My fair lady
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/03/27 23:13:44
ヴィンセント、今のは君がよくない。
いくら幼いからといって、レディに対する発言ではないよ。
友人が失礼をしたね、ミス。
いいえ
本当のことですもの。
でも伯爵さまはいい方みたいね。
私、大好きだわ。
ははは。
大人になると君みたく素直にモノが言えなくなるから不思議だよ。
さぁ、可愛らしい姫様
お...
ヴィンセント、今のは君がよくない。
いくら幼いからといって、レディに対する発言ではないよ。
友人が失礼をしたね、ミス。
いいえ
本当のことですもの。
でも伯爵さまはいい方みたいね。
私、大好きだわ。
ははは。
大人になると君みたく素直にモノが言えなくなるから不思議だよ。
さぁ、可愛らしい姫様
お...
天空に浮かぶ都市は確かにあるよ。
夢物語ではなく実在するんだ。
ただ、人間が見ようとしないだけ。
飛行機で見つけ出す事は出来ないけど
精神を解き放てば空中都市も海底要塞も触れられるさ。
薄っぺらな世界にしがみついて生きている
人間達には難しいかもしれないけどね。
さみしい?
夜空を自由に飛べる翼を持っていても
独りではさみしいね。
誰も君を傷つけたりしない
だから降りてきて。
私の手をとって。
君は独りじゃない。
ここにいるよ。
いいよ
じゃ、ホットチョコレートいれてあげる。
一緒にラスクもいかが?
大丈夫、すぐに戻るから。
眠れるまで何か話してあげる。
王様になったオウムの話と、
人魚の国の話、どちらがいいかしら?
OK、そんな古い約束よく覚えてたわね。
おはよう。
今日はお寝坊さんだね、
そろそろ起きてくれないと折角入れた珈琲が冷めちゃうよ。
うん?
まだ眠そうだね。
きのうは遅かったの?
うんうん、そうなんだ。
寝顔見てるのも幸せなんだけど、
もう、ほら、そろそろ目を覚ましてよ。