きりんの目のある日 2
- カテゴリ: 自作小説
- 2009/06/28 19:11:38
はとのポッポどす。
暑いどすな。
あんたら裸になれるけど、わてぇら裸になれませんにゃ。
はとの裸を想像できる人はきっと腹減ったひとどすな。
裸のはとが公園を歩いていたら皆恐怖を感じるでしゃろな。
さて、わてぇらはとの世界では「きりんの目」は監視カメラのことでおますねん。公園にもおます監視カ...
はとのポッポどす。
暑いどすな。
あんたら裸になれるけど、わてぇら裸になれませんにゃ。
はとの裸を想像できる人はきっと腹減ったひとどすな。
裸のはとが公園を歩いていたら皆恐怖を感じるでしゃろな。
さて、わてぇらはとの世界では「きりんの目」は監視カメラのことでおますねん。公園にもおます監視カ...
あっしの名前はハトのポッポ。
ぽっぽっぽっハトぽっぽのハトでっさぁ。
なんで「きりんの目」なのにハトがでてくるのでしゃあろな。
あっしに聞かれても解からんどすわ。
とりあえずブログを更新しんとみんなに見捨てられるそうでゴキブンとかいうおっさんいやにいさんに無理やりしゃべらされておるんですわ。...
あれから三年が過ぎていた。
比呂斗はののみがロケット坂となづけた坂の上に自転車に乗って坂の下を見ていた。
比呂斗は思い出していた。
ののみが救急車のなかで手を握り泣いていたことを。
「御免ね比呂斗。君に男らしくなって欲しくて。勇気を持って欲しくて。勝ったよ」
ののみの言葉を比呂...
ののみと香里(カオリ)とが比呂斗を囲んだ。
「比呂斗行くわよ」
そう言うとののみは自分の自転車に行きまたがった。
「私がスタートの合図をだすからね」
香里はそう言って坂の端に行き片方のスニーカーを脱いだ。
さっき坂を降りて行った五人は坂の途中のそれぞれの交差点で車が来ないか見張りを...
ののみは比呂斗が近づくのを待って自転車から離れた。
他の女性徒はののみの知り合いらしい。
クラスメイトの香里(カオリ)を含めて六人である。
ののみがみんなに合図を送ると香里をを残して五人は坂を歩いて下り始めた。
それを見とどけるとののみは訳がわからず茫然と立ち尽くす比呂斗(ヒロト)の側に行き...