Nicotto Town



夜明けの選定者

夜明けちかくに
窓のそとにみつけた猫が
こう言ったんだ。

”イマにジダイがカワル。
 そのとき、アナタはえらばれる。”

すり寄って来て
抱いて眠った記憶はあるのに
朝には居なかった。

猫が喋る訳もないし夢だと、さっきまで思ってた。
...こんなことが、自分に起こると誰が...

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狂気の館

もう何も考えなくていい。
もう何も感じなくていい。

そう
君はもう護られるだけの人形。
傷付く必要も無ければ
涙を流す必要も無い。

可愛い子。
僕の愛しいミーア。

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そらに浮かぶくじら

あおいくじらが
空に浮かんでいた。

白い雲がぷかぷかと
いっしょに大きなくじらが
ぼぼぼぼって北から南へ
浮かんでた。

あぁ。
ぼくはきっと
まだ夢のなかなんだ。

目が覚めたら看護婦さんに聞かせてあげよう。
この風変わりな夢を。

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きみに救われる

私が貴方を恨んでる?
そう言いたいの、かしら。
だとしたら、それは貴方の思い込みだわ。

彼女は僕がした仕打ちを
今でも忘れているのだろうか。
いや、そんな都合の良いことは...。

私の記憶が完全ではないと言いたげね?
違うわよ、ちゃんと覚えてる。
覚えている上で貴方を愛してるの。
貴方の弱さを認...

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イブの夜

ニコラス、
お父様におやすみなさいは?

ヴィヴィアン、
いつまでも起きていては駄目よ。
マーサにあまり世話をかけてはいけないのよ。

おやすみなさいのキスをしてくれないの?
まぁ、いい子ね。きっとサンタさんもプレゼントを下さるわ。

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