紀伊半島一周の旅2
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2009/09/17 23:48:07
尾鷲から新宮のあたりは一番地形的にも厳しいところで、熊野古道も難所続き
だという。鉄道も最後に開通した箇所で、乗っているだけでは分からない苦労が
道路や鉄道の敷設にはあったのだろうと思う。
そんなわけで本日の宿のある街、紀伊勝浦に着いた。5分ほど歩いて港へ着き、
そこから渡し舟に乗って竜宮城…いや「ホテル浦島」へw
このホテル、港から突き出た半島部の岸沿いに建てられており、玄関も岸壁から
直接入るようなかたちのため、港からの舟が宿泊客にとっては唯一のアクセスだ。
薄暗くなった空に、増築を重ねたとおぼしき何棟もの宿泊棟が放つ光の中に
舟で乗りつける感じはまさに竜宮城w 建物内はかなり年季が入っており、
鬼ごっこをしたら楽しそうな、迷路にも似た館内の通路や、レトロな書体で
書かれた屋内の看板、ふた昔前くらいの筐体が置かれたゲームコーナーなど、
そこかしこに昭和の匂いを感じさせる。三十年も前の新婚旅行ではこんな宿に
泊まったんだろうなと思わせる大衆ホテルの雰囲気だ。大食堂から聞こえてくる
食器の音とかもどこか懐かしい。
夕食は再び渡し舟で港に戻って「桂城」という店へ。勝浦といえば有名な
まぐろ料理を中心に出す店で、5人前はあろうかという迫力満点のカマ焼きや、
まぐろユッケなどを頂いた。
特に刺身が有り得ないほどうまい! 赤身・中トロ・大トロをそれぞれ頂いたが、
赤身が既に中トロ並みに脂が乗っている。そして中トロは大トロといってもいい
くらいに口の中でとろけ、大トロは「特トロ」とでも呼ぶべき、これまで食べた
ことのない口溶けだった。締めに鉄火丼を頼んだがほとんど「中トロ丼」だw
地元のお客さんもいるようだったが本やネットでもよく紹介されるそうで、明日も
取材を受けるらしい。
メニューに値段が載ってなくてびくびくしながら頼んだものの、お会計は東京とは
比べ物にならないくらいリーズナブルで、幸せな気分で再び竜宮城に戻ったのだったw
翌朝は5時に起床し、洞窟をそのまま利用した「忘帰洞」という洞窟風呂で朝風呂。
沸騰するお湯のように波打った水平線から、オレンジ色の太陽が顔を出す瞬間は
早起きした眠気も忘れるほど息を飲む。館内には他にもいくつも温泉があるので、
最後にいくつかはしご湯をしたのち、すっかり明るくなったホテルを後にする。
その後は、駅からバスに乗り、那智の滝や青岸渡寺(西国三十三箇所札所の第一寺)、
熊野三山の一つ熊野那智大社をめぐり、那智黒(黒飴)とかめはり寿司とか
おみやげをたくさん買って、ひたすら鈍行に乗って和歌山に到着したころには
夕方近くなっていて、改めて紀伊半島の広大さを実感したのであった。


























できそうww それに加えてレトロな雰囲気とくれば、日常からの隔離感、抜群です
ね(^^) 長居したら浦島太郎になりそう・・・www
本場の美味も味わえてよかったですね~ww マグロっていってもそんなに違うん
だぁ~~(@_@;)
紀伊勝浦、私は行き当たりばったりに泊まったので
名前は忘れてしまったのですが、家庭的な宿でした。
割と遅い時間に着いたので、まだ開いているお鮨屋さんをやっと見つけて
入ったのですが、確かに魚が美味しかった記憶が。
なんだか懐かしく思い出します。
今度行くことがあったら、38さんのようにちゃんと調べて行きたいです。