平家物語からちあきなおみまで
ジャンジャンジャ~ン
いつものようにまくがあぁ~きぃ
ジャンピュンジャ~ン
鼻の色が気になぁ~るぅ~
ジャンジャンジャンジャァ~ン
わぁかぁ~き者もいつかは
おいてしわになやむ
ピョンピョンピョンピョ~ン
いのちみじかしぃ~いぃぃぃ
風の前のともしびぃぃのごとくぅ~...
平家物語からちあきなおみまで
ジャンジャンジャ~ン
いつものようにまくがあぁ~きぃ
ジャンピュンジャ~ン
鼻の色が気になぁ~るぅ~
ジャンジャンジャンジャァ~ン
わぁかぁ~き者もいつかは
おいてしわになやむ
ピョンピョンピョンピョ~ン
いのちみじかしぃ~いぃぃぃ
風の前のともしびぃぃのごとくぅ~...
ミコミは夢を見ているように感じた
現実と思うには、あまりにもかけ離れあり得ない出来事だ
今、裸で向き合ってるのは人形で人間ではない
怨みを持つ霊が人形に乗り移り、人形がそれを受け入れ形ある者として生身の人間に復讐しようとしている
復讐は直接的なものでなく間接的で、相手の心理に大きなダメージと屈辱を与...
霊と人形が合体していく
後ろの武者の霊が、前の人形に吸い込まれていく
ミコミは何の感情も無く、ただそれを呆然と見ていた
しばらくして、人形の様子がだんだんと変わってきた
人形に血が流れるような気配が感じとられた
人形の肌の色が生きた人間のように、血の気がかよった肌色になったようにミコミには思えた
「...
人形を振り返り見たミコミは、腰を抜かしそうになった
人形が二体になって見えたのだ
前の人形は生きた人間そっくりの人形だが、後ろの人形は半透明で霊的に見えた
ミコミは意識が消えていくような感覚を覚えた
いや、意識はあるのだが感覚や感情が麻痺してるだけかもしれない
催眠術にかかったように、自分の意識より...
ミコミは寝室に誰も居ないことが分かると、さらにドアを開け部屋に入れるようにした
しかしミコミは入るのをためらっていた
人形が今にも動きだしそうな気がして、気味悪くて入る気にならなかった
「ほんと気味悪い人形ね」
ミコミは人形に気を取られていた
「お仕事、お仕事」
ミコミはそう呟くと気分を変えて勇気を...