Nicotto Town



コンビニ族 3

 ゴミタの暮らしは荒れていた。
「今日も金が無いから普通のコンビニは行けないな。ちょと遠いがいつもの100円コンビニの飯を食おう」
ゴミタは500円を持ってボロ自転車に乗りコンビニに向った。
コンビニは暗い道の方角にあり、ゴミタの心にピッタリ合っていた。
ゴミタには食費を抑える他に生き延びる道は無か...

>> 続きを読む


コンビニ族 2

 ゴミタは「こはる壮」というアパートに住んでいた。
今時、共同トイレしかない古い建物で、おまけにゴミタの4号部屋は訳有りの部屋で特に家賃が安かった。
前に住んでいた老婆が腐った死体で見つかった部屋で、今でも風が強いと何か臭う部屋であった。
ゴミタは女にだまされ大きな借金を背負っていた。
だました女は...

>> 続きを読む


コンビニ族

 コンビニ族にとってお金はコンビニと縁をつなぐ大切なもので、お金が無くなればその縁が切れコンビニの弁当が食えなくなる。
それは家族に破門されて食えなくなるのと似ていた。
家族は血の繋がった複数の人間で生活する族で、族の中にコンビニの役目をする弁当を造る人間を独自に持っていた。
家族にはそれぞれの族...

>> 続きを読む


コンビニ族

自分の力で食べ物を得る生き物達。
草食動物は地面に生えている草や植物質のものを直接食べ、肉食動物は動物肉を常食として他の動物を襲って食べる。
人間以外の動物は皆自然の形をした物を食べているのに、僕はコンビニで加工して食べ易くした食べ物を毎日のように口にしている。
海賊や山賊がいた頃にコンビニがあった...

>> 続きを読む


星空の下の自転車 1

 リュクに寝袋、ガスコンロ、ランプ、ツエルト、コッヘルとインスタントの食料をつめ、宿泊の準備はできた。
私はリュクを背負い自転車にまたがると、ペダルに片足を乗せ踏み出した。
一瞬よろっとしたが、すぐにもう一方の足もペダルに乗せこいでバランスを取った。
背中のリュックが重く、バランスがちょっと取りにく...

>> 続きを読む





月別アーカイブ

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.