叶わぬ人魚の恋の行き先は 第6話
- カテゴリ:自作小説
- 2025/07/06 18:43:50
「何でわしにだまって海の外へ出たんだ!!あれほど、海の外は危険だと言ってるだろ!!」
「ごめんなさい、お父様…。危険なのは十分分かっています。でも…、
「でも、何だ?わしは海の外へ出ることは絶対許さんぞ!!」
このやり取りを何回したことだろう??今日も、また始まった。
私はついに我慢できなくなり声を荒げた。
「お父様だって、私の話を全く聞かないくせに、こういう時だけ怒ってきて…。大体、この世界の決まりが厳しすぎるからなのよ!!
お父様のばか!!もう、お父様なんて大っきらいだ!!」
「お前、なんて口の聞き方だ!!」
「さようなら、お父様。私のことはもう探さないで下さい!!放っておいて下さい!! 」
泣きながら、私は海に上がった。
お父様のバカ。大体、この世界が厳し過ぎるのよ。
時刻は朝の6時。誰もいない静かな朝の海だった。
人間に見つからないように、私は木の茂みに隠れた。ここなら見つからないだろう。
大喧嘩したこともあって、人魚のまま海に上がってしまった。
どうしよう、人間に変身しないと。私は呪文を唱えた。
無事に人間に変身できた。後は見つからないように行動しよう。
どうしようかな。そう考えてるうちに、私は眠ってしまっていた。

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- ☆むてっぺき☆
- 2025/07/06 18:55
- お、どうなるんだ…??
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