東国の魔女は
不老不死だと噂される。
東国には見たことも聞いたこともない
薬草が山々に自生していて
それらの調合で不老不死が現実となる、らしい。
魔女らしくない緋色のトーガを被り、
金糸や銀糸を揺らし優雅に振舞う姿は
それを信じ込ませるには十分すぎる程だから。
東国の魔女は
不老不死だと噂される。
東国には見たことも聞いたこともない
薬草が山々に自生していて
それらの調合で不老不死が現実となる、らしい。
魔女らしくない緋色のトーガを被り、
金糸や銀糸を揺らし優雅に振舞う姿は
それを信じ込ませるには十分すぎる程だから。
イカロスの翼は太陽に近づきすぎて
蝋が溶けてしまい、壊れたんだ。
では、
満月の月明かりの下
翼を広げて飛び立つことが出来たなら
クレタ島の迷宮から故郷へ還れたのではないかな。
きっと
月夜に翼は映えただろうに。
チェルシイはいっしょぢゃなかったのかい?
ドワーフの丘で別れたんだ。
ジェリイ・ブートの家に招かれてるんだって。
おや。そうかい。
来ると思って木苺のタルトを用意してあったんだけどねぇ。
本当?
それなら、マリーと食べるよ。
呼んで来ていい?
それなら、奥の部屋を使うといい。
暖炉に火は入っ...
月の光が静かな音をたてて
夜空から降りてくる。
その銀色の光は
大きな流れとなり
一点に集まり
月の滴として生を受ける。
少年の胸で、
その欠片が太古の記憶を歌う。
甘く切ない調べが
何処ともなく聴こえる。
星空の下
この音色はヴァイオリンだろうか。
まるで星々の瞬きがそれに合わせるかのように
散りばめられた瞬きが輝く。
彼方からの"Message"