自作小説♪ 【悲恋鬼火】/(妖怪) 12月
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/12/07 12:56:32
鍛冶屋の与作は、堤燈を片手に河原を歩いていた。さっき村の寄り合いがあって、ほろ酔いのいい気分、ふらつく脚をどうにか真っ直ぐ立たせた。
「人か?」
川面にぼんやりと二つの灯りが浮かんでいる。
「おかしいなぁ。川の上を人が歩くわけもねぇ。」
やがてそれらはもつれ合い、川の底に沈んでいった。
「なん...
鍛冶屋の与作は、堤燈を片手に河原を歩いていた。さっき村の寄り合いがあって、ほろ酔いのいい気分、ふらつく脚をどうにか真っ直ぐ立たせた。
「人か?」
川面にぼんやりと二つの灯りが浮かんでいる。
「おかしいなぁ。川の上を人が歩くわけもねぇ。」
やがてそれらはもつれ合い、川の底に沈んでいった。
「なん...