Nicotto Town



Ange 3

3.

 待てども、待てども、ニィナは屋敷から帰って来なかった。
 さすが心配になってきて、ラダはどうしたものかと考えた。

 結局、アジトのみんなに...、ボスに連絡するのが1番だ。
 と、とどのつまりそうなった。

「...あいつのやりそうな、ヘマだな。」
 通信画像の向こうでレトラの眉毛がピク...

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Ange 2

2.

 ニィナは2階の天窓から、中の様子を覗いてみた。
 ...誰もいない様子だ。

 窓をこじ開け、屋敷の中へ降りた。
 やはり、しんと静まりかえっていて人の気配はしなかった。

「...誰?」
 急に背後から声をかけられ、ニィナは死ぬ程驚いた。
 振り返るが、金色の髪の毛が揺れたと思うと、
し...

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Ange 1

 鬱蒼と生い茂る木々の中、その屋敷はあった。
 幽霊屋敷と呼ばれ、中に入った者は生きては帰れぬと噂がささやかれた。

 真実をみつけた、仲間達の話し。

1.

 好奇心、暇つぶし、ちょっとした気まぐれ。
 誰もが近寄らない屋敷に立ち寄ってみた。

「なぁー。何もないって、ぜってぇー。」
「寄道。面...

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スズメノテッポウの草笛-色鉛筆series-

『あら、おくさま。すてきなネックレスですね。』
『そうなの。かわいいでしょう?たんぽぽでつくったんですのよ。』
『まぁ、なんてきようなんでしょう...ってあれ?

ちぃちゃんがおままごとの途中、
何かに気付いたみたいにキョロキョロと周りを見渡した。

「何か音がしない?」
「え?あ、ホントだ。いけな...

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マホガニーの揺りかご-色鉛筆series-

こんなところで眠って...
いつからここで眠っているの?

そう。
そこが気に入ったの。
いいわ、それなら、どうせ使っていないもの。

お前は気楽でいいわね
少し羨ましいわ。
でも私はお前にはなれないから
せめてお前をそこでノドを鳴らしていて。

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