6.
「さっき庭にいたのが4号、今すれ違ったのが9号だ。
2人とも初期に作られたプロトタイプだから、自我がうすいんだ。無愛想なのは許してやってくれ。」
同じ顔を、一体どこで見分けをつけているのか?
24号はすらすらと紹介しつつ奥の部屋に入った。
と、その部屋にはまた金色巻き毛の少女がいた...
6.
「さっき庭にいたのが4号、今すれ違ったのが9号だ。
2人とも初期に作られたプロトタイプだから、自我がうすいんだ。無愛想なのは許してやってくれ。」
同じ顔を、一体どこで見分けをつけているのか?
24号はすらすらと紹介しつつ奥の部屋に入った。
と、その部屋にはまた金色巻き毛の少女がいた...
5.
裏庭には、さっき見たよりももっとたくさんの花が咲いていた。
外から見た時には、信じられないくらい綺麗だった。
小さな塚があった。
明らかに人為的なものだった、花が...添えられてあった。
「誰?何をしに来たの?」
声をかけてきたのは、やはり金の巻き毛の少女だったが、先程の少女で...
4.
ほどなくして、ボスとママナは到着した。
”ご苦労だったな”と頭をポンと叩き、ボスレトラは苦く笑った。
レトラは恐れもせず、2人と1匹を従え正面の門を押した。
外観よりも中は綺麗になっており、庭には小さな花がたくさん咲いていた。
「ねぇ?...誰か、いるわ。...
3.
待てども、待てども、ニィナは屋敷から帰って来なかった。
さすが心配になってきて、ラダはどうしたものかと考えた。
結局、アジトのみんなに...、ボスに連絡するのが1番だ。
と、とどのつまりそうなった。
「...あいつのやりそうな、ヘマだな。」
通信画像の向こうでレトラの眉毛がピク...
2.
ニィナは2階の天窓から、中の様子を覗いてみた。
...誰もいない様子だ。
窓をこじ開け、屋敷の中へ降りた。
やはり、しんと静まりかえっていて人の気配はしなかった。
「...誰?」
急に背後から声をかけられ、ニィナは死ぬ程驚いた。
振り返るが、金色の髪の毛が揺れたと思うと、
し...