自作6月 エクス・カリブルヌス三世(後編)
- カテゴリ: 自作小説
- 2016/06/30 08:40:27
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「大丈夫ぅ?」
「あんまり、大丈夫じゃないです……」
食堂のテーブルに突っ伏す俺の頭を、タラコ口のウサギがぐりぐりしてくる。
「それで赤猫の記憶は、ど...
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「大丈夫ぅ?」
「あんまり、大丈夫じゃないです……」
食堂のテーブルに突っ伏す俺の頭を、タラコ口のウサギがぐりぐりしてくる。
「それで赤猫の記憶は、ど...
「エクス・カリブルヌス三世――創砥式7305」
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金槌で剣を打つマエストロが、ちらとこちらに視線を投げてくる。
裸のままで、ぐったり戸口によりかかっている私の方に。
自分の口から、...
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キン キン キン キン
打つ。打つ。赤い光。
キン キン キン キン
打つ。打つ。金の床――。
「いけず」
朝起きて開口一番ウサギに会うなり、俺はそう言ってしまった。
...
「ソートアイガス ――創砥式7305――」 01010101010101010101010101
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キン キン キン キン
打つ。打つ。赤い光。
キン キン キン キン
打つ。打つ。金の床。
「エクステルぅ?」
こ...
どうして布に血がついていたのか。
女将がなぜ旦那様と言い争っていたのか。
薬を飲んで「お店」で働くようになって、ほどなく分かった。
私が飲んでいる薬は、体の成長を止めるもの。
旦那様は大人になれなった私を、「お店」に来た人にこう宣伝した。
『永遠の少女。不死のメニス』
メニスは...