生命の歴史3
- カテゴリ:勉強
- 2018/07/20 11:50:50
地球の誕生
原始惑星同士が衝突合体して原始地球が形成されました。
その最後の衝突の時、原始地球に火星ほどの原始惑星が
衝突します。
その衝突は、少し中心を外していました。
そのため、大量の破片が宇宙空間に飛び出し
やがて、地球軌道上で固まりました。
これが、月となりました。(*1)
微惑星や原始惑星が衝突合体を繰り返していくと
その運動エネルギーが解放され、熱エネルギーとなります。
内部にあった揮発性成分がガスとなって出ていきました。
そのガスは原始地球を覆い、原始大気(*2)となります。
原始地球の表層は衝突による熱エネルギーで高温となり
原始大気により保温されます。
衝突が度重なると、原始地球の表層はドロドロに溶け
マグマの海が形成されました。
この溶けたマグマの海の中には大量の鉄もありました。
この鉄は重いので地球の中心へと落ち込んでいきます。
鉄は落ち込むとき位置エネルギーを解放して高温になりました。
こうして地球内部も高温となり鉄も液体となります。
落ち込んだ鉄は核を形成しその外はマントルとなりました。
液体の核が形成されると、ダイナモ作用が起きて磁場が
形成されます。(*3)
しかし、衝突する微惑星が少なくなると、マグマの海は
次第に冷え、固体になっていきました。これを原始地殻
と言います。(*4)
月の地殻の年齢が約46億年であるということから
地球の原始地殻もこの頃形成されたと考えられています。
こうして、外側から地殻、マントル、核という
地球の基本構造が形成されたのです。
*1:これがジャイアントインパクト説です。もちろんこのほかにも
多数の説があります。(親子説、双子説、捕獲説など)
*2:原始大気は水蒸気と二酸化炭素を主成分とする。
どちらも温室効果ガスである。
*3:38億年前の岩石からも地磁気の化石である残留磁気が
確認されています。
*4:当時形成された原始地殻は隕石衝突や火成活動によって
かき消されているため、残っていない。