Nicotto Town



ほろ酔いのピーチフィズ-色鉛筆series-

あれ?
めずらしいね、今日は烏龍茶じゃないんだ。
呑めない訳じゃなかったんだ。

いつも酔っ払い相手に聞き役に徹してる
呑めないと思っていた彼女が
今夜は綺麗な色のグラスを傾け頬を染めていた。

たまには、ね。
こんな時くらいは、ね。
いわくつきのピーチフィズでね。

少し酔っぱらっているらしい、
...

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ナイチンゲールの歌声-色鉛筆series-

歌声が聴こえる。
ひどく懐かしい曲だ。
遠い故郷や、故郷に残してきた大切な人達を思いだす。

やわらかな優しい歌声
これは誰が歌っているのだろう?
この怪我さえなければ、すこし顔をあげて確かめられるのに。

明日の朝、
誰かに訊ねてみよう。

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ちょっと愚痴ってみたりして

自己キャンセルとかは
「ああ、早くに決断しておけば良かったな。」
と腹も立たないし、縁が無かったと納得出来るんですが。

出品者キャンセルの通知ログは
どーんっと一気に頭に血が昇ります。
出品して一日で出品者キャンセルとかなら
事情も察せなくないから、そう腹は立たないんですが...
2週間丸々出品し...

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初雪の空-色鉛筆series-

見上げたら
雪がひらひらと
とてもたくさん空から降ってきたんだ。

ひとつちいさなくしゃみがでて、
ほんの少しだけ後悔し始めた頃
座ってるベンチの横に探しに来てくれたお兄ちゃんをみつけたの。

「もう家に帰るよ。」
ううん、と首を横に振ることは出来なくて
差し出された温かな手をつかんで帰途についたの...

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午後のアップルティー-色鉛筆series-

やわらかなあたたかな日差しが差し込む昼下がりに
このコンサバトリーでお茶をするのがお嬢様の日課。

母屋からトマスが車椅子を押し
ここへ着かれたら私がお茶と焼き菓子をお持ちする。
この時ばかりは、わずかばかりの笑顔をみせて頂ける
この瞬間が私は一番好き。

お嬢様、今日は趣向を変えてアップルティーを...

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