アスパシオンの弟子⑯ 銀の鳥かご 後編
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/08/19 19:34:55
その日は、寝苦しい夜になりました。暑気がきつく、病み上がりの僕はぐったり。 「異常気象ですね……」 ヒアキントス様もあまりの暑さに閉口されたのか、白く輝く冷気の球を作り、寝台の枕元に浮かべました。 ひんやりした冷気が、銀の鳥かごの方まで漂ってきます。 ああこれでな...
その日は、寝苦しい夜になりました。暑気がきつく、病み上がりの僕はぐったり。 「異常気象ですね……」 ヒアキントス様もあまりの暑さに閉口されたのか、白く輝く冷気の球を作り、寝台の枕元に浮かべました。 ひんやりした冷気が、銀の鳥かごの方まで漂ってきます。 ああこれでな...
寺院の三階の、ひんやり薄暗い岩壁の部屋。 岩をくりぬいた小さな円い窓が三つ、並んでいます。 昼下がりの日の光が差し込むその窓から、歌声が流れ込んできます。 唱和です。 黒き衣の導師様たちが、岩の舞台で鎮魂の歌を歌っておられます。 向こう岸の街の犠牲者を、悼んでいるのです。 街の被害は、甚大でした。...
先月、ツイッターで自作の小説を更新したと、自分のイラスト入りでツイートしましたら、そのイラストを痛く気に入ってくださった作家様から、アマゾンKINDLE版小説の表紙を描いてほしいとの依頼をいただきました。
びっくりです。
先月二作品、二枚分、仕上げました。
今月、同じ作家様から、再び三作品分の依...