに風疹と診断された患者は
59人で、都道府県別では東京が26人と最も多く、埼玉が9人、神奈川が7人などとなっています。
患者の8割近くは男性で、その多くが子どものころ予防接種の対象外だった20代から40代です。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は「風疹は通常、春先から夏にかけて流行するので、
ことしはこれから先、さらに感染が拡大する可能性がある。妊娠を希望する女性と周りの男性は
風疹の予防接種を受けてほしい」と話しています。
評論;妊娠中の女性は胎児への悪影響が心配なために病気の治療が難しい事から、
男性に限らず周囲の方は風疹に限らず予防接種を受けるとかして、
感染症の予防に努めてほしいものです。
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びんちゃん☆
2013/01/27 09:36
第192話は、「潰瘍性大腸炎などの発症のメカニズムが解明された」という話題です。
医療介護CBニュースによれば、
秋田大大学院医学系研究科の佐々木雄彦教授らの研究グループは、細胞膜を構成する
リン脂質のリン酸化酵素欠損が、脂質代謝異常による炎症性腸疾患にかかわっていることを突き止め、
その発症メカニズムを解明した。今後、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の
治療法の開発につながる可能性があるという。
潰瘍性大腸炎は、大腸の表層粘膜に潰瘍やびらんを形成する疾病で、腹痛や下痢、
発熱などの症状が続き、重症化した場合は入院が必要となる。クローン病は、口から肛門までの
食道や胃、大腸などの消化管に炎症が起きるもので、潰瘍や出血を伴う。
原因がよく分かっていないことから、治療法が確立されておらず、難病の特定疾患に指定されている。
秋田大大学院医学系研究科の佐々木教授や堀江泰夫講師、高須賀俊輔助教らの研究グループは、
消化管などの細胞膜を構成するリン脂質の一つである「PI(3.5)P2」が、リン酸化酵素「PIPK3」によって
生成されることに着目し、マウスを使った実験を行った。
この酵素が欠如したマウスを作製すると、PI(3.5)P2が欠乏して腸上皮細胞のリソソーム(※)が膨潤し、
激しい炎症性腸疾患が起こった。さらに、胎児への栄養供給に重要な臓側内胚葉細胞で
PIPK3を欠損させると、着床直後、栄養不足で胎児が死亡した。この実験結果から、
PIPK3によるPI(3.5)P2の生成が、成体や胎児における外部から細胞内への栄養吸収に
必須の役割を担っていることが判明。この生成過程が破綻することで、炎症性腸疾患の
発症につながる可能性が高いという。
佐々木教授は、「このリン酸化酵素が欠損したマウスは、従来のモデルマウスにはない
激しい腸管の繊維化を伴う貴重な炎症性疾患モデル動物。クローン病や潰瘍性大腸炎の
新たな治療法開発への応用が期待できる」と話している。
※リソソーム(ライソソーム)・・・多くの加水分解酵素を含み、消化作用を行う
細胞の中の小さな器官。
評論;この論文内容で「リン酸化酵素の異常が激しい炎症性腸疾患を起こした」ことは
証明できても、特定の難病は再現できておらず、難病腸疾患のメカニズム完全解明とは言えません。
今後の研究が期待されます。
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びんちゃん☆
2013/01/21 22:41
第191話は、「パーキンソン病に電気刺激療法が効果的な理由が判明した」という話題です。
中日新聞によれば、
手足が震えたり歩きにくくなったりするパーキンソン病(※1.)の治療で脳への電気刺激が効果を上げる
メカニズムを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)のチームがサルを使った
実験で解明した。新たな治療法につながる成果で、米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」
電子版の16日号に発表した。
パーキンソン病や似た症状を起こすジストニアなどに伴う運動障害の外科治療の1つに
「脳深部刺激(DBS)療法」がある。大脳の「淡蒼球内節(たんそうきゅうないせつ)」という部位に
電極を埋め込み、電気刺激を与え続けると症状が改善するが、実際のメカニズムは分かっていなかった。
研究チームがニホンザルとアカゲザルに100ヘルツのDBS療法を施したところ、脳内で
淡蒼球内節の活動が完全に遮断されることが判明。電気刺激が淡蒼球内節につながる脳神経細胞
(ニューロン)に「GABA(※2.)」と呼ばれる物質の放出を促し、GABAが情報伝達物質の働きをストップ
させることを突き止めた。
チームの南部篤教授(神経生理学)は「情報伝達の遮断が治療効果を示すという新しい仕組みを
発見できた。薬物などを使った新治療法の開発も期待できる」と話している。
※1.パーキンソン病・・主に40歳から50歳以降に発症し、ゆっくりと進行する原因不明の神経変性疾患。
神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少する事で起こると考えられている。
※2.GABA(ギャバ)・・「γ(ガンマ)-アミノ酪酸(らくさん)」の略称。アミノ酸のひとつで、
主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質。
評論;電気刺激が効果的な理由は判明しましたが、問題・課題もあります。
1.「電気刺激を与え続ける」と言っても、どの程度の電気を・どのくらい当てるのか?
2.どうやって、薬物療法と併用させるか?
3.脳の情報伝達を完全にストップさせると、正常な運動まで阻害されるのではないか?
4.持続的な電気治療によって、脳細胞がダメージを受けないか?
これらを解決することが求められるでしょうね。
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びんちゃん☆
2013/01/20 18:06
第190話は、 「スマホ版お薬手帳が、各薬局から続々投入」という話題です。
産経ニュースによれば、
服用する薬の用法、用量などを記録し事故防止などに役立てる「お薬手帳」について、調剤薬局が
相次いでその電子版の提供に乗り出している。スマートフォン(高機能携帯電話)などを使い
服薬履歴を確かめられるなど利便性が高い。医療情報などの電子化を進める政府構想を
先取りした形で今後も参入が予想される。
業界大手アインファーマシーズはNTTドコモと組んで開発した電子版お薬手帳の提供を
昨年7月から全国500店で始めた。
薬局で発行された紙の保険調剤明細書のQRコードをスマホで読み取ると、薬剤の用量、
用法などのデータが取り込まれる。手元にスマホさえあれば患者はいつでも簡単に薬を
確かめられるほか、設定しておくだけで飲み忘れをアラームで知らせる機能も使える。
「薬の飲み方が分からなくなったりする患者は多いが、薬局での対面指導には限界がある。
スマホを服薬支援に活用したいというのが当初の動機だった」(アイン担当者)。
東日本大震災では被災者が手帳などの服薬記録を失い、薬の処方に苦慮した経験もある。
「普段はスマホで服薬状況を把握し、災害などで紙の記録を失った際でもデータが見られ、
記録のバックアップにもなる。このため回線が途切れてもデータを見られるよう設計した」(同)
といい、ライフライン機能の性格を併せ持つ。
評論;現代風で実用的なサービスだと思われますが、問題点としては
1.スマホを持っていないと使えない(従来の携帯では使用不可)。
2.スマホはウイルス対策に難があり、情報漏えいが心配。
という問題点の解決が課題になることでしょう。
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びんちゃん☆
2013/01/14 22:34
第189話は、「不妊夫婦向けの卵子提供者をNPOが募集」という話題です。
朝日新聞デジタルによれば、
卵子が原因の不妊夫婦のために、患者の家族や不妊治療クリニックが14日、無償で卵子を
提供してくれる人の募集を始めると発表した。国内では姉妹や知人から卵子を提供された
出産例はあるが、第三者からの提供の道はなかった。法整備が進まない中で、親子関係が
複雑になりかねないなど、倫理的な課題も指摘されている。
不妊治療医らが設立したNPO「OD―NET」(岸本佐智子代表、事務局・神戸市)が、
35歳未満で子のいる女性から提供を募る。提供は無報酬。検査代や交通費、副作用で治療が
必要な場合の費用は提供を受ける側が負担する。夫婦には匿名だが、子が15歳になり希望すれば、
提供者の名前や住所などを伝える。
受ける側は、無月経などの症状が出るターナー症候群や早発閉経で卵子がない40歳未満の
既婚女性。当面は、協力する5カ所のクリニックに通院中の患者20人を対象とする。
評論;この卵子提供による不妊治療は、早発閉経(※1.)に悩む女性にとっては朗報ですが、
以下の問題が残ると考えられます。
1.ターナー症候群(※2.)のような「染色体の数に異常のある方」に受精卵を移す場合は、
子宮に問題がある場合があり、正常に受精卵が着床して育つかが不明である事。
2.ドナー(提供者)の情報がレシピエント(提供される方)に提供された場合、親子関係が
難しくなる事態になる可能性がある事。
3.高齢のレシピエントの場合は子宮の機能が落ちるため、妊娠や出産のリスクがある事。
4.「卵子ではなく、精子が問題で不妊になる」ケースもあること。
あるいは、「その両方が問題の不妊」も報告されていますので、
この方法だけでは・不妊治療の切り札にはなり得ないという現実が。
5.受精させる段階で、誤って「予定されたドナー以外の精子を受精させてしまう」ミスが
起こりかねない事。
これらの課題を慎重に解決させた上で、進めてほしいものです。
※1.早発閉経・・・更年期の年齢よりも早く閉経してしまう事。中には20代で閉経してしまう方も・・・。
※2.ターナー症候群・・・性染色体の数が足りない遺伝子の病気。
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びんちゃん☆
2013/01/14 22:32
第189話は、「不妊夫婦向けの卵子提供者をNPOが募集」という話題です。
朝日新聞デジタルによれば、
卵子が原因の不妊夫婦のために、患者の家族や不妊治療クリニックが14日、無償で卵子を
提供してくれる人の募集を始めると発表した。国内では姉妹や知人から卵子を提供された
出産例はあるが、第三者からの提供の道はなかった。法整備が進まない中で、親子関係が
複雑になりかねないなど、倫理的な課題も指摘されている。
不妊治療医らが設立したNPO「OD―NET」(岸本佐智子代表、事務局・神戸市)が、
35歳未満で子のいる女性から提供を募る。提供は無報酬。検査代や交通費、副作用で治療が
必要な場合の費用は提供を受ける側が負担する。夫婦には匿名だが、子が15歳になり希望すれば、
提供者の名前や住所などを伝える。
受ける側は、無月経などの症状が出るターナー症候群や早発閉経で卵子がない40歳未満の
既婚女性。当面は、協力する5カ所のクリニックに通院中の患者20人を対象とする。
評論;この卵子提供による不妊治療は、早発閉経(※1.)に悩む女性にとっては朗報ですが、
以下の問題が残ると考えられます。
1.ターナー症候群(※2.)のような「染色体の数に異常のある方」に受精卵を移す場合は、
子宮に問題がある場合があり、正常に受精卵が着床して育つかが不明である事。
2.ドナー(提供者)の情報がレシピエント(移植者)に提供された場合、親子関係が
難しくなる事態になる可能性がある事。
3.高齢のレシピエントの場合は子宮の機能が落ちるため、妊娠や出産のリスクがある事。
4.「卵子ではなく、精子が問題で不妊になる」ケースもあること。
あるいは、「その両方が問題の不妊」も報告されていますので、
この方法だけでは・不妊治療の切り札にはなり得ないという現実が。
5.受精させる段階で、誤って「予定されたドナー以外の精子を受精させてしまう」ミスが
起こりかねない事。
これらの課題を慎重に解決させた上で、進めてほしいものです。
※1.早発閉経・・・更年期の年齢よりも早く閉経してしまう事。中には20代で閉経してしまう方も・・・。
※2.ターナー症候群・・・性染色体の数が足りない遺伝子の病気。
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びんちゃん☆
2013/01/13 09:21
第188話は、「医薬品のネット販売が再開された」という話題です。
産経Bizによれば、
医師の処方箋がいらない一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を原則禁じた厚生労働省令の
適法性が争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(竹内行夫裁判長)は11日、
「一律に禁止した省令は改正薬事法を逸脱し、違法で無効だ」としてネット販売を認める判断を示した。
ネット通販業界は「歓迎する」(楽天の三木谷浩史会長兼社長)としており、新たなルールの下で
大衆薬のネット販売が今後普及しそうだ。
楽天傘下のネット通販業者ケンコーコム(東京都港区)と、ウェルネット(横浜市)が販売する権利の
確認を求めて訴えていた。最高裁は業者側の勝訴を言い渡した2審東京高裁の結論を支持して
国の上告を棄却し、国の敗訴が確定。省令が無効とされたことで規制が事実上なくなり、
2社にとどまらずネット販売が現時点で可能になった。
田村憲久厚労相は同日、「判決の趣旨に従い、必要な対応策を講じる」とのコメントを出し、
厚労省は規制緩和を念頭に省令の見直し作業に入った。2009年6月施行の改正薬事法は、
大衆薬を副作用リスクに応じて3つに分類し、販売時に薬剤師らが適切に情報提供するよう規定した。
具体的には省令で定め、胃腸薬や毛髪薬、風邪薬など第1~2類は薬局などでの対面販売を義務付け、
ビタミン剤などリスクの低い第3類以外のネット販売を禁じた。
判決を受け、ケンコーコムは11日、大衆薬のネット販売を再開し、頭痛薬など副作用リスクの高い
第1類も含めて販売する考えを明らかにした。ウェルネットも再開を表明したほか、ヤフーもサイト内の
医薬品販売ストアで第1類を含めた取り扱いの拡大に向けた準備を始めた。
評論;確かに医薬品がネットで買えるのは消費者の利便性が高いですが、対面販売によって
副作用のリスクが減るという事を考慮すれば、安全性が損なわれかねません。
国や業界団体は話し合い、医薬品ネット販売に関する新たな法律やルールを作るべきだと思います。
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管理人
びんちゃん☆
副管理人
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受付中
(管理人の許可が必要)
公開
メンバー公開
カフェの利用
朝10時~夜24時
カテゴリ
美容/健康
メンバー数
36
人/最大100人
設立日
2010年10月18日
「第3の万能細胞『STAP細胞(※1.)』が作成された」という話題です。
読売新聞によれば、
細胞に強い刺激を与え、様々な組織や臓器に変化する「万能細胞」を作る新手法を
マウスの実験で発見したと、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)と
米ハーバード大などの国際研究チームが発表した。30日付の英科学誌「ネイチャー」に、
巻頭論文として掲載される。
研究チームは、外部からの単純な刺激だけで、細胞の役割がリセットされる「初期化」が起こり、
あらゆる組織、臓器に変化する「多能性」を獲得するという発見は、生命科学の常識を覆す
研究成果だと説明している。研究チームは今後、再生医療への応用も視野に、
人間の細胞で同様の実験を進める。
研究チーム代表の同センターの小保方(おぼかた)晴子・ユニットリーダー(30)らは、
今回発見した現象を「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味の
英語の頭文字から、「STAP(スタップ)」と呼び、作製した細胞をSTAP細胞と命名した。
ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く「第3の万能細胞」といえる。
STAP細胞の作製はiPS細胞よりも簡単で、効率が良いという。iPS細胞の課題である
がん化のリスクも低いとみられる。
<評論>
最初は「弱酸性の液を使うだけ(※2.)で万能細胞ができるなど、そんなバカな事があるか!」
と相手にされなかったようですが、その後の追試研究で正しさが証明されて
今回の発表となったようです。iPS細胞同様・医学の発展に寄与するすごい研究成果だと考えます。
小保方リーダーは博士号取得後3年での発表ですので、若手研究科の模範となる事でしょう。
・・・で、「STAP細胞」と聞いて、ついついアイドルグループの「SMAP」を連想してしまった私です^^;。
<用語説明>
※1.stimulus triggered acquisition of pluripotency
(刺激惹起性(じゃっきせい)多能性獲得)の略称。
※2.リンパ球をpH(ペーハー)5.7の酸に30分漬け、その後培養するだけです。
「歯がない人ほど、肺炎で亡くなる危険性が高い事がわかった」
という話題です。
朝日新聞医療サイト「apital」によれば、
抜けてしまった歯が多い人ほど肺炎で亡くなる危険性が高いことが、
名古屋大や京都大などの研究グループの調査でわかった。歯がない人は
口の中に細菌が多く、肺にも感染しやすいためだという。
名古屋大大学院医学系研究科博士課程の須磨紫乃(しの)さん(予防医学)らは、
全国の歯科医師会の会員約2万人を対象に、歯の状態や健康状態などについて
回答してもらい、その後に亡くなった人について死因を調べた結果を分析。
肺炎による死亡率と、抜けた歯の本数との関係を調べた。
肺炎の死者は計55人。抜けた歯が4本までの人と比べると、年齢や肥満などの
影響を差し引いても、5~14本が抜けていた人は危険性が1・74倍、
15~27本の人は2・37倍あった。4本の親知らずをのぞく28本がすべて
抜けていた人の危険性は、2・77倍あった。
評論;歯周病などにかかっている人の口の中は、かなり細菌が多いため、
その細菌が血液やリンパ液を介して肺に移ってしまうものと考えられます
(歯周病の方が感染性心内膜炎になりやすいのと同じ理由です)。
やはり、「きちんと毎日歯磨きしたほうがいい」という事ですね。
共同通信などによれば、
雨や曇りで気圧が低くなると、関節の痛みや腫れなどリウマチの症状が悪化する―。
京都大のチームが、約2万件の診察データと気象庁の気象情報を統計解析して
こんな結果をまとめ、米オンライン科学誌プロスワンに16日発表した。
患者の間で昔から言われる
「天気が悪いと具合も悪い」
「痛みが強まると天気が悪くなる」
などの体験を初めて実証する成果。京大病院リウマチセンターの橋本求特定助教は
「メカニズムは不明。症状を起こす炎症を表す数値との関係はなく、病気の進行を
左右することはなさそうだ」と話す。
研究は2005~12年に京大病院に通院した患者のデータ延べ約2万件を使用。
評論;リウマチは、東洋医学的に簡単に説明しますと
「『湿(しつ)』という余計な水分が、暑さ・寒さとあいまって関節に悪影響を及ぼすことで起きる」
と考えられています。
よって、寒さや熱さ・湿気がある場所や環境では症状が悪化するのです。
治療につきましては、
○西洋医学的治療法
・非ステロイド系抗炎症薬(NSAID、消炎鎮痛薬)
・抗リウマチ薬(DMARD)
・ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)
・手術療法
などが行われます。
○東洋医学的治療法
漢方薬では疎経活血湯(そけいかっけつとう)やヨクイニン湯などが使われ、
鍼灸治療では・その症状に合わせた治療が行われます。
上毛新聞「健康通信くらぶ」12月号によれば、
薬を常用する機会の多い高齢者を中心に、包装シートごと薬を飲んでしまう事故が
増えています。
薬はプラスチックとアルミ箔を組み合わせたPTP包装(※)が主流です。
シートをハサミで1錠ずつ切り離すと角が鋭利になります。
うっかり包装ごと飲んでしまいますと薬の作用が働かないばかりか
喉や食道を傷つけることがあり、部位によっては穴が開く恐れもあります。
エックス線写真では発見しづらく、内視鏡や手術で取り出すことになって
体への負担も大きくなります。
薬を服用するときは、1回に飲む個数を確かめて、必ず包装シートから
取り出します。特に高齢者の場合は、家族など周りにいる人が
気を配りましょう。
※PTP包装・・・PTPとは、「Press Through Package」の略。
一般には「ブリスターパック」と呼ばれる包装で、
片面を厚紙を台紙として商品名などを印刷し、もう片面を・成型したプラスチックを囲み込んで
台紙に接着した包装法のこと。
評論;このような事故を防ぐには、
1.1日に飲む薬を・包装から出す。
2.次に100円ショップなどで売られている「朝昼晩に分けられる薬箱」
に分けて入れ、決められた時間に服用する。
といった対策が有効だと考えます。
なお、医療機関を受診する際は、
「おくすり手帳」や「現在服用している医薬品」を持参することで
「医薬品の重複」や「飲み合わせによる副作用」を防止することが必要です。
読売新聞によれば、
北海道大病院(札幌市)は6日、記者会見を開き、関東地方で脳死と判定された
成人男性から提供された心臓を入院中の20歳代の男性患者に移植する手術を行い、
成功したことを明らかにした。
患者の容体は安定しているという。道内の心臓移植は、
札幌医科大の和田寿郎(じゅろう)教授(当時)が1968年に国内で初めて行い、
脳死判定が適切だったかどうか議論が噴出した「和田移植(※1.)」以来、約46年ぶり。
発表によると、臓器提供者の男性は、頭部外傷で入院中に臓器移植法に基づく
脳死と判定された。移植を受けた患者は道内在住。2006年に心臓の筋肉が伸びて
血液の循環が悪化する拡張型心筋症と診断されて11年から人工心臓をつけた。
同法に基づく心臓移植は今回で186例目。「和田移植」後、手術が途絶えていた
道内での移植再開について、受けとめ方を問われた北大病院の宝金(ほうきん)清博院長は
「特別という思いはない」としたが、「今回の手術は大変大きな一歩となる。
待ち続ける患者にとっても朗報だ」と語った。北大病院には心臓の移植を待っている
患者が約10人いるという。
評論;46年前と異なり、脳死判定の基準や客観的な判断材料(MRI画像など)が
そろいやすい環境であるため、脳死判定を行いやすくなったと考えますが、
日本は欧米とは異なる倫理観(※2.)を持つ国であるために、
「倫理委員会(※3.)での議論」や「患者家族の了承」などの手続きを
きちんと経てから臓器移植を行うべきだと考えます。
<用語説明>
※1.和田移植・・・約46年前に、和田寿郎教授によって行われた心臓移植手術。
海水浴場で溺れた大学生(当時21歳)を脳死と判定し、
心臓を男性患者(同18歳)に移植した。世界初の心臓移植から約8か月後で、
世界30例目となったが、患者は手術の82日後に死亡した。
脳死判定をめぐって殺人容疑などで札幌地検に告発されたが、
嫌疑不十分で不起訴となった。和田氏は2011年2月に亡くなった。
※2.欧米とは違い、「脳死=人間の死」とは認めない風潮があります。
※3.大学病院内にある、臨床研究に関する倫理的な問題を議論するための委員会。
「長寿遺伝子が、中年太りを抑制することがわかった」
という話題です。
47ニュースによれば、
加齢に伴い脳にある特定の遺伝子が減り、体重増加につながることを
群馬大の佐々木努准教授らの研究チームが突き止め、
26日付の欧州糖尿病学会誌電子版に発表した。
研究チームによると、この遺伝子は、細胞の老化を防ぐため、
長寿遺伝子とも呼ばれる「サーチュイン」。加齢とともに減少することは知られていたが、
いわゆる中年太りとの関係は明らかになっていなかった。
佐々木准教授は「サーチュインが減るメカニズムを詳しく解明し、
肥満やメタボリック症候群の治療法開発に役立てたい」と話している。
評論;そういえば、長寿の方で太っている方は稀ですので、
やはり長寿遺伝子「サーチュイン」と痩せることは関係あるのかも知れません。
課題は、「どうやってこの遺伝子が減らないようにするか?」ですね。
毎日新聞によれば、
財務、厚生労働両省は24日、医師が処方する「うがい薬」について来年度以降、
同時にほかの薬を処方しなければ公的医療保険の対象から外すことで合意したと発表した。
同薬の処方だけのために医療機関を受診する人を減らし医療費抑制につなげるのが狙い。
25日、厚労相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)に提示し、了承を得る。
これにより、国費ベースで約61億円の削減効果が見込めるという。
うがい薬を巡っては民主党政権当時の2009年、政府の行政刷新会議の事業仕分けで
「薬局で市販されているなら医師が処方する必要性に乏しい」として、
漢方薬などとともに保険の対象外とする方針が打ち出されたが、結論を先送りしていた。
評論;うがい薬に関しては薬局でも安く購入できますので、保険適応を除外しても
大丈夫と思われます。ただ、漢方薬に関しましては大学病院での研究でも
有効性が示され、また、臨床で使用する医師も増えていますので、保険適応を
そのまま継続したほうが(漢方薬は複数の疾患に効果的な事から)
医療費削減につながりますし、難病や治りにくい病気に苦しめられる患者さんにも
プラスになると考えます。
中日メディカルによれば、
2012年に全国で出動した救急車が通報から傷病者を病院まで運ぶまでにかかった時間は、
平均38分42秒で前年を36秒上回り過去最悪を更新した。総務省消防庁の集計で分かった。
消防庁は搬送の遅れについて、出動が増えて救急車がすぐに手配できなかったり、
遠い消防署に応援を依頼したりするケースが増えたためとみている。搬送した人の50.4%は
軽症で、搬送時間短縮には救急車の適切な利用も求められそうだ。
通報から救急車が現場に到着するまでの平均時間は8分18秒で、前年より6秒遅くなった。
救急出動の件数は前年比1.7%増の580万2455件と過去最多だった。
5.4秒に1回の割合で出動した計算になる。
都道府県別の平均搬送時間は愛知が31分6秒、岐阜31分30秒、三重38分、長野36分、
福井30分18秒、滋賀31分42秒。
最長は東京の54分54秒で、最短は福岡の29分24秒。前年より時間が短くなったのは
福島の40分48秒(24秒短縮)、鳥取の35分6秒(6秒短縮)だけだった。
通報時に心肺停止状態だった人に現場に居合わせた人が心臓マッサージや
人工呼吸などの応急手当てをした割合は44.3%と過去最高だった。
評論;救急搬送時間が遅れている原因には、この記事で挙げられている原因のほかに
●救急医療体制の不備・・・夜間救急の現場に、眼科医などの「専門外の医師」がいる
場合が少なくない。
●必要のない事で救急車を呼んでしまう人が多い
(例;「酔ったから、自宅まで送って」「ちょっと子供に微熱があるから、迎えに来て」)
●道路の混雑による、到着時間の遅れ。
●医療機関同士の連携の不備・・・医療機関同士の連携がうまくいかないため、診れない患者を
どこに送っていいのかがわからず、迷った結果・大学病院に送ったりするので、搬送に
かなり時間がかかったり、大学病院も満床で断られると、受け入れてくれる医療機関が
なくなったりする最悪のケースも・・・・。
といった事も・原因として考えられます。対策としては、
1.総合診療医・救急医の増員。2.医療機関同士の連携の強化。3.ドクターヘリの増加。
4.救急講習の、一般市民への必須化。
などが求められるでしょうね。
ヨミドクターによれば、
政府は、子どもの命を奪うこともある水痘(水ぼうそう)を予防する小児用ワクチンと、
高齢者の主な死因の一つの肺炎を起こす肺炎球菌用のワクチンを、予防接種法に基づいて
自治体が行う定期予防接種に加える方針を固めた。
総務省が地方交付税を通じて財政支援し、厚生労働省が予防接種法の施行令を改正する。
定期接種は来年秋から実施される見通しだ。
全身に発疹ができる水痘は、厚労省の推計では小児を中心に年間に約100万人が感染し、
20人程度が死亡する。ワクチンは患者を大幅に減らせると期待され、1~2歳までに
一定期間を置いて2回接種する。
肺炎球菌は主に高齢者が年間に数十万人感染し、約3万人が亡くなる。ワクチンは
重症者を減らす効果があり、65歳以上が1回接種すればよく、最初の5年間は対象年齢を
65歳、70歳、75歳などと5歳刻みとすることで幅広い高齢者世代が受けやすくする。
評論;対象者が抵抗力の弱い幼児や高齢者ですので、ワクチンの副作用に注意する
必要があると考えます。主な副作用については「発熱、発疹、接種部位の腫れが
全体の7%の方に見られる」という報告がありますが、
中には重篤なアレルギー反応を起こす場合もなきにしもあらずですので、
特に病中病後などの・免疫力の弱い時の接種は避けたほうが無難でしょうね。
読売新聞の医療ニュース「ヨミドクター」によると、
糖尿病の新しいタイプの治療薬が来年1月、国内で初めて承認される見通しになった。
体内に過剰にたまった糖の尿からの排出を促し、体重増加を起こしにくいのが特徴で、
同4月頃に保険適用される方向だ。
新薬は、アステラス製薬申請の「スーグラ錠」。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会が
先月、承認しても差し支えないとの意見をまとめた。腎臓には血液から尿に出た糖を、
栄養分として再び取り込む働きがあるが、新薬はその働きを妨げて排出につなげる。
成人は1日1回飲む。
従来の薬は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを強めたり、分泌量を増やしたりする
効果があるが、糖が細胞に入って体重を増やしたり、血糖値を下げすぎたりする場合がある。
新薬は糖を体外に出すので、血糖値の調節機能も保たれ、こうした問題は起きにくいという。
他の複数の製薬会社も類似の薬の承認を申請している。
評論;確かに尿から糖を排出させれば血糖値の調節機能は保たれますが、
問題点としては
1.腎臓による糖の再吸収を阻害するため、腎機能にダメージを与えるリスクがある。
2.過剰投与による低血糖症状のリスクがある。
という事が挙げられるため、用量や使用頻度に注意が必要と考えます。
「ドリップコーヒーを飲むと、肝機能が改善して肝がん予防効果も期待できる!?」
というお話です。
中日メディカルによれば、
肝炎や肝硬変といったC型慢性肝疾患の患者で毎日1杯以上のドリップコーヒーを飲む人は、
肝臓の機能が改善するとの研究結果を大阪市立大のチームがまとめ、11日付の
米オンライン科学誌プロスワンに発表した。
肝硬変への移行を減らし、肝がんの発生を予防する効果も期待できる。
大阪市立大病院を受診した20〜80代の患者376人で、肝細胞が壊れると上昇する
「アラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)」という酵素量の変化と、コーヒーを飲む頻度を比較した。
ドリップコーヒーを1杯以上飲んでいた人は、飲んでいない人に比べ、
1年後のALT値が正常値を維持していたり、低下したりした人が多かった。
量を飲めば飲むほど、効果が上がっていた。
理由は不明だが、缶コーヒーや、インスタント、カフェインが入っていないコーヒーを
飲んでいた人では、効果があまりなかった。
研究チームの佐々木八千代准教授(老年看護学)は
「肝炎は10〜20年で肝硬変に移行するとされており、さらに長期的な調査をしたい」と話した。
これまでに、同じチームの大藤さとこ講師(公衆衛生学)が
コーヒーに肝がんの発生を抑える効果があるとの研究成果を発表していた。
評論;「ドリップコーヒー以外では効果が薄い」ことや
「カフェインレスコーヒーでは効果が薄い」
ことから、レギュラーコーヒーの成分(コーヒー豆由来の成分)やカフェインが
効果に関係しているのではないかと考えられます。
ただ、飲みすぎますと胃を荒らしたり不眠になったりしてしまいますので、
ほどほどの量(だいたい、1日に5~6杯くらい)がいいでしょうね。
「治療法のない患者に限定して未承認薬を使用可能な制度ができる」
というお話です。
47ニュースによれば、
厚生労働省は3日までに、がんなどの命に関わる病気で代わりの治療法がない患者に限り、
臨床試験(治験)の最終段階にある未承認薬を使用することができる新制度を
2015年度から始める方針を固めた。
薬の承認には通常、製薬企業が患者に投与して効果や安全性を確かめる治験を実施する必要がある。
治験には年齢や持病、ほかの薬の使用状況などの条件によっては参加できないことがあり、
他に治療法のないがん患者などから、企業の治験に参加できない場合でも
承認前の薬を使いたいとの強い要望が出ていた。
評論;未承認薬を使用する場合、必ず問題になるのが「副作用のリスク」です。
承認後に使用された医薬品であっても、ベンゾジアゼビン系静脈麻酔薬(※)のように
低血圧や呼吸抑制・めまいなどの副作用をもたらす医薬品もありますので、
未承認薬を使用する場合は・特に注意する必要があるのではないかと考えます。
患者に関しては「未承認である事」は勿論、副作用についても最新のデータに基づき
しっかりと説明しなければならないでしょうね。
<用語説明>
※ベンゾゾジアゼビン系静脈麻酔薬・・・ベンゼン環とジアゼビン環からなる化学構造を持つ
静脈注射で体内に入れる麻酔薬で、中枢神経に作用して不安や興奮を抑制します。
不眠治療薬として使用される事も。
医療現場では、ジアゼパムやミタゾラムなどが使用されています。
なお、あのマイケル・ジャクソン氏の死因は、これの多用による副作用とされています
(不眠症治療のために使用していたようです)。
菓子メーカーが特許を取得」というニュースです。
47ニュースによれば、
菓子大手の寿スピリッツは28日、傘下の寿製菓(鳥取県米子市)が主力商品の原料である
トチの実に含まれるポリフェノールで特許を取得したと発表した。胃がんや胃潰瘍の発症に
関与しているとされるヘリコバクター・ピロリ菌が胃の細胞に接着するのを抑制する、という。
寿製菓はトチの実を原料に「とち餅」や「栃の実茶」を製造。11月8日付で特許を取得した。
研究結果を伝えることで、商品に使われているトチの実の知名度を上げていきたいとしている。
評論;これまでにピロリ菌に効果ありとして販売されている商品には
「LG21(明治乳業)」などが知られています。今回のトチの実成分には
菌自体を殺菌する効果こそはありませんが、胃壁に吸着するのを抑制できれば
ピロリ菌が胃壁を荒らすのを防ぐ事ができるため、胃潰瘍や胃がんを予防できる
ことにつながるのです。
そういえば、「縄文人はトチの実を原料にクッキーを作っていた」と言われていますので、
現代人よりも・胃がん発症率が少なかったのかも知れませんね。
「ミドリムシ特有の成分が、大腸がん予防に効果があることがわかった」
という話題です。
神戸新聞NEXTによれば、
ごく小さな藻類、ミドリムシの特有の成分に大腸がんを抑える効果があることを、
兵庫県立大環境人間学部(姫路市)などのグループがマウスの実験で解明した。
がんの予防薬として使える可能性があるといい、成果が英国の学会誌
「フードアンドファンクション」電子版に掲載された。
ミドリムシはユーグレナとも呼ばれ、べん毛を動かして水中を泳ぎ、
葉緑体で光合成をする生物。ビタミンやアミノ酸など栄養素が豊富で、
腸内環境を整える働きもあるとされ、健康食品としても利用されている。
大腸がんは食事の欧米化などに伴い増加傾向にあり、国内では年間約4万5千人
(2010年)が死亡。肺がん、胃がんに続き、がんによる死因で3番目に多い。
同学部先端食科学研究センターと、ミドリムシを活用した機能性食品を開発している会社
「ユーグレナ」(東京)のグループが大腸がんを起こす物質をマウスに投与して実験。
ミドリムシの成分のうち食物繊維「パラミロン」を切り刻んで食べさせた結果、
食べさせていないマウスの大腸と比べ、がんになる前段階の異常細胞の数が約7割減った。
グループは、パラミロンが発がん性物質を吸着、体外への排出を促した可能性があるとみて、
詳しい仕組みを解明したいという。
評論;食生活の欧米化の影響で大腸がんの患者数が増加していますので、
この研究は朗報となることでしょう。課題は、「ミドリムシ健康食品の価格」と「先入観」です。
薬局の健康食品では1袋1500円以上で販売されているため、なかなか手が出ないのと
「ミドリムシは池の中で暮らしているから不衛生だ」という先入観があるため、なかなか
普及しづらいと考えられます。実際には食用のは専門施設で培養されていますので
衛生的に全く問題ないのですが、それらの問題をクリアすれば、栄養価が高い事もあって
医療用としても使用される事もありえるでしょうね。
「エイズウイルスへの感染が、名古屋市だけで合計1000人を超えた」
という・深刻な話題です。
中日新聞によれば、
名古屋市内のエイズウイルス(HIV)感染者とエイズ患者数が今年十月に累積で
千人を超えたことが市の調査で分かった。市は十二月一日の「世界エイズデー」
にエイズへの理解を深めてもらう催しを計画。保健医療課は
「この機会に予防や検査、治療の正しい知識を身につけてほしい」と呼び掛けている。
調査は一九八九年に始まり、十九年目の二〇〇七年に五百人を突破。
今年十月末で千人を超えた。感染が広がったことに加え、検査体制が整ったこともあり、
わずか六年で倍増した。
一年間の新規感染者・患者数では、一〇年に初めて百人以上を記録。以降、一一年、
一二年も百人を超え、高い水準で新規感染者・患者が報告されている。
調査は市内にある二千二百カ所の医療機関が対象。今年は十月末で六十八人となっている。
感染者は二十~三十代、患者は三十~四十代が多い。感染原因は九割以上が性交渉。
感染者は潜伏期間内で症状はない。患者は症状が現れる。いずれも他人に感染させる
可能性がある。市内では各区の保健所で無料、匿名の検査を実施している。
評論;エイズウイルスの感染が広がっている要因の1つに
「エイズウイルスの感染者が、感染しているとは知らずにキャリア(保菌者)として
日常生活の中で感染を広げてしまっている」という実態があるため、感染の拡大を
止めるための検査が不可欠です。一昔前よりも治療法が格段に進歩していますので、
もし検査で陽性反応が出ても、自暴自棄にならずに治療を受けてほしいと思います。
NHKニュースによれば、
国民が、医療機関で病気やけがの治療を受けるのにかかった費用の総額を示す
「国民医療費」は、平成23年度、38兆5800億円余りと5年連続で過去最高を更新し、
厚生労働省は、医療技術の高度化も大きな要因として考えられるとしています。
厚生労働省のまとめによりますと、平成23年度の「国民医療費」は38兆5850億円で、
前の年度に比べて1兆1648億円、率にして3.1パーセント増え、
5年連続で過去最高を更新しました。
国民1人当たりでみますと、前の年度より9700円増えて、30万1900円で、
昭和29年度に統計を取り始めて以降、初めて30万円を超えました。
年代別では、▽0歳から14歳が、5100円増えて、14万8700円、
▽15歳から44歳が、3500円増えて、10万9600円、
▽45歳から64歳が、7500円増えて、27万5700円、
▽65歳以上は、1万8200円増えて、72万900円と、いずれも増加しています。
医療費の増加が続いていることについて、厚生労働省は、高齢化の進展に加えて、
医療技術の高度化によって、高額な費用がかかる治療が行われるようになってきたことも、
大きな要因として考えられるとしています。
評論;これからも右肩上がりで医療費が増加すると考えられますので、抜本的な対策が
必要になってくると考えます。現時点で考えられる対策は、
1.「はしご受診の抑制」・・高齢者は複数の病気を併発する事が多い為に
医療機関をはしごしている場合が多く、その結果・医療費が増加してしまいます。
1つの医療機関でまとめて治療することで、医療費を抑制できます。
2.「医薬品の重複投与の予防」・・複数の医療機関で重複して医薬品を処方されると、
医療費の高騰のみならず、副作用などの懸念も出てきます。1つの医療機関のみで
処方するか、もしくは医薬品の情報を共有する(※)ようにする事が大切です。
3.東洋医学の積極的導入・・・あん摩マッサージ指圧や鍼灸・漢方薬に対する
保険請求を緩和し、比較的軽症の患者や適応症の患者については
東洋医学で治療するように改めることで、医療費が削減できます。
※現状でも、「おくすり手帳」等で医薬品情報の共有を図るように改善はされています。
という話題です。
ヨミドクターによれば、
武田薬品工業が製造販売の承認を受けた新しい肥満症治療薬に対し、中央社会保険医療協議会
(厚生労働相の諮問機関、中医協)は13日、「効果や必要性が乏しい」などとし、
薬価を決める判断を持ち越した。
1回で結論が出ず、薬の効果を巡り、中医協の議論が継続されるのは極めて異例。
この薬は「セチリスタット」(商品名オブリーン)。武田薬品によると体内で脂肪を分解する酵素が
働かないようにし、脂肪の吸収を抑えて体重を減らす効果がある。
肥満で、糖尿病と脂質異常症の人に適用される。約200人を対象に1年間行った試験では、
体重減少の効果が2%程度だった。今年9月、厚労省から製造販売承認を取得した。
製造販売が認められた薬は、中医協で薬価を決めるかどうか議論し、承認されれば保険適用される。
しかし、13日の中医協では、「体重100キロ・グラムの人なら2キロしか減らない。必要ない」
「(関連学会は『病気』としているが)そもそも肥満症は病気なのか」などの意見が相次いだ。
評論;以前美容の治療をやっている鍼灸院に勤務していた経験から申し上げますと、
「1年間で、100キロの人が2キロしか減らない」というのは、「効果がない」と
結論されてしまいます。なぜならば、ダイエット治療の現場では「2~3キロは、排泄物の重さで
増減する」とされているからです。つまり、「1年間で、100キロの人が2キロしか減らない」
というのは、もはや問題外となるわけでして・・・・。ちなみに、ダイエットの鍼灸治療では
1ヶ月で15キロ以上痩せた方もいらっしゃいます。
ところで、「肥満症は病気か?」につきましては
「肥満は体質性のものと症候性(病気から由来する)のものに区分され、後者を肥満症と呼ぶべき」
と考えます(いずれにしても、度を越す肥満は病気を誘発する事には変わりませんが)。
朝日新聞デジタルによれば、
厚生労働省は8日、医師の具体的な指示がなくても、看護師が一部の医療行為ができる
制度の創設を決めた。国指定の研修を修了すれば自身の判断で、気管挿管や脱水患者への
点滴などをできるようにする。医師がいなくても患者の変化に素早く対応できると期待される。
この日の審議会の部会で最終案が了承された。次期通常国会に、保健師助産師看護師法の
改正案を提出。対象の行為や研修内容を確定させ、2015年度の施行を目指す。
最終案は、床ずれで壊死(えし)した部分の切除や点滴中の高カロリー輸液量の調整、
抗不安薬をのませるなど、医師が主にしてきた41の行為を「特定行為」と位置づけた。
研修を受けた看護師は、医師が事前に示した手順に従い、自身の判断でできるようにする。
一般の看護師も、医師の具体的な指示があればできる、と明確にする。
当初検討された「特定看護師」という資格は、日本医師会などの反対で見送られた。
評論;今回の看護師の医療行為の緩和は、「夜間に担当医がいない時に患者の容態が急変した」
などの緊急事態が少なくないので、その対策としてだと考えられます。
課題としては、
1.研修内容をどうするのか?・・・看護学校では医師のみが許されてきた医療行為は
教えられていないため、切除や縫合・薬剤の基礎知識などを1から教えなければならない
事を考慮しますと、数年間はかかると考えます。
2.他の医療資格団体からの反対意見が出る恐れがある。
・・・他の医療資格団体が、「看護師に切除や投薬などを認める事は、我々が看護師の下の立場に
置かれることになりかねず、権威の失墜につながる」として反対する可能性があります。
特に医師団体や薬剤師団体からの反対が予想されるため、医療現場の緊急事態を考慮すると
成立が望まれる今回の法案には、そのような「大きな壁」が立ちふさがる事でしょう。
よって、この法案をすんなり国会で通すには、最悪の場合
「研修を受けた看護師が、医師が事前に示した手順に従い、自身の判断でできるようにする。」
の部分を、「医師の文書・あるいは口頭(電話、ネットでもOK)での指示で、研修を受けた看護師が行う」
と、多少看護師の自由度を下げた形に変更しなければならないかも知れませんね・・・。
朝日新聞デジタルによれば、
厚生労働省は8日、医師の具体的な指示がなくても、看護師が一部の医療行為ができる
制度の創設を決めた。国指定の研修を修了すれば自身の判断で、気管挿管や脱水患者への
点滴などをできるようにする。医師がいなくても患者の変化に素早く対応できると期待される。
この日の審議会の部会で最終案が了承された。次期通常国会に、保健師助産師看護師法の
改正案を提出。対象の行為や研修内容を確定させ、2015年度の施行を目指す。
最終案は、床ずれで壊死(えし)した部分の切除や点滴中の高カロリー輸液量の調整、
抗不安薬をのませるなど、医師が主にしてきた41の行為を「特定行為」と位置づけた。
研修を受けた看護師は、医師が事前に示した手順に従い、自身の判断でできるようにする。
一般の看護師も、医師の具体的な指示があればできる、と明確にする。
当初検討された「特定看護師」という資格は、日本医師会などの反対で見送られた。
評論;今回の看護師の医療行為の緩和は、「夜間に担当医がいない時に患者の容態が急変した」
などの緊急事態が少なくないので、その対策としてだと考えられます。
課題としては、
1.研修内容をどうするのか?・・・看護学校では医師のみが許されてきた医療行為は
教えられていないため、切除や縫合・薬剤の基礎知識などを1から教えなければならない
事を考慮しますと、数年間はかかると考えます。
2.他の医療資格団体からの反対意見が出る恐れがある。
・・・他の医療資格団体が、「看護師に切除や投薬などを認める事は、我々が看護師の下の立場に
置かれることになりかねず、権威の失墜につながる」として反対する可能性があります。
特に医師団体や薬剤師団体からの反対が予想されるため、医療現場の緊急事態を考慮すると
成立が望まれる今回の法案には、そのような「大きな壁」が立ちふさがる事でしょう。
よって、この法案をすんなり国会で通すには、最悪の場合
「研修を受けた看護師が、医師が事前に示した手順に従い、自身の判断でできるようにする。」
の部分を、「医師の文書・あるいは口頭(電話、ネットでもOK)での指示で、研修を受けた看護師が行う」
と、多少看護師の自由度を下げた形に変更しなければならないかも知れませんね・・・。
というニュースです。
中日メディカルによれば、
脳内で記憶や社会性をつかさどる前頭葉の神経細胞が、世界で最も一般的に使われている
抗うつ薬によって若返ることを、藤田保健衛生大の宮川剛教授と大平耕司准教授らの研究チームが、
マウスの実験で発見した。人間のうつ病などの精神疾患の予防法や治療薬の開発が期待される。
5日付の英科学誌「モレキュラー・ブレイン」に掲載された。
宮川教授らは、神経伝達物質の働きを高める抗うつ薬「フルオキセチン」に注目した。
世界で4千万人以上が服用する薬だが、なぜうつ病に効くのか具体的な仕組みは知られていなかった。
生後2カ月に成長したマウスに、この抗うつ薬を3週間投与した後、前頭葉を観察。成熟した神経細胞や
神経回路が通常の6〜8割に減少する一方で、死滅した跡がないことを確認した。
成熟した神経細胞が生後間もない未成熟な状態にさかのぼって、性質が変化する「若返り」を
起こしたことを裏付けた。
人間でもマウスでも、未成熟な脳は強い興奮や攻撃性を持っていて、成熟とともに
それらの性質を抑える神経細胞が増えることが知られている。
宮川教授は「抗うつ薬を使った患者が攻撃的になったり、興奮し過ぎたりする副作用が
問題になっている。神経細胞が未成熟に若返った結果かもしれない。研究成果が
副作用の少ない薬の開発や脳の老化への対策につながれば」と話している。
評論;精神病院などで、服薬によって患者が攻撃的になるケースがしばしば
報告されていますが、もしかしたら医薬品の直接の副作用ではなく
「神経細胞が若返った」のかも知れませんね。もしそうだとしたら、
「神経細胞が若返っても、攻撃性をいかに抑えるか?」が・今後の研究課題と
なることでしょう。
「統合失調症が発症する鍵となる物質が発見された!?」という話題です。
毎日新聞によれば、
幻覚や妄想などの症状が表れる精神疾患・統合失調症の発症の鍵を握るとみられる体内物質を、
滋賀県立成人病センターの谷垣健二専門研究員(分子学)や米国ジョンズ・ホプキンズ大の
澤明教授らの研究グループが発見した。原因が完全に解明されていない統合失調症の
治療法開発につながると期待される。成果は米科学アカデミー紀要に掲載された。
統合失調症は100人に1人弱がかかる病気だが根本的治療法はなく、主に抗精神病薬などで
症状の改善が図られている。
谷垣研究員らは、患者の3割近くが統合失調症を発症するとされる染色体異常
「22q11.2欠失症候群」に着目。同症候群と同じ症状で行動異常を示すマウスを作って
中枢神経系を調べたところ、脳の海馬や大脳皮質の細胞分布に異常があることを発見した。
更に異常の原因が、神経細胞の移動を促すたんぱく質「ケモカイン」の一種と
受容体の働きの低下にあることを突きとめた。この結果、幻覚や妄想などの症状が
生じる可能性があるという。澤教授が統合失調症患者18人の鼻粘膜から採取した細胞を調べると、
一般の人と比べて、このケモカインが減少していることも分かった。
谷垣研究員は「今回の成果は発症の分子機構解明や、患者に応じた治療法の開発につながる」
と話している。
精神疾患に詳しい京都大医学研究科の村井俊哉教授(精神医学)は
「統合失調症の発症の鍵を握る物質とメカニズム両方を確認した点で、今後の研究発展に
大きな意味がある」と指摘している。
評論;統合失調症は、ケモカイン自体と受容体の減少が深く関わっていると言えますね。
課題は、「(ケモカインは注射や点滴で補えても)・受容体の減少をどうやって解決させるか?」です。
いくらケモカインを増やしても(たんぱく質は口から摂ると体内で分解されてしまうため、
注射や点滴で補うしかないです)・肝心の受容体が減ってしまっていては効果が期待できないですから。
「腰痛けん引療法が本当に効果があるかどうか、実証研究する」という話題です。
東京新聞ネット版「Tokyo Web」によれば、
日本人の八割が、一度は経験するといわれる腰痛。昨年発表された腰痛診療のガイドライン(指針)で、
器具で腰を引っ張る「けん引療法」の推奨度が低いとされたことで、効果を疑問視する患者もいる。
ただ、現場の医師からは異論も。関係する学会は、けん引の有効性を証明する研究に向けて動きだした。
指針は日本整形外科学会と、日本腰痛学会が策定。「有効という根拠に乏しい」とされた「けん引療法」は
欧米ではあまり行われていないが、日本では診療所を中心に、一般的な治療として定着している。
指針が出た後、開業医らでつくる「日本臨床整形外科学会」副理事長の田辺秀樹医師(61)は、
複数の患者から「けん引は効果がないのか」と質問を受けたという。
「不信の念を抱いている患者もいるようだが、指針は『エビデンス』(科学的根拠)に基づいている。
『エビデンスが低い』とは、しっかりした文献が不足しているとの意味で、効果がないということではない」
と田辺さん。
エビデンスが高いとされる治療法の一つとして「運動療法」があるが、痛みがひどくては
体を動かすこともできない。痛みをコントロールする上で、まず抗炎症薬や鎮痛薬を使うが、
田辺さんは「けん引も痛みを取り除く治療の一つとして有効。鎮痛薬などと似たような意味合いがあり、
運動療法に至る過程の治療」とみる。
東京都臨床整形外科医会長の佐藤公一医師(59)も「腰痛の種類にもよるが、けん引によって
関節と関節の間にある圧力をゆるめて炎症を抑えたり、細い血管の血流がよくなったりすることが
期待される」と説明。「主に、脊柱管狭窄(きょうさく)症などの下肢症状がある患者らに勧めることが多い」
昔ながらの治療法なので研究に取り組んでこなかっただけといい、今回の指針を受け、
日本臨床整形外科学会と日本運動器科学会は、エビデンスを実証するための研究を始めることにした。
評論;私の整形外科や接骨院での勤務経験から申し上げますと、けん引で明らかに効果が出たという
患者さんには・全くお目にかからなかったのですが^^;。ともあれ、治療法を患者に納得させるには、
きちんとした科学的根拠が必要と考えます。
「糖尿病検査用の、痛くない針が開発された」という話題です。
毎日新聞によれば、
兵庫県西宮市の医療機器製造・販売ベンチャー「ライトニックス」は、蚊の針をまねた
痛みの少ない注射針を近く米国で発売する。血糖値測定用の注射針「ピンニックスライト」。
10年がかりで開発・商品化し、国内では昨年から販売。米国でも早ければ来月中に販売を始める。
福田光男社長(63)は「社会に役立つものを作ろうと取り組んできた。人にも環境にも優しい
注射針を世界に広げたい」と話す。
糖尿病患者が血糖値を調べる際に使用する。長さ0.9ミリ、幅0.4ミリ。蚊に刺されても
痛くないことに着目し、蚊の針のように波打たせた。皮膚との摩擦が少なくなり、痛みが軽減するという。
糖尿病患者には1日に複数回、血糖値を測る人もいるため、小児患者らの負担を減らすために作った。
廃棄のしやすさにもこだわり、世界で初めて樹脂製針を使用。生分解性素材のために
埋めても環境に優しく、金属の針と異なり、焼却できる。
福田社長は2002年に同社を設立した。07年に注射針を開発すると、安全性を証明する
実験と改良を重ね、12年3月に近畿地方でピンニックスライトの販売を開始。
今年8月から全国展開しており、これまでに約10万本を売り上げた。
さらに今年2月には米食品医薬品局(FDA)から販売許可を得て、近くカリフォルニア、
テキサス両州で販売する。シンガポールと台湾でも薬事申請の準備を進めている。
福田社長は「米国にも糖尿病患者は多い。患者の苦痛を少しでも減らせればうれしい」と話している。
評論;「ピンニックスライト」の針の幅(太さ)は、管理人が臨床で使う「鍼灸治療用のハリ」よりも
平均的に太い(※)のですが、これまでの糖尿病検査用の針よりは・ずっと細いです。
私も以前糖尿病の検査をした際にすごく痛かった経験がありますので、この針が普及して
くれればと思います。なお、調剤薬局などで販売されているようですので、気になる方は
お問い合わせいただければと思います。
※鍼灸治療用の針の太さは、0.2ミリ台~0.3ミリ台が一般的です
(もっと太い・あるいは細い針を使用することもありますが、それくらいのものがよく使用されます)。
>今の世の中なかなか9時・10時に寝るのには向かない感じですね。
私も「夜10時に寝ろ!」と・もし言われたら、なかなかできないと思われます
(親の看病や家事の手伝いなど・忙しいので・・)
>まぁ、それでも僕の場合、遅くとも11時には布団に入るようにしてます。
私は夜1時ごろに寝て、朝7時には起きています。
(・・・って言いますか、朝の家事手伝いがありますので、
その時間に起きないといけませんので^^;)
>体調管理には気を付けたいものですね。^^;
本当にそうですよね。
ちなみに私は、毎日脈をとって体調をチェックしています。
「酒は百薬の長だった!?少量のお酒に、老化や肝機能悪化防止の効果があることが判明」
という話題です。
中日メディカルによれば、
少量のアルコールは健康に良いことを、広島大などの研究班が動物実験で実証した。
老化や肝機能の悪化を抑制できるという。
少量のアルコールを飲んでいる人は、全く飲まない人や大量に飲む人に比べて
死亡率が低いという「アルコールのJカーブ効果」は1981年、英国の研究者により報告されている。
この効果の動物実験での再現は世界初という。
広島大大学院の加藤範久教授(栄養学)らは、エタノールを1%含む水と2%含む水、
普通の水の3種類をそれぞれマウスやラットに飲ませて飼育した。
1%のグループのマウスは水のグループに比べ、毛並みや目の状態、脊椎の曲がり方などで
老化が遅かった。2%では効果が弱くなった。また、高脂肪食を与えたラットは、
1%のグループで他のグループより肝機能の悪化が抑えられていた。
加藤教授によると、人間に換算すると1日10~20グラムのアルコールの摂取が効果的で、
ビールは250~500ミリリットル、清酒では100~150ミリリットル程度。これは、
厚生労働省の示す「節度ある適度な飲酒」の量とも合致する。
成果は日本栄養・食糧学会大会(5月)で発表したのに続き、今月17日の
日本醸造学会大会(東京)でも説明する。加藤教授は「アルコールは悪い面ばかりが
注目されがちだが、適量を守れば効果もある。今後はメカニズムの解明を進めたい」と話していた。
評論;やはり、昔の人は経験上・このことを知っていたのでしょうか。
日本では未成年者の飲酒はいけませんし、成人でも節度のある量を心がけたほうがいいでしょう。
僕はうつ病には幸い罹ったことはないですが、一時期いろいろ忙しくて、
寝るのが遅くなって、それでも朝は早く起きなきゃいけないので、
睡眠不足になってた頃あります。内科のお医者さんに相談して、
軽い睡眠導入剤を処方してもらって、現在は完治してます。^^
ですが、今の世の中なかなか9時・10時に寝るのには向かない感じですね。
(テレビ・インターネット、それに周りにも合わさないと・・・ってこれはある程度は自己責任。^^;)
まぁ、それでも僕の場合、遅くとも11時には布団に入るようにしてます。
それで6時ごろにすっきり起床です。^^早寝早起き病知らずですね。
それでもたまにチェック項目(2)身体の疲れがとれない・・・が当てはまっちゃいますね。
体調管理には気を付けたいものですね。^^;
「近年になっても、輸血でC型肝炎に感染したケースがあることがわかった」
という話題です。
47ニュースによれば、
C型肝炎ウイルス(HCV)が混入した献血血液が2009年に日赤の安全検査をすり抜け、
輸血を受けた患者1人がHCVに感染したとみられることが2日、分かった。
日赤が厚生労働省の血液事業部会運営委員会に報告した。
厚労省によると、輸血によるHCV感染事例は、少なくとも05~07年に計3件確認されている。
厚労省や日赤によると、今年6月に献血された血液の安全検査でHCVが感染疑いを示す
抗体陽性となり、医療機関への出荷を止めた。
同じ人が過去に献血した血液の保管検体を調べた結果、09年のものに
ウイルスが混入していることが判明。
評論;現在の検査基準から考えて、まずありえないだろうとは思っていましたが、
「少なくても3件確認されている」ということは、検査法の見直しも考えなければと思います。
「財団法人ウイルス肝炎研究財団」によれば、
「我が国では、平成元年(1989年)12月に全国の日赤血液センターにおいて、HCV(C型肝炎ウイルス)
感染予防のための検査(HCV C100-3抗体検査)が世界に先がけて導入されました。
そして、その後の研究の急速な進歩に合わせて、平成4年(1992年)2月からはより精度の高い検査
(HCV 抗体検査)にいち早く切り替えられたことから、輸血によるHCVの感染は
ほとんどみられなくなりました。さらに、平成11年(1999年)10月からは核酸増幅検査(NAT)による
HCV-RNAの検出が全面的に導入され、血液の安全性は一段と向上しています。」
とありますので、世界と比較しても・日本の検査精度はトップクラスのはず・・・。
では、なぜ0にできないのかと言えば、
○HCV抗体ができていない感染直後の段階で、血液検査を受けた。
○検査機器の誤作動。
○その他(「血液検査の検体の取り違え」や、「採血直後に検査をし忘れた」など)
という原因が考えられます。
「近年になっても、輸血でC型肝炎に感染したケースがあることがわかった」
という話題です。
47ニュースによれば、
C型肝炎ウイルス(HCV)が混入した献血血液が2009年に日赤の安全検査をすり抜け、
輸血を受けた患者1人がHCVに感染したとみられることが2日、分かった。
日赤が厚生労働省の血液事業部会運営委員会に報告した。
厚労省によると、輸血によるHCV感染事例は、少なくとも05~07年に計3件確認されている。
厚労省や日赤によると、今年6月に献血された血液の安全検査でHCVが感染疑いを示す
抗体陽性となり、医療機関への出荷を止めた。
同じ人が過去に献血した血液の保管検体を調べた結果、09年のものに
ウイルスが混入していることが判明。
評論;現在の検査基準から考えて、まずありえないだろうとは思っていましたが、
「少なくても3件確認されている」ということは、検査法の見直しも考えなければと思います。
「財団法人ウイルス肝炎研究財団」によれば、
「我が国では、平成元年(1989年)12月に全国の日赤血液センターにおいて、HCV(C型肝炎ウイルス)
感染予防のための検査(HCV C100-3抗体検査)が世界に先がけて導入されました。
そして、その後の研究の急速な進歩に合わせて、平成4年(1992年)2月からはより精度の高い検査
(HCV 抗体検査)にいち早く切り替えられたことから、輸血によるHCVの感染は
ほとんどみられなくなりました。さらに、平成11年(1999年)10月からは核酸増幅検査(NAT)による
HCV-RNAの検出が全面的に導入され、血液の安全性は一段と向上しています。」
とありますので、世界的にも制度は向上しているはず・・・。では、なぜ0にできないのかと言えば、
○HCV抗体ができていない感染直後の段階で、血液検査を受けた。
○検査機器の誤作動。
○その他(「血液検査の検体の取り違え」や、「採血直後に検査をし忘れた」など)
という原因が考えられます。
「かくれ睡眠不足は、うつ病を誘発する!?」
という話題です。
沖縄タイムスによれば、
浦添総合病院検診センターは19日、「あなたはかくれ睡眠不足?~かくれ睡眠不足はうつ病を誘発する」
をテーマに講演会を行い、久田友一郎センター長が「どんなに疲れていても、人間関係に悩んでいても、
ぐっすり眠ることでうつ病は防げる」と話し、睡眠の大切さを訴えた。
久田さんは診察結果から、うつ病患者の大部分が以前に睡眠障害が起きていることに注目。
「うつで眠れないのではなく、眠れないからうつになる」と睡眠障害がリスク因子だときっぱり。
早めに睡眠障害を治せばうつ病を防げるが、当事者の無自覚がそれを妨げていると指摘する。
多くの当事者は「眠れていない」自覚がなく、医師が聞き出して始めて気付くという。
なかでも久田さんが重視するのが「かくれ睡眠不足」。遅くまでの残業、深夜までTVやネットを
見ているなど就寝時間が短くなる状態をいう。寝ようと思えば眠れるだけに、
本人は「ちゃんと眠っている」「この睡眠時間で十分」と睡眠不足の自覚が無いのが顕著だ。
だんだんと睡眠時間が削られ、その状態が恒常化することで睡眠障害への危険性を危惧する。
かくれ睡眠不足の見つけ方は、
(1)朝から肩こりがする
(2)身体の疲れがとれない
(3)起床時の爽快感がない
(4)仕事の効率が低下しおっくうに感じる-
の4項目で、心当たりが2~3項目ある場合はかくれ睡眠不足、
四つ全て当てはまるとうつ病の可能性があるという。
かくれ睡眠不足の解決は「眠ること」に尽きると久田さん。残業の代わりに早めに出社して
仕事をこなす、シフト勤務で生活リズムが崩れる場合は10~15分程度の仮眠を勧める。
「たかだ睡眠、されど睡眠。しっかり眠ることで健康的な人生を送ってほしい」。
評論;睡眠は人間の生体リズムを調整するのに重要な役目をしていますので、
「睡眠不足はうつ病を誘発する」は正しいと考えます。
ちなみに私は0時過ぎから・ニコタのステプサークルの活動をしていますので、
寝るのが0時45分くらいになることも・・・・。
睡眠不足に注意しなきゃです^^;。
「飲酒量が増えると、男性だけでなく女性でも脳出血のリスクが高まると判明した」
という話題です。
中日新聞によれば、
ビール大瓶を毎日1本以上に相当するお酒を飲む女性は、時々しか飲まない女性に比べて、
脳卒中になるリスクが約1.5〜2倍高いなどとする大規模調査結果を、
大阪大や国立がん研究センターが25日発表した。
多量の飲酒が脳卒中の発症リスクを高めるとの調査結果は男性についてはあったが、
国内で女性を対象にした調査は初めてという。
国内9保健所管内に住む40〜69歳の健康な女性約4万7千人を平均17年間追跡し、
飲酒量と脳卒中や心筋梗塞などの発症との関係を調べた。
その結果、月1〜3回の「時々飲む」とした人に比べて、1日平均日本酒なら1合以上2合未満
、ビール大瓶なら1本以上2本未満に相当する量のお酒を飲む人は脳卒中になるリスクは1.55倍、
1日平均日本酒2合以上またはビール2本以上では2.30倍、それぞれ高かった。
脳卒中のうちでも特に脳内出血のリスクが顕著で、1日日本酒2合以上(ビール大瓶2本以上)飲む人で
2.85倍になった。心筋梗塞では発症者が少なく、はっきりした傾向がみられなかった。
調査結果をまとめた大阪大の池原賢代特任助教(公衆衛生学)は
「女性の飲酒機会が増えているが、健康維持のためには、1日に日本酒1合未満、
ビールなら大瓶1本未満に節酒するのが望ましい」と話している。
評論;「脳の構造から考慮して、アルコールによる脳卒中発症率に男女差はないのではないか?」
とは言われてきましたが、それが立証された研究だと考えます。
要するに、「男女問わず、アルコールは適量が望ましい」という事ですね。
ちなみに私は、アルコール度0.9%の「ホッピー」やノンアルコールビールが好きで、
寝る前に1本飲んでいます。
「柔軟剤で体調を崩す人が増えている(!?)」
という話題です。
共同通信によれば、
洗濯した衣類を柔らかく仕上げる柔軟剤のにおいについて、2008年度以降、全国の
消費生活センターなどに寄せられた頭痛やせきといった体調不良を訴える相談が
急増していることが、国民生活センターの20日までの調査で分かった。
調査によると、08年度からことし8月までに寄せられた相談187件のうち、
115件が体調不良に関する内容。08年度の3件から12年度は41件に増え、
13年度も4~8月の5カ月間で既に27件に上るという。
国民生活センターは、00年代後半からにおいの強い海外製柔軟剤の人気が上がったのが原因とみている。
評論;日本の規格で作られた柔軟剤では被害の報告がほとんどないのですが、
円高によって・海外から安い柔軟剤が入ってきており、それによる体調不良が増加して
いるようです。原因として
1.日本で認可されていない成分が入っているのではないか?
もしくは、認可されている成分でも・量が多いのではないか?
2.品質の問題があるのではないか?
3.日本人の体質に合わないのではないか?
といった原因が考えられますので、もし海外製を使用するのならば、安全策として
「決められた量よりも・若干減らして使用する(たとえば3人分ならば・2人分の量とする)」
といいでしょうね。
「漢方生薬ソムリエ制度がスタート、4名のソムリエが誕生した」
という話題です。
薬事日報ウェブサイトによれば、
5月に発足した日本漢方生薬ソムリエ協会は、「漢方生薬ソムリエ」資格制度をスタートさせた。
8月31日から2日間、金沢市内で開かれた和漢医薬学会の第30回学術大会の合同企画
「漢方生薬ソムリエ:生薬学スペシャリストの養成に向けて」で同資格制度の概要が
紹介されると共に、公開による第1回認定試験も実施され、4人のソムリエが誕生した。
同協会理事長の御影雅幸氏(金沢大学教授)は、「生薬は産地で薬効が違うことは知られているが、
その色、匂い以外にも叩いて音で鑑別するようなものもあり、ワイン以上に難しい。
ワインのソムリエは料理に合うワインを提供するが、生薬においては異物同名品など
品質が違うモノを、患者によって使い分けることが必要になる」と強調。その上で、
同資格制度について「高度かつ広範な和漢薬の知識を持つ人材を養成し、
和漢薬による高度な治療を目指すと共に、業界全体の活性化を図るもの」と説明した。
評論;この資格制度は公的資格ではなく、あくまで「和漢薬(日本で独自に発展した漢方薬)
の知識を修めました」という認定証のようなものです。
生薬は西洋医薬とは異なり、産地や生育環境によって・成分に多少のバラつきが出ますので、
それらを的確に見極めて・患者に最適な生薬を処方することが求められたりします。
この資格によって・生薬に詳しい医師や薬剤師が増えてくれればと思います。
共同通信によれば、
パソコン画面上で車を運転する治療用ゲームを続けることで、高齢者の認知能力を
高めることに成功したと、米カリフォルニア大サンフランシスコ校の研究チームが
5日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
1カ月に計12時間プレーすると、異なる作業を同時にこなす能力や集中力が高まり、
半年後も効果が持続した。年齢とともに働きが衰える脳に、回復可能な柔軟性が
あることを裏付ける成果だ。
ただチームの研究者は「今回のゲームは脳機能を高める目的で慎重に設計した」と強調。
「脳トレーニング」などをうたって市場に出回る多くのゲームの効果は不明だとしている。
(ネタ元URL;http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013090401001768.html)
評論;ネタ元の記事を見ますと、高齢者がレーシングゲームをしてますので、
やさしめのレーシングゲームが効果的なのかも知れませんね。
巷に出回る「脳トレーニングゲーム」は難しすぎますし、若者向けの格闘ゲームや
RPG(ロールプレイング・ゲーム)は操作やストーリーが複雑すぎるために、
不向きなのではないかと考えます。
なお、ニコタ内のミニゲームでしたら、「タイピングゲーム」や「おもちゃ探し」などが
認知症改善に使えそうです。
「人間ドックで異常のない人が、たったの7.2%」
という話題です。
共同通信によれば、
日本人間ドック学会は22日、2012年に人間ドックを受診した全国の約316万人のうち
全項目で異常がなかった人の割合が7・2%で、過去最低だったと発表した。
11年から0・6ポイントの減少。
集計を始めた1984年の29・8%から年々減っている。学会の笹森斉理事は
「精度の高い検査法が開発されたことや、異常なしとする基準が厳しくなったこと、
経済状況の悪化でストレスが増し生活習慣が乱れたことなどが理由と考えられる」とした。
他に高齢化や、食事の欧米化なども原因に挙げた。
異常ありとされた項目は肝機能異常、高コレステロール、肥満が多かった。
評論;人間ドックの精度は漸次上がっていることやストレスや食生活等の影響によって、
正常者の率は下がるのは確かだと思われますが、逆に考えますと
「人間ドックで異常が見つかっても、早めに対処すればいい」わけです。
「小さいときに健康優良児だった方が、成人後に体調を崩すことが少なくない」という話を
聞きますと、「一病息災」という言葉もありますように・「何かしらの病気を発見されたほうが
かえって自分の体に注意するようになりますので、結果的に長生きするのでは」
と、私は考えます。
毎日新聞によれば、
大阪大の開発邦宏特任准教授(医薬品化学)は20日、インフルエンザウイルスを5分程度で
細かい型まで区別して検査できる手法を開発したと発表した。スーパーコンピューターで
事前に型ごとに特有の遺伝子を特定し、プレート上の試薬に反応させて判別する。
新型インフルエンザの流行などに備えて、製薬会社と協力して簡易迅速診断キットを開発し、
空港や地域の診療所などで正確に素早く診断できる体制づくりを目指す。
現在の検査法は、ウイルスが作るたんぱく質の有無を調べる簡易法と、遺伝子の一部を
増幅させる方法がある。たんぱく質の手法では5〜15分で感染の有無を判別できるが、
細かい型は分からない。一方、遺伝子の一部を調べる方法は、新型か季節性かなどを
見分けられるが、診断に数時間程度かかり、研究所などでしか使えない。
同じインフルエンザウイルスでも新型や季節性などの細かな型によって、特有の遺伝子部分が異なる。
そこで開発特任准教授らは、スパコンを活用し、あらかじめ特有の遺伝子部分を特定することにした。
さらにその部分に反応する試薬をつくることで、5分程度での判別を可能にした。
現在、医療機関で使われている簡易診断キットを応用し、今後、今回の手法による
簡易迅速診断キットを開発、普及させたい考えだ。開発特任准教授は
「新たなタイプのインフルエンザが出現しても簡単に検査できるようになる」と話している。
評論;インフルエンザウイルスの型はたくさんあるため、それにあわせたワクチンが
流行前に多量に必要になります。スパコンを使用することを考えますと、スパコンの
性能がさらに向上すれば、将来的には1分以内にすることも可能になるでしょう。
・・・ところで、開発した方の苗字が珍しいことに気づきました。
「開発さん」が中心になって開発されたんですね^^;。←開発特任准教授様、すいません。
ヨミドクターによれば、
細胞内に侵入したウイルスなどの病原体を撃退するたんぱく質「インターフェロン(IFN)」の合成が
促進される仕組みを解明したと、奈良先端科学技術大学院大や大阪大の研究チームが発表した。
免疫機能を高める薬剤の開発に生かせる可能性があるという。米科学誌「セル・ホスト&マイクローブ」
電子版に15日掲載される。
IFNは免疫で働くたんぱく質の代表格で、ウイルス性肝炎の治療薬として広く用いられるほか、
抗がん剤としても使われている。細胞内には、IFNを作る遺伝子の「スイッチ」を入れる
たんぱく質があることはわかっていたが、どのような仕組みでスイッチが入るのかは不明だった。
奈良先端大の河合太郎准教授(免疫学)らはマウスの細胞を用い、スイッチを入れるたんぱく質を
活性化する物質を探索。その結果、細胞がウイルスに感染すると、細胞膜にある
「イノシトール5リン酸」という物質が増殖してこのたんぱく質と結合し、IFNの合成が
促進されることを突き止めた。
河合准教授は「将来的には、毒性が低くて安全なワクチンなどの開発に使えるかもしれない」と話す。
評論;ここで説明されている「IFN合成によるウイルス撃退システム」は、
風邪のウイルス(ライノウイルスやアデノウイルスなど)などの
「症状の進行がゆるくて致死性の低いウイルス」には有効でも、
エボラ出血熱のような「すごく早く進行してしまう感染症」や
エイズを引き起こすHIVウイルスのような「免疫細胞を破壊してしまうタイプの感染症」
には無効な気がします。
そのような悪性のウイルスに対しては、予め人工的にワクチンを作っておいて患者に投与する
対策が必要だと考えます(現時点では完治は困難でも一定の効果があり、延命はできますので)。
医療介護CBニュースによれば、
厚生労働省がこのほど公表した4月分の病院報告(概数)によると、病院全体の一日平均在院患者数は、
前月比1万7598人減の127万4355人で、2か月連続で減少した。前年同月と比べると、1万4998人の減。
一方、外来患者数は141万2620人で、前月と比べ3万1632人、前年同月と比べ5万7635人、
それぞれ増えた。
一日平均在院患者数を病床別に見ると、一般病床は67万6188人(前年同月比6992人減)、
精神病床は29万9401人(4352人減)、療養病床は29万6465人(3385人減)、
結核病床は2256人(275人減)だった。
病院全体の平均在院日数は、前年同月比1.5日減の30.3日。病床ごとでは、一般病床が
17.1日(0.8日減)、結核病床が65.5日(5.2日減)、療養病床が160.2日(8.6日減)、精神病床が
277.7日(14.9日減)だった。
月末病床利用率は79.1%で、前年同月から0.6ポイント増加。病床ごとでは、療養病床が89.6%
(0.8ポイント減)、精神病床が87.3%(0.9ポイント減)、結核病床が33.7%(0.4ポイント減)と
減少した一方、一般病床は72.7%で、1.7ポイント増えた。
評論;この在院患者数の減少は、不景気からきていると考えられます。
今年のデータだということは、おそらくアベノミクスの負の効果により個人収入が減った結果、
患者さんがお金のかかる入院よりも、外来への通院で治療を受けようとしているのでしょう。
もしこのような状況で来年4月に・予定通り消費税が8%に上がったり
TPPによって・薬価が上がってしまったりしたら、国民はなかなか医療を
受けられなくなるのではないでしょうか?
「エイズ(後天性免疫不全症候群)ウイルスのワクチンが開発され、臨床試験が始まる!?」
という話題です。
AFP通信によれば、
後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)のワクチンを開発した
ブラジルの研究チームが、年内にサルを使った試験を開始する予定であることが、研究に出資する
サンパウロ州研究財団(FAPESP)の発表で5日、明らかになった。
発表によると、「HIVBr18」の名称で知られるこのワクチンは、サンパウロ大学(University of Sao Paulo)
医学部の研究チームが開発し、特許を取得している。サルを使った試験は、2年間行われるという。
ワクチン開発の現段階では、体内のウイルス根絶ができるまでには至っていないが、
ウイルス量を減少させることでエイズの発症を予防し、他人への感染を防ぐことが可能になるはずだという。
評論;エイズウイルスは変異しやすいため、なかなか有効なワクチンを作れないとされてきました。
残念ながら「ウイルス量を0にする」とまではいかないようですが、この実験が成功すれば
患者さんたちに朗報になると考えます。
ちなみに、現時点でのエイズ治療法は、
1.カクテル療法(多剤併用療法)・・・エイズ治療では、核酸系逆転写酵素阻害剤、
非核酸系逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤を数種類組み合わせた投与が行われる。
2.漢方薬療法
漢方の作用で免疫力を向上させて、症状を緩和させます。
(注;ウイルス自体を殺す作用は、現時点では確認できていません)
長白散や中研Ⅱ号(中国)などがあります。
●長白散の効果については、下記の「谷クリニック」のHPをご参照のほどを。
http://www.taniclinic.com/Japanese_version/
●中研Ⅱ号の効果については、下記のHPをご参照のほどを。
http://www.bjreview.cn/JP/04-48/48-zhongyao-2.htm
「耳鳴りの原因は、脳だった!?」
という話題です。
産経新聞によれば、
300人に1人が悩まされているという「耳鳴り」について、県立医科大の研究グループは、
原因となる脳の関連部位が明らかになったと発表した。同医科大は
「発症メカニズムの解明に迫る研究成果」としており、治療法の開発が期待される。
耳鳴りは、実際には音がしていないのに何かが聞こえるように感じる現象で、
ひどくなると精神を病んだり、自殺に追い込まれたりする深刻なケースもあるという。
根本的な原因は不明で治療法が確立されていないため、複数の病院を渡り歩く患者も少なくない。
同医大は平成23年5月、耳鼻咽喉科や神経精神科、生理学、解剖学などの医師による
共同研究グループを立ち上げ、重度の耳鳴りに悩む患者24人に対してMRI検査を実施。
重症患者ほど脳の特定部位のネットワークに異常があり、耳鳴りの音は聴覚とは関係なく
脳で作り出されていることを突き止めた。
また耳鳴りの強さは、脳の中心部に位置する「尾状核」や記憶などに関わる「海馬」といった
部位が関連し、耳鳴りの不快感は前頭葉の一部が関わっていることなども判明。
耳鳴りと不快感を分けて治療することで、耳鳴りは治せなくても不快感を取り除ける可能性があるという。
同医科大は、抗てんかん薬の使用や電気刺激療法など治療の道筋が見つかったとしており、
今後、耳鳴りと関連する脳の部位をさらに絞り込み、詳しいメカニズムの解明などを進める。
評論;耳鳴りの原因としては、内耳の蝸牛(かぎゅう)が原因の「蝸牛性の耳鳴り」や
ベンゾジアベビン系薬物の副作用による「ベンゾジアベビン離脱症候群の1つとしての耳鳴り」等が
知られているため、すべての耳鳴りが脳からだとは言えない部分もあると思いますが、
海馬などの特定部位を電気刺激などで刺激できれば効果が期待できると考えます。
なお、これまでにも耳鳴りの東洋医学的治療が数多く行われていますが、
ツボを刺激しますと脳にも刺激が伝わりますので、鍼灸治療は理にかなっていますし、
漢方薬による治療も・脳のリラックスという観点からして・有効性が期待できると思います。
「糖尿病治療薬が原因で低血糖になった人は、心筋梗塞や脳卒中になる確率が
倍になることがわかった」
という話題です。
読売新聞によれば、
糖尿病患者が、服薬などで重い低血糖を起こした場合、起こさなかった人に比べ、
心筋梗塞や脳卒中を起こす危険が2倍高まるとする研究成果を、国立国際医療研究センター
糖尿病研究部の後藤温上級研究員らがまとめた。
英国医師会誌に31日、発表した。
研究グループは、米国などで行われた6つの研究の糖尿病患者計約90万3500人分の
データを解析した。
その結果、血糖値が下がりすぎて意識を失うような重い低血糖を起こした人は、
起こさなかった人より2・05倍、心筋梗塞や脳卒中を起こす危険が高かった。
低血糖を起こす患者の中には、感染症などほかの重い病気を患う人もいる。研究グループは、
これらの影響も考慮して分析したが、低血糖が、心筋梗塞や脳卒中の直接の
発症リスクとなることは否定できなかった。
評論;低血糖が脳卒中や心筋梗塞を起こすメカニズムは、以下のようだと考えられます。
1.高血糖の方の血液はドロドロになっていて、その流れにくい血液を流すため、
血圧は上がっています。→高血圧状態。
2.その状態で過剰な薬剤投与により・いきなり低血糖になってしまったら、
血圧が急に下がることになります。
3.これまで高い血圧で流れていた血中の成分が、急に下がった血圧のために、
血管の中でつまってしまいます。
4.それが心臓の筋肉内の血管でおきれば「心筋梗塞」に、脳内の血管で起きれば
「脳卒中」となります。
ほかにも、血糖値の降下で「意識障害」や「不安が強い」・「突然、怒りが爆発する」
などの症状が起きることもありますので、糖尿病の治療を受けている方は毎日
血糖値を測定しておき、低血糖であれば清涼飲料水またはお菓子・ブドウ糖等を摂って
血糖値の管理を行うことが大切です。
「不妊治療の助成を、43歳未満の女性に制限して回数を6回までとする厚労省の見解がまとまった」
という話題です。
共同通信社によれば、
不妊治療に対する公費助成の在り方を話し合う厚生労働省の検討会は29日、
体外受精の助成対象に「43歳未満」の女性との年齢制限を設けた上で、
助成の回数も現在の最多10回から6回までに減らすべきだとする見解をまとめた。
体外受精は40歳までに出産率が大きく落ち込むのに加え、成功する場合は
大半が数回までとする厚労省研究班の調査結果があり、年齢制限を設けることにした。
晩婚化を背景に不妊治療を受ける人は年々増えており、子どもを望む夫婦の反発を招きそうだ。
厚労省は検討会に「40歳未満」と「43歳未満」の2案を提案。審議で43歳未満が妥当との結論になった。
評論;確かに40歳以上の出産率は低くなるのですが、こうした見解をまとめる前に、
「いかに晩婚化しないようにするか?」を考えたほうがいいと思います。
結婚したくても、資金的なことや将来のことに不安を覚えて結婚自体をしなかったり、
結婚しても子供を作らないと決めている夫婦も多いのですから。
また、女性の要因だけを考慮して女性だけに年齢・回数制限を設けるのではなく、
男性側の要因も考慮すべきだと思われます。男性が要因の不妊症もあるんですから・・・。
「体内を3D映像で映し出す、医師用のゴーグルが開発された」という話題です。
朝日新聞医療サイト「apital」によれば、
ソニーは23日、内視鏡手術に使うゴーグル状の映像表示装置を公開した。医師が頭にはめると、
目の前に患者の体内の様子が3D(立体映像)で映し出される。これまでは手術室の
モニター画面を見ていたが、手元をみる自然な姿勢で手術ができるようになる。
鮮やかな色彩をそのまま表示できる有機ELパネルを使っており、体内の細かい血管や神経なども
くっきり映る。右目と左目にそれぞれ別の映像を映し出すことで、専用メガネをかけて画面を見る
方式より奥行きなどを正確に表示することができるという。
まず8月1日に国内で売り出す。映像制御装置とセットで想定価格は約150万円。
来年春以降に米国や欧州でも販売し、年間1千台の出荷をめざす。
評論;この装置によって、より患者の体内を立体的に捉えることが可能になりますので、
手術の成功率が高まる事につながると考えられます。これまでの内視鏡の映像では
どうしても距離感がつかめませんでしたので、3D化はいい事でしょう。
ただ、課題もありまして、
1.左右別々の映像を表示させることで立体化させるので、医師が映像に慣れるのに時間がかかる。
2.価格が150万円と高いため、経営のきびしい医療機関では導入しにくい。
そのため、廉価版(れんかばん;安いバージョン)が出て普及するまでには時間がかかる。
ということがあるでしょうね。
「メントール入りのたばこは、中毒性が高い!?」
という話題です。
共同通信によれば、
米食品医薬品局(FDA)は23日、メントールを含むたばこは通常のたばこに比べ、
より中毒性が高い可能性があるとする評価結果をまとめた。販売禁止も含めた
規制の在り方を検討するため、一般の意見募集を始めた。
FDAの専門家チームは、メントールたばこと通常のたばこに関する
さまざまな研究結果を分析。肺がんや呼吸器疾患など健康への直接の害では
差が見られなかったが、メントールたばこは若年層がたばこを吸い始める
きっかけになることが多い上、ニコチンに対する中毒症状を示す度合いが高く、
禁煙も成功しにくい傾向があるとした。
評論;私はたばこを吸ったことはありませんが、メントール入りのたばこが
中毒性を高めてしまうと考えられる理由を考えてみますと
1.メントールが含まれることで、吸った時のニコチン特有の「臭さ」を
感じにくくなりますので、これまでたばこを吸わなかった方が手を出しやすくなった。
2.メントールの清涼感によって、たばこをもっと吸いたいという欲求が強まり、
ついつい喫煙量が増えてしまう。
(注;メントールが直接ニコチンの作用を高めるような事は、文献等では確認できませんでした)
といった理由が考えられます。
日本国内には、メントールだけでなくミントも含ませることで清涼感をさらに高めたり、
漢方薬を含ませて・あたかも健康面に配慮しているように表示しているたばこも
あると言いますので、そろそろ規制を強めたほうがいいのではないかと考えられます。
「肥満を防ぐ遺伝子が発見された」という話題です。
中日メディカルサイトによれば、
肥満を防ぐ働きをする遺伝子を、名古屋大大学院医学系研究科の浅井真人特任講師らのグループが、
マウスを使った実験で発見した。ヒトにも同じ遺伝子が確認されているため、太りすぎは
この遺伝子の異常が原因になっている可能性がある。米科学誌「サイエンス」に19日発表した。
実験では「MRAP2(エムラップツー)」と呼ばれる遺伝子が働かないようにしたマウスを、
正常なマウスと同じ量の餌を与えて150日間飼育。その結果、体重が正常なマウスの2倍に当たる
40~50グラムになった。グループはその後、肥満度(BMI指数)が標準を超える
864人の遺伝子を検査。このうち4人からMRAP2遺伝子に異常が見つかった。
ネズミのエネルギー消費量の違いは完全に測定しきれていない段階というが、グループは、
遺伝子にはエネルギーをより多く消費させ、食欲を抑える働きがあるのではないかと推察する。
ただ、この遺伝子が正常なのに肥満なヒトも多いことから、グループは他にも同じように
肥満に関連する遺伝子がある可能性があるとみる。今後、新たな遺伝子を探し、
肥満の仕組み解明を目指す。
遺伝子を特定することで、肥満防止薬の開発や、将来の肥満予測の判定につながるという。
逆に、遺伝子の働きを弱めることで、家畜を大きく育てられる可能性もある。
浅井特任講師は「肥満の原因が、食べ過ぎばかりではないことを明らかにできた。
とは言っても肥満解消に生活習慣の改善を」と話している。
評論;MRAP2が肥満を防ぐ役割があるのは確からしいですが、それが正常であっても
肥満の人があるということは、ほかにも肥満に関係する遺伝子があると考えられますし、
遺伝子のみではなく、視床下部外側野(ししょうかぶがいそくや)にある「摂食中枢(せっしょくちゅうすう)」
の働きにも注目する必要があると思います。
もちろん、食べ過ぎや飲みすぎは肥満のみではなく・他の生活習慣病の原因にもなりますので
気をつけるべきでしょうね。
「熱中症対策には、冷たい飲み物ではなく常温の飲み物のほうがいい」
というお話です。
.dotによれば、
梅雨明けから猛暑が続き、熱中症への注意が必要だ。熱中症対策には水分を十分に補給することが
まず大事だが、「高齢者や病気を持っている人は、冷たい飲料を飲むのは逆効果になる場合がある」
という。むしろ、「常温飲料がおすすめ」と話すのは日本薬科大学学長で百済(ひゃくさい)診療所院長の
丁宗鐵(ていむねてつ)氏だ。
「熱中症になった人に話を聞くと、『水分をとっていた』という人が結構います。ただ、お年寄りや
体の弱い人は、氷水のような冷たいものだと量を飲めないので、十分な水分補給に
なっていなかったのです」
消化器官は約37度を下回るとうまく機能しないといわれる。冷えた水などを飲んで胃が冷えると、
温度を戻そうと体内の血液や水分が急速に胃の周辺に集まる。もともと猛暑で体は脱水症状ぎみ。
それなのに水分や血液が一部の器官に集中することで、さらに脱水症状が進むという。そのうえ
脳や心臓、腎臓などで血液が足りなくなるので、高齢者や、動脈硬化などの基礎疾患が
ある人の場合だと、最悪、死につながることもあるというのだ。
「水分を吸収すること自体、体に負荷を与えます。若くて元気な人は冷たいものを飲んでも
かまいませんが、高齢者などにとっては15~20度、ちょうど井戸水くらいが適正な温度です」(丁氏)
外は連日の猛暑だが、一歩屋内に入るとエアコンが利いている。そして、外に出て冷たい飲み物を飲む。
こうして暑さと冷えを繰り返すことによって、自律神経が変調をきたし、夏バテにもつながると
丁氏は指摘するのだ。「冷房は仕方がありませんが、体の中は冷やさないことが重要なのです」(同)。
評論;特に高齢者は汗をかきにくく、熱中症の発見が遅れる危険性が高いので、普段から水分を
とっておくことが重要です。また、私の父は冷たいものをあまり飲まなくなってから、以前ほど
頻繁に胃を悪くしたり熱中症になりにくくなりましたので、丁氏の主張は正しいと思います。
「パーキンソン病の緩和に、一酸化窒素(化学式;NO)が役立つらしいことがわかった」
という話題です。
毎日新聞によれば、
奈良県立医大などの研究グループが、血液中の一酸化窒素(NO)に、
パーキンソン病の原因とされる神経細胞の異常を防ぐ作用があることを世界で初めて解明した。
英科学雑誌「サイエンティフィックリポーツ」(電子版)に16日掲載された。
パーキンソン病は、細胞に不要なたんぱく質が蓄積することで、神経伝達物質のドーパミンを作る
神経細胞が減少して起きる。手足の震えや動作の緩慢などの症状があり、患者は全国に
14万人程度とされる。
たんぱく質の一つ「パーキン」が働かなくなると、不要なたんぱく質が分解できなくなり、
パーキンソン病の発症につながると考えられている。研究グループは、パーキンがNOと結合すると
活発に働くメカニズムを解明。実験ではパーキンにNOを3時間投与すると、機能が活性化して
不要なたんぱく質の分解を促進し、神経細胞の保護につながった。一方、投与時間を倍にすると
NOがパーキンの働きを弱くする物質に変化し、細胞機能障害を起こすことも分かった。
研究グループの小沢健太郎・奈良県立医大准教授(薬理学)は
「NOを用いてパーキンソン病の症状を緩和できると考えている」と話している。
評論;一酸化窒素は体内でも、酵素によって・アルギニンと酸素を原料に作られますが、
これを治療に使用するのには、いくつかの課題があります。
1.NOを与えすぎると神経細胞の機能に障害が出るので、どれだけの量を与えるか?
2.NOを直接鼻や口から吸入すると、ヘモグロビンが変化して酸素と結合できなくなるために
酸素運搬の役割を持つ赤血球が役立たなくなるので、体が酸欠状態になってしまう恐れが。
3.NOは血管拡張効果があるので、ありすぎると低血圧のもとになる。
という・3つの課題をいかに解決するかでしょうね。
という話題です。
共同通信によれば、
世界保健機関(WHO)は10日、喫煙による死者が世界で年間600万人に上り、
対策が強化されなければ
2030年までに年間死者が800万人に達する可能性があるとの統計を発表した。
WHOは「たばこの広告や販売促進を禁止することこそが、有効な対策だ」と指摘。
オーストラリアは既に国内で販売するたばこの箱から企業ロゴやイメージカラーなどの宣伝を
一掃する規制を施行しており、WHOはこうした施策の導入を加盟国に呼び掛けた。
統計によると、日本は成人の喫煙率が11年現在で20%。たばこ税率はオーストラリアが
60%なのに対し、日本は64%だが、禁煙区域の設定や健康への影響に関する警告など、
他の対策が欧米諸国などに比べて大幅に遅れている。
成人の喫煙率に関しては、先進国の中でオーストリアの44%が際立っている。
たばこは肺がんや心臓血管の疾患などの原因になるとされる。
評論;たばこの広告に関しては、自動車レースの最高峰「F1」での全面禁止やCM禁止など
世界的に規制されるようになってきていますが、日本においては・まだまだ健康面の悪影響の
周知徹底が甘いような気がします。たばこ問題の根本解決には、それだけではなく
無理なく禁煙できるグッズの開発やたばこメーカーの業種転換を促したり、
ニコチン中毒者への治療対策を講じたりする必要があるでしょうね。
中日新聞によれば、
血液検査により、がん化する前の大腸ポリープや大腸がんの患者を高い確率で特定する方法を、
三重大大学院消化管・小児外科学講座の問山裕二助教(43)らの研究グループが見つけた。
米国の病院との共同研究で、米医学誌の電子版に発表した。症状の初期の段階から患者を
発見することができ、生存率向上につながることが期待される。
一般的に大腸がんは、健康診断などで便に血が混じっているかどうかから調べることが多い。
血が混じるのはさまざまな理由があるため、正確さが課題となっていた。従来の血液による
腫瘍マーカー検査は、進行がんの転移や再発を診るには有効だが、がんかどうかを診断するには
不向きで、大腸ポリープを判別することもできないという。
問山助教は米病院に留学中、大腸がん組織から「マイクロRNA−21」と呼ばれる
ごく小さなRNA(リボ核酸)が血液中に分泌されていることを発見。三重大病院の患者ら
日本人約300人分の血液を調べた結果、大腸ポリープ患者と大腸がん患者の
血液中の血清には、健康な人の3〜6倍のRNAが含まれることを確認した。
解析したところ、82%以上の確率で大腸ポリープ患者を、92%以上の確率で
大腸がん患者を判別できた。
問山助教らは「留学先の米病院で近く治験が始まる見通しで、2〜3年後の実用化を
期待している」と話している。
評論;従来の「腫瘍マーカーを指標にした血液検査」では、正常な状態であっても
微量の腫瘍マーカーが血中に存在するため、それだけでがんを確定するのは難がありました。
この方法でしたら92%の高確率で診断ができますので、より正確さが増すことでしょう。
ただ、「この方法の特許はアメリカの病院『ベイラーメディカルセンター』が持っているため、
日本で実用化しようとすれば・多額のライセンス料を支払わなければいけなくなる」
という問題点があります。
47ニュースなどによれば、
岡山大病院(岡山市北区鹿田町)で1日、重い肺の病気に苦しむ男児(3)=関西地方在住=に、
母親の肺の中葉部分を移す生体肺移植が行われ、開始から11時間後に無事終了した。
同大病院によると、技術的に難しいとされてきた生体肺中葉移植の成功は世界初の快挙で、
男児は国内最年少の肺移植患者となった。
手術後、会見した大藤剛宏肺移植チーフは「250例以上の自身の経験の中で最も難しい手術だった。
今まで移植で助けられなかった同じ境遇の子どもたちに道を開き、勇気を与えられる成果だ」と話した。
手術は大藤チーフを執刀医とするチーム30人が担当した。午前10時5分から、母親の右肺の中葉を
摘出し、体外保存に必要な処置を実施。午後1時35分から男児の右肺と取り換える手術を行い、
午後9時に終了した。肺は順調に機能しており、男児は早ければ1カ月後に、母親は2週間後に
退院の見通し。
肺は表面の深い切れ込みで区分され、右肺は上葉、中葉、下葉が、左肺は上葉、下葉がある。
生体肺移植は通常、肺活量が最も多く、肺全体の形と似ている下葉で行うが、男児にはサイズが
大きすぎるため、大藤チーフと両親との話し合いで中葉移植を決断した。下葉とは形や血管の
位置が異なるため、移植にはより高度な技術が求められるとされる。
男児は1年9カ月前に白血病治療で骨髄移植を受けたが、移植された細胞が患者の体を
異物と認識して攻撃するGVHD(移植片対宿主病)を肺で発症し、呼吸機能が著しく低下。
酸素吸入で生命を維持する状態が続き、移植しか治療法はなかった。
評論;この移植法が成功した事で、多くの患者が救われると思います。
1.iPS細胞の利用による、人工臓器や人工血管の生成。・・・拒絶反応を防ぐため。
2.敗血症の予防。・・・小児は成人に比べ免疫が弱く、大手術後は敗血症になりやすい。
3.血管移植法の確立・・・今回のような方法の場合、iPS細胞で人工的に血管を
作れるようになるまで、「体のどの血管を使って体の血管と肺をつなぎ合わせるか?」という
血管移植法を確立しておく必要があります。
という事が、今後の課題でしょうね。
「免疫の若返りをうながすタンパク質が発見された」という話題です。
ヨミドクターによれば、
免疫力の「若返り」を手助けするたんぱく質を動物実験で発見したと、大阪大などの
研究チームが発表した。
加齢による免疫力低下の予防や治療につながる可能性があるという。米専門誌
「イミュニティー(immunity;英語で『免疫』の意味)」
電子版に掲載された。
免疫細胞などを生み出す大本になる「造血幹細胞」は、老化とともに免疫を担うリンパ球を作る能力を
失っていくが、詳しい仕組みはよく分かっていない。
チームの横田貴史・大阪大助教らは、マウスの造血幹細胞で、加齢とともに「Satb1」というたんぱく質が
減少していることを確認。人間で20歳代にあたるマウスの造血幹細胞で、このたんぱく質を通常の
20~10倍作るよう遺伝子操作を行ったところ、リンパ球の生成が約100倍に増えた。人間の
70歳代にあたるマウスでも、通常の約3倍に増えた。横田助教は「感染症に対する高齢者の免疫力を
高める技術開発などにつながれば」と話している。
評論;この手法を使えば、免疫力が向上するのは間違いないですが、リンパ球を単純に100倍も増加
させてしまいますと、白血病になってしまう心配がありますので、
免疫には「液性免疫(白血球の1つ『Bリンパ球』が関与)」と
「細胞性免疫(白血球のうち、『Tリンパ球』と『マクロファージ(大食細胞)』の2つが関与)」
がありますが、それらに関わるリンパ球の数をいかに調節して免疫力を向上させるか?
が重要になってくるでしょうね。
提言をした」という話題です。
毎日新聞によれば、
日本透析医学会は21日、終末期患者の血液透析治療の見合わせを検討する際、
患者の意思決定の手順や医療者のかかわり方を示した提言案を、福岡市内で開催中の学術集会で
公表した。医療チームが患者に十分な医療情報を提供して話し合い、患者や家族の意思に基づいて
透析を開始しなかったり中止したりすることを想定している。提言案は学会内の議論を経て、
年度内にも正式決定する。
同学会によると、透析患者の高齢化や治療期間の長期化などを背景に、透析を開始・継続することで
病状が悪化するケースが増えている。国内の透析患者は30万人(2011年末)に達し、極度に
血圧が低い状態の透析は命にかかわるほか、重い合併症によって継続が難しくなることもある。
このため同学会は今年1月に提言案のたたき台を公表、会員以外からも意見を募った。
提言案では、意思決定の前提として、医療チームが患者に治療の選択肢や、それぞれのメリット、
デメリットなどの情報を分かりやすく提供すること、患者の自己決定を尊重することを求めた。
見合わせを検討するのは、身体状況が悪化して透析ができなかったり、透析が身体に悪影響を
及ぼしたりする場合や、患者自身が拒否した場合などを想定した。
21日の学術集会での議論には患者らも参加し、
「医療現場でコミュニケーションや信頼関係が構築できなければ、提言は絵に描いた餅になる」と訴えた。
評論;終末期患者への透析に関しては、免疫力低下による症状の悪化や合併症・透析自体による
身体症状の悪化が問題となっています。免疫力向上や体力改善には、漢方薬や鍼灸などの
東洋医学を活用するのも有効な策の1つと思われます。
問題は、
1.病状に悪影響を与える危険性のある生薬を避ける事。
2.医療関係者が患者に、正確な東洋医学的知識を教える事。
3.東洋医学の限界(つまり、どれくらいの重症度の患者までが有効か?)を
知っておくこと。・・・患者および家族に、過度に期待を持たせないようにする。
という事でしょうね。
提言をした」という話題です。
毎日新聞によれば、
日本透析医学会は21日、終末期患者の血液透析治療の見合わせを検討する際、
患者の意思決定の手順や医療者のかかわり方を示した提言案を、福岡市内で開催中の学術集会で
公表した。医療チームが患者に十分な医療情報を提供して話し合い、患者や家族の意思に基づいて
透析を開始しなかったり中止したりすることを想定している。提言案は学会内の議論を経て、
年度内にも正式決定する。
同学会によると、透析患者の高齢化や治療期間の長期化などを背景に、透析を開始・継続することで
病状が悪化するケースが増えている。国内の透析患者は30万人(2011年末)に達し、極度に
血圧が低い状態の透析は命にかかわるほか、重い合併症によって継続が難しくなることもある。
このため同学会は今年1月に提言案のたたき台を公表、会員以外からも意見を募った。
提言案では、意思決定の前提として、医療チームが患者に治療の選択肢や、それぞれのメリット、
デメリットなどの情報を分かりやすく提供すること、患者の自己決定を尊重することを求めた。
見合わせを検討するのは、身体状況が悪化して透析ができなかったり、透析が身体に悪影響を
及ぼしたりする場合や、患者自身が拒否した場合などを想定した。
21日の学術集会での議論には患者らも参加し、
「医療現場でコミュニケーションや信頼関係が構築できなければ、提言は絵に描いた餅になる」と訴えた。
評論;終末期患者への透析に関しては、免疫力低下による症状の悪化や合併症・透析自体による
身体症状の悪化が問題となっています。免疫力向上や体力改善には、漢方薬や鍼灸などの
東洋医学を活用するのも有効な策の1つと思われます。
問題は、
1.腎臓に悪影響を与える危険性のある生薬を避ける事。
2.医療関係者が患者に、正確な東洋医学的知識を教える事。
3.東洋医学の限界(つまり、どれくらいの重症度の患者までが有効か?)を
知っておくこと。・・・患者および家族に、過度に期待を持たせないようにする。
という事でしょうね。
という話題です。
毎日新聞によれば、
膵臓(すいぞう)がんの細胞に抗がん剤を直接届ける治療の効果を、マウスを使った実験で
確認したと東京大学の研究チームが発表する。がんの進行や転移を抑制し、生存率が高まったという。
膵臓がんは難治がんとして知られ、研究チームは「治療方法の確立につながる」と期待している。
24日付の米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
抗がん剤は通常、血管の壁の隙間(すきま)から薬の分子が漏れ出てしまい、
本来届いてほしい部分に十分な量が行き渡らない一方で、正常な細胞に悪影響を与えて副作用が出る。
チームは標的となる細胞だけに抗がん剤を届ける「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」という
手法を検証。DDSでは、複数の分子をまとめて球体にする。血管の壁からは漏れないが、
がん組織の血管の壁は隙間が広いため、壁を通り抜けて標的の細胞に届く。
チームは、膵臓がんを自然発生させたマウス30匹を▽DDSによる治療▽通常の抗がん剤治療
▽治療をしない−−の3グループに10匹ずつ分けて調査。
DDS治療では、がんの進行が止まり全てが70日間生きた。2匹は56日目時点で
肝臓への転移があった。他の2グループは56日で半数が死んだ。転移は、
いずれも肝臓に8匹ずつ、消化管に7匹ずつあった。
評論;抗がん剤の副作用を予防するためにも、DDSは有効だと考えられます。
治療効果を最大限に発揮するためには、「転移のない初期でいかに発見するか?」
が重要ですので、「気軽に受けられるように定期健診を低価格化すること」や
「膵臓がんの怖さと、手術以外にもDDSという治療法があると知らせる」
事が大切となりますね。
勿論、進行を止めただけではダメですので、周囲の臓器を傷つけないような
「手術テクニックの向上」も必要になってくると思われます。
「会社勤務の社会人に、5月病ならぬ『6月病』が増えている!?」
という話題です。
ヤフーニュースとAERAによれば、
心の病として有名な5月病だが、最近ではその一カ月あとに訪れる、「6月病」なるものも増えているという。
この春、IT関連の同業他社に転職した、都内に住むエンジニア女性Aさん(32)は、6月に入り
不調を感じるようになった。
以前と比べて食欲がわかない。終電で疲れて帰ったのに布団に入っても午前3時まで寝付けない。
平均睡眠時間は5時間未満。朝起きるのがつらくなり、出勤時には軽い腹痛や吐き気も。
でも頑張らないと。経験を買われて、今では前職場の1.2倍の仕事を任されている。
上司や先輩に「できません」とは口が裂けても言えない。ただ自分は次の夏季休暇まで
心と体がもつだろうか──。
Aさんの症状はもしかすると「6月病」かもしれない。「5月病」ならぬ「6月病」。大学の新入生が
環境の変化になじめずゴールデンウイーク明けから授業を休みがちになる「5月病」に対し、
研修を終え現場に配属された新入社員が職場のプレッシャーと梅雨時の天候不順で体調を崩し、
休みがちになる「6月病」はいま、中堅、中高年社員にまで及ぶという。
「顕著になったのはリーマン・ショック後からでしょう」と話すのは2009年に書籍
『職場不適応症』を監修し、職場のストレス疾患に詳しい日本大学医学部精神医学系の渡辺登教授。
6月病は医学的には「適応障害」に当たる。脳の機能的な疾患であるうつ病が薬物療法中心なのに対し、
適応障害はストレスによって引き起こされるため、カウンセリングが中心だ。
主な症状は食欲不振、寝付けない、会社に近づくにつれ気分が悪くなるなど。ストレスを紛らわそうと
暴飲暴食に走るケースもある。会社を遅刻しがちになり、出勤できなくなることも。年々、
職場負担が増す中で、新人だけでなく、不慣れな職種に異動させられた中堅社員や転職者が
無理を重ね、5月下旬から6月にかけて受診するケースがここ数年、増えているという。
評論;新しい環境の職場に順応できませんと適応障害になる可能性が高まります。
不調を感じたら、悪化しないうちに・迷わず心療内科や精神科クリニックを
受診していただくことをおすすめします。
「起きていたくなような環境で興奮すると、眠れなくなることがわかった」という話題です。
共同通信によると、
睡眠を邪魔されて無理やり起こされ続けた場合と、起きていたくなるような環境を与えられた場合では、
いざ眠ろうとした際に眠りに落ちるまでの早さが違うことを、マウスを使った実験で確認したと
筑波大などのチームが17日、発表した。
徹夜明けなどで寝不足の時でも、興奮したり危険を感じたりすると眠気が吹っ飛ぶことがある。
筑波大の柳沢正史教授は「日常的に経験していることだが、科学的に裏付けたのは初めて。
就寝前のテレビや運動は控えた方がいいと言われるように、寝る前に何をしたか調べるのは、
不眠治療に役立つ」と話している。
評論;
興奮すると眠れなくなるのは、もしや「天敵におびえながら生活していた・人類の祖先の生活の名残」
ではないでしょうか?天敵に襲われた場合にすばやく逃げるため、脳が興奮すると眠れなくなるように
進化したのではないかと・・・。不眠症の改善には、脳を興奮させない対策が必要だという事ですね。
「自民党が、薬のネット販売を了承して異論を押し切った」という・医薬品に関する不安なお話です。
共同通信社などによると、
自民党は10日午後、党本部で開いた日本経済再生本部などの合同会議で、安倍政権の経済政策
「アベノミクス」の柱となる成長戦略案を了承した。一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を
原則解禁する方針に異論が相次いだが、党執行部は高市早苗政調会長に対応を
一任する形で押し切った。
政府は14日に成長戦略を閣議決定する予定。自民、公明両党はそれぞれの党内手続きを進め、
12日の与党政策責任者会議で最終的に了承する段取りを描く。
合同会議では「(制限した)品目以外にも危険な薬品があるかもしれない」
「薬局がつぶれたらお年寄りが困る可能性もある」などの意見が続出した。
評論;販売制限が検討されているのは、以下のような医薬品です。
1.医療用医薬品から大衆薬に転用して間もない薬。
2.副作用リスクが高い薬。
これらについては一定期間副作用リスクなどを検証し、ネット販売が可能か見極めるそうですが、
●薬剤師ではなく、登録販売者(※)や医療系資格の無い一般職員に
注文を担当させてしまった場合、特に第1類などの「リスクの高い医薬品」では
事故が起こる危険性が高まります。
(薬剤師が対応するという名目にはなっていますが、どこまで遵守されるかは不明です)
●「異なる薬局で、乱用目的の医薬品を大量購入されてしまう」危険性があり、
どのように薬局間で情報を共有して乱用を予防するか?
●ネット販売に対応できない「老舗の小規模薬局」がつぶれる可能性がある。
●顔の見えないネット販売が普及すると安全性が損なわれる。
●第1類まで緩和してしまうと薬剤師の活躍の場が制限され、薬剤の専門科資格である
「薬剤師資格」が軽視されかねない事態になるのではないか?。
これらの問題に関して、政府はきちんと対応策を練るべきだと思われます。
※登録販売者・・・第2類・第3類の医薬品を販売できる、都道府県資格。
「新型耐性遺伝子『OXA48(オキサ48)』を持つ細菌にご注意を」という話題です。
朝日新聞デジタルなどによれば、
「切り札」の治療薬を分解する新型耐性遺伝子OXA(オキサ)48を持つ病原菌が、
日本で初めてみつかった。海外で病気になり帰国した人からだった。この遺伝子を持つ耐性菌は
ここ数年、欧米などで急速に広がっており、死者は40人以上報告されている。
専門家は病院での監視態勢を強めるよう警告する。
昨秋、東南アジアを旅行していた60歳代の日本人男性が、脳卒中で倒れ現地病院に
緊急入院した。5日後に帰国し成田赤十字病院(千葉県成田市)に転院。その時のたんから、
抗菌薬が効きにくい大腸菌が見つかった。
耐性菌に詳しい同県船橋市立医療センター微生物検査室に送り調べると、
OXA48を持つ大腸菌と分かった。さらに男性の便や皮膚からも同じOXA48を持つ
肺炎桿菌(かんきん)も複数見つかった。
評論;OXA48とは、細菌に抗菌薬の「カルバペネム」を分解する作用を持たせる遺伝子であり、
それが細菌の遺伝子に含まれてしまうと、ほとんどの抗生物質が効かない
「多剤耐性細菌」と化してしまうのです。
特に最近、「OXA48などの
『カルバペネム系抗生物質に耐性を持つ腸内細菌』が急激に増加し、海外で猛威を振るっている」
らしいですので、すでに多くの患者が報告されている「東南アジアや欧州など」へ
旅行や出張に行かれる方は・特に注意が必要です。
という話題です。
毎日新聞によれば、
アトピー性皮膚炎の患者が汗をかくと炎症を引き起こすことについて、広島大大学院の秀道広
(ひでみちひろ)教授(皮膚科学)らの研究グループは6日、人間の皮膚に存在するカビが
作り出すたんぱく質が原因であると発表した。このカビは「マラセチアグロボーザ」で、
作り出されたたんぱく質が汗に溶け込んで体内に入ることでアレルギー反応を起こすとしている。
研究グループは、原因物質が解明されたことで、より効果的な治療法やスキンケア方法の開発が
期待できると説明。研究グループの論文は先月31日(日本時間今月1日)、米医学専門誌の
オンライン版に掲載された。
汗がアレルギーを引き起こすことは分かっていたが、具体的にどの物質が原因かは
分かっていなかった。研究グループが人間の汗に含まれる物質を分析したところ、
かゆみを起こす物質「ヒスタミン」が放出される際、カビの一種の「マラセチアグロボーザ」が作り出す
たんぱく質が炎症に関わっていたことが分かった。このカビは、健康な人間の皮膚にも存在し、
作り出されたたんぱく質は、ごく微量でもアレルギー反応を引き起こすという。
秀教授は「今後、たんぱく質だけを取り除く製品などを開発することで、患者のアトピー性皮膚炎を
和らげることが期待できる」と話している。
評論;要するに、「発汗後に皮膚の炎症を起こさないためには、汗をきちんと拭けばいい」という
事ですよね。汗を拭き取った後にボディーパウダーをかければ・さらに有効だと考えられます。
余談ですが、今回の論文はアトピーの根本的な治療法に繋がるものではないですので、
アトピー性皮膚炎の漢方薬による対策法を・ちょっとご紹介します。
◎ジクジク感に対して・・・黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、荊芥連翹湯など。
◎湿疹の赤みに対して・・・黄連解毒湯、竜胆瀉肝湯、五物解毒湯、三金湯など。
◎乾燥肌に関して・・・当帰飲子、当帰養血精、黄耆建中湯、参苓白朮散など。
が、主に用いられています。
(患者さんの状態・体調によって処方が変わりますので、詳しくは
漢方外来か漢方薬局にご相談を。)
朝日新聞医療サイト「Apital」によれば、
市販薬(一般用医薬品)のインターネット販売をめぐり、大部分の薬のネット販売が正式に解禁される
見通しになった。厚生労働省の検討会が31日、報告書をまとめた。市販薬の約半数を占める
副作用リスクが比較的低い薬(2類の大半)は容認の方向性を打ち出した。一方で、市販薬の
2割程度の高リスク薬(1類と2類の一部)は意見の対立から結論がまとまらず、両論併記で先送りした。
ビタミン剤などすでに解禁済みを合わせ、市販薬の約8割がネット販売できるようになる見通しだ。
検討会は、規制を違法とした1月の最高裁判決で、ネット販売が事実上の解禁状態となったことを受け
設置された。ただ、推進、慎重の両論が対立。ネット販売を届け出制とし、実店舗も必要とする点では
合意したものの、容認対象や条件は絞り込めないまま幕を閉じた。厚労省は今後、専門家による
別の検討の場を設け、具体的な条件を詰める方針だ。
評論;この医薬品ネット販売に関する報道は、読売新聞では「99%超を政府が解禁」と報道されていたり
しますので、マスコミ各社によって論調がやや異なりますが、大幅に緩和されるのは事実でしょう。
ただ、「いかに安全に実行できるようにするか?」が問題ですので、「第1類や第2類の一部においては
薬剤師がメール等で指導・アドバイスを行った後に販売する」ようにしたほうがいいでしょうね。
毎日新聞によると、
日本新薬(京都市)は27日、国内初のアルコール依存症患者向け断酒補助剤
「アカンプロサートカルシウム」(商品名・レグテクト)の発売を開始したと発表した。
酒を飲みたい欲求を抑える働きがあり、
医師の診断を受けた患者がカウンセリングや自助グループへの参加などと併用することで
断酒の継続を促すという。
同社によると、新薬はアルコール依存症患者に見られる中枢神経系の興奮状態を抑制する。
同種の薬は欧州で80年代から販売されているが、国内は未承認だった。臨床試験では、
新薬を服用しない人と比べて、約半年間で10%程度、断酒が続く人の割合が増えたという。
今年3月、厚生労働省から製造・販売の承認を受けた。
アルコール依存症で医師の治療を受けている患者は国内で約4万人とされる。
従来、体内のアルコール分解を抑制し、少量の酒でも悪酔いに似た症状を起こす薬が知られているが、
治療効果は限定的だったという。
評論;この医薬品の効果は、これまでのものよりも効果はありそうですが、アルコール依存症を
完治させるには、いろいろな課題があります。
1.アルコール依存症の原因となった事柄の解決。
・・・家庭内の問題や失恋・仕事の解雇などが引き金になることも。
2.アルコール依存症によって体に深刻なダメージが出ることもあります。
・・・脳が萎縮して認知症を発症したり、胃潰瘍や脳出血になることも。
3.職場や大学のサークルなどでの飲み会で飲まされることも。
・・・先輩や異性に勧められて断りにくくされたりもします。
4.アルコール依存症が、犯罪・自殺の原因になりえると報告されています。
・・・放火、窃盗、自殺などの原因になるのだとか。
したがって、根本的な治癒には家庭や職場・交友関係などの「周囲の協力」が不可欠です。
「ヤマブドウの果汁に、皮膚がんの発症を抑える効果があることがわかった」
という話題です。
毎日新聞によれば、
ヤマブドウの果汁に皮膚がんの発症を抑える効果があることが分かったと、岡山大大学院の
有元佐賀恵・准教授らが23日発表した。
マウス28匹の背中に発がん作用のある薬品を塗り、糖分を除いたヤマブドウ(岡山県産)
果汁を飲む集団と、水道水を飲む集団に分けて経過を観察した。水道水を飲んだ
14匹のマウスは11週間後までに、全て皮膚がんになった。これに対し、果汁を飲んだ
14匹のうち発症したのは20週になっても5匹にとどまった。果汁を背中に塗った場合でも
同様の効果があったという。
有元准教授によると、ヤマブドウに多く含まれるポリフェノールの一種「カフタル酸」には
炎症を抑える効果がある。がんは慢性的炎症から起こる場合が多いため、カフタル酸が
がん抑制にも有効とみられるという。有元准教授は「人でもがん予防に有効な可能性がある。
ジュースは飲みやすく、機能性食品としての発展が期待できる」と話している。
成果は、英誌「ニュートリション・アンド・キャンサー」に掲載された。
評論;カフタル酸はヤマブドウなみならず、その他のブドウ系果物にも含まれていますので、
グレープジュースで摂取すれば・年齢を問わず皮膚がん予防ができると考えられます。
「ダイエット飲料を週1以上飲用すると、2型糖尿病の発症リスクが増加することがわかった」
という話題です。
共同通信、47ニュースによれば、
カロリーを抑えたダイエット用の清涼飲料や炭酸飲料を週に1本(約250ミリリットル)以上飲む
中年男性は、ほとんど飲まない人に比べ、2型糖尿病を発症する危険性が1・7倍になるとの
研究成果を、桜井勝金沢医科大准教授らが18日までにまとめ、欧州の専門誌に発表した。
桜井准教授は「カロリーを減らしたつもりになり、食べ過ぎてしまっている可能性もある」と話している。
富山県の金属製造工場に勤務する35~55歳の男性2037人を対象に、ノンカロリーをうたった
果汁飲料や炭酸を飲む頻度や量を尋ね、2003年から追跡調査。10年までに170人が
2型糖尿病になった。
評論;ノンカロリーの飲み物を飲んだからと言って、その他の食物を過剰に摂っては
無意味だと思われます。このような事にならぬように、専門家のアドバイス・指導を
受けてからダイエットに取り組むのが理想的です。
「出生前診断の精度が不十分で、陰性が陽性と判定されることもある」
という話題です。
ヨミドクターによれば、
妊婦の採血で胎児に染色体の病気があるかを高い精度で調べる新型出生前診断で、実際に
異常はなかったのに陽性と判定されたケースが出たことがわかった。
異常の有無を確定できる羊水検査では陰性だったことが15日、妊婦に伝えられた。
新型出生前診断が4月に臨床研究として始まってから初のケース。実施施設の医師は
「高精度でも確実ではない。慎重な対応が必要なことが裏付けられた」としている。
検査を受けたのは、関東地方に住む40歳代の妊婦。4月上旬、昭和大病院(東京都)で受けた。
その結果、検査が対象とする三つの病気の一つで、18番染色体が3本あり、心臓などに
重い障害の出る「18トリソミー」について、陽性と判定された。
評論;新型出生前検査は採血による遺伝子解析で行われていますが、一部壊れている
遺伝子が調査対象にされますと(※)、羊水検査では陰性であっても「陽性」と誤診されてしまうことも
考えられます。したがって、現在のように「血液検査で異常があれば、羊水検査を
念のために行う」としておいたほうが、誤って流産させてしまうような不幸な事態が起きずにすみます。
※体の細胞の遺伝子は、放射線や化学物質などの影響で壊れることもあります。
それらの異常な細胞は、通常は免疫機能によって破壊されますが、様々な要因によって
異常な細胞が生き残り、無秩序・無制限に増殖してしまいますと、
「がん」と言われる病態になるのです。
関わっていることが解明された」
という話題です。
毎日.jpによれば、
目から入った情報を「確かに分かった」と意識する役割を、大脳の奥深くにある視床枕(ししょうちん)が
果たしていることを産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の小村豊主任研究員らのチームが見つけ、
12日付の英科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」(電子版)に発表する。脳が視覚情報をどのように
処理しているかを解明する一歩になりそうだ。
視床枕は、哺乳類だけが持ち、ヒトなど高等になるほど大きい。チームは、サルに多数の赤と緑の
丸い図が動く映像を見せ、視床枕の活動を測定した。動きがあいまいになるほどサルの判別能力が落ち、
視床枕の神経細胞の活動も鈍くなった。
視覚情報は、大脳の表面にある大脳皮質が受け取っていることは知られていた。一方、大脳皮質が
傷ついても何かが存在すると捉えられる「盲視(もうし)」という障害や、大脳皮質に異常がなくても
視床枕の片方を損傷した人が視野の半分を認識できない現象が知られていた。
チームは実験結果などから、視覚情報の処理は、いったん大脳皮質が情報を受け取り、そ
の情報を視床枕が処理することによって「分かった」と意識する2段階の仕組みになっていると結論づけた。
評論;視床枕は脳の深部にある「視床」の一部分で、ウサギやネズミなどの「げっ歯類」には存在
していません。これまでは眼球運動に関わるとは言われてましたが、視覚の情報処理にも関係してる
ようですね。いまだに脳の機能は完全には解明されていませんので、これからも・新たな発見が
続くことでしょう。
山陽新聞によると、
岡山大大学院医歯薬学総合研究科の松浦栄次教授(免疫・代謝学)らは、放射性の銅同位体(※1.)と
陽電子放射断層撮影装置(PET※2.)を用いた動脈硬化の新たな診断法を開発し、動物実験で
有効性を確認した。同疾患の早期発見につながる成果という。
銅同位体は一方で、放射線で体内の細胞を壊すβ(ベータ)マイナス線を放出し、
投与リスクが高いという。松浦教授らはβマイナス線を出さず、より安全なジルコニウム同位体に
置き換える研究を進めており、「速やかに臨床応用できるよう努めたい」としている。
動脈硬化は、白血球の一種「酸化LDL(悪玉)コレステロール」を取り込んだ血管が
内部で炎症を起こすなどして発症する。放置すると心筋梗塞や脳梗塞につながるため、
早期診断が重要。現在はコンピューター断層撮影装置(CT)などを用い、血管の
狭窄(きょうさく)状況を検査、診断している。
松浦教授らは、酸化LDLが体内で生成された際にできる抗体に着目した。マウスから取り出した
抗体を特殊操作し、銅同位体と結合させた試薬を作製。同疾患を呈したウサギに投与して
PETで撮影したところ、患部の特定に成功したという。
教授らのグループは、患者の微量の血液から今回の抗体を測定し、動脈硬化の有無を
判定するキットも開発、近く欧米で販売を開始する。検査でハイリスクとされた患者を
PETで確定診断することを目指している。
評論;動脈硬化は虚血性心疾患や脳血管障害の原因となりますので、早期発見が重要です。
特に動脈内に粥状の隆起ができる「アテローム性動脈硬化」はもっとも多く、患部から
遠く離れた所にまで隆起の破片が流れて詰まってしまうと、脳梗塞や心筋梗塞・狭心症などを
引き起こしますので、注意が必要となります。放射線の問題はじきに解決されるでしょうから、
「発見された患部を・いかに内臓にダメージを残さずに完治させるか?」が課題となるでしょうね。
※1.同位体・・・原子核の陽子の数は同じでも、中性子の数が違う元素。
※2.PET・・・電子の反対の電極を持つ「陽電子」を検出して内臓を撮影する断層撮影法。
中日新聞によれば、
多くのがんの発症に関与するタンパク質「Ras(ラス)」の働きを阻害する化合物を、神戸大大学院の
片岡徹教授らのグループが発見し、29日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
化合物をマウスに投与し、がん増殖を抑えており、新たな抗がん剤開発につながると期待される。
Rasを作り出す遺伝子が突然変異している場合、Rasは他のタンパク質とくっつき、
細胞をがん化させる信号を伝達するようになる。グループによると、がん全体の原因の約2割は
このケースで、大腸、膵臓(すいぞう)がんで割合が特に高い。
グループは、大型放射光施設スプリング8(兵庫県)でRasを解析し、2005年、
表面に化合物が結合できるポケット構造を発見した。
ポケットに結合する化合物があれば、他のタンパク質とくっつくのを邪魔して信号伝達を阻み、
がん化を防げる。コンピューターのシミュレーションや作用実験を進め、約4万の候補物質から
3つを選び出し「Kobeファミリー化合物」と名付けた。ヒトの大腸がんを移植したマウスに
化合物を投与すると、投与していない場合と比べ、がんの増殖が約5割抑えられた。
評論;この方法で予防できるガンは全体の2割なものの、注目すべき発見だと考えられます。
大腸ガンは最近増加しているガンであり、膵臓ガンは発見されるまでに・かなり進行している
タイプのガンですので、この方法で末期への進行を・かなり予防できるのではないでしょうか。
という話題です。
東京新聞によれば、
妊婦は生肉や生ハムを食べない方がいい。妊娠中に、生肉などについている寄生虫「トキソプラズマ」
に感染すると、胎児の発達が遅れたり、脳神経系に障害が出たりすることがあるからだ。
東京都の歯科医師、渡辺智美さん(32)は、妊娠中に寄生虫「トキソプラズマ」に感染した。
長女(2つ)の感染も分かり、「先天性トキソプラズマ症」と診断された。
長女は右半身に軽いまひがある。
2010年夏、結婚三年目で待望の妊娠。順調に経過し、妊娠六カ月からは胎動もよく感じていた。
ところが妊娠九カ月で胎児に異常が見つかった。脳室が通常の二倍以上に拡大。
母体の血液検査で感染が分かった。
トキソプラズマは哺乳類と鳥類に感染する単細胞の寄生虫。
感染したネコのフンに触ったり、土いじりしたりすることで、人に感染するとされる。
だが最近は、感染した動物の生肉を食べて感染する危険性が指摘されている。
岐阜県食肉衛生検査所の獣医師、松尾加代子さんが昨年調べたところ、食肉用の牛の6・5%、
豚の5・2%がトキソプラズマの抗体検査で陽性だった。
トキソプラズマは六五度以上で加熱しなければ死なない。焼肉では中まで火が通らないと
死滅していない危険性がある。日本人の二~三割は感染し、抗体を持っているとされる。
怖いのは免疫力が低下しがちな妊娠中の感染だ。胎盤から母子感染する恐れがあり、
流産や早産につながりかねない。胎児の発育の遅れや、脳や目に障害が出ることもある。
渡辺さんは妊娠四カ月の時、焼き肉店で好物のユッケやレバ刺しを食べた。その約二週間後に
リンパ節が腫れたが、風邪だと思い病院に行かなかった。生後一カ月目に三井記念病院で
母子の血液から感染時期を調べたところ、食べた時期と一致した。診察した産婦人科医で、
トキソプラズマ研究の第一人者小島俊行さんによると「リンパ節の腫れは典型的な症状。
生肉を食べて感染した可能性が高い」という。
小島さんは「食の欧米化で生ハムなどが普及し、生肉への抵抗が薄れている。妊婦が食べる
危険性は知られておらず、感染者が増える可能性がある」と懸念する。
評論;妊娠中は胎児への影響を考慮し、安全な食物だけを食べるべきですね。
という話題です。
北海道新聞によれば、
特定の光の波長を遮ることで、周りが明るくても赤ちゃんに暗いと感じさせることができる
光フィルター付きガラスを開発したと、国立精神・神経医療研究センター(東京)と
産業技術総合研究所中部センター(名古屋市)のチームが25日、発表した。
早産児がいる新生児集中治療室(NICU)の保育器で使えば、人工的に昼夜の環境を
つくることができ、低体重の赤ちゃんの成長が促される可能性があるという。
早産のため低体重で生まれた赤ちゃんは、昼夜のある環境で育てた方が、
体重が増加しやすいことが分かっているが、NICUは治療や安全のために
夜間でも完全に暗くできない病院が多いという。
評論;早産の赤ちゃんは低体重で生まれてきて体力も弱いため、なかなかうまく
育てるのが難しいという課題があります(ちなみに、高齢出産での早産リスクが高くなる
事が知られています)。「NICUで保育器を暗くできれば胎内と同じような環境を
人工的に作れる事になりますので、未熟児の発達を促せるのでは?」と思います。
可能にする法改正を、政府が目指す」という話題です。
中日新聞によれば、
政府は19日、精神疾患で入院治療が必要なのに患者本人の同意が得られない場合、
家族らの同意で「医療保護入院(※)」を可能にする精神保健福祉法改正案を閣議決定した。
今国会での成立と来年4月の施行を目指す。
早い段階で適切な治療を施すことで、精神疾患による長期入院患者を減らすのが目的。
退院後の生活を支えるため、外来や訪問による医療体制の充実にも取り組む。
現行の医療保護入院は、妄想があるなどして病気の自覚がなく、入院治療に応じない患者を
精神保健指定医が診察した上で、後見人や家族など「保護者」と定められた人の同意を得て
入院させる仕組み。改正法案ではこの保護者制度を廃止し、配偶者や親権者などの同意で
入院させることが可能としている。
評論;精神疾患の患者による事故や事件がニュースで報じられたりしていますので、
そのようなトラブルを起こす可能性が高いと考えられる患者に対しては
必要な法改正だと考えられます。ただ、問題点が全くないわけではなく、
特に独裁政権の国家においては・過去に「反体制の活動家を・精神疾患として
精神病院に入院させた」という事をしてきた歴史があり、したがって、今回の
法改正が言論弾圧に繋がることのないようにすることも必要だと考えられます。
<用語説明>
※医療保護入院・・・精神保健及び精神障害者福祉に関する法律33条に定められている
精神障害者の入院形態の1つ。医療及び保護のために入院を要すると精神保健指定医によって
診断された場合、精神科病院の管理者は本人の同意がなくても、保護者または扶養義務者の
同意により、精神科病院に入院させることができる。
「母親が赤ちゃんを抱っこして歩くと、赤ちゃんがリラックスすることが科学的に証明された」
という話題です。
共同通信、47ニュースによれば、
親が赤ちゃんを抱っこして歩くと、赤ちゃんは心拍数が下がって運動量が減り、リラックスした
状態になることを裏付けたと理化学研究所などのチームが18日付の米科学誌に発表した。
抱っこやおんぶされた状態の赤ちゃんが泣きやみ、眠りやすい理由の一端を明らかにしたと言え、
黒田公美ユニットリーダーは「今回のように子どもが泣きやむ方法の有効性が裏付けを得られれば、
対応しやすくなり、親の育児ストレス軽減につながる」としている。
黒田さんらは、生後6カ月以内の赤ちゃんを抱いた母親12人に、座った姿勢と
立って歩く動作を30秒ずつ繰り返してもらった。
評論;街中でよく母親が赤ちゃんを抱っこして歩く姿を見かけますが、その有効性が・改めて
示された研究だと思われます。ただ、安部政権の政策によって育児休暇が普及するに
あたり、母親の負担軽減のため・父親が育児に携わるケースも増えることが予想されるため、
「父親が抱っこした時の赤ちゃんの変化も調べてほしかった」と思います。
共同通信、47ニュースによれば、
消費者庁は16日、脱毛やしわ取りなどの美容医療サービスでけがをしたり、
後遺症が出たりするトラブルが増加しているとして、広告の情報をうのみにせず
リスクを確認してから施術を受けるよう呼び掛けた。
消費者庁によると、2009年4月から今年1月までに全国の消費生活センターなどに
寄せられた美容医療サービスに関する相談は6472件。そのうち身体に影響が出た
トラブルは年々増え続け、1242件だった。
二重まぶたにするためまぶたを切開したら傷痕が裂けて出血し、腫れが続いた
40歳代の女性など、約2割が全治1カ月以上の被害に遭った。
評論;この問題の背景には、「日本では美容医療免許制度が確立していない」
という・根本的な問題があると思います。
医師会のほうでは、日本皮膚科学会認定の「美容皮膚科・レーザー専門医制度」が
あるにはありますが、それを得なくても・医師法上は問題がないので、講習を受けずに
「美容クリニック」を標榜してしまう開業医が少なくないのです。
また、巷の「美容エステ」の問題点も少なくないです。
●レーザー施術が許可されていること。
・・・医師免許がなくても使用できるので、リスクが高い。
●本来医師のみが行うべき「ヒアルロン酸の注入」までが行える。
・・・これによる副作用で、手術しなければならなかった例が報告されています。
などの・早急に改善すべき問題点がありますので、
●厚労省は美容師免許の改定を行い、上位免許として「エステ専門美容師」を作る。
(看護師と保健師の関係のように、美容師免許を得てから取得するようにしたほうが
理想的でしょうね)
●人体へのヒアルロン酸注入は医師のみ行うべき行為であるのは明白で、
法改正で医師のみが行えるものとする。
ようにしたほうがいいと考えられます。
医療介護CBニュースによれば、
病院の7割近くが、入院患者の給食の作成や配膳などを外部業者に委託していることが、
医療関連サービス振興会の調査で分かった。委託率は3年前の調査と比べて5ポイント余り、
9年前の調査と比べると約14ポイント上昇していた。また、寝具類洗濯や医療廃棄物処理などの
委託率は95%を超えていた。
同振興会では昨年、全国4000か所の病院を無作為に抽出し、医療関連サービスの委託率に
関するアンケート調査を実施。1137か所の病院から有効回答を得た。
委託サービスのうち、患者らの給食に関する業務を外部組織に委託している病院の割合は
67.9%で、09年の調査(62.3%)から5.6ポイント、03年の調査(53.8%)から14.1ポイント
上昇していた。調査を開始した1991年(19.9%)と比較すると、委託率は3.4倍に達した。
給食を委託する病院が増え続けている点について同振興会では、
▽個人別の献立が一般的になってきた上、(保険請求で)栄養管理実施加算や
栄養サポートチーム加算が設置された結果、院内の栄養士の業務が増加した。
▽大規模な業務を受注できる企業が増えた。
ことなどが背景にあるのではないかとしている。
評論;外部委託をしてしまったりすると、
1.どうしてもコストを下げられてしまい、食事の質が低下しがちに。
2.病院側が企業に食事内容をリクエストするにしても、社員が直接ベッドにまで訪問して
聞き取りするわけではないので、患者個人や病院の要望に合わせた食事になりにくい。
という問題点がありますので、
コスト的な面や管理栄養士の重労働などの課題があるにせよ、
糖尿病や認知症などの治療手段の1つとして病院食も考えられてきている以上、
できれば患者個人に合わせた食事を医療機関側が作るのが理想的だと思われます。
「偽造薬による健康被害が、世界で1000人以上にも上っている」という話題です。
ヨミドクターによれば、
国際的に問題となっている偽造薬により健康被害を起こした人は、2005~10年に
世界で少なくとも1337人に上り、うち424人が死亡していたことが
厚生労働省研究班の調査でわかった。
偽造薬は、不当な利益を得るため、正規の薬に似せて販売されているニセ薬のこと。
調査は、10年までに発表された英語の学術論文で、偽造薬について記載のある
1608件のうち健康被害とその原因が書かれたものを分析し、把握できた25件をまとめた。
それによると、被害の発生国は発展途上国64%、先進国36%。薬の種類は、
解熱鎮痛・せき止め薬が36%と最も多く、次いで糖尿病治療薬と性機能改善薬がともに12%だった。
把握事例の4割を占める10件が2005年以降に発生。
具体例としては、抗がん剤の一種ベバシズマブの偽造薬で目の治療を受けた80人が
急性眼内炎を起こした中国の例(10年)や、血液の凝固を防ぐ薬ヘパリンに中国産の
偽造原料が使われたと見られ、785人がアレルギー反応を起こしたアメリカの例(08年)などがあった。
今回の調査結果に国内の被害事例はなかったが、調査に当たった金沢大の木村和子教授は
「偽造薬の健康被害は表面化しないものが多く、今回の調査結果も氷山の一角。
日本でも最近、インターネットの個人輸入で被害が出ており、危険性をもっと認識する必要がある」
と警告している。
評論;日本でも偽造薬や、医薬品成分を含む違法な「健康食品」による健康被害は相次いで
報告されており、中には日本では承認されていない医薬品が含まれていた例もあります。
一番の対策は「ネットなどを使った個人輸入で医薬品やサプリメントを購入しないこと」や
「正規なルートで医薬品やサプリメントを購入すること」でしょうね。
品切れになっている」という話題です。
中日新聞によれば、
H7N9型の鳥インフルエンザウイルスへの感染者が相次ぐ上海では、商店の食肉売り場で
客足が遠のくなど、市民生活に影響が広がっている。薬局では「同型に効く」とされる漢方薬が
軒並み売り切れに。清明節の3連休中にもかかわらず、市政府は5日夕に緊急会見を開いて
対策強化を発表するなど、対応に追われている。
市内のスーパーでは、鳥肉の売り上げが軒並み通常の半分から3割ほどにまで激減。
他地域から仕入れた冷凍物も含めて、鳥肉の販売を取りやめた店もある。
加熱調理すれば安全とされるが、ネット上では「当面は野菜しか食べない」「加工品を食べるのも怖い」
などの書き込みがあふれる。
薬局では、解毒作用があるとされる漢方薬「板藍根(ばんらんこん)」が相次いで品切れになっている。
4日に江蘇省当局が「予防に有効」と発表したため、同省南京市などでは買い占めも起きているが、
専門家は「感染して高熱が出たような患者には無力」と注意を呼び掛ける。
評論;中国の鳥インフルエンザ「H7N9型」は、日本の専門家によると
「鳥の体内では弱毒性なので、人間への感染が気づきにくい恐れがある」
と言われています。
なお、件の漢方薬「板藍根(ばんらんこん)」は、抗菌作用や抗ウイルス作用がある
「解毒薬」として用いられますが、記事の通り・高熱症状には効果があまり期待できませんので、
タミフルやリレンザ・あとは以前にご紹介した「麻黄湯(まおうとう)」を主に服用されることを
おすすめいたします。
北海道新聞によれば、
性別を決定するX、Yの性染色体のうち、女性が持つX染色体2本の片方が働かなくなる
仕組みの一つを、北大大学院先端生命科学研究院の小布施力史(おぶせちかし)教授らの
研究グループが初めて解明した。染色体異常による疾患の治療、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の
効率的な作製につながることが期待される。
科学誌「ネイチャー」の姉妹紙「ネイチャー・ストラクチュラル・アンド・モレキュラー・バイオロジー」
(オンライン版)で1日、発表する。
男性はX染色体とY染色体を1本ずつ、女性はX染色体を2本持つ。男女とも正常に生まれるためには、
X染色体が持つ遺伝情報1本分だけが必要だ。
このため女性の細胞ではX染色体1本だけが機能し、残りの1本は、元来の長いひも状から
小さく折り畳まれて働かなくなることまでは分かっていた。
詳しい仕組みや構造は明らかになっていなかったが今回、女性の働かない方のX染色体に
多く存在するタンパク質「HBiX1」を発見。このタンパク質が別のタンパク質と結合して
X染色体を小さく凝縮させ、機能しないようにしていることが分かった。
評論;人間の細胞には「性染色体(性を決める染色体)X、Y」と「常染色体(性を決めない染色体)」
の2種類の染色体がありますが、今回の研究から・女性の余ったX染色体は
「女性となって生まれる」という事だけに必要とされるのではないでしょうか?
実際、X染色体が1つ以上多い「クラインフェルター症候群(性染色体がXXYとなるなど)」では、
性別が男性でも・女性的な体格になってしまいますので。。。。
「重症のインフルエンザの治療に、DHA(ドコサヘキサエン酸)由来の物質が有効とわかった」
という話題です。
産経ニュースなどによれば、
サバやイワシなどの青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)に由来する物質が、
インフルエンザ感染で症状が悪化後の投与でも治療に効果を発揮することを、
秋田大大学院の今井由美子教授(ウイルス学)らのチームがマウスの実験で突き止めた。
物質は、DHAが体内で代謝されてできるプロテクチンD1(PD1)。重症になったマウスに
治療薬「ペラミビル」だけを投与した場合、18日後の生存率は40%未満だが、
PD1を同時投与すると・生存率は100%だった。
さらに、インフルエンザウイルスをマウス6匹の鼻の中に直接感染させ、
感染の12時間前と直後にPD1を静脈注射した。すると、6匹とも生き残ったという。
インフルエンザウイルスは、その遺伝情報を担うRNA(リボ核酸)が細胞の核に入った後、
増殖して核の外・さらに細胞の外へ出ることで増殖するものであるが、
PD1はRNAが核から出るのを防ぐことによって、インフルエンザウイルスの
増殖を抑制することが分かった。
評論;今回の記事で特に注目なのは、「重症化したインフル患者を治療できる」という点です。
これまではタミフルによる異常行動といった「薬の副作用」が問題視されましたが、
この実験によって・治療法が大きく変わることでしょう。
課題は、「どうやってPD1を量産化するか?」ですね。
「重症のインフルエンザの治療に、DHA(ドコサヘキサエン酸)由来の物質が有効とわかった」
という話題です。
産経ニュースなどによれば、
サバやイワシなどの青魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)に由来する物質が、
インフルエンザ感染で状が悪化後の投与でも治療に効果を発揮することを、
秋田大大学院の今井由美子教授(ウイルス学)らのチームがマウスの実験で突き止めた。
物質は、DHAが体内で代謝されてできるプロテクチンD1(PD1)。重症になったマウスに
治療薬「ペラミビル」だけを投与した場合、18日後の生存率は40%未満だが、
PD1を同時投与すると・生存率は100%だった。
さらに、インフルエンザウイルスをマウス6匹の鼻の中に直接感染させ、
感染の12時間前と直後にPD1を静脈注射した。すると、6匹とも生き残ったという。
インフルエンザウイルスは、その遺伝情報を担うRNA(リボ核酸)が細胞の核に入った後、
増殖して核の外・さらに細胞の外へ出ることで増殖するものであるが、
PD1はRNAが核から出るのを防ぐことによって、インフルエンザウイルスの
増殖を抑制することが分かった。
評論;今回の記事で特に注目なのは、「重症化したインフル患者を治療できる」という点です。
これまではタミフルによる異常行動といった「薬の副作用」が問題視されましたが、
この実験によって・治療法が大きく変わることでしょう。
課題は、「どうやってPD1を量産化するか?」ですね。
中日新聞によれば、
精神科に入院する患者のうち65歳以上の数が増加傾向にあることが明らかになった。
26日に石川県庁であった県精神保健福祉審議会で県側が報告した。担当者は
「年配の患者は入院が長期化する傾向があるため、数も伸びているとみられる」と分析している。
県はこの日の審議会で、2007年6月末現在と12年の同時期の入院患者数を紹介。
12年時点では精神科の入院患者数は全体で3491人と5年前の3.0%減だった一方、
65歳以上は8.8%増の1933人だった。
65歳以上の入院患者について症状の内訳を見ると、統合失調症・統合失調症型障害・妄想性障害が
806人と多く、アルツハイマー病型認知症が416人、気分障害が169人だった。
県の担当者は「早期退院に向けた受け皿を整えるため、精神科医や看護師、臨床心理士らの
チームによる訪問支援などを進めていきたい」と述べている。
評論;高齢者の精神科受診の増加の原因で考えられるのは、
1.脳の老化や病的な萎縮。
2.身体的機能の低下。
3.過去の生活の問題。
4.性格的な問題。
5.(引越しなどをした場合)新たな環境に適応しきれない。
などが考えられます。
また、高齢者にありがちな特徴として・以下の事が挙げられます。
1.身体的な病気と密接に関わっている。
身体的な病気で長期に寝たきりになると・精神症状を発症しやすいとされています。
2.高齢者の精神症状では、その精神症状特有の症状を示さない。
例えばうつ病では、若者ですと言葉が少なくなりますが、
高齢者では自分語りが多くなって肩こりや頭痛・疲労感などを訴えたりします。
3.高齢者の精神症状は変化しやすい。
若者の場合は、同じ病気では症状が一定ですが、高齢者ではずっと同じ症状を示さず、
つねに変化しています。
これらの事を考慮すると、精神科スタッフのみならず一般の医師や理学療法士・作業療法士等
とも連携して、心身両面からのケアが必要になってくると考えます。
読売新聞によれば、
痛風やじん肺を発症するメカニズムを細胞レベルで解明したと、大阪大の審良(あきら)静男教授(免疫学)
らの研究グループが、科学誌ネイチャー・イムノロジー電子版に発表した。
中皮腫や動脈硬化も、ほぼ同じ仕組みで発症すると考えられ、幅広い病気の治療法開発に役立つことが
期待される。
痛風やじん肺は、過剰な栄養摂取によって、分解できない尿酸が体内に蓄積して結晶化したり、
土ぼこりなどに含まれるケイ素の結晶を大量に吸い込んだりして発症するが、詳細な仕組みは不明だった。
グループの齊藤達哉・特任准教授らは、マウスの細胞に尿酸やケイ素の結晶を取り込ませ、
内部の変化を詳細に調査。鋭くとがった結晶が細胞内の構造を破壊すると、これが刺激となって
多数のたんぱく質が細胞内の1か所に集中し、炎症の連鎖反応を起こす「インフラマソーム」
という複合体ができ、強い症状につながることを突き止めた。従来の痛風の薬にはインフラマソームを
できにくくする作用があることも確かめた。
評論;痛風は肥満・ストレス・アルコール(特にビール)の摂取などが原因で尿酸値が高くなって
発生しますので、食事制限などで予防することが大切です。最悪の場合、糖尿病・高血圧・高脂血症を
併発して脳卒中や心筋梗塞の原因となり、生命に危険を及ぼすことがありますので注意が必要です。
今回の発見はあくまで「発症メカニズムにつながる発見」ですが、細胞内部で結晶化するのを防ぐ
医薬品の開発につながればいいと思います。
「脂肪幹細胞(しぼうかんさいぼう)」の移植で、5人の乳房の再生に成功」
という話題です。
共同通信や47ニュースによれば、
脂肪の組織になる能力がある「脂肪幹細胞」を本人の体から採り、乳がんの手術で
乳房を部分的に切除した部位に移植し、乳房を再生する臨床研究を鳥取大病院
(鳥取県米子市)が5人に実施し、成功したことが同病院への取材で20日、分かった。
担当の中山敏准教授によると、患者の経過は良好という。
鳥取大病院によると、移植手術は昨年9月~ことし1月、神奈川県や大阪府など
5府県の30~60代の女性に実施した。乳がんで、乳房をできるだけ残す温存手術を受けてから
1年以上経過し、がんの再発や転移がない人が対象。
評論;今回使用した「脂肪幹細胞」はES細胞やiPS細胞のような・人工的に作られたものでは
ありませんので、拒絶反応などの心配はなく、安全性が高いと考えられます。
従来の乳房再生術は「他の場所の皮膚や脂肪組織を胸に移植する」というものでしたが、
この技術の普及によって、そのような自己移植の必要がなくなってきますし、
患者への身体的負担も・ほとんどなくなってくるでしょうね。
朝日新聞の医療サイト「apital」によれば、
脳卒中になるリスク、自分で計算できます――。国立がん研究センターと藤田保健衛生大などの
グループは、脳卒中の発症確率の予測に何が必要かを見つけ、年齢や血圧、喫煙習慣など七つから、
今後10年間の発症確率を予測する算出方法を作った。自分の値を当てはめると、リスクがわかる。
グループは1993年から2007年まで、全国の40~69歳の約1万6千人を追跡調査し、
約14年間で790人が脳卒中になった。生活習慣を尋ねるアンケートの回答や、健康診断の結果を
照らし合わせ、どんな人が脳卒中を発症しやすいかを分析した。
その結果、たばこを吸うか、肥満度を示す体格指数(BMI※)、血圧、高血圧治療の降圧薬を
のんでいるか、糖尿病か、年齢、性別の七つの要因を組み合わせると、10年間に脳卒中になる
確率をほぼ正しく予測できることがわかった。
(計算方法を掲載してあるネタ元URL;http://apital.asahi.com/article/news/2013031900008.html)
※BMI(ボディマス指数)・・・体重(kg)÷「身長(m)×身長(m)」の値。
ちなみにWHO(世界保健機関)では、25以上を「平均以上」、30以上を「肥満」と呼ぶが、
日本肥満学会では22を「標準体重」、25以上を「肥満」、18.5未満を「低体重」と
している。
毎日.jpによれば、
厚生労働省中央社会保険医療協議会は13日、患者本人の軟骨細胞を体外で培養して移植する
「培養軟骨」について、4月から保険適用とする方針を了承した。スポーツなどで軟骨が欠けたり、
剥がれ落ちたりする「軟骨欠損症(※1.)」と「離断性骨軟骨炎(※2.)」の膝関節での治療が対象となる。
「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」(愛知県蒲郡市)が同社の培養軟骨(商品名ジャック)
への適用を求めていた。患者の細胞から体の組織を作る再生医療技術を使った製品に
保険が適用されるのは、同社の「培養表皮」(商品名ジェイス、08年12月適用)に続き2例目。
同社によると、今回の適用で対象となる患者は年間1万人程度とみられる。
高額療養費制度も利用可能になり、一般的な患者の自己負担額は月約8万円程度になる見込み。
軟骨には血管がないため、一度損傷を受けると自然には治りにくく、これまで薬や手術による
対症療法が中心だった。
評論;患者本人から軟骨細胞を採取して培養し移植すれば拒絶反応の心配は皆無ですが、
もし軟骨細胞が壊死している状態・または元気がない状態ならば、iPS細胞やES細胞から
人為的に作る必要があるでしょうね。
<用語説明>
※1.軟骨欠損症(ここでは「外傷性軟骨欠損症」のこと)
・・・スポーツなどでの衝撃により、軟骨が欠けてしまう病気。
※2.離断性骨軟骨炎・・・関節軟骨が関節面から剥がれてしまう病気。
10代に多く、特に上腕骨や膝関節に生じやすい。完全に軟骨が離断すると
関節をロックしてしまい、一定角度以上伸ばせなくなってしまう場合もある。
産経ニュースによれば、
肉や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸を多く取ると脳卒中のリスクが下がる一方、
心筋梗塞を発症しやすくなるとの研究結果を国立がん研究センターなどの研究チームがまとめ、
11日公表した。チームは「肉や乳製品は、ほどほどに食べるのが良い」としている。
チームは国内の約8万2千人を追跡調査した。摂取量により5グループに分けて分析、
摂取量が最も多いグループ(1日当たり21・6~96・7グラム)は最も少ないグループ
(同0・8~11・7グラム)と比べ、脳出血や脳梗塞を含む脳卒中全体の発症率が23%低かった。
脳卒中のうち脳の奥にある細い血管から出血し、日本人に多い「深部脳出血」は摂取量の
増加に伴い発症率が下がる傾向が鮮明だった。飽和脂肪酸を取ると、血管を強くするのに必要な
コレステロールが増えることが関係するらしい。
一方、心筋梗塞は、摂取量が最多のグループは最少のグループと比べ発症率が39%高かった。
評論;脳卒中を防げても心筋梗塞になってしまったらしょうがないので、
バランスよく摂るのがいいでしょうね。とはいえ、
外食では肉類系中心のメニューが多くなりがちなため、
なかなかバランスよく外食するのは難しいのですが・・・・。
ちなみに私が外食する際はカツ丼やステーキ・ハンバーガーを避け、
うどん定食とかの「和食系」にするように心がけています。
という話題です。
毎日新聞によれば、
重症のインフルエンザで、魚油などに含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)由来の脂質酸代謝物
プロテクチンD1(PD1)がウイルス増殖を抑制することをマウス実験で解明したと、
今井由美子・秋田大大学院医学系研究科教授と大阪大、東大の研究チームが発表した。
重症化したインフルに有効な治療薬の開発につながる可能性がある。8日発行の米科学誌
「セル」電子版で発表した。
タミフルなど既存の抗インフル薬は感染から48時間以内に投与しなければ効果がなく、
重症者の救命は難しかった。今井教授らによるマウス実験では、感染後48時間を過ぎても、
PD1を既存薬(ペラミビル)と併用すれば生存率100%になった。ペラミビルだけ投与した
マウスの生存率は約25%だった。
今井教授らは多数の脂質代謝物の中からインフルウイルスの増殖を抑える物質を特定し、
PD1は従来の薬とは異なるメカニズムで増殖を抑えることも確認した。
評論;PD1は市場に流通していませんので、インフルエンザにかかったと思ったら
DHAの入ったサプリメントを摂るといいかも知れませんね。
今回の話題からしても、自然由来の成分が医薬品になるケースは多く、
協和発酵のCMよろしく「自然は大きなホスピタル」だと言えるでしょうね。
「終末期医療現場に僧侶が配置された医療機関が存在する」というニュースです。
ヨミドクターによれば、
浄土真宗本願寺派は2008年、伝統仏教教団では初めて「ビハーラ」と呼ばれる医療施設を設け、
医療者と僧侶が一体となって死を目前にした患者を見守る、終末期医療に取り組んでいる。
死んだらどうなるのか」「なぜこんな病気に……」。そんな、医療だけでは解消できない患者・家族の
心の苦しみを、宗教を背景に支える終末期医療の施設はキリスト教をベースに英国で始まり、
日本にも広まった「ホスピス」がある。
サンスクリット語で「休息の場所」を意味するビハーラは、仏教がより日本人になじみが深い宗教
であることを背景に1985年に提唱され、93年に新潟県長岡市の長岡西病院で始まった。
余命を過ごす人々に寄り添うすべを学んだ「ビハーラ僧」と呼ばれる僧侶を配置し、
死を目の前にした患者を苦しめる身体的、精神的な苦痛を和らげる「緩和ケア」に長けた
医師や看護師と患者に向き合う。同派が京都府城陽市に設けた「あそかビハーラクリニック」は、
全国で3番目にできた。
ベッド数は19床。土いじりができる畑や料理を振る舞える台所もあり、居住空間を健康だった頃の
雰囲気に近づける工夫を凝らす。3人いるビハーラ僧はベッドメークや患者の散歩の付き添いなどの
身の回りの世話をしながら、患者の悩みに耳を傾ける。ホールには阿弥陀如来の掛け軸が掲げられ
勤行や法話の時間もあるが、宗教に向き合うことは積極的には求めない。
ビハーラ僧の一人、花岡尚樹さん(37)は「明日、命を終えるかもしれない患者やその家族の思いに
『傾聴』することに徹している」と話す。その結果、死を前にした人々の苦しみを和らげるのが、
花岡さんら僧侶が求める目標だ。
評論;宗教は本来「人生の指針・生き方を示し、心の安泰を促す」ものですので、
死を目前にした方に対して心理学的なアプローチだけでなく、宗教的な心のケアをするのも
いいのではないかと思われます。ただ、「僧侶が同じ宗教・宗派の方にしか心のケアが出来ない事」
が問題点・課題として残るでしょうね。
産経ニュースによれば、
磁気と健康に関する正しい理解の普及を目指している「磁気と健康の研究会」は、慢性の肩こりに悩む
35~55歳の女性10人にネックレス型の磁気治療器を1週間着用してもらい、肩こりの程度や
睡眠の質の変化を調べて磁気治療器の有効性を検証した。評価は自己評価と、手首に着けて就寝中の
体の動きを記録する機器など客観的な評価法を併用。磁気治療器使用後の自己評価では、
肩こりの程度とこりによる痛みがともに平均約30%軽減。就寝中の中途覚醒も減少する傾向が見られた。
評論;磁気による治療効果がなぜ出たのか?を分析しますと、
1.血中のイオン成分が磁石により磁場を受けることで流れが良くなり、血行が改善する。
そうすると肩こりなどの筋肉が固くなる症状が改善することに繋がる。
2.「1.」により筋肉中の血行が改善すると、筋肉中に溜まった疲労物質の「乳酸」が
流れやすくなり、筋肉の活動が高まる。
という事が考えられます。
とすると、筋肉が柔らかくなったことで体がリラックスし、その結果・睡眠障害が改善されたのかも
知れませんね。
産経ニュースによれば、
医療従事者や医療機関に理不尽な要求をする「モンスターペイシェント(患者)」に
対応したことがある医師が67.1%に上ることが、医療情報サービスサイトを運営する
「ケアネット」(東京都千代田区)の調査で分かった。「暴力団を連れてくる」などと脅迫したり、
医療従事者に暴力を振るったりする事例もあり、警察OBを雇う医療機関も増えている。
モンスターペイシェントに対応したのは、診療所やクリニックでは57.4%にとどまったが、
一般病院では70.7%。要求内容は
▽「スタッフの対応が気にくわないとクレームをつける」60.5%
▽「待ち時間へのクレームや自分を優先した診察を求める」47.1%
▽「不要な投薬を要求する」37.6%-など。
医師からは
▽「モンスターペイシェントの対応に疲れ鬱病になった」(40代の内科医)
▽「生活保護の患者が薬をなくしたと取りに来る。自費で、と言うと
『殺す気か』と怒鳴り散らす」(30代の内科医)
-などの声が寄せられ、
「精神科は、モンスターか障害かの区別が難しい」
「どの程度から警察に通報すべきか分からない」などの戸惑いも聞かれた。
医師が患者とのやりとりに苦労しているとの声を受け、初めて調査を実施。
今月、1000人の医師を対象にインターネットで回答を得た。
評論;モンスター患者が増える背景には、
1.患者が医療機関に過度に期待しすぎているところが見受けられる。
(例;「アメリカ帰りの医師が執刀するから、きっと助けてくれるだろう。」と思ってしまうこと。)
2.高学歴・高い地位の患者や家族が増えた。
(例;医師や弁護士・税理士・教員など)
などの理由が考えられますが、医療機関側がしっかりとマニュアルを作成したりして
もしもの際に訴訟にならぬようにしなければいけません。
ちなみに私の場合は、患者にしっかり説明して治療し、リアルタイムで効果を
実感していただいてますので、患者が「モンスター化」した事はないです。
という話題です。
共同通信などによると、
病院でがんと診断された外来患者の約4割は、受診の時点で自覚症状がなかったことが、
27日までの厚生労働省の調査で分かった。
健康診断や人間ドックをきっかけに受診し、がんが見つかったケースが多く、同省の担当者は
「がん治療の基本は早期発見。自主的に健康診断を受けることの重要性を示すデータだ」としている。
同省がこうしたデータを公表するのは初めてという。
全国500病院を対象に2011年10月に実施した「受療行動調査」の結果のうち、
がん以外も含めた病名が分かる外来患者約3万1千人の回答を分析した。
がんと診断の外来のうち41・5%が「自覚症状がなかった」と回答。
評論;がんの中には「すい臓がん」のように早期発見がしにくく、自覚症状が出たら
かなり進行しているタイプのがんもありますので、ある程度の年齢になったら、
定期的に検査を受けたほうがいいでしょうね。
という話題です。
共同通信によれば、
子宮頸がんを引き起こすウイルスのDNAを、人工的な酵素を“はさみ”にして切断し、
増殖を抑制することに岡山大大学院自然科学研究科の世良貴史教授(タンパク質工学)らの
グループが成功、21日発表した。DNAウイルスの感染で起きるさまざまな疾患の予防に
応用できるとしている。
成果は米オンライン科学誌に掲載された。
研究では、特定のDNA配列に結合するようにした人工のタンパク質に、DNAを切断する
酵素を融合して「人工制限酵素」を作製。ヒトの細胞の中に入れると、ヒトパピローマウイルスの
環状になったDNAに結合して特定部位で切断し、HPVの増殖が通常以下に抑えられた。
評論;この研究成果だけでは「増殖を抑える」事は出来ても
「完全に死滅させる」事は出来ませんので、
やはり現段階では・若年期のワクチン注射で感染予防するしかないのが現状です。
なお、完全に増殖を抑えられない理由については、
1.DNAの修復機能が働くため。・・不完全に破壊されると、簡単に修復されやすいです。
2.人工制限酵素の働き具合。・・「DNAのどの部分で破壊するか?」「何箇所破壊するか?」
によって、DNAが受けるダメージが変わってきます。
の2つが関わっていると考えられます。
読売オンラインなどによると、
認知症の中で最も多いアルツハイマー病患者から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)
を使って、青魚などに多く含まれる「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が同病の発症予防に役立つ
可能性があることを確認したと、京都大iPS細胞研究所の井上治久准教授らのチームが発表した。
イワシなどの青魚を食事でとることとの関係はこの研究では不明だが、
新薬の開発などにつながる成果。
22日付の米科学誌セル・ステムセルに掲載される。
アルツハイマー病患者の脳内では、Aβ(アミロイドベータ)と呼ばれるたんぱく質の「ゴミ」が
過剰に蓄積することで、「細胞内ストレス」という有害な現象が起きて神経細胞が死滅し、
記憶障害などを引き起こすことが知られている。
研究チームは、50代~70代の男女の患者計4人の皮膚からiPS細胞を作製。
それを神経細胞に変化させ、Aβが細胞内外に過剰に蓄積した病態を再現した。
このうち、細胞内にAβが蓄積した2人の細胞に低濃度のDHAを投与した場合と、
投与しなかった場合とで、2週間後に死滅した細胞の割合をそれぞれ比較。
その結果、DHA投与の場合、細胞死の割合は15%で、
投与しなかった場合は2倍以上の32%だった。
評論;今回の論文は、アルツハイマー型認知症予防に繋がる成果だと思います。
また、一昔前にスーパーの魚売り場でよく流れていた「おさかな天国」という歌の
「魚魚魚~!魚を食べると~。頭頭頭~!頭が良くなる~。」というフレーズの
「正しさ」が証明されたことになりますね^^;。
(参考動画;http://www.youtube.com/watch?v=ynCOyUufcEY)
課題としては、「日本国内での魚介類の消費量が減少しつつある(水産庁発表によります)
現在において、いかに魚の消費を増やすか?」でしょうね。
@DIMEによれば、
月600万人が利用する日本最大級の病院検索サイト・医薬品検索サイト・医療情報サイトを
運営する総合医療メディア会社の株式会社QLife(キューライフ/
本社:東京都世田谷区、代表取締役:山内善行)は、
中高年男性の『排尿の悩み』に関する調査を実施。全国のインターネット利用者に
アンケートを行い、4123人から回答を得た。今回の調査から分かったことは、
40代以上の男性を中心に排尿障害を訴える患者は増加傾向にあり、なかでも
尿の排出機能ならびに蓄尿機能の双方が低下する
前立腺肥大症による排尿障害に悩む中高年男性が多いことが分かった。
また、近年においては40代を中心に排尿障害が発生する年齢が早くなる傾向にあり、
その点においても早めの受診ならびに治療開始が求められる。
また、生活関連病と排尿障害の直接の関連性については
今調査で読み解くことはしなかったが、生活習慣病患者の約半数が
中等症以上の排尿障害となるなど、年齢分布の見地から
排尿障害に悩んでいる割合は多いものと思われる。
評論;前立腺肥大症は前立腺内部の「内腺(ないせん)」の細胞が増加・肥大する病気で、
中高年の男性に多く発症します。一般的に「日常生活に支障がなければ治療不要」とされますが、
進行して尿道が塞がってしまうようになれば手術療法が必要とされますので、中高年の男性は
検診を受けられることをおすすめいたします。
なお、薬物療法としては「交感神経α1遮断薬」や「黄体ホルモン剤」・「八味地黄丸」などが
医療機関や薬局で使用されており、
鍼灸治療では「前立腺へのハリ刺激」などが行われています。
医療介護CBニュースによれば、
2000年から12年までに倒産した一般診療所のうち、設立から倒産までの期間でみると
「5-10年未満」が2割と最多だったことが、帝国データバンクがまとめた
「医療機関・老人福祉事業者の倒産動向調査」で分かった。一方、病院は
「30年以上」が4割を占めて最多。同社担当者は「病院は比較的経営基盤がしっかりしているため、
倒産までの期間は長いが、一般診療所や歯科医院は規模が小さい上に競争が激しく、
息切れも早い」と分析している。
集計した13年間の一般診療所の倒産件数は202件。業歴別では、「5-10年未満」が40件(19.8%)で、
「10-15年未満」(39件、19.3%)がこれに続いた。歯科医院の倒産件数は135件で、
「10-15年未満」が36件(26.7%)で最多。「15-20年未満」28件(20.7%)と続いた。
病院は、倒産件数100件のうち、「30年以上」が38件で圧倒的に多く、「20-30年未満」が19件と続く。
同社担当者によると、「30年以上」の業歴に倒産が集中するのは全産業の平均でも同様で、
今回の調査は一般診療所、歯科医院の経営基盤の弱さを表しているという。
評論;この結果は、「零細診療所の経営実態の悪さ」を象徴していると考えられます。
保険請求を高く設定できる病院とは異なり、診療所や医院は入院を前提としていない場合が多く、
日帰り受診がほとんどである事が影響しているのでしょう。
また、診療所の多くが高額な借金(数千万~億単位)を抱えていることも見逃せません。
実際、開業して間もない医師が「やっぱり勤務したほうが収入がいいや」ということで
院を閉じて再勤務するケースも増えています。
そういえば最近、ある歯科医師団体が「私たち歯科医師と組んで治療しませんか?」というパンフを
鍼灸院や接骨院向けに郵送しましたが、もしかすると・上記のような苦しい現状からなのかも
知れませんね。
ちなみに病院の「30年以上で廃院する場合が多い」理由は、スタッフ不足や大病院への患者集中・
診療報酬の減少が原因と考えられます。
「ダニが媒介する感染症『SFTS(重症熱性血小板減少症候群)』の治療法は、現時点では無い」
という話題です。
週プレNEWSによれば、
13日、厚生労働省はマダニが媒介するウイルス感染症で、新たに2人の死亡を確認したと発表した。
症例は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。国内では山口県の成人女性が昨年秋に
死亡したことが1月30日に初めて確認されており、これで国内の死者は3人となった。
国立感染症研究所の西條政幸氏がこう話す。
「SFTSは中国で2009年頃から発生が報告されていた感染症で、国内での確認は初。
中国ではすでに200人の患者が報告され、致死率は10%を超えます」
ウイルスに感染したら10人に1人が死に至る。
「感染経路やその生態については現時点では不明です」と西條氏は言う。
日本で唯一のダニの民間研究施設である「馬原アカリ医学研究所」(徳島県阿南市)で、
長年ダニ研究を続けてきた医学博士・馬原文彦氏は語る。
「いま日本に生息するマダニは名称がついているものだけで47種類いますが、
今回確認された新型ウイルスを持つと疑われているのはそのうちの2種、
フタトゲチマダニとオウシマダニです」
感染するとどうなるのか。
「これに噛まれて感染すると、6日~2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、多量の黒色便(下痢)、
血尿といった症状が現れます。また、血小板数が著しく低下するのも大きな特徴です。
血が固まらなくなって止血不良、血尿といった出血症状を起こし、多臓器不全を併発する
恐れもある。最悪は今回のように死に至るケースも……」
感染した場合、有効な治療法はないのか。
「国内に前例がなく……長年、私もダニ研究に携わってきましたが、残念ながら
有効な治療法が確立されていないと申し上げるほかないです」
典型的な症状としては、全身に紅斑が出る場合が多いという。
そんな場合、速攻で皮膚科へ駆け込んでほしい。
評論;東洋医学の理論では、これらの症状は「六経弁証(ろっけいべんしょう)」で言う
「陽明腑証(ようめいふしょう)」に相当し、漢方では「大承気湯(だいしょうきとう)」、
鍼灸では「中かん・足三里・天枢などのツボを用いる」とされてはいますが、
SFTSの東洋医学的治療に関する臨床データがないので、発表され次第・続編を特集します。
「ダニが媒介する感染症『SFTS(重症熱性血小板減少症候群)』の治療法は、現時点では無い」
という話題です。
週プレNEWSによれば、
13日、厚生労働省はマダニが媒介するウイルス感染症で、新たに2人の死亡を確認したと発表した。
症例は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。国内では山口県の成人女性が昨年秋に
死亡したことが1月30日に初めて確認されており、これで国内の死者は3人となった。
国立感染症研究所の西條政幸氏がこう話す。
「SFTSは中国で2009年頃から発生が報告されていた感染症で、国内での確認は初。
中国ではすでに200人の患者が報告され、致死率は10%を超えます」
ウイルスに感染したら10人に1人が死に至る。
「感染経路やその生態については現時点では不明です」と西條氏は言う。
日本で唯一のダニの民間研究施設である「馬原アカリ医学研究所」(徳島県阿南市)で、
長年ダニ研究を続けてきた医学博士・馬原文彦氏は語る。
「いま日本に生息するマダニは名称がついているものだけで47種類いますが、
今回確認された新型ウイルスを持つと疑われているのはそのうちの2種、
フタトゲチマダニとオウシマダニです」
感染するとどうなるのか。
「これに噛まれて感染すると、6日~2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、多量の黒色便(下痢)、
血尿といった症状が現れます。また、血小板数が著しく低下するのも大きな特徴です。
血が固まらなくなって止血不良、血尿といった出血症状を起こし、多臓器不全を併発する
恐れもある。最悪は今回のように死に至るケースも……」
感染した場合、有効な治療法はないのか。
「国内に前例がなく……長年、私もダニ研究に携わってきましたが、残念ながら
有効な治療法が確立されていないと申し上げるほかないです」
典型的な症状としては、全身に紅斑が出る場合が多いという。
そんな場合、速攻で皮膚科へ駆け込んでほしい。
評論;東洋医学の理論では、これらの症状は「六経弁証(ろっけいべんしょう)」で言う
「陽明腑証(ようめいふしょう)」に相当し、漢方では「大承気湯(だいしょうきとう)」、
鍼灸では「中かん・足三里・天枢などのツボを用いる」とされてはいますが、
SFTFの東洋医学的治療に関する臨床データがないので、発表され次第・続編を特集します。
「ダニが媒介する感染症『SFTF(重症熱性血小板減少症候群)』の治療法は、現時点では無い」
という話題です。
週プレNEWSによれば、
13日、厚生労働省はマダニが媒介するウイルス感染症で、新たに2人の死亡を確認したと発表した。
症例は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。国内では山口県の成人女性が昨年秋に
死亡したことが1月30日に初めて確認されており、これで国内の死者は3人となった。
国立感染症研究所の西條政幸氏がこう話す。
「SFTSは中国で2009年頃から発生が報告されていた感染症で、国内での確認は初。
中国ではすでに200人の患者が報告され、致死率は10%を超えます」
ウイルスに感染したら10人に1人が死に至る。
「感染経路やその生態については現時点では不明です」と西條氏は言う。
日本で唯一のダニの民間研究施設である「馬原アカリ医学研究所」(徳島県阿南市)で、
長年ダニ研究を続けてきた医学博士・馬原文彦氏は語る。
「いま日本に生息するマダニは名称がついているものだけで47種類いますが、
今回確認された新型ウイルスを持つと疑われているのはそのうちの2種、
フタトゲチマダニとオウシマダニです」
感染するとどうなるのか。
「これに噛まれて感染すると、6日~2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、多量の黒色便(下痢)、
血尿といった症状が現れます。また、血小板数が著しく低下するのも大きな特徴です。
血が固まらなくなって止血不良、血尿といった出血症状を起こし、多臓器不全を併発する
恐れもある。最悪は今回のように死に至るケースも……」
感染した場合、有効な治療法はないのか。
「国内に前例がなく……長年、私もダニ研究に携わってきましたが、残念ながら
有効な治療法が確立されていないと申し上げるほかないです」
典型的な症状としては、全身に紅斑が出る場合が多いという。
そんな場合、速攻で皮膚科へ駆け込んでほしい。
評論;東洋医学の理論では、これらの症状は「六経弁証(ろっけいべんしょう)」で言う
「陽明腑証(ようめいふしょう)」に相当し、漢方では「大承気湯(だいしょうきとう)」、
鍼灸では「中かん・足三里・天枢などのツボを用いる」とされてはいますが、
SFTFの東洋医学的治療に関する臨床データがないので、発表され次第・続編を特集します。
朝日新聞医療サイト「apital(アピタル)」によれば、
花粉の季節を控え、気象予報会社「ウェザーニューズ」が、全国約1千カ所に花粉観測機の
設置を始めた。
観測機は人の顔を模した直径15センチ、重さ約500グラムの球体。幅2ミリの「口」から
大人の呼吸と同量の空気を吸い込み、含まれる花粉の個数を測る。花粉の少ない順に「目」の色が
白、青、黄、赤、紫の5段階に変わる。観測データは1分ごとに自動送信され、ウェブで公開される。
同社によると、全国的な今年の飛散量は昨年に比べ7割増の予測。特に昨夏の猛暑・少雨で、
スギの雄花の育ちが良かった東北・関東は、昨年の約3倍になる場所もあると予想されている。
花粉症が若年化しているとの報告もあり、今年は200台を、子供を想定した高さ
(1メートル)に設置し、大人の高さ(1・5~3メートル)との飛散量の違いも計測するという。
(ネタ元URL;http://apital.asahi.com/article/news/2013020900001.html)
評論;この測定機械は「ボールンロボ」と呼ばれ、全国の家庭や企業などに配られ飛散量のデータを送る
そうです。ネタ元の写真のように・ズラッと並べると、屋台の水風船屋みたいに美しいですね。
ところで、去年の3倍の花粉量になるのは、花粉症の方にとってはたまったものではございませんので、
予報が外れてくれることを祈ります。
医療介護CBニュースによれば、
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は7日、アルコール依存症患者の
断酒維持を補助する日本新薬のレグテクトなど5件の承認申請の可否を審議し、承認を了承した。
アルコール依存症の治療では従来、摂取した上で飲酒すると悪酔いの状態を引き起こす
「嫌酒薬(けんしゅやく;お酒が嫌いになる薬)」と呼ばれる薬が用いられていた。
厚労省や同社によると、今回審議されたレグテクトは、アルコール依存で亢進した
グルタミン酸作動性神経の活動を抑制することで飲酒欲求を抑える中枢神経系に作用する薬で、
従来の嫌酒薬とは作用機序が異なる。
評論;アルコール依存症にならないように薬物治療しても、今度は他のもの(たとえば賭博など)
に依存がえしてしまってはいけませんので、結局は依存症の原因にまで着目した
「精神科的な治療(認知行動療法など)」が必要になってくると考えられます。
産経ニュースによれば、
慶応大医学部の大山学専任講師(皮膚科学)らの研究チームは23日、人間の人工多能性幹細胞
(iPS細胞)を利用し、毛をつくったり支えたりする「毛包」を部分的に再生する実験に成功したと発表した。
脱毛症に対する新しい治療の開発に向け、可能性が示せたとしている。
毛包は毛穴より下にある組織。主にケラチノサイトという皮膚細胞でできた筒の形をしており、
底部分に発毛の命令を出す毛乳頭細胞(もうにゅうとうさいぼう)がある。
大山さんらは人間のiPS細胞をケラチノサイトになる手前まで成長させ、毛乳頭細胞と
同じ働きをするマウスの幼若線維芽細胞と混ぜてマウスの皮膚の下に移植。2~3週間後には
毛包のような構造や、毛ができたという。
増殖力の高いiPS細胞を使うことで、毛包の材料となる細胞を必要なだけ得られるのが利点。
今後は、今回はできなかった毛乳頭細胞を含め、より本物に近い毛包を作るための技術開発を
進めるとしている。
評論;毛の元になる「毛乳頭細胞」を再生させることができれば、より脱毛症の治療効果が
期待できるでしょう。ただ、iPS細胞を使うと「ガン化」のリスクがあるとされていますので、
それ(ガン化)を防ぐ技術の開発が鍵になります。
医療介護CBニュースによれば、
人工透析に入るのを防ぐための医師の指示を「守っていなかった」とする人が44%いることが、
全国腎臓病協議会(全腎協)の大規模な患者調査で分かった。全腎協は、症状が出ない間の
管理について、意識が低い人が多い可能性を指摘している。
全腎協は、慢性透析患者の3分の1に当たる約10万人の患者でつくる患者団体。
調査はほぼ5年に1度実施しており、今回は2011年10月に実施。1万252人を対象とし、
7784票を分析対象とした。
透析導入を防ぐための自己管理については、今回初めて聞いた。
「腎臓の病気の原因となる疾患の治療のため、医師から指示されていた生活指導を守っていましたか」
という質問に、「きちんと守っていた」「まあ守っていた」と答えた人は47.9%、
「あまり守っていなかった」「まったく守っていなかった」「医師からの指示はなかった」
との回答が43.9%だった。
一方、透析をすぐに導入しなければいけないほど腎機能が悪化した状況で、
原因疾患が発見される人は減っている。発見から1年を経過しないうちに透析を導入した患者は、
前回の06年調査では28.0%だったが、今回は22.5%に減少。ただ、調査を担当した
桜美林大大学院教授の杉澤秀博氏は、「2割という数字は小さくない。未だに相当進行した段階で
腎疾患が発見される例が少なくないことが示唆される」と指摘している。
評論;腎臓病の中には、生活改善によって透析を予防できる場合も少なくありません。
したがって、医師や保健師等による生活指導を守ることが大切となります。
NHKニュースWEBによると、
妊娠初期の女性が風疹になり、心臓や目などに障害がある赤ちゃんが生まれたケースが、
去年の秋からこれまでに全国で6例、報告されていることが分かりました。
風疹は発熱や発疹、リンパ節が腫れるなどの症状が出る感染症で、妊娠初期の女性が感染すると、
生まれてくる赤ちゃんが心臓や耳、目などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、去年10月から今月にかけて大阪、兵庫、香川、埼玉で生まれた
合わせて6人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されたということです。
風疹は去年の春以降、関西や関東を中心に大流行し、去年1年間の患者数は2353人と、
過去5年間で最も多くなりました。
ことしに入ってからも流行は収まらず、今月13日までの1週間に新たに風疹と診断された患者は
59人で、都道府県別では東京が26人と最も多く、埼玉が9人、神奈川が7人などとなっています。
患者の8割近くは男性で、その多くが子どものころ予防接種の対象外だった20代から40代です。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は「風疹は通常、春先から夏にかけて流行するので、
ことしはこれから先、さらに感染が拡大する可能性がある。妊娠を希望する女性と周りの男性は
風疹の予防接種を受けてほしい」と話しています。
評論;妊娠中の女性は胎児への悪影響が心配なために病気の治療が難しい事から、
男性に限らず周囲の方は風疹に限らず予防接種を受けるとかして、
感染症の予防に努めてほしいものです。
医療介護CBニュースによれば、
秋田大大学院医学系研究科の佐々木雄彦教授らの研究グループは、細胞膜を構成する
リン脂質のリン酸化酵素欠損が、脂質代謝異常による炎症性腸疾患にかかわっていることを突き止め、
その発症メカニズムを解明した。今後、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の
治療法の開発につながる可能性があるという。
潰瘍性大腸炎は、大腸の表層粘膜に潰瘍やびらんを形成する疾病で、腹痛や下痢、
発熱などの症状が続き、重症化した場合は入院が必要となる。クローン病は、口から肛門までの
食道や胃、大腸などの消化管に炎症が起きるもので、潰瘍や出血を伴う。
原因がよく分かっていないことから、治療法が確立されておらず、難病の特定疾患に指定されている。
秋田大大学院医学系研究科の佐々木教授や堀江泰夫講師、高須賀俊輔助教らの研究グループは、
消化管などの細胞膜を構成するリン脂質の一つである「PI(3.5)P2」が、リン酸化酵素「PIPK3」によって
生成されることに着目し、マウスを使った実験を行った。
この酵素が欠如したマウスを作製すると、PI(3.5)P2が欠乏して腸上皮細胞のリソソーム(※)が膨潤し、
激しい炎症性腸疾患が起こった。さらに、胎児への栄養供給に重要な臓側内胚葉細胞で
PIPK3を欠損させると、着床直後、栄養不足で胎児が死亡した。この実験結果から、
PIPK3によるPI(3.5)P2の生成が、成体や胎児における外部から細胞内への栄養吸収に
必須の役割を担っていることが判明。この生成過程が破綻することで、炎症性腸疾患の
発症につながる可能性が高いという。
佐々木教授は、「このリン酸化酵素が欠損したマウスは、従来のモデルマウスにはない
激しい腸管の繊維化を伴う貴重な炎症性疾患モデル動物。クローン病や潰瘍性大腸炎の
新たな治療法開発への応用が期待できる」と話している。
※リソソーム(ライソソーム)・・・多くの加水分解酵素を含み、消化作用を行う
細胞の中の小さな器官。
評論;この論文内容で「リン酸化酵素の異常が激しい炎症性腸疾患を起こした」ことは
証明できても、特定の難病は再現できておらず、難病腸疾患のメカニズム完全解明とは言えません。
今後の研究が期待されます。
中日新聞によれば、
手足が震えたり歩きにくくなったりするパーキンソン病(※1.)の治療で脳への電気刺激が効果を上げる
メカニズムを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)のチームがサルを使った
実験で解明した。新たな治療法につながる成果で、米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」
電子版の16日号に発表した。
パーキンソン病や似た症状を起こすジストニアなどに伴う運動障害の外科治療の1つに
「脳深部刺激(DBS)療法」がある。大脳の「淡蒼球内節(たんそうきゅうないせつ)」という部位に
電極を埋め込み、電気刺激を与え続けると症状が改善するが、実際のメカニズムは分かっていなかった。
研究チームがニホンザルとアカゲザルに100ヘルツのDBS療法を施したところ、脳内で
淡蒼球内節の活動が完全に遮断されることが判明。電気刺激が淡蒼球内節につながる脳神経細胞
(ニューロン)に「GABA(※2.)」と呼ばれる物質の放出を促し、GABAが情報伝達物質の働きをストップ
させることを突き止めた。
チームの南部篤教授(神経生理学)は「情報伝達の遮断が治療効果を示すという新しい仕組みを
発見できた。薬物などを使った新治療法の開発も期待できる」と話している。
※1.パーキンソン病・・主に40歳から50歳以降に発症し、ゆっくりと進行する原因不明の神経変性疾患。
神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少する事で起こると考えられている。
※2.GABA(ギャバ)・・「γ(ガンマ)-アミノ酪酸(らくさん)」の略称。アミノ酸のひとつで、
主に抑制性の神経伝達物質として機能している物質。
評論;電気刺激が効果的な理由は判明しましたが、問題・課題もあります。
1.「電気刺激を与え続ける」と言っても、どの程度の電気を・どのくらい当てるのか?
2.どうやって、薬物療法と併用させるか?
3.脳の情報伝達を完全にストップさせると、正常な運動まで阻害されるのではないか?
4.持続的な電気治療によって、脳細胞がダメージを受けないか?
これらを解決することが求められるでしょうね。
産経ニュースによれば、
服用する薬の用法、用量などを記録し事故防止などに役立てる「お薬手帳」について、調剤薬局が
相次いでその電子版の提供に乗り出している。スマートフォン(高機能携帯電話)などを使い
服薬履歴を確かめられるなど利便性が高い。医療情報などの電子化を進める政府構想を
先取りした形で今後も参入が予想される。
業界大手アインファーマシーズはNTTドコモと組んで開発した電子版お薬手帳の提供を
昨年7月から全国500店で始めた。
薬局で発行された紙の保険調剤明細書のQRコードをスマホで読み取ると、薬剤の用量、
用法などのデータが取り込まれる。手元にスマホさえあれば患者はいつでも簡単に薬を
確かめられるほか、設定しておくだけで飲み忘れをアラームで知らせる機能も使える。
「薬の飲み方が分からなくなったりする患者は多いが、薬局での対面指導には限界がある。
スマホを服薬支援に活用したいというのが当初の動機だった」(アイン担当者)。
東日本大震災では被災者が手帳などの服薬記録を失い、薬の処方に苦慮した経験もある。
「普段はスマホで服薬状況を把握し、災害などで紙の記録を失った際でもデータが見られ、
記録のバックアップにもなる。このため回線が途切れてもデータを見られるよう設計した」(同)
といい、ライフライン機能の性格を併せ持つ。
評論;現代風で実用的なサービスだと思われますが、問題点としては
1.スマホを持っていないと使えない(従来の携帯では使用不可)。
2.スマホはウイルス対策に難があり、情報漏えいが心配。
という問題点の解決が課題になることでしょう。
朝日新聞デジタルによれば、
卵子が原因の不妊夫婦のために、患者の家族や不妊治療クリニックが14日、無償で卵子を
提供してくれる人の募集を始めると発表した。国内では姉妹や知人から卵子を提供された
出産例はあるが、第三者からの提供の道はなかった。法整備が進まない中で、親子関係が
複雑になりかねないなど、倫理的な課題も指摘されている。
不妊治療医らが設立したNPO「OD―NET」(岸本佐智子代表、事務局・神戸市)が、
35歳未満で子のいる女性から提供を募る。提供は無報酬。検査代や交通費、副作用で治療が
必要な場合の費用は提供を受ける側が負担する。夫婦には匿名だが、子が15歳になり希望すれば、
提供者の名前や住所などを伝える。
受ける側は、無月経などの症状が出るターナー症候群や早発閉経で卵子がない40歳未満の
既婚女性。当面は、協力する5カ所のクリニックに通院中の患者20人を対象とする。
評論;この卵子提供による不妊治療は、早発閉経(※1.)に悩む女性にとっては朗報ですが、
以下の問題が残ると考えられます。
1.ターナー症候群(※2.)のような「染色体の数に異常のある方」に受精卵を移す場合は、
子宮に問題がある場合があり、正常に受精卵が着床して育つかが不明である事。
2.ドナー(提供者)の情報がレシピエント(提供される方)に提供された場合、親子関係が
難しくなる事態になる可能性がある事。
3.高齢のレシピエントの場合は子宮の機能が落ちるため、妊娠や出産のリスクがある事。
4.「卵子ではなく、精子が問題で不妊になる」ケースもあること。
あるいは、「その両方が問題の不妊」も報告されていますので、
この方法だけでは・不妊治療の切り札にはなり得ないという現実が。
5.受精させる段階で、誤って「予定されたドナー以外の精子を受精させてしまう」ミスが
起こりかねない事。
これらの課題を慎重に解決させた上で、進めてほしいものです。
※1.早発閉経・・・更年期の年齢よりも早く閉経してしまう事。中には20代で閉経してしまう方も・・・。
※2.ターナー症候群・・・性染色体の数が足りない遺伝子の病気。
朝日新聞デジタルによれば、
卵子が原因の不妊夫婦のために、患者の家族や不妊治療クリニックが14日、無償で卵子を
提供してくれる人の募集を始めると発表した。国内では姉妹や知人から卵子を提供された
出産例はあるが、第三者からの提供の道はなかった。法整備が進まない中で、親子関係が
複雑になりかねないなど、倫理的な課題も指摘されている。
不妊治療医らが設立したNPO「OD―NET」(岸本佐智子代表、事務局・神戸市)が、
35歳未満で子のいる女性から提供を募る。提供は無報酬。検査代や交通費、副作用で治療が
必要な場合の費用は提供を受ける側が負担する。夫婦には匿名だが、子が15歳になり希望すれば、
提供者の名前や住所などを伝える。
受ける側は、無月経などの症状が出るターナー症候群や早発閉経で卵子がない40歳未満の
既婚女性。当面は、協力する5カ所のクリニックに通院中の患者20人を対象とする。
評論;この卵子提供による不妊治療は、早発閉経(※1.)に悩む女性にとっては朗報ですが、
以下の問題が残ると考えられます。
1.ターナー症候群(※2.)のような「染色体の数に異常のある方」に受精卵を移す場合は、
子宮に問題がある場合があり、正常に受精卵が着床して育つかが不明である事。
2.ドナー(提供者)の情報がレシピエント(移植者)に提供された場合、親子関係が
難しくなる事態になる可能性がある事。
3.高齢のレシピエントの場合は子宮の機能が落ちるため、妊娠や出産のリスクがある事。
4.「卵子ではなく、精子が問題で不妊になる」ケースもあること。
あるいは、「その両方が問題の不妊」も報告されていますので、
この方法だけでは・不妊治療の切り札にはなり得ないという現実が。
5.受精させる段階で、誤って「予定されたドナー以外の精子を受精させてしまう」ミスが
起こりかねない事。
これらの課題を慎重に解決させた上で、進めてほしいものです。
※1.早発閉経・・・更年期の年齢よりも早く閉経してしまう事。中には20代で閉経してしまう方も・・・。
※2.ターナー症候群・・・性染色体の数が足りない遺伝子の病気。
産経Bizによれば、
医師の処方箋がいらない一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を原則禁じた厚生労働省令の
適法性が争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(竹内行夫裁判長)は11日、
「一律に禁止した省令は改正薬事法を逸脱し、違法で無効だ」としてネット販売を認める判断を示した。
ネット通販業界は「歓迎する」(楽天の三木谷浩史会長兼社長)としており、新たなルールの下で
大衆薬のネット販売が今後普及しそうだ。
楽天傘下のネット通販業者ケンコーコム(東京都港区)と、ウェルネット(横浜市)が販売する権利の
確認を求めて訴えていた。最高裁は業者側の勝訴を言い渡した2審東京高裁の結論を支持して
国の上告を棄却し、国の敗訴が確定。省令が無効とされたことで規制が事実上なくなり、
2社にとどまらずネット販売が現時点で可能になった。
田村憲久厚労相は同日、「判決の趣旨に従い、必要な対応策を講じる」とのコメントを出し、
厚労省は規制緩和を念頭に省令の見直し作業に入った。2009年6月施行の改正薬事法は、
大衆薬を副作用リスクに応じて3つに分類し、販売時に薬剤師らが適切に情報提供するよう規定した。
具体的には省令で定め、胃腸薬や毛髪薬、風邪薬など第1~2類は薬局などでの対面販売を義務付け、
ビタミン剤などリスクの低い第3類以外のネット販売を禁じた。
判決を受け、ケンコーコムは11日、大衆薬のネット販売を再開し、頭痛薬など副作用リスクの高い
第1類も含めて販売する考えを明らかにした。ウェルネットも再開を表明したほか、ヤフーもサイト内の
医薬品販売ストアで第1類を含めた取り扱いの拡大に向けた準備を始めた。
評論;確かに医薬品がネットで買えるのは消費者の利便性が高いですが、対面販売によって
副作用のリスクが減るという事を考慮すれば、安全性が損なわれかねません。
国や業界団体は話し合い、医薬品ネット販売に関する新たな法律やルールを作るべきだと思います。