ふにゃりんこ。
ヨヨコの意識は日常と非日常の境をさ迷っていた。
非日常の自分は日常の中ではあってはならない自分だ。
ヨヨコは自分を否定しはじめていた。
「女の私が女性を好きになるなんてあってはならないことだわ」
体に残る快感の余韻を恥ずかしく思いながら、一方でオナニーでは感じる事ができないエクスタシーを受け入れる自...
ヨヨコは地獄の鬼たちのことを考えた。
毎日々地獄に落ちてくる人間達。
地獄の鬼達は掟に従いその人間を処理していく。
交代で勤務しているのかどうか鬼達の詳しい労働条件は分からない。
感情などいらないだろう。
ただ機械のように同じ作業を毎日繰り返すだけだ。
「大変な仕事だわ。鬼さん仕事、楽しいのかな。
...
ヨヨコは変な夢にうなされていた。
「うう~」
自分のうめき声で目を醒ましてしまった。
額は、汗まみれになっていた。
長い長い蛇がだんだんとヨヨコの足元から体に巻き付いきて、ヨヨコの体の自由をだんだんと奪っていく夢だ。
蛇がクビまで巻きつき、そして蛇の頭が股の方に向かい穴に入ろうとしたところで目が覚め...
ヨヨコの隣にはお化けの女性が何も言わずに座っていた。
この時間の流れはヨヨコの日常には無い時の流れだった。お化け女がヨヨコに突然尋ねた。
「オナニー見られるの恥ずかしい?」
ヨヨコはどう答えていいのかわからなかった。
日常的にはオナニーは一人でするもので、ヨヨコにとって他人に見せるものでないし見られ...