クリリスはサァルゴキと別れ夜の見張りを続けていた。
そうするとフラフラとこちらに近づいて来る人影を見つけた。
「お前は誰だ!」
クリリスが手に持った長刀を構えながら叫んだ。
人影は何も答えずますます近づいて来る。
「何者か答えなければ殺すぞ!」
クリリスが持った長刀の手に力が入り、いつでも相手に切り...
クリリスはサァルゴキと別れ夜の見張りを続けていた。
そうするとフラフラとこちらに近づいて来る人影を見つけた。
「お前は誰だ!」
クリリスが手に持った長刀を構えながら叫んだ。
人影は何も答えずますます近づいて来る。
「何者か答えなければ殺すぞ!」
クリリスが持った長刀の手に力が入り、いつでも相手に切り...
頭の葉っぱが色失せる時、僕は向かえる
それは音もなくやって来る
ただの季節の変わり目のように
人知れず、何時の間
頭の葉っぱが消える時、僕は立ち尽く
それは道端の蝋人形のように
ただ人目を引くこともなくを通り過ぎられる
朽ち果てた、色あせ
僕は孤独なデッドリーブスマン
クリリスは男性を見かけたら殺すように教祖ペニスインカムから命令を受けていた。
しかし生きた生身の男性は、この群れで生活するようになってから教祖ペニスインカムしか見たことがなかった。
クリリスが何度か見た人間の男性はすでに殺され、無惨な死体となった肉のかたまりにすぎなかった。
「サァルゴキさま、ちょ...
リサと別れたサァルゴキはその場で一人、リサの話したサルの襲撃の話を思い出し『ひょとして火星サルも襲撃に加わるのでは』と、心配をしていた。
「そこにいるのは誰?」
サァルゴキは木の影に何かの気配を感じ叫んだ。
「私ですか。私はクリリス。夜の警備をしています」
クリリスが木の影から姿を現しサァルゴキに近...
虫好きになろうと野生のゴキブリを飼ってみた。
透明なプラスチックの虫カゴに入れている。
すぐに死んでしまうと思っていたがなかなか死なず元気にしている。
手間はかけていないしほったらかしだ。
虫好きの証に、ゴキブリを触ってみることにした。
勇気がいる。
茶色にギラギラ光る体には油がついてるように見え...