もう何も考えなくていい。
もう何も感じなくていい。
そう
君はもう護られるだけの人形。
傷付く必要も無ければ
涙を流す必要も無い。
可愛い子。
僕の愛しいミーア。
もう何も考えなくていい。
もう何も感じなくていい。
そう
君はもう護られるだけの人形。
傷付く必要も無ければ
涙を流す必要も無い。
可愛い子。
僕の愛しいミーア。
あおいくじらが
空に浮かんでいた。
白い雲がぷかぷかと
いっしょに大きなくじらが
ぼぼぼぼって北から南へ
浮かんでた。
あぁ。
ぼくはきっと
まだ夢のなかなんだ。
目が覚めたら看護婦さんに聞かせてあげよう。
この風変わりな夢を。
私が貴方を恨んでる?
そう言いたいの、かしら。
だとしたら、それは貴方の思い込みだわ。
彼女は僕がした仕打ちを
今でも忘れているのだろうか。
いや、そんな都合の良いことは...。
私の記憶が完全ではないと言いたげね?
違うわよ、ちゃんと覚えてる。
覚えている上で貴方を愛してるの。
貴方の弱さを認...
ニコラス、
お父様におやすみなさいは?
ヴィヴィアン、
いつまでも起きていては駄目よ。
マーサにあまり世話をかけてはいけないのよ。
おやすみなさいのキスをしてくれないの?
まぁ、いい子ね。きっとサンタさんもプレゼントを下さるわ。
大丈夫、胸を張って
平気、何も怖くない
前を見て、未来を信じて、歩くんだ。
臆病なのね。
しょうがないわ、
今まで色々ありすぎたもの。
過保護じゃない?
それくらいで丁度いいのよ、
張り詰め過ぎだもの、あの子は。