放浪の陰陽師 髑髏神体
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/03/28 19:24:23
髑髏神体(どくろしんたい)とは、人間の頭蓋骨や体の骨に男女の和合水を塗り本尊の仏にしたものです。
和合水には不思議な力があり、朽ちた肉体がそれによって再び蘇るということだそうです。
私は歴史の勉強をまず平安時代から始めることにしました。
夢にでてきて親しみを感じた、弁慶と牛若丸の時代です。
あぁ、...
髑髏神体(どくろしんたい)とは、人間の頭蓋骨や体の骨に男女の和合水を塗り本尊の仏にしたものです。
和合水には不思議な力があり、朽ちた肉体がそれによって再び蘇るということだそうです。
私は歴史の勉強をまず平安時代から始めることにしました。
夢にでてきて親しみを感じた、弁慶と牛若丸の時代です。
あぁ、...
マジカル学園をドロップアウトしたゴォミはさすらいの旅に出ました。
マジカル学園で教えられる西洋的魔術でなく、ゴォミは東洋的な魔術の教えを求めていたのでした。
魔術には大きく分けて、雨乞いのような自然界に対して行うものと、ワラ人形に釘を打ち込むように他の人間に行うものがあります。
自然界に対するもの...
コミコは薄暗い部屋の中、ゴォミの仰向けに横たわった裸体をスカルキャンドルの炎越しに見ていた。
その裸体は男にしては筋肉が少なく、全体的に痩せているように見へ、自分の裸を頭に浮かべながらそれとの違いを見比べていた。
性器の違いはあまりにも顕著で生々しく、神様の作品にしては美しさに欠けた醜い物のように思...
高校生の五季郷美(ゴキ・ゴォミ)は心霊現象に興味をもっていた。
それはスカル占い師、珍地文文(ちんち・ぶんぶん)の影響によるものだった。
ゴォミはスカル占い師をぶんぶん先生と呼んでうやまっていたが、単なる尊敬の念だけでなく肉体的にも深くはないが少し関係していた。
「ゴォミから取れる精液は悪霊除けに...
私は京都の三条大橋で占いをしている、ふりかけ占星術師の郷美珍地(ごぉみ・ちんち)です。
占星術とは、星の動きや位置を社会の現象と照らし合わして占うことです。
『星の動きに合わして歴史は繰り返されている』と、考えて今や未来を予知・予言する占いです。
しかし、大きな社会の流れはそれでいいかも知れません...