Nicotto Town


木漏れ日の下


小説や日記、色々^^;

気狂いピエロ【16】

※ そして三日が経ち。ベルカはコールの家に居続け、コールが持ち帰る書類に目を通している。
ここ最近の署に出入りしている人間、ジェシーと自身をよく知る人物の履歴、行動、全てをコールは仕事の合間に調べて持ち帰ってくるのだ。自分の仕事もあるだろうに
コールはよく働く。頭の回転が速いのもあるだろうが、そ...

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気狂いピエロ【15】

※【うーん……。どうやったら……あの人を僕の人形にできるかな。ねえ、ラドール。君はどう思う?】
「……貴方の思うままに」
 暗がりの部屋で、鎖に繋がれた一人の少女が掠れた声で言葉を紡ぐ。服も着ておらず、剥き出しに...

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気狂いピエロ【14】

三章:赤い花

「ベルカさん。大丈夫ですか」
 純白のカバーに包まれた枕に顔を埋めながら、動こうともしないベルカに、コールは何時もと変わらない声色で声を掛けた。ここで意識した言葉を掛けるのは、かえって掘り返すと判断したのだ。
「……」
 返事をしない。いや、言葉も...

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気狂いピエロ【13】

※ 二時間後。同期の捜査官、ジェシー・グレイハワードは死体で発見された。
背中に大きく、【36ドール】と彫られ、屈強だった腕は両腕切断されて腹の上で組まれて置いてあり。茶髪を真紅に染めら、眼球を両方とも抜き取られ発見されなかった。ジェシーの遺体の傍には、またあのふざけた封筒が置いてあり
内容を聞...

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気狂いピエロ【12】

【汚れ血よ……森帰れ……。闇を掘る……辿り着く断頭台……。真紅の血に抱かれ寝むれば良い……
聖母マリアの膝の上……翼を持たぬ天使は...

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