Nicotto Town



マティーニ (Martini)


由来[編集]

説あるが、以下などが有力とされている。

  • 1910年代にニューヨークのニッカボッカー・ホテル(en)にいたマルティーニという名のバーテンダーが考案したことから(しかし現在のものとはレシピが異なる)
  • マティーニの原型となったカクテルで使用されていたベルモットが、イタリアのマルティーニ・エ・ロッシ社製であったことから。[2]

標準的なレシピ[編集]

  • ドライ・ジン - 45ml
  • ドライ・ベルモット - 15ml

あくまでも上記は参考。今日ではジン3~4に対してベルモット1が標準的とされ、これよりジンが多い場合はドライ・マティーニと呼ばれることが多い。 ジンとベルモットの割合は好みや作る者によって様々である。元々はジン1に対してベルモット2程度の割合(アルコール度数にして約20度)であったが、その後に辛口(ドライ)なものが流行し、一時期はベルモット1滴の中にジンを注ぎ込むといったエクストラ・ドライ・マティー

作り方[編集]

  1. 上記材料をミキシング・グラスに入れてステアする。
  2. カクテル・グラスに注ぎ、オリーブを飾る。

備考[編集]

好みで上記材料にオレンジ・ビターズ数滴を加えたり、供する前にレモンの果皮を絞り加えることもある。

バリエーション[編集]

  • ウォッカ・マティーニ(ウォッカティーニ) ジンの代わりにウォッカを用いたもの。
  • 焼酎マティーニ(酎ティーニ) ジンの代わりに焼酎を用いたもの。
  • スウィート・マティーニ ドライ・ベルモットの代わりにスウィート・ベルモットを用いたもの。
  • サケ・マティーニ(サケティーニ) ドライ・ベルモットまたはジンのどちらかを日本酒に置き換えたもの。
  • ギブソン オリーブの代わりにパール・オニオンをデコレーションに用いたもの。

などがあり、上記以外にも実に多岐にわたるヴァリエーションが存在する。1979年に出版された『ザ・パーフェクト・マティーニ・ブック』では268種類のレシピが紹介されているといわれる。

話題[編集]

  • イギリスの首相を務めたウィンストン・チャーチルもマティーニ、特に辛口のエクストラ・ドライ・マティーニを好んだと言われる。ベルモットを口に含んだ執事に息を吐き掛けさせ(執事にベルモットと言わせたとの説も)、「ベルモットの香りがするジン」を好んだという話や、ベルモットの瓶を横目で眺めながら(正視すると「甘すぎる」らしい)(ベルモットが当時戦争相手だったイタリア生まれの酒だから、という説もある。)ジンを飲んだという逸話が伝えられている。
  • 007シリーズでジェームズ・ボンドが「Vodka Martini. Shaken, not stirred.(ウォッカマティーニを。ステアせずにシェィクで)」という台詞を決めるシーンがある。本来、ジンでつくるマティーニをウォッカで、おまけにシェイクして出せという意表を突いた台詞が受け流行となり、これは007シリーズの定番になった。また、小説カジノ・ロワイヤルではボンドが、ゴードン・ジン 3、ウォッカ 1、キナ・リレ 1/2を、よくシェークしてシャンパン・グラスに注ぎ、レモンの皮を入れるというオーダーをする。このオーダーは2006年に同名の映画が公開されることにより有名になり、ボンドガールの名前を採りヴェスパーあるいはヴェスパー・マティーニと呼ばれる定番になったが、このレシピが有名になったために、大量生産されていなかったフランス製のヴェルモット「キナ・リレ」(Kina Lillet、現名: リレ・ブラン)はさらに貴重になり、このカクテル自体が希少品となった。

 

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2015/10/21 22:05
私も一時期カクテルが好きで、カクテルの本を持ってますが、由来とか面白いですよね。



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