Nicotto Town



日曜日、東京に行ってきます。(文学フリマ)

お仕事新しくなって子どもたちの相手をするようになって
毎日かじられて(?)てんてこ舞いで時間がなーい><汗汗!なのですが、11月25日の東京文学フリマ、スペースが取れたので東京にいってきます・ω・>
25日(日曜)場所:東京流通センター第二展示場 時間:11:00~17:00ブース番号:...

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氷の女王 4

 その晩。サリスはおずおずと師の部屋に入った。  もらったスケート靴を抱きしめて、しかし、首をわずかに傾げながら。 「日が暮れたら、氷の女王が消えたと……大食堂で聞きました。夜なのに、湖が溶け始めてます」  師はにっこりしながらうなずいた。 「夕刻の風編みで、導師たちがい...

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氷の女王 3


「え? 代わりにお師さまの世話係になってくれ? どうして?」   突然図書館に来たサリスに、一番弟子のラデルは面くらった。  金髪の子は、朝餉のあと必ず書物を漁る兄弟子のもとへ、逃げ込んだのだった。 「僕には無理です。見えないし、予知もできませんから」 「サリス? 透視できなくたって、何も問題...

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氷の女王 2

 師は目を細めて、じっと一番弟子の衣をみつめた。 「ほう……〈大陸軍法の判例及び事例集〉……?」 「あ、はい。そうです」  一番年上のラデルは、衣のたもとから巻物をひと巻出してみせた。  「お師さまが今日ご講義される大スメルニアは、現在、極東の...

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氷の女王 1

 Regina  illa  Glasialis ――氷の女王――
 目を閉じれば、見えてくる。  果てなきましろの、氷の鏡面。  微動だにしない水平線は、蒼き空と溶け合いて。  こおこおゆらゆら、つめたい炎をあげている。  吹雪はぴたりと止んでいて。  空には雲ひとつなくて。 ...

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