【薔薇園へようこそ】 舞姫さん?
- カテゴリ:自作小説
- 2017/12/16 23:10:08
迷いこんだのは薔薇園だった。
誰かの白い手が髪を撫でたとたん、深海はまっさおな薔薇に変わってしまった。あざやかな咲き姿、そのいくえもの花弁の奥にひそむ享楽、そして寂しさ。ずっとここにおいで、と誰かが言った。
#薔薇園へようこそ
https://shindanmaker.com/763378
自分の名前でやりましたら青が出ました。
わーい♪
やはりなにかセンサーあるのではないでしょうか。
ロワゾーさんありがとう♪
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いていいのですか?
ここにいていいのですか?
華やかに舞っていても不安は消えなくて。
どんなに派手派手しい衣装を着ても満たされなくて。
自分がなにか、ひどく醜いもののように思えて。
私は頑固な灰色の石。
ずっとしがみついておりました。
吹き飛ばされまいと、舞台の上に。
でもあるとき、小さな輝く星が私を引っ張り出しました。
まるで助けを求めるように。誘うように。
待って。待って。どこまでいくの。
思い切って飛び降りて、夢中で追いかけたら。
それが見えてきたのです。
静謐の闇の中にそれはありました。
なんと美しい花園。
沈黙の中でしんしんとそれは月の光に照らされておりました。
柔らかな香りは安楽の褥を思わせて、
まどろみへといざなっていくようでした。
いていいのですか?
ここにいていいのですか?
帰りたくなくて、だれにともなく囁いたら。
どこからともなくだれかが囁き返してきました。
「ずっとここにおいで」
闇の中に目を凝らせば、小さな星がきらり。
囁いたのはあなた?
星は私のまわりをくるくるまわり、うれしそうにまたたきました。
「うん。ずっとここにいて。どうか、僕のために」
それからそこが私のすみかになりました。
ずっとここに――
たぶん、私はそのひとことが欲しかったのです。
ずっと。
今や小さな星は頭上で燦然と輝き私を照らしています。
そうして私はいつでも好きな時に舞うのです。
たったひとり。その星のために。
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なんか舞姫さん?が引退するときの図が浮かびました…。
薔薇名鑑のページを作っていますので
画像とURLをいただいて参ります。
のちほどチェックは別の小鳥さんが参りますので
宜しくお願いします❤
切ないけれどステキなお話でした。
ずっと欲しかった一言でさらに開花したのですね。
コーデもステキで綺麗です(*'ω'*)
老眼じゃから 目の為にブドウが気になる歳に化けた (;´Д`)
海の底の薔薇園ですね
やっぱりお似合いなのです(●´ω`●)
なんかちょっぴり切なくなった〜
その星の為に、頑張れば良いのではないですかね。
見世の籠を抜けて、けれども行く先はまた別の籠、誰かの花園なのかぁ。
この青薔薇さんは幸せなのかもしれないけれど、何か、淋しいなぁ。
ずっとここにおいで は良いですね。