Nicotto Town



兄さんの年より染みたはなし

誰も傷つけずに生きられたら
どんなに素敵だろう
そんな大人になりたい
と、まだ幼かった自分はよく思ったよ。

少し大人になってみて
分かったことは
そんな生き方は褒められたものじゃないってこと。

傷つけあってでも
得られるものがあるなら
そちらの方が素晴らしいってことだよ。

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青い宝石の君

青い宝石をみつけたんだ。
まだ誰も気付かない光を湛える
美しい宝石を。

きっと僕なんか霞んでしまうよ。
誰にも負けない輝きを得るんだ。
気付いてる?
君のこと。そう、君。

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足元から崩れる夢だというのは
端から解っていたつもりだった。

狡いね、自分は。
理解していたと言いながら
こんなにも醜態を晒すなんて。

いいよ。
ありがとう、今度は
崩れ落ちない場所で夢を見るよ。

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捧げられし娘

あれが今度の貢物ですか?

らしいですよ。

類稀なる美しさではありませんか、
王子が婚礼を延ばしたのも今納得しましたよ。
よくも公国は手放したものだ。

そりゃ、まぁ、戦火を浴びるよりかは
幾らかマシだと公国の連中も痛い程解っているんでしょう。
それよりも今夜はいかがですか?

いや今夜は辞めてお...

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雨の日に

雨が弾むように
窓を叩く

窓辺に陣取り
キャロルの小説に
目を落としている

まるで時が刻むのを
忘れたかのように
静かで落ち着いた雨の午前

君の横でまるくなる
僕のしあわせ

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