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ピース(10)、ピース(50)


ース

ピースの逸話[編集]

1946年(昭和21年)1月に発売されたピース(10)が最初の製品である。新銘柄の名は図案とともに公募され、1等は「ニューワールド」だったが、製作技術上の都合で2等の「ピース」が採用された[2]。以前にもピースという名のたばこが第一次世界大戦後の1920年(大正9年)に、平和が訪れた記念として発売されているが、販売が一度途絶えており、現行のピースとの継続性はない。しかしながら、現行のピースも第二次世界大戦後の混乱期に、夢や希望、平和な未来を願って発売されたものであり[3]、その意味では、継続性のある「平和(ピース)」のたばこと言える。

ピース(10)は、「ラッキーストライク」のパッケージデザインも手掛けたアメリカの著名な工業デザイナーのレイモンド・ローウィによって、1952年(昭和27年)4月、2014年現在と同じパッケージデザインに変更された。商業デザイン一般への認識が薄かったこの時代の日本では、日本専売公社がアメリカ合衆国のデザイナーに対して、当時150万円の高額なデザイン料(当時の内閣総理大臣の月給が11万円であり、これでもローウィ事務所側としては格安の受注であったという)を支払ったことも話題になったが[4]、このデザイン変更で爆発的に売り上げが伸び、「デザインが嗜好を変えた」「新しい意匠は世界的水準にある」などと絶賛された[5]

シンボルマークのオリーブの葉をくわえたは、旧約聖書創世記』のノアの方舟のくだりで、外界の様子を知るため、ノアが方舟の窓から放った鳩がオリーブの葉をくわえて戻ってきたことで、大洪水が収まり、安らぎの大地が近いことを知った、という、鳩が平和の象徴となった逸話にちなんでいる。ピース(10)]

自由販売たばこ第1号として、1946年(昭和21年)1月13日に発売されたロングセラー商品である。最高級バージニア葉を使い、'香り高いのが大きな特徴である。現在では、他のたばことの価格差は特にないが、発売当初は、既存のたばこが10本入り20~60銭であるのに対し、ピースは10本入り7円という破格の高価格であり、高級たばこに分類されていた。また、発売当初の人気は大変高く、1人あたりの販売数、1日あたりの販売数が制限されたこともあった。また、パッケージの色から『ピース紺』という色調の言葉を作るきっかけにもなった[6]

ピース(50)[編集]

ピース(50)は、「缶ピース」「缶ピー」と云う愛称がある。2010年(平成22年)10月1日の価格改定まではピース(10)よりも1本あたりの単価は高くなっていた。しかし、缶は気密性が高く流通過程で風味が落ちにくいため、あえてこちらを選ぶファンも多い。缶は本体と開封後に蓋となる金属製の上蓋で出来ている。かつての缶本体は全金属製で、開封するには上蓋に付いた金属の爪を缶上部に突き立てて回し、缶切りを使うようにして開ける必要があった。2008年(平成20年)頃から流通した新しいものは、濃紺色のデザインに底面と側面が金属製で、それをアルミ製シールの内蓋で密閉しており、内蓋のつまみを引っ張るだけで開封できる。これにより開封が容易になり、また開封口のギザギザがなくなるので安全性が高まった。また上蓋もぴったりと缶にはまるように変えられた。形状が煙草の自動販売機に収納出来ない事から、自動販売機での販売は無く、対面式のみでの販売である。
写真業界でよく使われる業界用語に『ピーカン』と云う言葉があるが、一説によると、これはピース50本入り缶の濃紺色パッケージと快晴時の空の青さの語呂を掛け合わせて付けられた合成語である。なお、ピーカンという言葉は広辞苑第六版にも収録されている。慣れるとこの煙草は旨いと思う




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