Nicotto Town



焼きたてのマドレーヌ-色鉛筆series-

家中においしそうな香りが充満して、
寒い外から帰って来たシャルロッテは
何とも言えない幸せに満ちた気分になった。

どうしたの?
めずらしいわね、
あなたがお菓子作りなんて。

キッチンを覗いてそう言うと
テーブルの上に置いてある
おいしい香りの元をひとつ口に運んだ。

>> 続きを読む


栗毛の少女-色鉛筆series-

その子の印象といえば
図書館で正確無比にくるくると働く
無口ではあるけれど見た目可愛らしい感じの少女
としか無かった。

まさか戦争が始まった途端
そんな熱い闘争心と、厚い忠義を持った
戦う司書になろうとは。

我らが国立魔法図書館は
紅連合軍と命を共にする覚悟は出来ております!
ロディ様を守護し、...

>> 続きを読む


ライオンのたてがみ-色鉛筆series-

マドックス
普通はヒトなんかに触らせないのに
どうして私には触らせてくれるの?
少しは私のこと信頼してくれてるの?

喉をゴロゴロと鳴らし
満足げに私に頭を摺り寄せた。

気持ちいいの?
あなたが喜んでくれて
私も嬉しいわ。

>> 続きを読む


白いテラスのレモネード-色鉛筆series-

テラスには誰も居なかった。
でも、ついさっきまで誰か居たような...
風が穏やかに吹き抜ける。

僕はふと、そこにおいてある
小さなグラスに気がついた。

レモネード?
そうだ。あの夏の日のレモネードだ。
どうして、僕は忘れていることが出来たんだろう。

>> 続きを読む


クレオパトラの真珠-色鉛筆series-

美しい白でしょう?
本当か定かではありませんが、
あのクレオパトラが愛したとも言われる
至高の品なんですよ。

目を奪われるそれは、
魂さえも奪われそうな
白い白い輝きを放っていた。

それは過去からの呼び声なのかもしれない。

>> 続きを読む






Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.