Nicotto Town



蒼い薔薇の精

蒼い薔薇が咲き乱れる
朝靄煙る不思議な花園で
僕は君と一度会ったことがあるよね?

あの時、君は見たことも無い美しい鳥を連れていた筈。
今日は一緒ぢゃないのかい?

知らない。
君のあった僕は、僕であって僕でないから。
僕はまだ今朝初めて朝露を口にしたばかりだから。

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友と。

だって君が選んだ道じゃないか。
王位より妹君の幸せを望んだ
君の判断の結果じゃないか。
何を今更!

その事については後悔はしていない。
ただ僕が言っているのは
ヴォルフに国を指揮する力が
果たしてあるのか、という話だよ。ベックフォード君。

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若い騎士の剣

珊瑚姫が君に会いたがってる。
君の持つ剣をとても評価されていらっしゃる。
近いうちに神殿に訪れると良いだろう。

どういうことだろう。
政に全く関心を示さない
お姫様が剣に興味を持つなど。

この剣に別の意味でもあるというのか?

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蛍の縁側にて

この部屋、
そしてこの部屋からみえる庭が
僕の世界の全てだった。

もう夏がすぐそこだね、
こんなにも庭に蛍が飛び交ってる。
あと幾度、この光景を目にすることが出来るだろう。

千尋はまだ帰らないかい?
帰ったらすぐここへ来るように伝えて、
一緒に縁側で西瓜を食べるんだ。

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樹人族と翼族

銀色の翼を広げて、
西の空に消えてゆく
大きな翼族をみたよ。

翼族なんて久しぶりにみたよ。
乱獲で絶滅寸前だってみんな知ってる常識だもの。
危険を冒して大空を羽ばたいて何処へ行ったんだろう?

剥製にするととてもとても高値で取引されるって誰もが知ってるから、
もしかしたら目的地に着く前に捕獲されち...

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