Nicotto Town



振り返れば奴がいる



昨夜のこと。
「今日もここで寝るんでしょ」と旦那。
ここ、とはリビングである。
もうすっかり、私はクーラーのとりこだった。
眠りに落ちる前、クーラーは止める。
その代わり、扇風機をつける。タイマーは設定しない。
一晩中、風を浴びて寝ているのである。
冷え性の旦那にしてみれば「冗談じゃない」状況だ。

「…あ。お母さん、後ろ見ちゃダメ」
「え」
ピィン。(察し)
じっと向こうを見る旦那。
両者じっと動かず。
「…こうしている間にシューとか持って来ないの?」私泣きそう。
「今動いてるから止まるまで見てる」
動いてるとか言うな。
旦那、素早く動いてシューを持ってくる。
殺虫剤である。
背後で、シューをシューシュー吹く音がする。
早く終わってくれ。
「出てきた」
実況は要らん。
「……」
ティッシュをシュッシュして、奴を捕獲し、
トイレに流す音がする。
「じゃお父さんはもう上に行くから。
お母さん、ここだと一緒に寝るんだよ」
奴と一緒だとか言うなあー!!( ✧Д✧) カッ!!

まあ…ホラー映画よりは良いかな…
「1匹見ると30匹はいるんだよ」
そんなことは知っている!(消去したい記憶)
いいよ、奴らも一応、命を持つ身だ。
私の預かり知らぬ所で暮らしていればそれでいい。(うげ)




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