人魚ガールそれは人魚のような女性
僕は今まで気付かなかった
自転車をこいでこいでどこまでもこいだら
遠い、僕の知らない世界に行けることを
新しく買ったヘルメットをかぶり、星のマークのTシャツ、
パッドのついたお尻が痛くならないサイクルパンツを穿き
黒のスニカーで僕は出発
自転車は一段変速のシンプル自転車
坂になれば立ちこぎでダン...
男の分身は黒蝶
女の肉体は黒薔薇
黒薔薇の蜜はショコラの味
肉体に群がり蜜を集める
僕の分身が集めたショコラ蜜
ブルーの容器で練り上げる
匂いの錯覚で棘に留まる黒蝶
黒蝶に刺さる薔薇の棘
蝶が流す白い体液
黒蝶が地面に落ちて朽ちていく
依頼人がオレの事務所に現れたのは、日も沈んだ夜だった。
それも、まだ二十歳にもなってない学生さん風の女の子。
オレは体の力が抜けていくような気がしたが、まぁ一応、話だけは聞くことにした。
「遅くなってすみません。今日、バイトの家庭教師があるのすっかり忘れていました。バイトに行ってから来たから遅くな...
何処からともなく訪れるダニ虫
好物は体液
手に持ったストローを刺し吸い込む
吸血虫だ
私は見た
白い粉のようなものがうごめいてるのを
可愛いとか可愛くないとか
そんなレベルではなかった
生死をかけ
我が肉体が朽ちるのを阻止しなければ
私はダニアース作戦にでた