Nicotto Town


よしないごと かな


自由に

森雅弘の小説のタイトルに「自由なれど孤独に」というものがある。


まだもっとずっと若いころに、一番と思った作家だ。
今でも読めば楽しいと思う。
あまり売れていない作家で、今では著書のほぼ全部が絶版だろう。
本は多く中古で探した。

非常に若者的な抒情的なセンシティブな文だ。それは楽しいが、あえて成熟とは遠かった。

刀について、マン島について、色々なことを彼の小説から知った。興味の幅が広がった。

だが、一つ。冒頭のタイトルのみ好みではなかった。
言い過ぎとは思うが、女々しく感じるのだ。

「孤独なれど自由に」と言いたい。
孤独は否定しない。
けれど、孤独を孤独と嘆くなら、初めから選ばなければいい。誰かと伍して、すり合わせ、許せる範囲の集団を形成すればいい。
孤独はわざわざ言うものでは無い。ただあればいい。

孤独に生きよ悪をなさず、求むるものは少なく在れ、林の中の象のように。

自由は、自由であればそれが全てだ。

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