寒中御見舞申し上げます。
いつもはこの時期は相方さんの実家で年越しなのですが、来年はうちにお正月さんが来ないので年内帰省、しかもいつもより短めというタイトなスケジュールで、大晦日帰宅でございます。うん十年ぶりに我が家で次の年を迎えるという、珍しいことになっております。
今年は悲しいことも楽しいことも...
寒中御見舞申し上げます。
いつもはこの時期は相方さんの実家で年越しなのですが、来年はうちにお正月さんが来ないので年内帰省、しかもいつもより短めというタイトなスケジュールで、大晦日帰宅でございます。うん十年ぶりに我が家で次の年を迎えるという、珍しいことになっております。
今年は悲しいことも楽しいことも...
ふん。いかな神獣とはいえ、この大きさ。そこらへんの犬と変わらない。 だから韻律ひとつでこの通り、化けの皮が剥がれる。あっけないことね。 クリストくんがあたふたうろたえる。なぜなら、黄金色のドレスから一瞬中身が無くなったように見えたから。私が勢い良くドレスを掴んで取り去ると、そこにはしっぽを巻いた金...
ビロードのような黒い毛皮が艶めかしく光る。すべらかな毛皮をまとったそれが、鞭のような尻尾をぱしりとひと打ち。口をくわりと開けてあくびをした。かいま見えるのは、鋭い牙。 ふふ。噛みつかれたら痛そうね。 分厚いギヤマンが嵌まった窓辺に寝そべって、なんて気持ちよさそうなのかしら。書庫の本を害獣にかじられ...
迷いこんだのは薔薇園だった。
誰かの白い手が髪を撫でたとたん、深海はまっさおな薔薇に変わってしまった。あざやかな咲き姿、そのいくえもの花弁の奥にひそむ享楽、そして寂しさ。ずっとここにおいで、と誰かが言った。 #薔薇園へようこそhttps://shindanmaker.com/763378&...
「ジェニス! 許して! お願い許して! ごめんなさい! ごめんなさいっ……!」
その瞬間。
師の腕がティリンの手を掴んで地に引き下ろし。黒い衣の胸の内に、泣きじゃくる子をうずめた。 光る蝶たちがパッと周囲に飛び散り、群れ成して空へどんどん昇っていく。 師は目を細め、ひ...