タキシード
- カテゴリ:ファッション
- 2015/10/23 19:24:28
タキシード(英: dinner jacket, tuxedo)は、男性用の礼服の一つで、本来は夜間のみ着用される物である。同じく夜間用の礼服である燕尾服よりもやや略式なものとされる。イギリスではディナー・ジャケット(会食服)、その他の欧州諸国ではスモーキング(smoking。喫煙服)と呼ばれる。
近年の日本では結婚式の新郎が着るフロックコート風の衣装を「タキシード」と呼ぶこともあるが、これは本来のタキシードとは異なる。
概要[編集]
メスジャケットにキルトを合わせた衣装。近代スコットランド人の夜会服である。
タキシード又は同等の上着[注 1]を中心に構成される服装(ドレスコード)をブラック・タイと言い[注 2]、黒い蝶ネクタイを着用するのが決まりである。つまり、タキシード着用の際には黒い蝶ネクタイが正式である。用途が広く、国賓を招いた晩餐会から気軽なパーティーなどまで、広く着用されている。
欧米では、昼と夜の礼服が区別されており、タキシードは基本的に夜間に着用される。欧米では晩餐会や演劇等が催される時間が日本に比べて遅い場合が多く、平日でも勤務先から帰宅してから改めてそれらに出席することが多いとされるが、日本などの大都市のように通勤時間に1時間以上もかかり勤務先から直行すると、昼と夜を着替えて出席する事は帰宅の心配が不要の宮中晩餐会などに出席する場合以外は難しい、とする見解もある[1][2]
基本的な構成[編集]
基本的な構成のタキシードの一例。但し写真のジャケットはピークドラペル、ダブルのタイプで、基本的なショールカラー、シングルの物とは異なる。
文化出版局の服飾辞典のタキシードの説明による一般的な装い。
- 上着
- 黒または濃紺で、生地はカシミア,ドスキン、バラシャ、シングルブレストまたはダブルブレストで、襟を拝絹つきのショールカラーかピークドラペル。ファンシータキシード・スーツと呼ばれる避暑地などで着られる白、変わり色無地物、格子、縞物、襟や袖口などにデザインをこらしたものもある。
- スラックス、ウェストコート
- 上着と同質のもの。スラックスは脇に1本の側章。第二次大戦後はウェストコートの代わりにカマーバンドを用いる。
- ネクタイ
- 黒の蝶ネクタイ(ブラックタイ)と決まっているが、カマーバンドが黒以外の色なら、それの共地にする。
- ポケットチーフ
- 白麻だが、上着が白の場合は黒やほかの色の絹もの。
- 革靴
- 黒のエナメルの短靴か舞踏靴パンプス
- 靴下
- 黒絹、またはナイロン製。
- 帽子
- 黒か濃紺のホンブルグ・ハット型、ただし夏はパナマハット。無帽でも差し支えない。
- 外套
- 黒、紺、グレイなどのチェスターフィールドコート型、またはボックスコート。
- マフラー
- 白絹製。