8.
「守るべきモノがあったんだ。
...さぁ、お帰りだ。18号案内してやれ。」
あからさまに表情が変わった、3人と1匹が部屋を出るまで
その表情が緩むことはなかった。
部屋を出るとレトラは煙草に火をつけた。
そして、案内に歩く少女、18号に声をかけた。
「...悪いこと、聞いたみたい...
8.
「守るべきモノがあったんだ。
...さぁ、お帰りだ。18号案内してやれ。」
あからさまに表情が変わった、3人と1匹が部屋を出るまで
その表情が緩むことはなかった。
部屋を出るとレトラは煙草に火をつけた。
そして、案内に歩く少女、18号に声をかけた。
「...悪いこと、聞いたみたい...
7.
24号はバツ悪そうに、小さく咳払いをした。
「悪かったな、醜態を見せてしまった。
早速なんだが...、彼を返すことは保証しよう、その代わりと言ってはなんだが...
お前達の話しを聞かせてもらえないか?
外部との接触がないので、少しでも知っておきたいのだ。」
意外な展開だった。
...
6.
「さっき庭にいたのが4号、今すれ違ったのが9号だ。
2人とも初期に作られたプロトタイプだから、自我がうすいんだ。無愛想なのは許してやってくれ。」
同じ顔を、一体どこで見分けをつけているのか?
24号はすらすらと紹介しつつ奥の部屋に入った。
と、その部屋にはまた金色巻き毛の少女がいた...
5.
裏庭には、さっき見たよりももっとたくさんの花が咲いていた。
外から見た時には、信じられないくらい綺麗だった。
小さな塚があった。
明らかに人為的なものだった、花が...添えられてあった。
「誰?何をしに来たの?」
声をかけてきたのは、やはり金の巻き毛の少女だったが、先程の少女で...
4.
ほどなくして、ボスとママナは到着した。
”ご苦労だったな”と頭をポンと叩き、ボスレトラは苦く笑った。
レトラは恐れもせず、2人と1匹を従え正面の門を押した。
外観よりも中は綺麗になっており、庭には小さな花がたくさん咲いていた。
「ねぇ?...誰か、いるわ。...