宇宙は雨中 (嘆き)
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/06/30 08:28:13
ゴミ星は仕掛けたダークが天の川で獲物を獲得したのを知り天の川へやって来ました
そこで見たものは、変わり果てたわら姫の姿だったのです
「お前はわら姫。かつて我が愛した姫」
ゴミ星の感情はすでに憎しみと憎悪だけに変わっていました
「何故に我に会いに来なかったのだ。お前が憎い」
ゴミ星はわら姫を睨みました...
ゴミ星は仕掛けたダークが天の川で獲物を獲得したのを知り天の川へやって来ました
そこで見たものは、変わり果てたわら姫の姿だったのです
「お前はわら姫。かつて我が愛した姫」
ゴミ星の感情はすでに憎しみと憎悪だけに変わっていました
「何故に我に会いに来なかったのだ。お前が憎い」
ゴミ星はわら姫を睨みました...
わら姫は闇になった
彼女の心は死に絶えた
「ぶんぶんぶんハエが飛ぶ。皆、何騒いでるのかな」
フンスイバエは休憩のために卵を押し込むのを止めました
最初の卵から蛆虫が孵るまで後数分です
「あぁ、疲れた」
フンスイバエは死体の顔の上に腰を下ろしました
そして辺りを見回して呟きました
「なんかいつの間にか取り巻きが多くなったな。あっしには関わりの...
わら姫が天の川に着いた時には季節はすでに変わっていました
「あら、ゴキ星さんが居ない」
わら姫は南半球で生活していたのです
北半球と南半球では星座の見え方が真っ逆さまになるそうです
そのためにわら姫は待ち合わせの季節を間違えたのでした
「いやね。女性を待たせるなんて」
わら姫はもう少しゴキ星が来るの...
ゴキ星は宇宙の闇となった
「ダーク」
彼がそう唱えると、闇が光を包み込み暗黒が世界を支配する
そこは悪がすべてを支配していた
怨念と憎悪が渦を巻き、すべての者の感情を奪い去っていくのだった
喜びや悲しみや恐れの心はなかった
悪が笑いを忘れさせ涙を乾燥させ恐怖を消したのだ
もはやそこには暖かいものはな...