目が覚めても、そこに居てくれる?
今夜だけは独りじゃないって
そう思って眠ってもいい?
ごめんね
寒くない?
気持ち良さそうに眠っているから
起こすのが忍びなかったなんて
ただの口実。
誰か傍に居て欲しかった、だけ。
きっと明日目が覚めて驚くね。
ごめんね。でもゆっくり眠って。
目が覚めても、そこに居てくれる?
今夜だけは独りじゃないって
そう思って眠ってもいい?
ごめんね
寒くない?
気持ち良さそうに眠っているから
起こすのが忍びなかったなんて
ただの口実。
誰か傍に居て欲しかった、だけ。
きっと明日目が覚めて驚くね。
ごめんね。でもゆっくり眠って。
鳥籠がね
浮かんでるの。
薄暗いとこにね
浮かんでいるの。
鳥籠のカタチをしているんだけどね、
針金が光の糸みたく細くて
それ自体がほんわり灯ってるの。
中には
ええと、翼が黒くて
エメラルド色の瞳をした
ちいさな妖精が、
...え?誰
..........っ痛。
知らぬままの方が良い事だって...
ノアに伝えて。
約束を守れなくてごめんね
手合わせ楽しみにしてたんだけど、君の不戦勝だね。
君は君の幸せを護ってくれることを願うよ。
って。
きっとノアは怒るよ?
分かってる。
だけど、もう終わりにしなきゃ。
だって時はいつだって動いているんだから。
焼き尽せ
全てを灰と化せ
何一つ残してはおけぬ
ウィーラーフ何を黙っている
私の命令が聞けぬのか!?
憤怒にとり憑かれ
己を見失っておられるのは
貴公では無いのか?
無益な殺生など我の望むところでは無いぞ。
空の向こうに
置き去りにしてきた
失った何かがある気がするんだ。
夏の夕焼け空を見てると
そんな気になるよ。
風鈴の音色も
蚊取り線香の香りも
泥だらけのサンダルも
盥の中の西瓜も
何もかもがそんな夏を滲ませてる。