機霊戦記 第一話 少年皇帝(後)
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/07/31 20:36:54
女の子は立ち上がるや、コマンドを唱えて背負っている機霊を広げた。 左右に大きく広がる金属の翼。 うわ……でかっ。
「なんと、アホウドリサイズか?」「ひい?!」「これはでかすぎますな」
脇に居並ぶ廷臣たちが軒並み、あちゃあと途方にくれる。 僕はこの不恰好な大きさにさらに...
女の子は立ち上がるや、コマンドを唱えて背負っている機霊を広げた。 左右に大きく広がる金属の翼。 うわ……でかっ。
「なんと、アホウドリサイズか?」「ひい?!」「これはでかすぎますな」
脇に居並ぶ廷臣たちが軒並み、あちゃあと途方にくれる。 僕はこの不恰好な大きさにさらに...
某サイトの漫画原作コンテストに出そうと思って一話目を書いてみました。 応募規定は4万字ほどが推奨、コミック一冊分ほどの文量なのですが、 完成させてサイトに更新できるか、はなはだ微妙なことになっています。 少年漫画ってどんな感じが受けるのかなぁと考えて書いてみたので、 私の好みからはかなり外れてい...
冷や汗だらだら耳へたり気味で訴えたら、奥さんはにっこり。
ちょっと小首をかしげて微笑んでくれた。
「あら、私はね、料理人さんのごはんを食べてみたいって思ってますよ。おいしそうですものねえ。ピピさんのおさんどんも、時々頼もうかしら。帰塔が楽しみです」
ああああもうっ。奥さんてば、ほんと女神だ。...
きらきら精霊燈――愛打式7401――(今回はウサギ技師視点のお話です)
塔の屋上で天体望遠鏡をいじってると、ちっさな女の子が俺の作業をのぞきにきた。
うちの料理人の娘だ。
まだ四、五歳ぐらいかな。金髪が長くって眼がくりくりってしてて、むちゃくちゃかわいい。
俺の奥さんはひそかに、「きらき...
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「大丈夫ぅ?」
「あんまり、大丈夫じゃないです……」
食堂のテーブルに突っ伏す俺の頭を、タラコ口のウサギがぐりぐりしてくる。
「それで赤猫の記憶は、ど...