シルフのお姫様は
強くてとても勇ましい。
愛馬シャーリーンに跨り
銀髪を靡かせて狩りに行くその姿は
凛凛しく美しく民から羨望の眼差しを集める。
有事が起これば
その手腕を発揮し仲間や民達を命がけで護り
敵を薙ぎ払い自軍の士気を上げる。
彼女こそ気高きシルフの象徴そのものだ。
シルフのお姫様は
強くてとても勇ましい。
愛馬シャーリーンに跨り
銀髪を靡かせて狩りに行くその姿は
凛凛しく美しく民から羨望の眼差しを集める。
有事が起これば
その手腕を発揮し仲間や民達を命がけで護り
敵を薙ぎ払い自軍の士気を上げる。
彼女こそ気高きシルフの象徴そのものだ。
寂しい?
もちろん寂しいよ。
でも自分で選んだことだし
これはどうしようもないよ。
後悔してない?
うん...。
弱くなる時もあるけど
これで良かったと思うよ。
永遠なんて存在しないって解ってるけど
それを信じたくなる時があるのは確か。
悪い事じゃなく、どちらかと言えば良い事なんだろうけど
...
ディーラーフが怒ってる。
だって、そうじゃなきゃ
あんな噴火は起きないよ。
きっと不死皇帝が
聖地ガトを攻めた所為だよ。
多くの聖職者が犠牲になったって噂だもの。
この調子では
きっと豊穣の神も今年は良い報せをくれない。
シルフの民達はまた困難の地に立たされるの。
乳白色がかかった薄桃色の薔薇が
この季節はいつも綺麗だと
そう思いながら毎日この家の前を通った。
君が僕に声を掛けてくれたのは奇跡で、
僕は今、庭の内側に居て、君の手の届く場所に居る。
外側からは見えない庭が、
こんなに別世界のような美しさを保ってるなど
誰も知る由も、ない。
君は誰?
僕が知っていた誰かによく似てる。
思い出せない君が君かい?
僕は誰でもないよ。
君の記憶にある彼とは違うはず。
彼はきっと君の記憶の谷間で姫百合をつんでいるよ。
記憶の谷間で眠る人は
名前を呼ばれるのをずっと待ってる。
君はその君かい?