Nicotto Town



暮れに際して

いくつ諦めて
いくつを手放した?

今年失った岐路を数え
手に残らなかった数々をふと想ふ。

何を手に入れ
それを正しいと信じているかい?

今年選んだ道を
手放したものと比べ
信じられるかと問われても不安は残るけど
僕は選んだ道を信じよう。

迷いながらでも進むしかないと知っているから。
ただ、多...

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軒先の干柿-色鉛筆series-

お母さーん、
あれってまだ食べれない?

いつになったら、あれ食べられるようになるの?
お正月が過ぎたら?
んー...、おせちのなますには確かに入れてほしいけど...、
今、食べたいっっ!!

ちぇ。
ポチ、あれはまだ食べちゃ駄目なんだって。
おいしそうなのにね。

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ヴァニラアイスクリーム-色鉛筆series-

僕の目の前で機嫌良くアイスを食べていたと思ったら
おもむろに僕に視線を向けてきた。

どうしたの?と問おうとした時
君はゆっくり微笑んでスプーンを僕の口元へ運んだ。

少し溶けたヴァニラアイスクリームはとても甘くて
君に少し似ていると思った。
ヴァニラアイスクリームに似た君は満足げに笑うと
また自分...

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月夜に惑いて

こんな寒い日の
月浮かぶ夜空を仰ぐと
想いが蘇るから

痛みを確認したくて
つい幾度も夜空を仰いでしまう

記憶がそっと
月明かりとともに滲み蘇る
もう、手は届かない。

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暖炉の残り火-色鉛筆series-

マジョリー?
遅くなるから先眠ってくれていいって言ったのに...
この様子だと僕の帰りを待っていたようだね。

暖炉の火は大分小さくなっていて
暖炉の前の椅子で編み物を膝に置き
すうすうと寝息をたてているマジョリー。

ただいま。
待っていてくれてありがとう。
部屋が暖かいとほっとする。

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